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42 side にゃる美 歪み
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『ちわ~! にゃる美ちゃん今日は早いね~』
『にゃる美配信はじまた』
目に映るのは、ゲームと配信視聴者のコメント。
にゃる美のいつもの風景。
「にゃは☆今日は早く起きたから始めちゃった☆」
<エクソダス>のにゃる美と言えば、レン、セイヤ、レツヤと一緒にトップパーティーを組んでいるメンバーの一人だ。
<エクソダス>のボス討伐動画を公開も、にゃる美がやっている。
DFO最大人数を誇るチーム<エクソダス>
チームに人が続々と増えているのは、彼女のおかげと言っていい部分もあった。
『そういや、にゃる美ちゃん。運営のイベント告知見た?』
「イベント告知? まだ見てにゃいなー☆」
ウインドウを開いて、お知らせ欄をタップする。
すると、そこにはウエディングイベントの告知があった。
「えーっ! にゃにこれ!? 結婚!?すごぉーい☆」
ゲーム内で結婚が出来るイベント!?
どういうこと!?
目を皿のようにして、告知を読む。
『にゃる美ちゃん、俺と結婚しようぜ』
『抜け駆けすんな。俺にしようよ』
『いやいや拙者が』
『いや、お前誰www』
コメント欄が、にゃる美への結婚申し込みで溢れ流れている。
無視だ無視。にゃる美は、端から端まで告知を読んだ。
「にゃる美、結婚するならレンレンがいいなー☆」
<エクソダス>のトップオブトップ、魔法剣士のレン。
彼と結婚イベントが出来るなら、ここ最近落ちてきた動画の再生回数、視聴者数をもう一度増やす事が出来そうだ。
そしてレンの結婚相手ともなれば、チームの回復職としての地位も、不動のものになるかもしれない。
レンとセイヤ、レツヤは実力もあり安定しているが、にゃる美のいるポジションは競争が激しく、入れ替わりも多かった。
実力不足と思われレンに「交代」と告げられれば、トップパーティーから降ろされる。
『にゃる美ちゃん、本当にレン好きだよね』
『レン様なら仕方ない』
『むしろ俺がレンと結婚したい』
『わかる』
「だぁって☆レンレンは、にゃる美の王子様だもん☆」
配信コメントに返事をする。
にゃる美の配信を見ている視聴者は皆、にゃる美はレンが大好きだと思っている。
しかし、彼女の本心は別のところにあった。
(イケメンだろうが、ただのアバターに興味は無い。それよりも……これ以上、数字が落ちるとクレカの支払いキツいのよ……)
再生数や投げ銭の収入を落とさない為にも、レンと結婚イベントをやりたい。
いや、絶対にやる! と密かに意気込むにゃる美だった。
***
(レンレンから返事が無い……)
今日の配信を終え、チームアジトに戻ったにゃる美が、チームメンバーに声をかける。
「ねぇ☆レンレン見なかった? どこにいるか知らない?」
「今日は、オレ見てないッスねー」
「あー……そういえばログインして、少ししたら外に行きましたよ」
「レンレンが外に……?」
どこに行ったんだろう? と考えていると、レンとセイヤ、レツヤがアジトへ戻って来た。
にゃる美はレンの元に駆け寄る。
「もう! レンレン連絡したのに、返事なーい☆」
「すまん。見てなかった」
「でもまぁ……会えたからいいや☆ねぇレンレン☆にゃる美と結婚してっ☆」
配信で結婚イベント告知を知ってから、毎日のようにレンを追いかけ、結婚を申し込みをしていたのだが、レンからは「興味無い」とバッサリ切られていた。
(それで引き下がる訳には、いかないのよっ!)
「にゃる美と結婚したら、注目されて、もーっとチームメンバー増えるし、良い事づくめだと思うけど何がダメなの☆」
「………」
溜め息をついたレンの後ろから、双子がひょっこりと顔を出す。
「にゃる美、レンはもう心に決めた人がいるんだよっ!」
「にゃる美、レンはもう結婚を申し込んだ子がいるんだよっ!」
衝撃的な内容に呆然とする。
今なんて……?
「レンレンが……結婚を申し込んだ…? 何それどういうこと? にゃる美が何回頼んでもダメなのに……なんで? 誰? 誰に申し込んだの!?」
レンに言い寄ってるチームメンバー?
街でキャーキャー言ってる女ども?
誰よ? 誰? 誰誰誰誰!?
「「なんと! チロりんでーす!」」
「おい。セイ、レツ」
「すぐにバレるよ。レン」
「すぐに広まるよ。レン」
「チロりんって、チー君の妹……?」
ギュッと握りしめた手が痛い。
きっと現実世界の自分も、手を握りしめたのだろう。
チヒロの妹って……ただ、それだけじゃん。
兄がトップランカーチームで有名ってだけで、妹は何も無いじゃん。
なのに、何で? 何でレンは、あの子を選んだの?
「ねぇ~レン。<エクソダス>に誘おうよ。あの子ゲーム上手いよ。俺は気に入っちゃった」
「ねぇ~レン。あの子、聖女レベル56だけど、すぐにカンストさせて赤竜行こうよ。俺も気に入っちゃった」
「……そうか」
「……えっ?」
双子が気に入っている?
あの子の職業は聖女なの?
あの子が<エクソダス>に入る?
赤竜討伐って……じゃあ私は? にゃる美は?
レンと結婚イベントだけじゃなく、トップパーティーからも落とされる……?
もう私はトップじゃいられなくなる?
「ダメっ! そんなのはダメなんだから! にゃる美がレンレンと一緒に赤竜行くんだから!」
「「えーっ! 俺達、チロりんと行ってみたいのにー!」」
ダメよ! ダメ!
今月はブランドバッグも買っちゃった。
昨日は、通販で服もたくさん買ったんだから!
これ以上、再生数も投げ銭も落とす訳には、いかないのよ!!
双子がぶーぶー言いながら、レンと一緒にチームアジトの奥の部屋へと移動して行く。
にゃる美はその後ろ姿をジッと見つめた。
「許さない……ただ、チヒロの妹ってだけのくせに……たいした実力も無いくせに……。兄の栄光にすがって姫プしてる女が、私の場所を取ろうだなんて生意気なのよ……」
にゃる美のキャラクターが剥がれ落ち、ブツブツとつぶやいた。
自分の足元が崩れそうな展開に、怒りで震えそうになる。
どす黒い感情が、お腹の中をぐるぐると駆け巡る。
にゃる美は、親指の爪をギリギリと噛んだ。
***
あの日以来、気付くと親指の爪を噛むようになっていた。
爪がガタガタと歪んでいる。
(あの女がゲームしたくないって、思うようにするにはどうしたらいいんだろう? どうしたらログインしなくなるかな?)
「あ~……また、爪ボロボロじゃん。サイアク」
爪の歪みに気を取られて、思考の歪みに気付かないまま、にゃる美は今日も配信をする。
『ちわ~! にゃる美ちゃん今日は早いね~』
『にゃる美配信はじまた』
目に映るのは、ゲームと配信視聴者のコメント。
にゃる美のいつもの風景。
「はぁ……どうしたら、レンレンは……にゃる美と結婚してくれるのかなぁ☆」
先日、レンの大切な人がチロだと知れ渡った。
にゃる美は溜め息をつき、シュン……としている。
配信に集まる視聴者は、にゃる美を応援してくれていた。
『にゃる美ちゃんのほうが、可愛いのに』
『エクソダスのトップヒーラーだしね』
にゃる美を賛美するコメントが流れる中、一つの書き込みが、彼女の目に止まった。
アイコンが雪のマークになっている人の書き込みだ。
『DFOの裏スレを見てみたら? 参考になりそうなことが書いてあるかも』
(……裏スレ?)
