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恋に生きた男の最後③
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「そうですか……。エドワード様がとうとう……」
「はい……事後報告となり、大変申し訳ございません」
牢獄で別れを告げた翌日、エドワードは族長の娘の手によって処刑された。
夫以外の男に許可なく触れられた彼女の怒りは凄まじく、己の手で始末せねば気が済まないと自らが手を汚すことに躊躇いはなかった。エドワードは最後まで族長の娘をルルナだと思い込んでおり、必死に命乞いをしたが通じるはずもない。
ラウルは報せを受けてやってきたシオンに詳細を説明し、事前に伺いを立てなかったことについて詫びた。
「いえ、構いませんよ。何よりアンゼリカ様が“レフト族で起きた事件はレフト族の掟で裁くこと”を承諾されていたのですから。それにしても……愛する女と同じ顔に処刑されるとは、皮肉なものですね」
「あいつは最後まで族長の娘を“ルルナ”という女だと思い込んでいました。でも、ケビンから聞いた話では髪も瞳も肌の色さえも違うそうですね。おまけに体型も違うとか……それなのにどうして自分の恋人だと信じて疑わなかったのでしょう?」
「それくらい思い込みが激しく、且つ自分の判断を絶対だと信じている人でしたから。ところで、そのケビンはエドワード様に自分の妻を紹介しなかったのですか? 予め紹介でもしておけばこんな事にはならなかったでしょうに」
「ああ、それはケビンも悔いておりました。彼はエドワードが妻に手出しすることを危惧して紹介しなかったそうです」
戻って早々にエドワードが妻の手によって処刑されたことをラウルから聞いたケビンは膝から崩れ落ちた。「こんなことになるのなら、もっと早くに妻を紹介しておけばよかった……」と地面に大粒の涙を零しながら嘆いていた。
「仮に紹介していたとしても、結果は同じだったかもしれませんね。何なんでしょうね、エドワード様のルルナに対する執着は……もう病気といっても過言はないでしょう」
「あの……シオン様はこうなることを予想して、エドワードに族長の娘を会わせてみろとおっしゃったので?」
「いえ、さすがに恋人と思い込んで襲うとは予想もしていませんでした。だって顔以外全然似ていないですし、性格だって違いますしね。せいぜいかつての側近が恋人に似た女と結婚した姿を見て悔しがればいいなとしか……」
嫌がらせをしたやりたいほどエドワードのことが嫌いだったのか……。
確かにあんな高慢で我儘な奴にずっと仕えていれば嫌いにもなる。そうならないケビンが不思議で仕方ないとラウルは改めて思った。
「ですが、アンゼリカ様なら……もしや……」
「え? アンゼリカ様がなんですか?」
「いえ、アンゼリカ様ならこうなることを最初から予想していたのかもしれないと……」
「は……? いやいや、ちょっと待ってください、流石にそれは飛躍しすぎではありませんか? だって今回は偶然こうなっただけですよ?」
アンゼリカが今回の件を予測していた、という発言にラウルはひどく驚いた。
確かにアンゼリカが凡人とは桁違いの優れた頭脳を持っていることは知っている。
だが、流石にこうなることを予想できたとはとても信じられない。
「偶然ねえ……。しかし、内戦を収束させたのも、元王太子をここに送ったのも、レフト集落内で国の法律よりも掟を優先させるよう許可を出したのも、全部アンゼリカ様ですよ」
「いやいやいや……それじゃあまるで、アンゼリカ様がエドワードをこういう形で始末する為の舞台を作り上げるためにそんな偉業を成し遂げたみたいではありませんか?」
口では否定しながらもラウルの声は震えていた。
だってそんなのは有り得ない。エドワードに絶望を味合わせる為だけに、大規模な工事や人の派遣、そして高額の資金を投入したなんて。
