318 / 427
◆番外編◆ かなわないもの~side要~
#16
しおりを挟む
好きな女にそんなことを言われて嬉しくない訳がない。
愛おしい美菜があまりにも可愛いことを言ってくるもんだから、俺は思わず美菜のことを抱きしめていた。
「ダメじゃない。そんな風に思ってもらえて嬉しいくらいだから、そんなことで泣かなくていい」
そんな俺に、腕の中の美菜が首にしがみついてきて。
「じゃぁ、いいですか?」
「あぁ」
打って変わって、嬉しそうな声でそう言われてしまい、美菜が泣き止んだことにホッとしてしまった俺は、ついうっかり返事をしてしまったのだった。
***
そんなこんなで俺は、美菜からバスルームに先に行くように言われて。
何をしていたのか数分遅れてきた美菜は、火を噴くんじゃないかってくらいに真っ赤になってしまっている。
きっと、勢いであーは言ってしまったものの、恥ずかしくて堪らないんだろうと思う。
美菜のことが愛おしくて可愛くて堪らない俺は、助け舟を出してやろうと思い。
少しだけ振り返って、『もういい』って言ってやろうとしたちょうどその瞬間。
入り口のドアに背を向けて立っていた俺の背中に美菜が抱き着いてきて。
背中に美菜のなんとも柔らかな胸の感触が微かにだが伝わってくるから堪らない。
「座ってください」
けれど、そう言ってきた美菜の声は、心なしか少し震えているように聞こえて、慌てて邪念を追い払って。
また泣いてるんじゃないかと心配になった俺が、「美菜?」と声を掛けて窺おうとしてみたのだが……。
「いいから早く座ってください!」
恥ずかしくて堪らない所為なのか、俺から顔が見えないように俯き気味に。
でも、今度は言うことを聞かない俺に、怒ったように早口で捲し立ててきた美菜。
まぁ、泣いてはいないようだし、恥ずかしがり屋の美菜のことだ、すぐに降参するだろうと思っていた俺が、美菜の言う通りにバスタブの渕へと腰を下ろすと。
「じっとしててくださいね」
「……あぁ、分かった」
美菜が俺の返事を聞きながら正面にきて、俺の未だ元気なアレを見下ろしてくる。
そして、ゴクリと唾を飲み下すような様子を見せたかと思えば。
俺の両膝それぞれに手を置いて一気に開かせ、何故かその間にしゃがみ込んでしまった美菜。
そのあまりにも非現実的な光景に、呆気にとられてフリーズしてしまった俺なんか置き去りにして。
美菜はアレの根元を掴んでそこへ自身の唇を寄せると、次の瞬間にはもうアレは口へと含まれていた。
美菜の暖かな咥内で包み込まれた途端、僅かではあったけれど、初めて挿入した美菜の中を思わせるような、その感触と暖かさに。
思わず……
「んあぁっ、みっ、美、菜……はぁ……ぁっ……」
そんな情けない声を出すことしかできなくて……。
それに、久しぶりに味わうその暖かさに、美菜の熱い舌が絡まってくるお陰で、えもいわれぬ快感が脊髄から脳へと駆け抜けていく。
美菜は恥ずかしい所為か瞼を閉じながら、無茶苦茶に、けれど一生懸命に舌を絡めてくるその様さまが、また余計に興奮と快感をじわじわと煽ってくるものだから。
もう俺は、抗うこともできずに、されるがままでいることしかできない有り様で。
そんな余裕のない俺は、何度も悩ましげな声と熱い吐息を弾ませることしかできない。
気を抜いたら、暴発してしまいそうだけど、不慣れな美菜の舌のたどたどしい動きだけでは、すぐにはイクことがデキそうにない。
イキそうでイケない生殺しのような愉悦に堪らず、美菜の頭をグッと両手で押さえて身悶えていると……。
