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騎士団長の謝罪
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「この度は愚息がご息女にとんだ無礼な真似を……! 深くお詫び申し上げます」
アンゼリカが王宮でひと悶着をおこしている頃、グリフォン公爵邸には騎士団長夫妻が謝罪に訪れていた。
「……ふむ、頭をあげてください騎士団長殿。娘は傷一つ負っていないのでこちらから賠償等を求めることはない。そちらのご子息の方が重傷だそうではないか?」
「……か弱き女性に危害を加えるなどと卑怯な真似をした報いにございます。お嬢様に傷一つないと聞いて安心しました」
公爵邸の応接間で土下座をかます騎士団長を一瞥したグリフォン公爵は、隣に立つ騎士団長の妻に目をやった。
(夫人の方はそう思っていないようだな)
騎士団長夫人の顔には息子に重傷を負わせたことへの恨みがありありと浮かんでいる。
彼女は公爵と目が合うとハッとし、慌てて頭を下げた。
「……同じ男として言わせてもらうが、か弱き女性に危害を加えるなど言語道断だ。たまたま娘に武道の心得があったから無傷で済んだものの……一般的な令嬢であれば一生消えない傷を負っていたに違いない。そちらではどういった教育をしているのか?」
「仰る通りでございます……。父親としても情けない限りで……ん? 今、ご息女に“武道の心得がある”と仰いましたか……?」
「? そうだが? それがどうした?」
「愚息はご息女の護衛騎士に返り討ちにされたと聞いたのですが……」
「護衛騎士? 娘は護衛など連れておらん。むさ苦しい男を連れ歩くのを嫌うから、あやつは侍女しか連れていない。それに、儂はその侍女からアンゼリカがそちらの子息を無礼討ちしたとの報告を受けておる」
息子に重傷を負わせたのはアンゼリカだったと聞いて騎士団長夫妻は驚愕のあまり絶句した。騎士を目指す息子は昔から鍛えており、体も大きい。常人よりも力強い騎士見習いを華奢な貴族令嬢が無傷で制圧したという事実が受け入れがたい。
「ご息女が倅を……? そんな馬鹿な……」
「信じがたいだろうが、事実だ。アンゼリカはそこらの騎士よりも格段に強い。剣は勿論のこと、ありとあらゆる武術も修めている。だから護衛を連れていなくとも儂は何も言わなかったのだが……どうもやり過ぎてしまうようだから、むしろ護衛をつけた方がいいかもしれぬ」
護衛ならば娘ほどやり過ぎんだろう、と呟き公爵は優雅に茶を一口飲んだ。
ちなみに騎士団長夫妻は出されたお茶に一切口をつけていない。
初手からとんでもない事実を聞かされたせいでとても飲食物に手をつけようという気になんてなれない。
耳にした有り得ない事実を理解しようとするだけで精一杯だ。
「で、騎士団長殿はアンゼリカがご子息に重傷を負わせたと知ったうえでも御自分達が悪いと謝罪できますかな?」
公爵の問いかけに騎士団長はハッと我に返り、大声で「勿論です!」と叫ぶ。
「それは結構なことだ……。これでもしこちらに謝罪や賠償を求めるようでしたら家ごと潰すところでしたよ」
地を這うような低い声に夫妻は大袈裟なまでにビクッと体を揺らした。
騎士団長は初めから謝罪をする気でいたのだが、夫人の方は違う。
詳細はどうあれ、息子に重傷を負わせたグリフォン公爵家に苦情を申し出るつもりだった。当主である夫に止められはしたものの、母親として息子に危害を加えられて黙っているなんて出来やしない。
だが、息子に危害を加えた相手が令嬢本人だったと知り夫人の怒りは消えうせた。騎士を目指す息子が華奢な令嬢に返り討ちに遭い、それに対して謝罪や賠償を要求したと世間に知られたら間違いなく笑い者になってしまう。
おまけにグリフォン公爵の風格と威圧感に先ほどから声も出せない。
こんな状態と、こんな状況下で文句が言えるほどの度胸が夫人にあるはずもなく、ただただ俯くことしか出来ない。
「謝罪を受け入れよう。我が娘に対する無礼も不問にしてやる。この件はこれで手打ちとしよう」
「……っ!! ありがとうございます! 公爵閣下のご恩情に深い感謝を」
真っ直ぐな気質の騎士団長は息子の無礼を公爵に許されたことを純粋に喜んだ。
夫人の方は眼前の魔王の如き恐ろしい男に許され、まるで命が助かったとばかりに涙を浮かべて安堵する。
公爵はその様子を一瞥し、騎士団長に向かってこう問いかけた。
「そういえば……騎士団長殿、子息を王太子殿下の側近から外したそうだな」
「え? は、はい……さようでございます」