そんなの、どんな思考回路の人間ならば思いつき実行に移せるというのか……。
ラウルは底が見えないアンゼリカの思考に恐怖した。
「いったい何の意味があってそんなことをするんです? 別にただ始末すればいいだけの話でしょう?」
「いえ、始末といってもそんな簡単な話ではないんですよ。どうしようもない男とはいえ、エドワード様は生粋の王族です。そして政権がサラマンドラ家に移れば彼は旧王家の人間という扱いになる。仮にエドワード様を始末したとなると『新王家の人間が旧王家の血を根絶やしにした! 乗っ取りだ!』と騒ぐ馬鹿な貴族が必ず湧きます」
「そんなのを騒ぐ馬鹿がいるんですか? だって完全にエドワードに原因があるのに?」
「それを知っていて騒ぐ理不尽な馬鹿というのは必ず存在します。しかし、今回のエドワード様の死因は婦女子に痴漢行為を働いて処刑されたという情けないものです。これで陰謀云々騒ぐ馬鹿が出ると思います?」
「いや……それで騒いだら馬鹿どころか恥ですね」
「そうでしょう? おまけに何をしても反省も後悔もしないエドワード様は人生の全てをかけて愛した女の手で殺されるという絶望を味わった。実際は本人ではありませんけど、彼は最後まで本人だと信じ込んでいた」
それが本当だとしたら、こんな回りくどい方法をとってまでアンゼリカはエドワードに絶望を与えてやりたかったということになる。しかもこの世を去る瞬間に、彼にとっては最高の絶望を。
「まあ、アンゼリカ様を敵に回した時点で終わっていますよ。下手に出て媚びていれば、名君と呼ばれ歴史に名を残す王にさせてもらえたかもしれないのに。何の得にもならない女を選んだのですもの、自業自得です。おまけにその女も亡くなったらしいではないですか?」
「ああ、はい。そのようですね」
ケビンから聞いた話によるとエドワードの恋人は既にこの世を去っていたらしい。
彼はそれをそのまま信じたようだが、ラウルはおそらく消されたのだろうなと考えた。
(ケビンがもう少し賢く立ち回れる奴だったら、エドワードもおそらくは……)
王太子の側近を務めていたという割にケビンは気も利かないし、立ち回りも下手だ。おまけに言葉の裏を読むことも出来ないという貴族としては致命的なところもある。
いや、もしかするとケビンのことも計算に入れていたのだろうか……と思ったがそれ以上考えるのを止めた。考えれば考えるほどアンゼリカの底の深さを知るだけだから。
「ああ、そうそう……。今まで我儘な男の世話をさせてしまった褒美として貴方の給金が今月より上がることとなりました」
おもむろに鞄から一枚の紙を取り出したシオンはそれをラウルへと渡した。
「へ? いやこの金額って……」
渡されたのは今月分の給与明細。そこには一般的な平民の給金のおよそ10倍の金額が記されている。
「いやいや……嘘でしょう? この金額って……月給ですか? 年給ではなくて?」
「もちろん月給です。アンゼリカ様はタダで人をこき使うケチな方ではございません。苦労した者にはきちんとそれに見合った対価を与えてくださいます」
「はは……すごい御方ですね……」
確かにエドワードの世話は大変な苦労を伴った。
だが、これほどまでに対価を貰えるのであれば文句など出そうにもない。
「……この金で、あいつに墓でも作ってやるかな」
ボソッとラウルが呟いた言葉にシオンが「あいつとはエドワード様のことですか?」と尋ねる。
「はい。レフトの掟で犯罪者は墓を建ててはいけないんですよ。だからこっそり遠くの墓地にでも墓を買ってやろうかなと……」
エドワードの遺体はそのまま山に打ち捨てられ、獣に食われてしまった。
レフト族の掟では犯罪者を弔ってはいけないとあるからだ。
「おや、それは随分とお優しいことで」
「短い間とはいえ、一応は部下でしたからね……」
そうしてラウルの計らいにより、レフト族の集落から遠く離れた場所にエドワードの墓が建てられた。万が一にでもレフト族に知られると困るので、墓石に名は刻めなかった。