それに気付いた美菜が瞼を上げて俺のことを見上げてきて、余裕のない俺の姿を見た途端に嬉しそうに愛おしげに瞳を眇めていて。
いつもは可愛いらしい美菜の、艶めいた女の色気を纏ったその表情に魅入られた俺の昂りは増すばかりで。
いよいよ限界が近くなった俺を察したかのような絶妙なタイミングで、アレを目一杯、喉奥ギリギリまで咥え込んだ美菜が、前後に差し入れを繰り出してきた。
美菜に強すぎる刺激をお見舞いされて、とうとう限界を迎えそうになった俺は、美菜の頭を抱え込んで身悶えさせられ、呆気なくイカされて。
「……はぁっ……美、、菜っ、ぅっ……イッ……くっ……ン、ああぁっ、、……はぁ、、はぁ……はぁ」
美菜の頭を抱え込んで溜まりにたまってた欲の全てを吐き出してしまった俺は、全身を痙攣させた状態で美菜にしなだれかかるようにして抱きついたまま、暫くは荒い息を繰り繰り返すことしかできずにいた。
愛おしい美菜があまりにも可愛いことを言ってくるもんだから、俺は思わず美菜のことを抱きしめていた。
「ダメじゃない。そんな風に思ってもらえて嬉しいくらいだから、そんなことで泣かなくていい」
そんな俺に、腕の中の美菜が首にしがみついてきて。
「じゃぁ、いいですか?」
「あぁ」
打って変わって、嬉しそうな声でそう言われてしまい、美菜が泣き止んだことにホッとしてしまった俺は、ついうっかり返事をしてしまったのだった。
***
そんなこんなで俺は、美菜からバスルームに先に行くように言われて。
何をしていたのか数分遅れてきた美菜は、火を噴くんじゃないかってくらいに真っ赤になってしまっている。
きっと、勢いであーは言ってしまったものの、恥ずかしくて堪らないんだろうと思う。
美菜のことが愛おしくて可愛くて堪らない俺は、助け舟を出してやろうと思い。
少しだけ振り返って、『もういい』って言ってやろうとしたちょうどその瞬間。
入り口のドアに背を向けて立っていた俺の背中に美菜が抱き着いてきて。
背中に美菜のなんとも柔らかな胸の感触が微かにだが伝わってくるから堪らない。
「座ってください」
けれど、そう言ってきた美菜の声は、心なしか少し震えているように聞こえて、慌てて邪念を追い払って。
また泣いてるんじゃないかと心配になった俺が、「美菜?」と声を掛けて窺おうとしてみたのだが……。
「いいから早く座ってください!」
恥ずかしくて堪らない所為なのか、俺から顔が見えないように俯き気味に。
でも、今度は言うことを聞かない俺に、怒ったように早口で捲し立ててきた美菜。
まぁ、泣いてはいないようだし、恥ずかしがり屋の美菜のことだ、すぐに降参するだろうと思っていた俺が、美菜の言う通りにバスタブの渕へと腰を下ろすと。
「じっとしててくださいね」
「……あぁ、分かった」
美菜が俺の返事を聞きながら正面にきて、俺の未だ元気なアレを見下ろしてくる。
そして、ゴクリと唾を飲み下すような様子を見せたかと思えば。
俺の両膝それぞれに手を置いて一気に開かせ、何故かその間にしゃがみ込んでしまった美菜。
そのあまりにも非現実的な光景に、呆気にとられてフリーズしてしまった俺なんか置き去りにして。
美菜はアレの根元を掴んでそこへ自身の唇を寄せると、次の瞬間にはもうアレは口へと含まれていた。
美菜の暖かな咥内で包み込まれた途端、僅かではあったけれど、初めて挿入した美菜の中を思わせるような、その感触と暖かさに。
思わず……
「んあぁっ、みっ、美、菜……はぁ……ぁっ……」
そんな情けない声を出すことしかできなくて……。