息子を側近から外すことはまだ王太子にしか告げていない。
なのに、何故公爵はそれを知っているのだろうかと騎士団長は不思議に思った。
「王太子の側近などという華々しい職を辞するとは、勿体ないのでは? 重傷を負ったとはいえ、完治すれば再び剣を握れるかもしれないだろう?」
公爵の問いかけに夫人は思わず顔を上げた。
その傷を負わせたのはお前の娘だろうとでも言いたげな顔で。
「いいえ、愚息には王太子殿下のお傍に侍る資格も、剣を握る資格もありません。あやつは殿下に婚約者以外の女を近づけることを許しました。そういった不審人物を殿下に近づけさせないことが側近の役割でありますのに、あやつはそれを放棄した挙句に自分もその女を囲いおった。役割を放棄し、主君を危険に晒しかねない行動をとるような奴に側近の資格などない。それに理由はどうあれ婦女子相手に暴力を振るおうとしたことは騎士としても父親としても許せません。なので、愚息には二度と剣を握らせない。そう決めております」
どこまでも真っすぐで純粋な気質の騎士団長は、理由はどうあれ息子が側近の役割を放棄したことと、婦女子相手に暴力を振るおうとしたことが許せなかった。
本当ならば側近らしからぬ行動をとった時点で側近の任を辞退させたかったが、王太子がそれを拒否するので致しかたなく続けさせていた。だが、アンゼリカに危害を加えそうになったと聞き堪忍袋の緒が切れたのだ。
義務を放棄した挙句に婦女子に暴行などという騎士道に反した行いをするなど、騎士としても父親としても許せなかった。たとえ返り討ちにあい、全身に重傷を負おうがその気持ちは揺るがない。むしろ当然の報いだと思っている。
「ほお……騎士団長殿は随分と真っすぐな気質をお持ちのようだ。よい、我が娘はそういった気質の人間を好む」
「は、はあ……? そうなのですか……?」
褒められているのだろうが、言っている意味が分からず騎士団長は首を傾げた。
反対に夫人の方は公爵が言わんとしていることが分かり、恐怖で体を小刻みに震わせた。
“娘が好む性格の持ち主だから見逃してやる”
そう言われているような気がしてならない。
じゃあ、そうでない性格の持ち主ならばどうなっていただろうか……?
答えは簡単だ、きっと家も自分達も潰されていたはず。
グリフォン公爵家ならばそれくらい容易い。
夫人は貴族らしからぬ純粋な夫の性格に初めて心から感謝した。
そして今更ながら理解する。息子の行いは一歩間違えれば家を潰しかねないものだったのだと……。
アンゼリカが王宮でひと悶着をおこしている頃、グリフォン公爵邸には騎士団長夫妻が謝罪に訪れていた。
「……ふむ、頭をあげてください騎士団長殿。娘は傷一つ負っていないのでこちらから賠償等を求めることはない。そちらのご子息の方が重傷だそうではないか?」
「……か弱き女性に危害を加えるなどと卑怯な真似をした報いにございます。お嬢様に傷一つないと聞いて安心しました」
公爵邸の応接間で土下座をかます騎士団長を一瞥したグリフォン公爵は、隣に立つ騎士団長の妻に目をやった。
(夫人の方はそう思っていないようだな)
騎士団長夫人の顔には息子に重傷を負わせたことへの恨みがありありと浮かんでいる。
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「……同じ男として言わせてもらうが、か弱き女性に危害を加えるなど言語道断だ。たまたま娘に武道の心得があったから無傷で済んだものの……一般的な令嬢であれば一生消えない傷を負っていたに違いない。そちらではどういった教育をしているのか?」
「仰る通りでございます……。父親としても情けない限りで……ん? 今、ご息女に“武道の心得がある”と仰いましたか……?」
「? そうだが? それがどうした?」
「愚息はご息女の護衛騎士に返り討ちにされたと聞いたのですが……」
「護衛騎士? 娘は護衛など連れておらん。むさ苦しい男を連れ歩くのを嫌うから、あやつは侍女しか連れていない。それに、儂はその侍女からアンゼリカがそちらの子息を無礼討ちしたとの報告を受けておる」
息子に重傷を負わせたのはアンゼリカだったと聞いて騎士団長夫妻は驚愕のあまり絶句した。騎士を目指す息子は昔から鍛えており、体も大きい。常人よりも力強い騎士見習いを華奢な貴族令嬢が無傷で制圧したという事実が受け入れがたい。
「ご息女が倅を……? そんな馬鹿な……」
「信じがたいだろうが、事実だ。アンゼリカはそこらの騎士よりも格段に強い。剣は勿論のこと、ありとあらゆる武術も修めている。だから護衛を連れていなくとも儂は何も言わなかったのだが……どうもやり過ぎてしまうようだから、むしろ護衛をつけた方がいいかもしれぬ」
