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2章

14話 奇襲攻撃

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 洲本軍港の事務所の椅子に小さな体を投げ出し、足を机の上に放り出して
 剣持保けんもつたもつはタバコのゴールデンパットをくゆらせた。

 そこに戦闘船妙法寺川の副館長の萩原悟はぎわらさとるが入ってくる。

 「おい、勤務時間中にタバコを吸うな」

 「いいじゃねえか、禁則事項じゃなし、何難しいこといってんだ」

 「そんなたるんだ態度だからお前はこんなへき地に左遷されたんだ」


 「ちげえよ、仕事熱心すぎて飛ばされたんだよ。どすえの殺生石とかいう女狐の
 スパイを捕まえようとして、事なかれ主義の上官に睨まれた。
 たとえ国が危機にさらされようとも自分の任期中に何もなければいいんだとよ」

 「それはうがった考え方だな。お前の言ってることが正しい証拠はあるのか?」

 「あいつの目だ、あいつは数十人、いや数百人を殺している目だ。
 オレの野生のカンがそう言ってる」

 「そんなのだから左遷されるんだ」

 「うっせえよバカ、お前こそ、上官に余計な事ばっか言ってっから、いつまでたっても
 艦長になれねえんだよ、成績はトップクラスなのによ」

 「余計な事ではない。洲本港に配備されたゴーレムは町中に分散配置すべきだ。
 全部まとめて格納庫に入れるのは間違っている」

 「だからさあ、街中に戦闘用ゴーレムとかあったら、街の人がびびんだろ。それでなくても
 反基地運動とかあんのによう、反基地の連中に恰好のいちゃもんつけられる口実与えちゃうじゃねえか」

 「口実をあたえようが、あたえまいが、街の人たちを守るためにもゴーレムは分散配置したほうがいい」

 「あのなあ、我が国ヒョウゴーは完全中立国であり他国の紛争には非介入なの。だれも攻めてこねえんだよ」

 「何を言うか、そんな油断をしていると敵に付け狙われるぞ」

 「敵って誰よ?ヤマトもナニワもキシューも友好国なんだけど?」

 「先ごろ、ヤマトの山中にトツリバー村という独立国が発生したと聞いている」

 「は?ムラだぜ?ムラがこの大ヒョウゴーに盾突くってか?冗談はよしこさんだぜ。

 この大ヒョウゴーはな鉄拳ハリマー、セッツー、タンバー、タジマー、アワジの5国で
 構成されている最強国家だぞ。他の近隣諸国のどこより巨大であり、
 オシャレでみんなが憧れるコウベーがある。

 そんな最強国家をどこのバカが攻めるよ」

 「その油断が攻められる口実を作る。だいたい、隣国の前面にある洲本に軍港を作ることが間違いなのだ。
 アワジーの西側に軍港を作るべきだった」

 「そんなの不便じゃん」

 「不便より防衛だ!」

 「あ~頭かてえなあ」

 剣持はタバコを思いっきり吸って、ぷは~と吐き出した。

 「やめろ、そんな安物のタバコ吸って、寿命を縮める気か!」
 萩原は剣持からタバコを取り上げ、灰皿で火を消した。
 萩原のクビから下げた紫色で六角形の水晶の首飾りがブラリと揺れる。

 「あ、まだ半分のこってたのに!もったいね!」

 「タバコなんてマズイもの吸うな、オレが美味しい鳴門のタイを食わせてやる」

 「あ、タイとか嫌いなんだわ、だってあれ、味しねえじゃん」

 「この安物の舌め」

 「おめえみたいな芦屋のボンボンじゃねえんだよ、こちとら尼生まれの尼育ちでい」

 「そう言わずに、たまには外に出ろ」

 萩原はまるで猫の首筋を掴むように剣持の襟首をつかんで引っ張りあげた。

 「ちっ、オレは猫かよ」

 そう言いながら剣持が立ち上がる。

 「外に出ろ。今日はいい日よりだぞ」

 萩原が剣持に笑いかける。

 「このおせっかい野郎め」

 剣持はそう言ってソッポを向いたがまんざらでもなさそうだ。

 実は萩原は無骨で友達が居なかった剣持にとって初めての友達と言える人物であった。

 ブウン!