それに、久しぶりに味わうその暖かさに、美菜の熱い舌が絡まってくるお陰で、えもいわれぬ快感が脊髄から脳へと駆け抜けていく。
美菜は恥ずかしい所為か瞼を閉じながら、無茶苦茶に、けれど一生懸命に舌を絡めてくるその様さまが、また余計に興奮と快感をじわじわと煽ってくるものだから。
もう俺は、抗うこともできずに、されるがままでいることしかできない有り様で。
そんな余裕のない俺は、何度も悩ましげな声と熱い吐息を弾ませることしかできない。
気を抜いたら、暴発してしまいそうだけど、不慣れな美菜の舌のたどたどしい動きだけでは、すぐにはイクことがデキそうにない。
イキそうでイケない生殺しのような愉悦に堪らず、美菜の頭をグッと両手で押さえて身悶えていると……。
それに気付いた美菜が瞼を上げて俺のことを見上げてきて、余裕のない俺の姿を見た途端に嬉しそうに愛おしげに瞳を眇めていて。
いつもは可愛いらしい美菜の、艶めいた女の色気を纏ったその表情に魅入られた俺の昂りは増すばかりで。
いよいよ限界が近くなった俺を察したかのような絶妙なタイミングで、アレを目一杯、喉奥ギリギリまで咥え込んだ美菜が、前後に差し入れを繰り出してきた。
美菜に強すぎる刺激をお見舞いされて、とうとう限界を迎えそうになった俺は、美菜の頭を抱え込んで身悶えさせられ、呆気なくイカされて。
「……はぁっ……美、、菜っ、ぅっ……イッ……くっ……ン、ああぁっ、、……はぁ、、はぁ……はぁ」
美菜の頭を抱え込んで溜まりにたまってた欲の全てを吐き出してしまった俺は、全身を痙攣させた状態で美菜にしなだれかかるようにして抱きついたまま、暫くは荒い息を繰り繰り返すことしかできずにいた。
0
お気に入りに追加
1,144
あなたにおすすめの小説
俺に着いてこい〜俺様御曹司は生涯の愛を誓う
ラヴ KAZU
恋愛
静香はウブなアラフォー女子。過去のトラウマから恋愛が出来ない、そんな静香の目の前に真壁不動産御曹司真壁翔が現れ、猛烈なアタックが始まる。徐々に惹かれていく静香、そして静香のアパートにやって来た翔と結ばれる。ところがその直後翔はアメリカ支社勤務を命じられる事となった。三年で戻る、結婚しようと言葉を残したが戻って来ない、静香は妊娠が発覚し、産む決心を固める。五年後翔は日本に戻って来た。二人の子供翔太が電話したのである。
二人は入籍し、三人家族の生活が始まった。その矢先静香は体調を崩し入院する事になった。
実は一年前静香は病気が発覚しており、薬で治療していた。
翔は手術を勧めるが静香は首を縦に振ろうとはしない、後遺症で記憶障害を告知されていた。
二人の記憶が無くなるなんて死ぬより辛いと、涙ながらに訴える静香。
しかし、翔の説得で静香は手術を受けるのだが、果たして静香の記憶はどうなるのだろうか。
【R18】豹変年下オオカミ君の恋愛包囲網〜策士な後輩から逃げられません!〜
湊未来
恋愛
「ねぇ、本当に陰キャの童貞だって信じてたの?経験豊富なお姉さん………」
30歳の誕生日当日、彼氏に呼び出された先は高級ホテルのレストラン。胸を高鳴らせ向かった先で見たものは、可愛らしいワンピースを着た女と腕を組み、こちらを見据える彼の姿だった。
一方的に別れを告げられ、ヤケ酒目的で向かったBAR。
「ねぇ。酔っちゃったの………
………ふふふ…貴方に酔っちゃったみたい」
一夜のアバンチュールの筈だった。
運命とは時に残酷で甘い………
羊の皮を被った年下オオカミ君×三十路崖っぷち女の恋愛攻防戦。
覗いて行きませんか?