護衛ならば娘ほどやり過ぎんだろう、と呟き公爵は優雅に茶を一口飲んだ。
ちなみに騎士団長夫妻は出されたお茶に一切口をつけていない。
初手からとんでもない事実を聞かされたせいでとても飲食物に手をつけようという気になんてなれない。
耳にした有り得ない事実を理解しようとするだけで精一杯だ。
「で、騎士団長殿はアンゼリカがご子息に重傷を負わせたと知ったうえでも御自分達が悪いと謝罪できますかな?」
公爵の問いかけに騎士団長はハッと我に返り、大声で「勿論です!」と叫ぶ。
「それは結構なことだ……。これでもしこちらに謝罪や賠償を求めるようでしたら家ごと潰すところでしたよ」
地を這うような低い声に夫妻は大袈裟なまでにビクッと体を揺らした。
騎士団長は初めから謝罪をする気でいたのだが、夫人の方は違う。
詳細はどうあれ、息子に重傷を負わせたグリフォン公爵家に苦情を申し出るつもりだった。当主である夫に止められはしたものの、母親として息子に危害を加えられて黙っているなんて出来やしない。
だが、息子に危害を加えた相手が令嬢本人だったと知り夫人の怒りは消えうせた。騎士を目指す息子が華奢な令嬢に返り討ちに遭い、それに対して謝罪や賠償を要求したと世間に知られたら間違いなく笑い者になってしまう。
おまけにグリフォン公爵の風格と威圧感に先ほどから声も出せない。
こんな状態と、こんな状況下で文句が言えるほどの度胸が夫人にあるはずもなく、ただただ俯くことしか出来ない。
「謝罪を受け入れよう。我が娘に対する無礼も不問にしてやる。この件はこれで手打ちとしよう」
「……っ!! ありがとうございます! 公爵閣下のご恩情に深い感謝を」
真っ直ぐな気質の騎士団長は息子の無礼を公爵に許されたことを純粋に喜んだ。
夫人の方は眼前の魔王の如き恐ろしい男に許され、まるで命が助かったとばかりに涙を浮かべて安堵する。
公爵はその様子を一瞥し、騎士団長に向かってこう問いかけた。
「そういえば……騎士団長殿、子息を王太子殿下の側近から外したそうだな」
「え? は、はい……さようでございます」
息子を側近から外すことはまだ王太子にしか告げていない。
なのに、何故公爵はそれを知っているのだろうかと騎士団長は不思議に思った。
「王太子の側近などという華々しい職を辞するとは、勿体ないのでは? 重傷を負ったとはいえ、完治すれば再び剣を握れるかもしれないだろう?」
公爵の問いかけに夫人は思わず顔を上げた。
その傷を負わせたのはお前の娘だろうとでも言いたげな顔で。
「いいえ、愚息には王太子殿下のお傍に侍る資格も、剣を握る資格もありません。あやつは殿下に婚約者以外の女を近づけることを許しました。そういった不審人物を殿下に近づけさせないことが側近の役割でありますのに、あやつはそれを放棄した挙句に自分もその女を囲いおった。役割を放棄し、主君を危険に晒しかねない行動をとるような奴に側近の資格などない。それに理由はどうあれ婦女子相手に暴力を振るおうとしたことは騎士としても父親としても許せません。なので、愚息には二度と剣を握らせない。そう決めております」
どこまでも真っすぐで純粋な気質の騎士団長は、理由はどうあれ息子が側近の役割を放棄したことと、婦女子相手に暴力を振るおうとしたことが許せなかった。
本当ならば側近らしからぬ行動をとった時点で側近の任を辞退させたかったが、王太子がそれを拒否するので致しかたなく続けさせていた。だが、アンゼリカに危害を加えそうになったと聞き堪忍袋の緒が切れたのだ。
義務を放棄した挙句に婦女子に暴行などという騎士道に反した行いをするなど、騎士としても父親としても許せなかった。たとえ返り討ちにあい、全身に重傷を負おうがその気持ちは揺るがない。むしろ当然の報いだと思っている。
「ほお……騎士団長殿は随分と真っすぐな気質をお持ちのようだ。よい、我が娘はそういった気質の人間を好む」
「は、はあ……? そうなのですか……?」
褒められているのだろうが、言っている意味が分からず騎士団長は首を傾げた。
反対に夫人の方は公爵が言わんとしていることが分かり、恐怖で体を小刻みに震わせた。
“娘が好む性格の持ち主だから見逃してやる”
そう言われているような気がしてならない。
じゃあ、そうでない性格の持ち主ならばどうなっていただろうか……?
答えは簡単だ、きっと家も自分達も潰されていたはず。
グリフォン公爵家ならばそれくらい容易い。
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