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◆番外編◆ 思いがけないこと〜side夏目〜
#2
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「おいおい、マジかよ……」
――自分から名刺渡しておいて、”是非お会いしたいです”なんて言っておいて、遅刻かよ……。
要に例の名刺を渡されてから数日後の週末の土曜。
結局、一度会うことになって、お互いの最寄り駅の中間地点である駅前で待ち合わせているのだが……。
待ち合わせ時間である午前十時を過ぎて、もう十一時を迎えようとしているのに、一向に姿を現せない”小石川香澄”。
時間が経過するに従い、場所合ってるよな?時間も間違いないよな?と、”電話だけじゃ間違えそうで不安だ”という小石川香澄に、わざわざメッセージまで送っていた俺は、送信履歴の中からわざわざ探し出したそれに、何度も目を通しては……
――やっぱ、間違ってねーじゃん!
少々苛立ちながらも、急患か、何か急用でもできたのか? いやいや、それなら、連絡ぐらい普通寄こすよなぁ。もしかして、事故とかか?
……というように、最初こそそう思っていた心の広い俺も。
やっぱし、あーいう類の女は自分のことしか考えてなくて、”男なんて待たせてなんぼ”とか思ってんじゃねぇーの?
――全く、冗談じゃねーよ!
いくら心の広い俺でも、腕時計の針が十一時を少し回ったところで、堪忍袋の緒がブチ切れて。
俺だと気づかないかもと、わざわざかけてきてやってた、仮の姿のトレードマークである、あの銀縁メガネを乱暴に外し、同じように、ジャケットの胸ポケットに乱暴に突っ込んで、そのまま立ち去ろうとした、ちょうどその時。
何故か、若い警察官に申し訳なさげにペコペコと頭を何度も下げながら、十メートルほど離れたこちらへと向かって歩いてくる”小石川香澄”の姿を、
行きかう人の波間から、運悪く見つけてしまった心の広い俺は、見なかったことにして、立ち去ることなんてできなかった。
♪゜・*:.。. .。.:*・♪
あの日、若い警察官と現れた”小石川香澄”は、なんでも昔から超が付くほどの方向音痴とかで。
スマホのナビアプリを頼りにここへとくる道中、道に迷い、たまたま通りがかった二人組の若い男に道を尋ねたところ、逆ナンだと勘違いされ。
危うくラブホに連れ込まれそうになっていたところを、警官に助けられたらしかった。
そして、その警官に彼氏だと勘違いされてしまった俺は、正義感と”小石川香澄”に若干好意を持ってしまってると思しき警官によって、説教される羽目になってしまったという、なんとも、可哀想なアクシデントに見舞われたのだった。
まぁ、そのお陰で、俺の持っていた小石川香澄のイメージは、今では、”身勝手で傲慢な女”から”ちょっと抜けてる残念な美人”へと変わっていた。
出逢ったときには、仮の姿であるすかしたインテリ銀縁メガネ仕様だった俺の変化にも、『今日はコンタクトですか?』とだけ言ってきて。
鈍感なのか、敢えてなのかは、定かじゃないが、それ以上、何も訊いてこない彼女と話していると、意外にも楽しくて。
会って速攻で断りを入れようと思っていた筈の俺は、『友人としてでもいいので、時々会ってもらえませんか?』と言われて、『まぁ、そういうことなら』と答えてしまっていた。
そして、あれから一月が経とうとしている今では、こうして都合がつけば……
「あの時はビックリさせられたよなぁ……。一時間も待ちぼうけにあった挙句、まさか、彼氏と間違われて、警察官に説教される羽目になるとわさぁ? さすがに思わねぇもん」
「……本当に、あの時はすみませんでした。でもまさか、勘違いされてるなんて思わなかったので」
「あー、確かに。あん時の香澄ちゃん、メチャクチャ焦ってたもんなぁ」
「そりゃそうですよ。夏目さんに初めてお会いするのに、前日から緊張してどんな表情で会えばいいかって、そればっかり思ってたのに。まさか、助けてくれたお巡りさんが、夏目さんのこと彼氏と間違えて、『彼女が方向音痴なら、彼氏であるあなたが迎えに行くべきじゃないんですか? もう少しで彼女、危険な目に遭うところだったんですよ? 以後、気を付けて差し上げてくださいね? 分かりましたか?』なんて、いうとも思わないし。いくら方向音痴だからって、ナビ使ってるのに、迷子になっちゃうとも思わなかったし。ましてや、道尋ねただけで、逆ナンと間違われて、イカガワシイところに連れ込まれそうになるなんて、思わないじゃないですかぁ」
「いやいや、それは、香澄ちゃんに隙がありすぎんだって」
「……じゃぁ、その隙に、付け込んでくださいよ」
「ハハハッ、上手いこと言うじゃんっ」
「あー、またそうやってはぐらかす―」
「あー、あー、笑いすぎて、腹いてぇ」
彼女の職場である光石総合病院の最寄り駅近くの居酒屋で、どうでもいい話や、あの日のことをツマミに、酎ハイを酌み交わすようになっていた。
でも、だからって、彼女に限らず、誰かと付き合うとか、そういう風には、まだ考えられなかった俺は。
何を言ってもへこたれず、明るく切り返してくる、彼女との、この思いのほか楽しいやり取りを、彼女には気の毒かもしれないが、ただ単純に楽しませてもらっていた。
――自分から名刺渡しておいて、”是非お会いしたいです”なんて言っておいて、遅刻かよ……。
要に例の名刺を渡されてから数日後の週末の土曜。
結局、一度会うことになって、お互いの最寄り駅の中間地点である駅前で待ち合わせているのだが……。
待ち合わせ時間である午前十時を過ぎて、もう十一時を迎えようとしているのに、一向に姿を現せない”小石川香澄”。
時間が経過するに従い、場所合ってるよな?時間も間違いないよな?と、”電話だけじゃ間違えそうで不安だ”という小石川香澄に、わざわざメッセージまで送っていた俺は、送信履歴の中からわざわざ探し出したそれに、何度も目を通しては……
――やっぱ、間違ってねーじゃん!