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
・R18の話には※をつけます。
・女性が男性を襲うシーンが初回にあります。苦手な方はご注意を。
・裏テーマは『クズ男愛に目覚める』です。年上の女性に振り回されながら、愛を自覚し、更生するクズ男をゆるっく書けたらいいなぁ〜と。
ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~
菱沼あゆ
恋愛
念願のランプのショップを開いた鞠宮あかり。
だが、開店早々、植え込みに猫とおばあさんを避けた車が突っ込んでくる。
車に乗っていたイケメン、木南青葉はインテリアや雑貨などを輸入している会社の社長で、あかりの店に出入りするようになるが。
あかりには実は、年の離れた弟ということになっている息子がいて――。
セカンドラブ ー30歳目前に初めての彼が7年ぶりに現れてあの時よりちゃんと抱いてやるって⁉ 【完結】
remo
恋愛
橘 あおい、30歳目前。
干からびた生活が長すぎて、化石になりそう。このまま一生1人で生きていくのかな。
と思っていたら、
初めての相手に再会した。
柚木 紘弥。
忘れられない、初めての1度だけの彼。
【完結】ありがとうございました‼
恋に異例はつきもので ~会社一の鬼部長は初心でキュートな部下を溺愛したい~
泉南佳那
恋愛
「よっしゃー」が口癖の
元気いっぱい営業部員、辻本花梨27歳
×
敏腕だけど冷徹と噂されている
俺様部長 木沢彰吾34歳
ある朝、花梨が出社すると
異動の辞令が張り出されていた。
異動先は木沢部長率いる
〝ブランディング戦略部〟
なんでこんな時期に……
あまりの〝異例〟の辞令に
戸惑いを隠せない花梨。
しかも、担当するように言われた会社はなんと、元カレが社長を務める玩具会社だった!
花梨の前途多難な日々が、今始まる……
***
元気いっぱい、はりきりガール花梨と
ツンデレ部長木沢の年の差超パワフル・ラブ・ストーリーです。
性欲の強すぎるヤクザに捕まった話
古亜
恋愛
中堅企業の普通のOL、沢木梢(さわきこずえ)はある日突然現れたチンピラ3人に、兄貴と呼ばれる人物のもとへ拉致されてしまう。
どうやら商売女と間違えられたらしく、人違いだと主張するも、兄貴とか呼ばれた男は聞く耳を持たない。
「美味しいピザをすぐデリバリーできるのに、わざわざコンビニのピザ風の惣菜パンを食べる人います?」
「たまには惣菜パンも悪くねぇ」
……嘘でしょ。
2019/11/4 33話+2話で本編完結
2021/1/15 書籍出版されました
2021/1/22 続き頑張ります
半分くらいR18な話なので予告はしません。
強引な描写含むので苦手な方はブラウザバックしてください。だいたいタイトル通りな感じなので、少しでも思ってたのと違う、地雷と思ったら即回れ右でお願いします。
誤字脱字、文章わかりにくい等の指摘は有り難く受け取り修正しますが、思った通りじゃない生理的に無理といった内容については自衛に留め批判否定はご遠慮ください。泣きます。
当然の事ながら、この話はフィクションです。
結婚なんてお断りです! ─強引御曹司のとろあま溺愛包囲網─
立花 吉野
恋愛
25歳の瀬村花純(せむら かすみ)は、ある日、母に強引にお見合いに連れて行かれてしまう。数時間後に大切な約束のある花純は「行かない!」と断るが、母に頼まれてしぶしぶ顔だけ出すことに。
お見合い相手は、有名企業の次男坊、舘入利一。イケメンだけど彼の性格は最悪!
遅刻したうえに人の話を聞かない利一に、花純はきつく言い返してお見合いを切り上げ、大切な『彼』との待ち合わせに向かった。
『彼』は、SNSで知り合った『reach731』。映画鑑賞が趣味の花純は、『jimiko』というハンドルネームでSNSに映画の感想をアップしていて、共通の趣味を持つ『reach731』と親しくなった。大人な印象のreach731と会えるのを楽しみにしていた花純だったが、約束の時間、なぜかやって来たのはさっきの御曹司、舘入利一で──?
出逢った翌日には同棲開始! 強引で人の話を聞かない御曹司から、甘く愛される毎日がはじまって──……
【R18】鬼上司は今日も私に甘くない
白波瀬 綾音
恋愛
見た目も中身も怖くて、仕事にストイックなハイスペ上司、高濱暁人(35)の右腕として働く私、鈴木梨沙(28)。接待で終電を逃した日から秘密の関係が始まる───。
逆ハーレムのチームで刺激的な日々を過ごすオフィスラブストーリー
法人営業部メンバー
鈴木梨沙:28歳
高濱暁人:35歳、法人営業部部長
相良くん:25歳、唯一の年下くん
久野さん:29歳、一個上の優しい先輩
藍沢さん:31歳、チーフ
武田さん:36歳、課長
加藤さん:30歳、法人営業部事務
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる