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◆番外編◆ 夫婦になって初めての☓☓☓
#7
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どうしたものかと、途方に暮れている私の隣で、相も変わらず仰向けに寝転んだまま、私が可愛がるのを待ってくれている要さん。
しばらく経っても、一向に、私が可愛がろうとしないものだから。
「美菜? どうした? 俺を可愛がってくれないのか?」
まさか自分が大きな勘違いをしているなんて思ってもいないんだろう要さんは、とうとう私のことを急かし始めた。
「////」
いつもの如く、恥ずかしくなってきた私が、隣で仰向けになっている要さんのことを恨めしそうにジト目で見つめていると。
しびれを切らしたのだろう要さんが、ゆっくりと閉ざしてた瞼を上げてきて。
きっと毎度のことながら、顔どころか、全身真っ赤になっているであろう私のことを見やって、ふっと柔らかな笑みを零したかと思えば……。
「本当に美菜はいつになってもこういうことに慣れないな? でも、そういう美菜が可愛くて堪らない。これ以上焦らされたら、俺のムラムラが増すばかりだ。しょうがないから俺が可愛がってやる。美菜、おいで。恥ずかしいなんて思っている余裕なんて俺がなくしてやる」
私のことを愛おしそうに眇めた瞳で見つめつつ、起き上がってきて胡坐をかいた要さんは、ちょっと強引な言葉とは裏腹な、とびきり優しい甘やかな声音で、そう言ってくると。
さっきと同じように、両手を広げて私のことを待ってくれている。
結婚する以前から、いつも要さんは、たいてい可笑しなスイッチ全開で、こんな風に、よく意地悪なことを言ってはくるけど、最後にはこうやって譲歩してくれるとっても優しい人だ。
どうやらそれは、結婚してからも変わらないようだ。
きっと、これからも、それは変わることなんて、ないんだろうと思う。
ちょっぴり心配性で、とっても優しい旦那様。
――私は、そんな要さんが大好きだ。
とはいえ、やっぱり、私の方から要さんを可愛がるというのは、メチャクチャ恥ずかしいし。
私は、やっぱり大好きな要さんに可愛がってもらいたい。
でも、要さんのことを気持ち良くしてあげたいっていう気持ちだって、モチロンある。
だから、私は、両手を広げ待ってくれている要さんの逞しくてあったかい胸に顔を埋めると同時に、
「ひとりは恥ずかしいけど、一緒なら平気です。私も要さんのこと、可愛がりたい」
そういって、要さんの背中に腕をめいっぱいまわして、ぎゅーっとしがみつくのだった。
すると、これまたいつものように、私の言葉を聞いた要さんが、
「そんな可愛いこと言われたら、俺のことだからまた調子に乗って、意地の悪いことばかり言って、美菜のことをもっといじめるかもしれないぞ?」
ちょっと困った口調でそんなことをいいつつ、胸に顔を埋めている私のことをゆっくりと引き剥がして、私の顔を覗き込むようにして僅かに首を傾げて訊いてくる。
でも、きっと、そんなことを言ってきても、優しい要さんは、本当に私が嫌がるようなことはしないだろう。
だから、私もちょっと調子づいてきて、
「それでもいい。だって、大好きな要さんになら、何されても平気だし。要さんは、どんなに意地悪なこと言っても、さっきみたいに最後には譲歩してくれるから、どんなに意地悪なことを言われても平気です」
な~んて、言っちゃったりして。
……まぁ、でも、それは、本当にそう思っているから、言えることなんだけれど。
しばらく経っても、一向に、私が可愛がろうとしないものだから。
「美菜? どうした? 俺を可愛がってくれないのか?」
まさか自分が大きな勘違いをしているなんて思ってもいないんだろう要さんは、とうとう私のことを急かし始めた。
「////」
いつもの如く、恥ずかしくなってきた私が、隣で仰向けになっている要さんのことを恨めしそうにジト目で見つめていると。
しびれを切らしたのだろう要さんが、ゆっくりと閉ざしてた瞼を上げてきて。
きっと毎度のことながら、顔どころか、全身真っ赤になっているであろう私のことを見やって、ふっと柔らかな笑みを零したかと思えば……。
「本当に美菜はいつになってもこういうことに慣れないな? でも、そういう美菜が可愛くて堪らない。これ以上焦らされたら、俺のムラムラが増すばかりだ。しょうがないから俺が可愛がってやる。美菜、おいで。恥ずかしいなんて思っている余裕なんて俺がなくしてやる」
私のことを愛おしそうに眇めた瞳で見つめつつ、起き上がってきて胡坐をかいた要さんは、ちょっと強引な言葉とは裏腹な、とびきり優しい甘やかな声音で、そう言ってくると。
さっきと同じように、両手を広げて私のことを待ってくれている。
結婚する以前から、いつも要さんは、たいてい可笑しなスイッチ全開で、こんな風に、よく意地悪なことを言ってはくるけど、最後にはこうやって譲歩してくれるとっても優しい人だ。
どうやらそれは、結婚してからも変わらないようだ。
きっと、これからも、それは変わることなんて、ないんだろうと思う。
ちょっぴり心配性で、とっても優しい旦那様。
――私は、そんな要さんが大好きだ。
とはいえ、やっぱり、私の方から要さんを可愛がるというのは、メチャクチャ恥ずかしいし。
私は、やっぱり大好きな要さんに可愛がってもらいたい。
でも、要さんのことを気持ち良くしてあげたいっていう気持ちだって、モチロンある。
だから、私は、両手を広げ待ってくれている要さんの逞しくてあったかい胸に顔を埋めると同時に、
「ひとりは恥ずかしいけど、一緒なら平気です。私も要さんのこと、可愛がりたい」
そういって、要さんの背中に腕をめいっぱいまわして、ぎゅーっとしがみつくのだった。
すると、これまたいつものように、私の言葉を聞いた要さんが、
「そんな可愛いこと言われたら、俺のことだからまた調子に乗って、意地の悪いことばかり言って、美菜のことをもっといじめるかもしれないぞ?」
ちょっと困った口調でそんなことをいいつつ、胸に顔を埋めている私のことをゆっくりと引き剥がして、私の顔を覗き込むようにして僅かに首を傾げて訊いてくる。
でも、きっと、そんなことを言ってきても、優しい要さんは、本当に私が嫌がるようなことはしないだろう。
だから、私もちょっと調子づいてきて、
「それでもいい。だって、大好きな要さんになら、何されても平気だし。要さんは、どんなに意地悪なこと言っても、さっきみたいに最後には譲歩してくれるから、どんなに意地悪なことを言われても平気です」
な~んて、言っちゃったりして。
……まぁ、でも、それは、本当にそう思っているから、言えることなんだけれど。
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