イニシャルと享年のみ彫られたシンプルな墓石。
時折そこにラウルが花を手向けにやってくると、度々花束が供えられるのを目にするのだった────。
「はい……事後報告となり、大変申し訳ございません」
牢獄で別れを告げた翌日、エドワードは族長の娘の手によって処刑された。
夫以外の男に許可なく触れられた彼女の怒りは凄まじく、己の手で始末せねば気が済まないと自らが手を汚すことに躊躇いはなかった。エドワードは最後まで族長の娘をルルナだと思い込んでおり、必死に命乞いをしたが通じるはずもない。
ラウルは報せを受けてやってきたシオンに詳細を説明し、事前に伺いを立てなかったことについて詫びた。
「いえ、構いませんよ。何よりアンゼリカ様が“レフト族で起きた事件はレフト族の掟で裁くこと”を承諾されていたのですから。それにしても……愛する女と同じ顔に処刑されるとは、皮肉なものですね」
「あいつは最後まで族長の娘を“ルルナ”という女だと思い込んでいました。でも、ケビンから聞いた話では髪も瞳も肌の色さえも違うそうですね。おまけに体型も違うとか……それなのにどうして自分の恋人だと信じて疑わなかったのでしょう?」
「それくらい思い込みが激しく、且つ自分の判断を絶対だと信じている人でしたから。ところで、そのケビンはエドワード様に自分の妻を紹介しなかったのですか? 予め紹介でもしておけばこんな事にはならなかったでしょうに」
「ああ、それはケビンも悔いておりました。彼はエドワードが妻に手出しすることを危惧して紹介しなかったそうです」
戻って早々にエドワードが妻の手によって処刑されたことをラウルから聞いたケビンは膝から崩れ落ちた。「こんなことになるのなら、もっと早くに妻を紹介しておけばよかった……」と地面に大粒の涙を零しながら嘆いていた。
「仮に紹介していたとしても、結果は同じだったかもしれませんね。何なんでしょうね、エドワード様のルルナに対する執着は……もう病気といっても過言はないでしょう」
「あの……シオン様はこうなることを予想して、エドワードに族長の娘を会わせてみろとおっしゃったので?」
「いえ、さすがに恋人と思い込んで襲うとは予想もしていませんでした。だって顔以外全然似ていないですし、性格だって違いますしね。せいぜいかつての側近が恋人に似た女と結婚した姿を見て悔しがればいいなとしか……」
嫌がらせをしたやりたいほどエドワードのことが嫌いだったのか……。
確かにあんな高慢で我儘な奴にずっと仕えていれば嫌いにもなる。そうならないケビンが不思議で仕方ないとラウルは改めて思った。
「ですが、アンゼリカ様なら……もしや……」
「え? アンゼリカ様がなんですか?」
「いえ、アンゼリカ様ならこうなることを最初から予想していたのかもしれないと……」
「は……? いやいや、ちょっと待ってください、流石にそれは飛躍しすぎではありませんか? だって今回は偶然こうなっただけですよ?」
アンゼリカが今回の件を予測していた、という発言にラウルはひどく驚いた。
確かにアンゼリカが凡人とは桁違いの優れた頭脳を持っていることは知っている。
だが、流石にこうなることを予想できたとはとても信じられない。
「偶然ねえ……。しかし、内戦を収束させたのも、元王太子をここに送ったのも、レフト集落内で国の法律よりも掟を優先させるよう許可を出したのも、全部アンゼリカ様ですよ」
「いやいやいや……それじゃあまるで、アンゼリカ様がエドワードをこういう形で始末する為の舞台を作り上げるためにそんな偉業を成し遂げたみたいではありませんか?」
口では否定しながらもラウルの声は震えていた。
だってそんなのは有り得ない。エドワードに絶望を味合わせる為だけに、大規模な工事や人の派遣、そして高額の資金を投入したなんて。
そんなの、どんな思考回路の人間ならば思いつき実行に移せるというのか……。
ラウルは底が見えないアンゼリカの思考に恐怖した。
