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◆番外編◆ なにより愛しいもの~side要~
#12
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心の中での必死な俺の叫びなんて知らない美菜が、余裕の無い俺の咥内で舌をたどたどしく動かして、俺の舌へと絡めてくる。
どちらのものかも分からない唾液が、舌の絡みを深くするたびに、クチュクチュと派手な音を立てながら、厭らしい水音と一緒に、二人合わせた唇の僅かな隙から漏れていく。
美菜に負けじと、絡められた美菜の舌を執拗に擽り撫でたりを繰り返してるうちに、美菜の漏らす吐息が甘いものになってきて。
「……んっ、、……ふぅ……っんんぅ……」
それから逃れるように、俺の舌から離れていってしまう美菜の舌を追いかければ、捉える前にあっけなく俺の唇から胸の辺りに移動して、そっと優しく口づけてきた。
それと同時に、美菜に両手で胸を押された俺の背中がベッドへとダイブさせられ、俺が状況を把握する前に、美菜の柔らかな唇が素肌の上を滑る感触がして。
美菜の柔らかな唇のたどたどしさに、擽ったいような、焦れったいような、なんとも言えない感触にゾクゾクさせられ……。
気づいたときには、俺のアレを翻弄してた筈の美菜の可愛い手から、いつのまにやら美菜の柔らかな唇へとすり変わり。
美菜の唇はなんの躊躇もなく、俺のアレの先端へと口づけていて、そのままゆっくりと、窪みの辺りまでを優しく咥えこまれてしまった。
それどころか、咥えこんだ先端をざらつく舌先で捲って、掻き分けるようにしてねぶってくるから堪らない。
「……くっ、、ああぁぁッ!!」
ついさっきまで、愛しい美菜の手で、イカされそうになっていたというのに……。
ゾクゾクとまださっきまでの余韻で、背中が粟立っているところへ、ダイレクトな刺激まで加わってきて、もう爆発寸前だ。
もう自分ではどうすることもできずに、与えられる愉悦に耐えかねた俺は、情けないことだが、シーツを強く掴んで女のように耐えしのぐことしかできない。
自慢じゃないが、セックスで女をこういう状況に追い込んだことはあっても、追い込まれたことなんて、ただの一度だって無かったというのに……。
――なんとも屈辱的な状況だ。
「要さん可愛い」
そこへ、またまた美菜のこの場面には到底似つかわしくない無邪気な弾んだ声が聞こえてきて。
何が『可愛い』だ。さっきから『可愛い、可愛い』ってなんなんだ?
――美菜に『可愛い』なんて言われても、俺はちっとも嬉しくない。
美菜が何度も言ってくる『可愛い』という言葉を聞き流すことなど、俺のプライドが許す訳もなく。
なんとか愉悦に抗い最後の力を振り絞り、俺を見下ろしていた美菜の身体と入れ替わるようにして、愛しい美菜を組み敷く体勢へと持ち込んだのだった。
「キャッ」
突然の出来事に、驚いた美菜が声を放つも、まだ状況把握にまで追い付いていないようで。
美菜はポカンと放心したまま、俺のことを見つめ返してくる。
そんなポカン顔の美菜に愛しさが際限なく込み上げてくると同時に、欲情の炎までもがメラメラと燃え上がってきてしまう。
――速く美菜の中に入りたい。
速く美菜の中で、燃え上がってしまったこの熱を鎮めさせて欲しい。
朝まで抱きあって、分かちあった熱と一緒に、ひとつに溶けあって、底なしの快楽で溺れさせて、俺から離れられなくしてやる。
「『可愛い』のは俺じゃなく、美菜だってことをたーっぷりと身体に教え込んでやる。
美菜のお望み通り、今日はいくら『痛い』って言っても最後までやめないからな。
いくら『もうダメ』って言って泣いても、何度でもイカせてやるから、覚悟しろ」