 黒い影が二人の上空をかすめ飛んだ。

 「なんだ、どこのドラゴンライダーだ!安全義務違反だぞ、憲兵に報告する」

 萩原はその空を飛んだ物体を睨みつけて言った。


 「ファイアーボルト!」

 叫び声とともにその青い物体から赤い炎が飛び出す。

 ドウン!

 大きな地響きとともにゴーレムを格納している倉庫から高く火柱が上がった。


 「あああああああー!」

 剣持が叫ぶ。

 「敵襲ううううううー!」

 萩原が大声で叫んだ。

 萩原が走り出す。

 「おい、どこに行くんだ!」

 剣持が叫ぶ。

 「オレの艦に決まってるだろ、妙法寺川を守るんだ」

 「やめろ!船なんて一番最初に狙われるデカい的じゃねえか!」


 萩原は剣持の言葉を無視して走る。

 剣持は萩原の後を追う。

 萩原と剣持は港まで必死に走り続けた。

 軍港の一番手前に戦闘艦妙法寺川の姿が見えた。

 「おお!まだ無傷でいてくれたか!」

 萩原が歓喜の声をあげる。

 ドウン!

 火柱が妙法寺川から上がる。

 「やめろ!オレの艦だぞ!」

 萩原は夢中になって妙法寺川に駆け寄る。

 「やめろ!怒鳴るんじゃねえ、敵に捕捉されるぞ」

 空には大量のアークデビルが舞いながら地上の軍事施設や艦船にファイアーボルトを打ち付けている。

 「オレの艦にさわるなああああああー!」

 大声で萩原が叫ぶ、

 そこに居た数匹のアークデビルが萩原を見る。

 「ファイアーボルト!」

 ドウン!

 萩原の近くにアークデビルの魔法が着弾して、萩原の体がふっとばされる。

 コロコロと萩原の左腕が剣持の前にころがった。

 「はぎわらあああああー!」

 剣持は萩原に走り寄る。


 「ゲホッ!」

 萩原は血を吐いた。

 剣持は焼けただれた萩原の体を抱き起す。

 「すまない、けんもつ……」

 「しゃべるな、今、軍用のヒール薬があるところまでつれてってやる」

 「だめだ、いかないでくれ……」

 萩原は震える手でクビからかかった水晶のペンダントを握る。
 紫色の水晶が青く変わる。

 「ありがとう剣持、金持ちのボンボンと言われて、みんなから仲間外れにされていたオレと
 友達になってくれて……剣持……お前の人生はオレの人生、オレの人生はお前の人生って……」