少々苛立ちながらも、急患か、何か急用でもできたのか? いやいや、それなら、連絡ぐらい普通寄こすよなぁ。もしかして、事故とかか?
……というように、最初こそそう思っていた心の広い俺も。
やっぱし、あーいう類の女は自分のことしか考えてなくて、”男なんて待たせてなんぼ”とか思ってんじゃねぇーの?
――全く、冗談じゃねーよ!
いくら心の広い俺でも、腕時計の針が十一時を少し回ったところで、堪忍袋の緒がブチ切れて。
俺だと気づかないかもと、わざわざかけてきてやってた、仮の姿のトレードマークである、あの銀縁メガネを乱暴に外し、同じように、ジャケットの胸ポケットに乱暴に突っ込んで、そのまま立ち去ろうとした、ちょうどその時。
何故か、若い警察官に申し訳なさげにペコペコと頭を何度も下げながら、十メートルほど離れたこちらへと向かって歩いてくる”小石川香澄”の姿を、
行きかう人の波間から、運悪く見つけてしまった心の広い俺は、見なかったことにして、立ち去ることなんてできなかった。
♪゜・*:.。. .。.:*・♪
あの日、若い警察官と現れた”小石川香澄”は、なんでも昔から超が付くほどの方向音痴とかで。
スマホのナビアプリを頼りにここへとくる道中、道に迷い、たまたま通りがかった二人組の若い男に道を尋ねたところ、逆ナンだと勘違いされ。
危うくラブホに連れ込まれそうになっていたところを、警官に助けられたらしかった。
そして、その警官に彼氏だと勘違いされてしまった俺は、正義感と”小石川香澄”に若干好意を持ってしまってると思しき警官によって、説教される羽目になってしまったという、なんとも、可哀想なアクシデントに見舞われたのだった。
まぁ、そのお陰で、俺の持っていた小石川香澄のイメージは、今では、”身勝手で傲慢な女”から”ちょっと抜けてる残念な美人”へと変わっていた。
出逢ったときには、仮の姿であるすかしたインテリ銀縁メガネ仕様だった俺の変化にも、『今日はコンタクトですか?』とだけ言ってきて。
鈍感なのか、敢えてなのかは、定かじゃないが、それ以上、何も訊いてこない彼女と話していると、意外にも楽しくて。
会って速攻で断りを入れようと思っていた筈の俺は、『友人としてでもいいので、時々会ってもらえませんか?』と言われて、『まぁ、そういうことなら』と答えてしまっていた。
そして、あれから一月が経とうとしている今では、こうして都合がつけば……
「あの時はビックリさせられたよなぁ……。一時間も待ちぼうけにあった挙句、まさか、彼氏と間違われて、警察官に説教される羽目になるとわさぁ? さすがに思わねぇもん」
「……本当に、あの時はすみませんでした。でもまさか、勘違いされてるなんて思わなかったので」
「あー、確かに。あん時の香澄ちゃん、メチャクチャ焦ってたもんなぁ」
「そりゃそうですよ。夏目さんに初めてお会いするのに、前日から緊張してどんな表情で会えばいいかって、そればっかり思ってたのに。まさか、助けてくれたお巡りさんが、夏目さんのこと彼氏と間違えて、『彼女が方向音痴なら、彼氏であるあなたが迎えに行くべきじゃないんですか? もう少しで彼女、危険な目に遭うところだったんですよ? 以後、気を付けて差し上げてくださいね? 分かりましたか?』なんて、いうとも思わないし。いくら方向音痴だからって、ナビ使ってるのに、迷子になっちゃうとも思わなかったし。ましてや、道尋ねただけで、逆ナンと間違われて、イカガワシイところに連れ込まれそうになるなんて、思わないじゃないですかぁ」
「いやいや、それは、香澄ちゃんに隙がありすぎんだって」
「……じゃぁ、その隙に、付け込んでくださいよ」
「ハハハッ、上手いこと言うじゃんっ」
「あー、またそうやってはぐらかす―」
「あー、あー、笑いすぎて、腹いてぇ」
彼女の職場である光石総合病院の最寄り駅近くの居酒屋で、どうでもいい話や、あの日のことをツマミに、酎ハイを酌み交わすようになっていた。
でも、だからって、彼女に限らず、誰かと付き合うとか、そういう風には、まだ考えられなかった俺は。
何を言ってもへこたれず、明るく切り返してくる、彼女との、この思いのほか楽しいやり取りを、彼女には気の毒かもしれないが、ただ単純に楽しませてもらっていた。
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