207 / 427
縺れあう糸
#23
しおりを挟む
夏目さんの言葉にムッとしてしまった私が、
「……もう、違いますっ!早い時間に起きちゃったから、お弁当作ってたんですよ」
そう言って、抗議するように返せば……。
「なんだ、そうだったんだ? 俺はてっきり腹へって目覚まして、なんか食ってんのかと思ってさぁ……。いやぁ、ごめんごめん。そんな怒んないでよ?」
いつもの明るい声で、とか言いつつ、アイランドキッチンに居る私の傍まで来た夏目さん。
私の隣に並んだ夏目さんは、完成したばかりのお弁当をどれどれって感じで覗き込んできて、
「おー、生姜焼弁当だ。さっすがガキンチョ。タコさんウインナーにカニさんウインナーまである。……ん? でも、なんで三つもあんの? もしかして、美菜ちゃんって結構大食いなの?」
感嘆の声を上げた直後、またまた失礼発言を次々に繰り出してきた。
――ますますムッとしてしまう私もどうかと思うけれど、夏目さんだってさっきからデリカシーがないにも程がある。
憤慨した私は、頬をこれでもかってくらいに最大限に膨らませ、隣の夏目さんへ向けてキツく言い放つのだった。
「もー、違いますってばっ!これはいつもお世話になってるお礼にと思って作った、夏目さんのお弁当ですよっ!」
「……」
それなのに、夏目さんは黙りこんだままで、なんの反応も返してはくれなくて。
どうしたのかと、気になった私が、夏目さんの顔を見上げたら、そこには、どこか切な気な表情の夏目さんの姿があった。
けれども、それはほんの一瞬のことで、私の気のせいだったのかもしれない。
だって、夏目さんは、すぐにいつもの明るくてちょっと軽い口調で、
「えっ!?マジで!?
……いや、でも、有り難いんだけどさ。秘書室で俺がそんな可愛らしい弁当食ってたら何言われるか分かんないし、気持ちだけでいいよ。ありがとね」
最初こそ嬉しそうな表情をしてはくれたものの、もっともらしい理由をつけて、やんわりとけれど、キッパリとそう返されてしまい。
――やっぱり、ガキンチョの私が作った子供っぽいお弁当なんて、迷惑でしかないんだ。そう思うと、要さんの反応まで怖くなってきて……。
「さーて、朝飯の準備でもすっかなぁ」とか言いながら、冷蔵庫から野菜を取り出して洗い始めた夏目さんを尻目に、
「お礼なんて言っても、こんなことくらいしかできないし。……でも、やっぱり、私が作ったお弁当なんて、子供っぽくて、見られたら恥ずかしいし、食べる気にもなんないですよね? ごめんなさい。責任もって自分で食べます」
さっきまでの元気はどこへやら、シュンとしてしまった私は、小さくボソボソと呟きを零しながら、そそくさと片付けを開始したのだった。そこへ……。
そんな私のことを不憫に思ったのか、いつになく慌てた様子の夏目さんが、野菜を洗うのを中断し、
「あー、いや、そういう意味じゃなくてさ。実は俺、女の子に弁当なんて作ってもらったのなんて初めてで……あっ、いや、そういうことでもなくて……んーと……」
そこまで言ってきて、焦っている所為か、自分で何を言ってるかが分からなくなったのか、ハタマタ上手く言葉にできないだけなのか……。
本人じゃないからなんとも言えないけど、とにかく頭の後ろをガシガシと掻きむしるような仕草で、壁紙と同じアイボリーの天井を仰ぎ、難しい顔で考え込む素振りを見せる夏目さん。
私は、滅多にお目にかかることのできない、余裕のない夏目さんの姿を前に、呆気にとられながら見つめることしかできなくて。
暫くすると夏目さんは、気を取り直すようにして、
「……とっ、とにかく。せっかくだから、有り難く食べさせてもらうからさ。そんな落ち込まないでよ?
あっ、要なんて、美菜ちゃんが作ったお弁当見たら、感動しちゃうんじゃないかな? だからほら、元気出してよ、ね?」
そう言って、思いついたように、矢継ぎ早にフォローの言葉をかけてくれたのだけれど……。
あんまり必死にフォローしてくれるものだから、なんだか可笑しくなってきた。
けれども、笑ってしまうのは夏目さんに失礼だから、その場で俯いて、手の甲で口元を覆って、プルプルと身体を震わせながら堪えているのを、
「美菜ちゃん、ごめん。泣かないでよ?」
どうやら泣いていると勘違いしている様子の夏目さん。
いよいよ、堪えきれなくなってしまった私が、
「ご、ごめんなさい。夏目さんがあんまり必死なもんだから、可笑しくなってきて、笑うのを我慢してただけです」
と、笑いを堪えつつ、夏目さんに正直に白状したら、
「なんだよ、ビックリさせんなよ」
あからさまに拍子抜けした様子で、私のことを、何か言いた気に、恨めしそうに、軽く睨んできた夏目さん。
次の瞬間、私は夏目さんに、おでこをバチンと指で豪快に弾かれてしまって。
「あいたっ!」
と言って、おでこに手を当てて擦る私の悲痛な声も無視して、夏目さんは素知らぬ素振りで洗いかけだった野菜を再び洗い始めた。
――笑っちゃった私も悪いけど、何も指で弾くことないじゃないか。それに、元はといえば、様子が変だった夏目さんの所為だったのに……。虫の居所でも悪いのかな?
ジト目で夏目さんの様子を窺いつつ、食器棚から食器を取り出したり、コーヒーの準備をしているところに、もうすっかりいつもの調子を取り戻した様子の夏目さんに声をかけられた。
「美菜ちゃん、こっちはもういいからさ、要の様子見てきなよ? 起きたとき、傍に美菜ちゃんが居ないと心配するだろうから」
「……はい」
内心、ちょっと不貞腐れ気味の私が返事を返して寝室へ向かおうとした刹那、
「……さっきはごめん。額、大丈夫だった?」
と、洗った野菜をちぎってお皿に盛り付けながら、私のご機嫌を窺うように、申し訳なさげに、謝ってきた夏目さんにそう訪ねられて、
「夏目さんに何度もされてるんで、もう、慣れっこです。ってことで、おあいこです。あっ、それと、この前のアドバイスのことなんですけど。要さんと静香さんのことはもう過去のことだと思うんで、要さんにそれとなく訊くのはやめておきます」
「そっか、了解」
「じゃぁ、行ってきますっ!」
「あっ……美菜ちゃん。首の後ろのキスマーク、要にファンデーションでも塗ってもらいなね?」
「////」
「ハハ、なーに今さら恥ずかしがってんだよ、こっちも慣れっこだっての。行ってら~」
赤面する羽目になりつつも、ようやく、夏目さんと仲直りすることができたのだが……。
この時の私は、自分のことで精一杯で、夏目さんや周りの人の気持ちを思い量る余裕なんて、微塵も持ち合わせてなどなかった。
「……もう、違いますっ!早い時間に起きちゃったから、お弁当作ってたんですよ」
そう言って、抗議するように返せば……。
「なんだ、そうだったんだ? 俺はてっきり腹へって目覚まして、なんか食ってんのかと思ってさぁ……。いやぁ、ごめんごめん。そんな怒んないでよ?」
いつもの明るい声で、とか言いつつ、アイランドキッチンに居る私の傍まで来た夏目さん。
私の隣に並んだ夏目さんは、完成したばかりのお弁当をどれどれって感じで覗き込んできて、
「おー、生姜焼弁当だ。さっすがガキンチョ。タコさんウインナーにカニさんウインナーまである。……ん? でも、なんで三つもあんの? もしかして、美菜ちゃんって結構大食いなの?」
感嘆の声を上げた直後、またまた失礼発言を次々に繰り出してきた。
――ますますムッとしてしまう私もどうかと思うけれど、夏目さんだってさっきからデリカシーがないにも程がある。
憤慨した私は、頬をこれでもかってくらいに最大限に膨らませ、隣の夏目さんへ向けてキツく言い放つのだった。
「もー、違いますってばっ!これはいつもお世話になってるお礼にと思って作った、夏目さんのお弁当ですよっ!」
「……」
それなのに、夏目さんは黙りこんだままで、なんの反応も返してはくれなくて。
どうしたのかと、気になった私が、夏目さんの顔を見上げたら、そこには、どこか切な気な表情の夏目さんの姿があった。
けれども、それはほんの一瞬のことで、私の気のせいだったのかもしれない。
だって、夏目さんは、すぐにいつもの明るくてちょっと軽い口調で、
「えっ!?マジで!?
……いや、でも、有り難いんだけどさ。秘書室で俺がそんな可愛らしい弁当食ってたら何言われるか分かんないし、気持ちだけでいいよ。ありがとね」
最初こそ嬉しそうな表情をしてはくれたものの、もっともらしい理由をつけて、やんわりとけれど、キッパリとそう返されてしまい。
――やっぱり、ガキンチョの私が作った子供っぽいお弁当なんて、迷惑でしかないんだ。そう思うと、要さんの反応まで怖くなってきて……。
「さーて、朝飯の準備でもすっかなぁ」とか言いながら、冷蔵庫から野菜を取り出して洗い始めた夏目さんを尻目に、
「お礼なんて言っても、こんなことくらいしかできないし。……でも、やっぱり、私が作ったお弁当なんて、子供っぽくて、見られたら恥ずかしいし、食べる気にもなんないですよね? ごめんなさい。責任もって自分で食べます」
さっきまでの元気はどこへやら、シュンとしてしまった私は、小さくボソボソと呟きを零しながら、そそくさと片付けを開始したのだった。そこへ……。
そんな私のことを不憫に思ったのか、いつになく慌てた様子の夏目さんが、野菜を洗うのを中断し、
「あー、いや、そういう意味じゃなくてさ。実は俺、女の子に弁当なんて作ってもらったのなんて初めてで……あっ、いや、そういうことでもなくて……んーと……」
そこまで言ってきて、焦っている所為か、自分で何を言ってるかが分からなくなったのか、ハタマタ上手く言葉にできないだけなのか……。
本人じゃないからなんとも言えないけど、とにかく頭の後ろをガシガシと掻きむしるような仕草で、壁紙と同じアイボリーの天井を仰ぎ、難しい顔で考え込む素振りを見せる夏目さん。
私は、滅多にお目にかかることのできない、余裕のない夏目さんの姿を前に、呆気にとられながら見つめることしかできなくて。
暫くすると夏目さんは、気を取り直すようにして、
「……とっ、とにかく。せっかくだから、有り難く食べさせてもらうからさ。そんな落ち込まないでよ?