もう、余裕なんて無くして、己の欲望も己自身をも抑えることなんてできなくなってしまった俺は、愛しい美菜に、宣言するように言い放っていたのだった。
どちらのものかも分からない唾液が、舌の絡みを深くするたびに、クチュクチュと派手な音を立てながら、厭らしい水音と一緒に、二人合わせた唇の僅かな隙から漏れていく。
美菜に負けじと、絡められた美菜の舌を執拗に擽り撫でたりを繰り返してるうちに、美菜の漏らす吐息が甘いものになってきて。
「……んっ、、……ふぅ……っんんぅ……」
それから逃れるように、俺の舌から離れていってしまう美菜の舌を追いかければ、捉える前にあっけなく俺の唇から胸の辺りに移動して、そっと優しく口づけてきた。
それと同時に、美菜に両手で胸を押された俺の背中がベッドへとダイブさせられ、俺が状況を把握する前に、美菜の柔らかな唇が素肌の上を滑る感触がして。
美菜の柔らかな唇のたどたどしさに、擽ったいような、焦れったいような、なんとも言えない感触にゾクゾクさせられ……。
気づいたときには、俺のアレを翻弄してた筈の美菜の可愛い手から、いつのまにやら美菜の柔らかな唇へとすり変わり。
美菜の唇はなんの躊躇もなく、俺のアレの先端へと口づけていて、そのままゆっくりと、窪みの辺りまでを優しく咥えこまれてしまった。
それどころか、咥えこんだ先端をざらつく舌先で捲って、掻き分けるようにしてねぶってくるから堪らない。
「……くっ、、ああぁぁッ!!」
ついさっきまで、愛しい美菜の手で、イカされそうになっていたというのに……。
ゾクゾクとまださっきまでの余韻で、背中が粟立っているところへ、ダイレクトな刺激まで加わってきて、もう爆発寸前だ。
もう自分ではどうすることもできずに、与えられる愉悦に耐えかねた俺は、情けないことだが、シーツを強く掴んで女のように耐えしのぐことしかできない。
自慢じゃないが、セックスで女をこういう状況に追い込んだことはあっても、追い込まれたことなんて、ただの一度だって無かったというのに……。
――なんとも屈辱的な状況だ。
「要さん可愛い」
そこへ、またまた美菜のこの場面には到底似つかわしくない無邪気な弾んだ声が聞こえてきて。
何が『可愛い』だ。さっきから『可愛い、可愛い』ってなんなんだ?
――美菜に『可愛い』なんて言われても、俺はちっとも嬉しくない。
美菜が何度も言ってくる『可愛い』という言葉を聞き流すことなど、俺のプライドが許す訳もなく。
なんとか愉悦に抗い最後の力を振り絞り、俺を見下ろしていた美菜の身体と入れ替わるようにして、愛しい美菜を組み敷く体勢へと持ち込んだのだった。
「キャッ」
突然の出来事に、驚いた美菜が声を放つも、まだ状況把握にまで追い付いていないようで。
美菜はポカンと放心したまま、俺のことを見つめ返してくる。
そんなポカン顔の美菜に愛しさが際限なく込み上げてくると同時に、欲情の炎までもがメラメラと燃え上がってきてしまう。
――速く美菜の中に入りたい。
速く美菜の中で、燃え上がってしまったこの熱を鎮めさせて欲しい。
朝まで抱きあって、分かちあった熱と一緒に、ひとつに溶けあって、底なしの快楽で溺れさせて、俺から離れられなくしてやる。
「『可愛い』のは俺じゃなく、美菜だってことをたーっぷりと身体に教え込んでやる。
美菜のお望み通り、今日はいくら『痛い』って言っても最後までやめないからな。
いくら『もうダメ』って言って泣いても、何度でもイカせてやるから、覚悟しろ」
もう、余裕なんて無くして、己の欲望も己自身をも抑えることなんてできなくなってしまった俺は、愛しい美菜に、宣言するように言い放っていたのだった。
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