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◆番外編◆ なにより愛しいもの~side要~
#25
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――あー、ダメだ、ダメだ。
今は、目の前の美菜の胸のふくら……じゃなくて、この荒ぶる分身を静めて黙らせることに集中しなければ!
そんな俺の決意も虚しく、またまた美菜が身動ぎするような気配がして……。
またまたデジャブのように、なにやらムニャムニャと言った後で、
「……やぁ……ら、めぇ……もっとお」
俺の決意を木っ端微塵にするような一撃をぶっぱなしてきやがった。
――も、もしかして、夢の中で、俺に抱かれてんのか?
だったら、どさくさに紛れて、今すぐ俺が抱いてしまっても、問題ないんじゃねーの?
――『問題ない、問題ない、抱いちゃえよ🎵』
……そうだよな? いいよな?
――『いいぞ、いいぞ、イケイケ!』
……イヤ、待て! 速まるな!
これは、今のこの自分のおかれた状況に都合のいいように、俺の耳が勝手に変換してるのかもしれないし……。
という、美菜の放った一撃をめぐって、荒ぶる分身に圧され気味だった理性を失いかけた俺の、この踏ん張りも虚しく。
さっきの一撃に続いて、
「……はぁ……やぁ、……くぅ」
なんていう追撃がぶっぱなされたのだった。
――『もう、やるしかないっしょ🎵』
荒ぶる分身の嬉しそうな声が響くなか、なけなしの理性を手放してしまった俺は、腕の中の美菜の身体をぎゅっと抱き寄せるのだった。
……あぁ、この心地いい弾力、俺の肌に吸い付いてくるような、このなんともいえない滑らかさ。
この主張しすぎない慎ましやかな、俺の掌にスッポリ収まるちょうどいい膨らみ具合。
――たまんねぇ……。
初めて触れた頃より膨らみも感度も増して、胸だけに限らず、益々輝きをまして綺麗になってゆく美菜に、俺の心配は尽きないけれど……。
素直で可愛い美菜の中身同様、これからもっと洗練されて、磨きが増していくのかと思うと、もうそれだけで堪らない気持ちになってくる。
もう避妊とかなにも考えず、このまま荒ぶる分身で貫いて、今すぐにでも、俺だけのものにしたいなんて思ってしまう。
そんな感じで、抱き寄せた美菜の諸々の感触を堪能していた俺は、うっとりと恍惚の表情を浮かべていたに違いない。
――『おーい、お前ばっか楽しんでないで、速く俺のことも喜ばせろ!』
と、荒ぶる分身の水を差す言葉に、ハッと我に返った俺は、抱き寄せた美菜から少しだけ距離を取ってから、俺を惑わしてやまない柔らかな胸の膨らみに狙いを定めた。
そしてゴクリと生唾を飲み下した俺が美菜の柔らかな胸の谷間に顔をむぎゅと埋めた、まさにその瞬間、
「……く、く……る、し、い~」
という美菜の声が俺の耳に流れ込んできた。
――ヤ、ヤバイ。
美菜の胸の谷間に顔を埋めたままカッチーンと、まるで凍りついてしまったように微動だにできない俺の頭のなかでは……。
美菜に気持ち悪がられ、軽蔑の冷たい眼差しを向けられて、俺が真っ青になってしまっているという、恐れていた場面がリアルに映し出されてしまっている。
そんな俺の全身からは、血の気が引いて、心地よかった筈の美菜の胸の谷間は、なんとも居心地の悪いものへと変わってしまった。
――ど、どうすればいいんだ?
こんなとこ見られたら、もう言い訳なんてしようもないぞ。
焦りに焦りまくっている俺の荒ぶるアレは、こんな時だっていうのに、シュンと縮み上がるどころか、臨戦態勢で。
――『御愁傷さま~♪』
なんて、ふざけたことをほざいてくる。
せ、せめて、お前がシュンとしてくれてさえいれば、なんとか誤魔化せていたものを……。
――『いや、絶対無理だろ』
……ウッサイ! 黙ってろ!!
追い詰められた俺がとうとう苛立ちの声を頭のなかで放てば……。
「……も、ムリ」
なんていう、俺のことをキッパリと拒絶するような言葉が美菜の口から零れ落ちてきて。
美菜の胸の谷間に顔を埋めて凍りついてしまってた俺は、粉々になって消えてしまいたい、なんて叶わないことを願うしかなかった。
今は、目の前の美菜の胸のふくら……じゃなくて、この荒ぶる分身を静めて黙らせることに集中しなければ!