配信中に、その書き込みに反応する事はしなかったが、何だかとても気になった。
今日の配信を終えた後、ゲームもログアウトし、充電中のスマホを手に取った。
DFOの裏スレについて調べる。
「へぇ~……すごい」
ゲームシステムの裏をかいた手法、ギャンブルや賭博など、現実世界で行えば犯罪に問われる物まで、無数にスレが立てられていた。
にゃる美は、その中でチロを追いやるのに、最も効果的だと思うモノを見つける。
「あは! いいものみーつけた☆雪マーク君ありがとねぇ」
そう言うと、にゃる美は笑顔を浮かべながら、右親指で募集スレに書き込みをする。
ボロボロに歪んだ爪は、もう元に戻ることは無かった。
『にゃる美配信はじまた』
目に映るのは、ゲームと配信視聴者のコメント。
にゃる美のいつもの風景。
「にゃは☆今日は早く起きたから始めちゃった☆」
<エクソダス>のにゃる美と言えば、レン、セイヤ、レツヤと一緒にトップパーティーを組んでいるメンバーの一人だ。
<エクソダス>のボス討伐動画を公開も、にゃる美がやっている。
DFO最大人数を誇るチーム<エクソダス>
チームに人が続々と増えているのは、彼女のおかげと言っていい部分もあった。
『そういや、にゃる美ちゃん。運営のイベント告知見た?』
「イベント告知? まだ見てにゃいなー☆」
ウインドウを開いて、お知らせ欄をタップする。
すると、そこにはウエディングイベントの告知があった。
「えーっ! にゃにこれ!? 結婚!?すごぉーい☆」
ゲーム内で結婚が出来るイベント!?
どういうこと!?
目を皿のようにして、告知を読む。
『にゃる美ちゃん、俺と結婚しようぜ』
『抜け駆けすんな。俺にしようよ』
『いやいや拙者が』
『いや、お前誰www』
コメント欄が、にゃる美への結婚申し込みで溢れ流れている。
無視だ無視。にゃる美は、端から端まで告知を読んだ。
「にゃる美、結婚するならレンレンがいいなー☆」
<エクソダス>のトップオブトップ、魔法剣士のレン。
彼と結婚イベントが出来るなら、ここ最近落ちてきた動画の再生回数、視聴者数をもう一度増やす事が出来そうだ。
そしてレンの結婚相手ともなれば、チームの回復職としての地位も、不動のものになるかもしれない。
レンとセイヤ、レツヤは実力もあり安定しているが、にゃる美のいるポジションは競争が激しく、入れ替わりも多かった。
実力不足と思われレンに「交代」と告げられれば、トップパーティーから降ろされる。
『にゃる美ちゃん、本当にレン好きだよね』
『レン様なら仕方ない』
『むしろ俺がレンと結婚したい』
『わかる』
「だぁって☆レンレンは、にゃる美の王子様だもん☆」
配信コメントに返事をする。
にゃる美の配信を見ている視聴者は皆、にゃる美はレンが大好きだと思っている。
しかし、彼女の本心は別のところにあった。
(イケメンだろうが、ただのアバターに興味は無い。それよりも……これ以上、数字が落ちるとクレカの支払いキツいのよ……)
再生数や投げ銭の収入を落とさない為にも、レンと結婚イベントをやりたい。
いや、絶対にやる! と密かに意気込むにゃる美だった。
***
(レンレンから返事が無い……)
今日の配信を終え、チームアジトに戻ったにゃる美が、チームメンバーに声をかける。
「ねぇ☆レンレン見なかった? どこにいるか知らない?」
「今日は、オレ見てないッスねー」
「あー……そういえばログインして、少ししたら外に行きましたよ」
「レンレンが外に……?」
どこに行ったんだろう? と考えていると、レンとセイヤ、レツヤがアジトへ戻って来た。
にゃる美はレンの元に駆け寄る。
「もう! レンレン連絡したのに、返事なーい☆」
「すまん。見てなかった」
「でもまぁ……会えたからいいや☆ねぇレンレン☆にゃる美と結婚してっ☆」
配信で結婚イベント告知を知ってから、毎日のようにレンを追いかけ、結婚を申し込みをしていたのだが、レンからは「興味無い」とバッサリ切られていた。
(それで引き下がる訳には、いかないのよっ!)
「にゃる美と結婚したら、注目されて、もーっとチームメンバー増えるし、良い事づくめだと思うけど何がダメなの☆」
「………」
溜め息をついたレンの後ろから、双子がひょっこりと顔を出す。
「にゃる美、レンはもう心に決めた人がいるんだよっ!」
「にゃる美、レンはもう結婚を申し込んだ子がいるんだよっ!」
衝撃的な内容に呆然とする。
今なんて……?
「レンレンが……結婚を申し込んだ…? 何それどういうこと? にゃる美が何回頼んでもダメなのに……なんで? 誰? 誰に申し込んだの!?」
レンに言い寄ってるチームメンバー?