「いったい何の意味があってそんなことをするんです? 別にただ始末すればいいだけの話でしょう?」
「いえ、始末といってもそんな簡単な話ではないんですよ。どうしようもない男とはいえ、エドワード様は生粋の王族です。そして政権がサラマンドラ家に移れば彼は旧王家の人間という扱いになる。仮にエドワード様を始末したとなると『新王家の人間が旧王家の血を根絶やしにした! 乗っ取りだ!』と騒ぐ馬鹿な貴族が必ず湧きます」
「そんなのを騒ぐ馬鹿がいるんですか? だって完全にエドワードに原因があるのに?」
「それを知っていて騒ぐ理不尽な馬鹿というのは必ず存在します。しかし、今回のエドワード様の死因は婦女子に痴漢行為を働いて処刑されたという情けないものです。これで陰謀云々騒ぐ馬鹿が出ると思います?」
「いや……それで騒いだら馬鹿どころか恥ですね」
「そうでしょう? おまけに何をしても反省も後悔もしないエドワード様は人生の全てをかけて愛した女の手で殺されるという絶望を味わった。実際は本人ではありませんけど、彼は最後まで本人だと信じ込んでいた」
それが本当だとしたら、こんな回りくどい方法をとってまでアンゼリカはエドワードに絶望を与えてやりたかったということになる。しかもこの世を去る瞬間に、彼にとっては最高の絶望を。
「まあ、アンゼリカ様を敵に回した時点で終わっていますよ。下手に出て媚びていれば、名君と呼ばれ歴史に名を残す王にさせてもらえたかもしれないのに。何の得にもならない女を選んだのですもの、自業自得です。おまけにその女も亡くなったらしいではないですか?」
「ああ、はい。そのようですね」
ケビンから聞いた話によるとエドワードの恋人は既にこの世を去っていたらしい。
彼はそれをそのまま信じたようだが、ラウルはおそらく消されたのだろうなと考えた。
(ケビンがもう少し賢く立ち回れる奴だったら、エドワードもおそらくは……)
王太子の側近を務めていたという割にケビンは気も利かないし、立ち回りも下手だ。おまけに言葉の裏を読むことも出来ないという貴族としては致命的なところもある。
いや、もしかするとケビンのことも計算に入れていたのだろうか……と思ったがそれ以上考えるのを止めた。考えれば考えるほどアンゼリカの底の深さを知るだけだから。
「ああ、そうそう……。今まで我儘な男の世話をさせてしまった褒美として貴方の給金が今月より上がることとなりました」
おもむろに鞄から一枚の紙を取り出したシオンはそれをラウルへと渡した。
「へ? いやこの金額って……」
渡されたのは今月分の給与明細。そこには一般的な平民の給金のおよそ10倍の金額が記されている。
「いやいや……嘘でしょう? この金額って……月給ですか? 年給ではなくて?」
「もちろん月給です。アンゼリカ様はタダで人をこき使うケチな方ではございません。苦労した者にはきちんとそれに見合った対価を与えてくださいます」
「はは……すごい御方ですね……」
確かにエドワードの世話は大変な苦労を伴った。
だが、これほどまでに対価を貰えるのであれば文句など出そうにもない。
「……この金で、あいつに墓でも作ってやるかな」
ボソッとラウルが呟いた言葉にシオンが「あいつとはエドワード様のことですか?」と尋ねる。
「はい。レフトの掟で犯罪者は墓を建ててはいけないんですよ。だからこっそり遠くの墓地にでも墓を買ってやろうかなと……」
エドワードの遺体はそのまま山に打ち捨てられ、獣に食われてしまった。
レフト族の掟では犯罪者を弔ってはいけないとあるからだ。
「おや、それは随分とお優しいことで」
「短い間とはいえ、一応は部下でしたからね……」
そうしてラウルの計らいにより、レフト族の集落から遠く離れた場所にエドワードの墓が建てられた。万が一にでもレフト族に知られると困るので、墓石に名は刻めなかった。
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