 「もうしゃべるなって!」

 剣持は萩原をかつぎあげる。

 「うううう……」

 萩原がうめく。

 「ごめんな、すぐヒール薬があるところまで行くからな」

 「大好きだよ剣持……だいすきだ……」

 「わかってっから、わかってっからよお、もうしゃべんなくていいよ」

 「この水晶、オレだと思って持ってて」

 「わかってるって」

 「……あああ、喉がかわいた……」

 「おお、わかった、水だな」

 剣持は水道の蛇口がある場所に萩原を連れて行き、
 手で水をすくって萩原の口のところまでもっていった。

 「ほら飲め」

 剣持は萩原の口に水を流す。

 「ううう……しみる、痛い」

 「ごめんな、萩原」

 剣持がなみだぐむ。

 「喉かわいた……水……」

 「水やってるよ」

 剣持は何度も水を手ですくって萩原のところにもっていって、
 口の中にながしこむ。

 しかし、水はダラダラと萩原の口から流れ出すだけだ。

 そのうち、萩原の反応が無くなった。

 剣持は萩原の脈を取る。

 脈は止まっていた。

 「萩原……」

 剣持はボロボロと目から涙を流した。

 判断を誤った。水を飲まそうとするのではなく
 早くヒール薬のところに連れて行ってやるべきだった。

 しかし、ヒール薬が置いてある場所はもっと遠くだ。
 もし連れて行っても間に合わなかっただろう。

 剣持は萩原の死体をかつぎあげる。

 「おい!」

 誰かが剣持に声をかけた。

 それは二頭立ての馬に引かれた馬車だった。

 「ハウンドウルフが来るぞ!早く乗れ!」

 軍の人間が叫んだ。

 「助かった!」

 剣持が萩原の死体を担いだまま、馬車に乗ろうとする。

 「まて!死体は置いていけ!これは生きた者のための馬車だ」

 「お願いだ!親友なんだ!もし、次に乗る人が現れたら下ろすから!」

 「そうはいかん!」

 「それじゃあいいよ、オレはここに残る」

 「無茶言うな、残していけるか!」

 「じゃあ、たのむ」

 「ここで無駄口叩いてるわけにはいかない、乗せろ!」

 軍人が叫んだ。

 萩原の死体を乗せると、馬車の中には傷ついて呻いている負傷者が数人乗っていた。
 剣持は唇をかみしめた。

 「はいよーっ!」

 御者が馬に鞭を入れて走らせる。

 「うおおおおおおー!」

 犬の遠吠えのような声が聞こえた。

 「やばい!捕捉されたぞ!」

 御者が叫ぶ。

 ザザッツザザツザザッ


 複数の動物の足音が聞こえた来る。

 後方に無数の巨大な狼のような姿が見えた。

 「おい、どうする」

 剣持の隣に座っている軍人が剣持に問うた。

 「オレが降りて戦う」

 「勝手にしろ、そしたらこの死体も蹴落とすからな」

 「それはダメだ!」

 「知るかよ!お前が決断しろ!」

 目を血走らせて隣の軍人が剣持の首筋にナイフを突きつけた。

 剣持は歯を食いしばる。

 「……わかった」

 剣持は萩原のクビから水晶のネックレスをはずす。

 「ごめん!」

 剣持は萩原の死体を馬車から投げ落とした。

 「うおおおおおおおおー!」

 ハウンドウルフたちは雄たけびをあげたかとおもうと、
 萩原の死体に群がり、貪り食った。

 「……」

 剣持は眉間に深いシワをよせてその光景を凝視した。


 「おい、武器庫に行ってくれ」

 剣持が言った。

 「何言ってる、ヒール薬が先だ」

 隣の軍人が言う。

 「武器庫に簡易式の痛み止めもあるだろ。逃げ回ってるだけじゃらちが明かない」

 「どうする?」

 軍人は御者に聞く。

 「そうだな、兵器庫に行ったら仲間がいるかもしれん」

 御者はそう答えた。

 「よし、行ってくれ!」

 軍人は言った。

 「あんた名前は?」

 軍人が聞いた。

 「剣持だ。あんたは?」

 「横山」

 今は階級は聞かなかった。それどころではない。


 武器庫に到着すると、すでに30人ほどの仲間がいた。

 けが人用の応急の痛み止めもあった。

 けが人に痛み止めを打ち、そこに居た負傷兵もあわせて馬車に乗せ、御者には
 救護センターに向かってもらった。

 残ったの戦える兵隊は全部で28人。

 お互いの階級を確かめることになった。

 「剣持中尉だ」

 「横山軍曹」

 「田中曹長」

 「田村伍長」

 「吉田二等兵」

 「鈴木一等兵」

 「佐藤上等兵」

 「高橋准尉」

 「中村上等兵」

 「渡辺一等兵」

 「山本二等兵」

 「伊藤二等兵」

 「田川二等兵」

 「吉村二等兵」
 
 「山田二等兵」

 「佐々木一等兵」

 「吉田二等兵」

 「加藤上等兵」

 「松本二等兵」
 
 「井上二等兵」
 
 「林二等兵」
 
 「山口二等兵」

 「池田二等兵」
 
 「松村二等兵」
 
 「田所二等兵」

 「早坂二等兵」

 「徳井伍長」
 
 「これで全員か?ではオレが隊長でいいか、お前らに問う」

 剣持が周囲を見回した。

 「まった」

 武器庫の端の方で座り込んでいた男が手をあげた。
 白い汚れていない手袋をはめていた。

 その制服から士官であることは分かっていた。

 「どうぞ、階級をおっしゃってください」

 剣持が言った。

 「冷泉れいぜい大尉」

 冷泉大尉は少しすましたような表情で言った。

 「おお、冷泉だってよ」
 
 「ハリマーの名門だぜ」

 「すげえな公家かよ」

 兵士たちがざわめく。

 それだけの名門がこんなへき地に左遷なんてろくなもんじゃねえ。

 とっさに剣持はそう思ったが、口には出せない。

 「それでは、冷泉閣下が指揮官ということでよろしいか、ご一同。異議ある者は挙手」

 剣持がそういうと、誰も手を上げなかった。

 「では、冷静閣下、よろしくお願いします」

 剣持が敬礼する。

 「うむ」

 冷泉大尉はうなづいた。

 

 
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