街でキャーキャー言ってる女ども?
誰よ? 誰? 誰誰誰誰!?
「「なんと! チロりんでーす!」」
「おい。セイ、レツ」
「すぐにバレるよ。レン」
「すぐに広まるよ。レン」
「チロりんって、チー君の妹……?」
ギュッと握りしめた手が痛い。
きっと現実世界の自分も、手を握りしめたのだろう。
チヒロの妹って……ただ、それだけじゃん。
兄がトップランカーチームで有名ってだけで、妹は何も無いじゃん。
なのに、何で? 何でレンは、あの子を選んだの?
「ねぇ~レン。<エクソダス>に誘おうよ。あの子ゲーム上手いよ。俺は気に入っちゃった」
「ねぇ~レン。あの子、聖女レベル56だけど、すぐにカンストさせて赤竜行こうよ。俺も気に入っちゃった」
「……そうか」
「……えっ?」
双子が気に入っている?
あの子の職業は聖女なの?
あの子が<エクソダス>に入る?
赤竜討伐って……じゃあ私は? にゃる美は?
レンと結婚イベントだけじゃなく、トップパーティーからも落とされる……?
もう私はトップじゃいられなくなる?
「ダメっ! そんなのはダメなんだから! にゃる美がレンレンと一緒に赤竜行くんだから!」
「「えーっ! 俺達、チロりんと行ってみたいのにー!」」
ダメよ! ダメ!
今月はブランドバッグも買っちゃった。
昨日は、通販で服もたくさん買ったんだから!
これ以上、再生数も投げ銭も落とす訳には、いかないのよ!!
双子がぶーぶー言いながら、レンと一緒にチームアジトの奥の部屋へと移動して行く。
にゃる美はその後ろ姿をジッと見つめた。
「許さない……ただ、チヒロの妹ってだけのくせに……たいした実力も無いくせに……。兄の栄光にすがって姫プしてる女が、私の場所を取ろうだなんて生意気なのよ……」
にゃる美のキャラクターが剥がれ落ち、ブツブツとつぶやいた。
自分の足元が崩れそうな展開に、怒りで震えそうになる。
どす黒い感情が、お腹の中をぐるぐると駆け巡る。
にゃる美は、親指の爪をギリギリと噛んだ。
***
あの日以来、気付くと親指の爪を噛むようになっていた。
爪がガタガタと歪んでいる。
(あの女がゲームしたくないって、思うようにするにはどうしたらいいんだろう? どうしたらログインしなくなるかな?)
「あ~……また、爪ボロボロじゃん。サイアク」
爪の歪みに気を取られて、思考の歪みに気付かないまま、にゃる美は今日も配信をする。
『ちわ~! にゃる美ちゃん今日は早いね~』
『にゃる美配信はじまた』
目に映るのは、ゲームと配信視聴者のコメント。
にゃる美のいつもの風景。
「はぁ……どうしたら、レンレンは……にゃる美と結婚してくれるのかなぁ☆」
先日、レンの大切な人がチロだと知れ渡った。
にゃる美は溜め息をつき、シュン……としている。
配信に集まる視聴者は、にゃる美を応援してくれていた。
『にゃる美ちゃんのほうが、可愛いのに』
『エクソダスのトップヒーラーだしね』
にゃる美を賛美するコメントが流れる中、一つの書き込みが、彼女の目に止まった。
アイコンが雪のマークになっている人の書き込みだ。
『DFOの裏スレを見てみたら? 参考になりそうなことが書いてあるかも』
(……裏スレ?)
配信中に、その書き込みに反応する事はしなかったが、何だかとても気になった。
今日の配信を終えた後、ゲームもログアウトし、充電中のスマホを手に取った。
DFOの裏スレについて調べる。
「へぇ~……すごい」
ゲームシステムの裏をかいた手法、ギャンブルや賭博など、現実世界で行えば犯罪に問われる物まで、無数にスレが立てられていた。
にゃる美は、その中でチロを追いやるのに、最も効果的だと思うモノを見つける。
「あは! いいものみーつけた☆雪マーク君ありがとねぇ」
そう言うと、にゃる美は笑顔を浮かべながら、右親指で募集スレに書き込みをする。
ボロボロに歪んだ爪は、もう元に戻ることは無かった。
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