人喰い リョーラ

飢えた怪物

そうだ、王都へ行こう

この頃、リョーラは退屈していた。最近は村を襲っても人間をさらって喰らってもなんら面白くない



このままこんな日々が続くのかなぁーと思い、木の上で昼寝をし、夜を迎える、　「あ～つまんないぃ～つまんないぃ～はぁ～」
ため息が出る




「あ～あ～このあたしがぁ木の上でダラダラしてぇ～日々を過ごすなんてぇ～ありえないぃ～」　そう独り言を言ってると、
一羽のフクロウが飛んできて、近くの枝にとまりホーホーとなく、




リョーラがフクロウを見る、フクロウもリョーラを見る、
　「ねぇ～あたしぃ～退屈なのぉ～なんか面白い話題とかない～？」　何を思ったのかフクロウに話しかける、だがフクロウは首をクルリと回しホーホーとなくだけ、




リョーラはジトッとした目でフクロウを見つめまたため息をつく、フクロウに何を言ってもしょうがない…そう思っているのを読み取ったのか、フクロウが口を開く　「ホーホー…退屈？」　フクロウが喋った。だがリョーラは驚かず。　「そ～退屈だホォ～てゆ～か～あんた喋れたんだァ…」
リョーラは気怠く答えた。

「ホーホー……喋れる、」　



「じゃあぁ～なんかさぁ～面白い話題とかぁ～ないぃ～？」
フクロウは首をかしげる、そして少し間をおいて語り始める
　「それじゃあ王都へ行ってみれば？」　「オウト？何それ」



リョーラは初めて聞くワードに身を起こし聞き返す。
　「ホー　人が大勢、建物も大きいしいっぱい、色んな臭いがする、」



「フーン、なんでぇ～そんなに人がぁ～いっぱい集まってるのぉ～？」　　「しらない、…自分で調べろ、」　リョーラは興味を持ち始めたのか、さらにフクロウに聞く　
「そのぉ～オウトはぁ～どこにあるの？」



フクロウは羽を広げて山をさす。　「あの、山を超えて5日ほどでつく!つく!大きな壁が目印、」　「フーン」　リョーラは山を見ながら少し考え木から降りる、　「よし！行ってみ～よぉ～」　「ホーホー」



「ありがと～じゃあねぇ～フクロウ～」　そう言ってリョーラは初めは歩いていたが徐々に走り始める、怪物は王都へ行って何をするのであろうか…………