60年生きてきて、何があったかというと何もない。

HONDA Fit

　HONDA　Fit（ホンダ フィット）という乗用車（コンパクトカー）がある。2001年に販売開始され、モデルチェンジを繰り返し、現行モデルで４代目となる。

　初代フィットは、2002年、日本国内における年間販売台数で、33年間首位を守り続けたトヨタのカローラを抜きトップとなった。この話の凄いところは、トヨタのカローラは、カローラワゴンとか、カローラ×××とか、車名にカローラがついているものは全てカローラとしてカウントされていたのに対し、ホンダはフィット１車種のみで抜き去ってしまった、というところである。

　２・３・４代目とモデルチェンジを重ねてきたが、初代の勢いはなくなってしまった。３代目などリコールの嵐で、目を覆う悲惨さだった。

　初代フィットのリアのシルバーのエンブレムを見てほしい。Fit の i の点の中は赤色になっている。僕はホンダという企業が生来持ちあわせている遊び心を感じたし、この小さな赤い丸が日の丸に見えた。
　２代目フィットのエンブレムはシルバー一色となり、全て大文字 FITとなった。
　３代目・現行4代目もシルバー一色の大文字 FIT である。もう、日の丸は無い。

　1991年、創業者・本田宗一郎氏が亡くなられてから、この８月でちょうど30年・・・HONDAの・・・否、日本人のスピリッツが息絶えて無いことを、■■■禍の中、願い、祈る。