そんな俺の決意も虚しく、またまた美菜が身動ぎするような気配がして……。
またまたデジャブのように、なにやらムニャムニャと言った後で、
「……やぁ……ら、めぇ……もっとお」
俺の決意を木っ端微塵にするような一撃をぶっぱなしてきやがった。
――も、もしかして、夢の中で、俺に抱かれてんのか?
だったら、どさくさに紛れて、今すぐ俺が抱いてしまっても、問題ないんじゃねーの?
――『問題ない、問題ない、抱いちゃえよ🎵』
……そうだよな? いいよな?
――『いいぞ、いいぞ、イケイケ!』
……イヤ、待て! 速まるな!
これは、今のこの自分のおかれた状況に都合のいいように、俺の耳が勝手に変換してるのかもしれないし……。
という、美菜の放った一撃をめぐって、荒ぶる分身に圧され気味だった理性を失いかけた俺の、この踏ん張りも虚しく。
さっきの一撃に続いて、
「……はぁ……やぁ、……くぅ」
なんていう追撃がぶっぱなされたのだった。
――『もう、やるしかないっしょ🎵』
荒ぶる分身の嬉しそうな声が響くなか、なけなしの理性を手放してしまった俺は、腕の中の美菜の身体をぎゅっと抱き寄せるのだった。
……あぁ、この心地いい弾力、俺の肌に吸い付いてくるような、このなんともいえない滑らかさ。
この主張しすぎない慎ましやかな、俺の掌にスッポリ収まるちょうどいい膨らみ具合。
――たまんねぇ……。
初めて触れた頃より膨らみも感度も増して、胸だけに限らず、益々輝きをまして綺麗になってゆく美菜に、俺の心配は尽きないけれど……。
素直で可愛い美菜の中身同様、これからもっと洗練されて、磨きが増していくのかと思うと、もうそれだけで堪らない気持ちになってくる。
もう避妊とかなにも考えず、このまま荒ぶる分身で貫いて、今すぐにでも、俺だけのものにしたいなんて思ってしまう。
そんな感じで、抱き寄せた美菜の諸々の感触を堪能していた俺は、うっとりと恍惚の表情を浮かべていたに違いない。
――『おーい、お前ばっか楽しんでないで、速く俺のことも喜ばせろ!』
と、荒ぶる分身の水を差す言葉に、ハッと我に返った俺は、抱き寄せた美菜から少しだけ距離を取ってから、俺を惑わしてやまない柔らかな胸の膨らみに狙いを定めた。
そしてゴクリと生唾を飲み下した俺が美菜の柔らかな胸の谷間に顔をむぎゅと埋めた、まさにその瞬間、
「……く、く……る、し、い~」
という美菜の声が俺の耳に流れ込んできた。
――ヤ、ヤバイ。
美菜の胸の谷間に顔を埋めたままカッチーンと、まるで凍りついてしまったように微動だにできない俺の頭のなかでは……。
美菜に気持ち悪がられ、軽蔑の冷たい眼差しを向けられて、俺が真っ青になってしまっているという、恐れていた場面がリアルに映し出されてしまっている。
そんな俺の全身からは、血の気が引いて、心地よかった筈の美菜の胸の谷間は、なんとも居心地の悪いものへと変わってしまった。
――ど、どうすればいいんだ?
こんなとこ見られたら、もう言い訳なんてしようもないぞ。
焦りに焦りまくっている俺の荒ぶるアレは、こんな時だっていうのに、シュンと縮み上がるどころか、臨戦態勢で。
――『御愁傷さま~♪』
なんて、ふざけたことをほざいてくる。
せ、せめて、お前がシュンとしてくれてさえいれば、なんとか誤魔化せていたものを……。
――『いや、絶対無理だろ』
……ウッサイ! 黙ってろ!!
追い詰められた俺がとうとう苛立ちの声を頭のなかで放てば……。
「……も、ムリ」
なんていう、俺のことをキッパリと拒絶するような言葉が美菜の口から零れ落ちてきて。
美菜の胸の谷間に顔を埋めて凍りついてしまってた俺は、粉々になって消えてしまいたい、なんて叶わないことを願うしかなかった。
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