あっ、要なんて、美菜ちゃんが作ったお弁当見たら、感動しちゃうんじゃないかな? だからほら、元気出してよ、ね?」
そう言って、思いついたように、矢継ぎ早にフォローの言葉をかけてくれたのだけれど……。
あんまり必死にフォローしてくれるものだから、なんだか可笑しくなってきた。
けれども、笑ってしまうのは夏目さんに失礼だから、その場で俯いて、手の甲で口元を覆って、プルプルと身体を震わせながら堪えているのを、
「美菜ちゃん、ごめん。泣かないでよ?」
どうやら泣いていると勘違いしている様子の夏目さん。
いよいよ、堪えきれなくなってしまった私が、
「ご、ごめんなさい。夏目さんがあんまり必死なもんだから、可笑しくなってきて、笑うのを我慢してただけです」
と、笑いを堪えつつ、夏目さんに正直に白状したら、
「なんだよ、ビックリさせんなよ」
あからさまに拍子抜けした様子で、私のことを、何か言いた気に、恨めしそうに、軽く睨んできた夏目さん。
次の瞬間、私は夏目さんに、おでこをバチンと指で豪快に弾かれてしまって。
「あいたっ!」
と言って、おでこに手を当てて擦る私の悲痛な声も無視して、夏目さんは素知らぬ素振りで洗いかけだった野菜を再び洗い始めた。
――笑っちゃった私も悪いけど、何も指で弾くことないじゃないか。それに、元はといえば、様子が変だった夏目さんの所為だったのに……。虫の居所でも悪いのかな?
ジト目で夏目さんの様子を窺いつつ、食器棚から食器を取り出したり、コーヒーの準備をしているところに、もうすっかりいつもの調子を取り戻した様子の夏目さんに声をかけられた。
「美菜ちゃん、こっちはもういいからさ、要の様子見てきなよ? 起きたとき、傍に美菜ちゃんが居ないと心配するだろうから」
「……はい」
内心、ちょっと不貞腐れ気味の私が返事を返して寝室へ向かおうとした刹那、
「……さっきはごめん。額、大丈夫だった?」
と、洗った野菜をちぎってお皿に盛り付けながら、私のご機嫌を窺うように、申し訳なさげに、謝ってきた夏目さんにそう訪ねられて、
「夏目さんに何度もされてるんで、もう、慣れっこです。ってことで、おあいこです。あっ、それと、この前のアドバイスのことなんですけど。要さんと静香さんのことはもう過去のことだと思うんで、要さんにそれとなく訊くのはやめておきます」
「そっか、了解」
「じゃぁ、行ってきますっ!」
「あっ……美菜ちゃん。首の後ろのキスマーク、要にファンデーションでも塗ってもらいなね?」
「////」
「ハハ、なーに今さら恥ずかしがってんだよ、こっちも慣れっこだっての。行ってら~」
赤面する羽目になりつつも、ようやく、夏目さんと仲直りすることができたのだが……。
この時の私は、自分のことで精一杯で、夏目さんや周りの人の気持ちを思い量る余裕なんて、微塵も持ち合わせてなどなかった。
0
お気に入りに追加
1,144
あなたにおすすめの小説
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
狂愛的ロマンス〜孤高の若頭の狂気めいた執着愛〜
羽村美海
恋愛
古式ゆかしき華道の家元のお嬢様である美桜は、ある事情から、家をもりたてる駒となれるよう厳しく育てられてきた。
とうとうその日を迎え、見合いのため格式高い高級料亭の一室に赴いていた美桜は貞操の危機に見舞われる。
そこに現れた男により救われた美桜だったが、それがきっかけで思いがけない展開にーー
住む世界が違い、交わることのなかったはずの尊の不器用な優しさに触れ惹かれていく美桜の行き着く先は……?
✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦
✧天澤美桜•20歳✧
古式ゆかしき華道の家元の世間知らずな鳥籠のお嬢様
✧九條 尊•30歳✧
誰もが知るIT企業の経営者だが、実は裏社会の皇帝として畏れられている日本最大の極道組織泣く子も黙る極心会の若頭
✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦
*西雲ササメ様より素敵な表紙をご提供頂きました✨
※TL小説です。設定上強引な展開もあるので閲覧にはご注意ください。
※設定や登場する人物、団体、グループの名称等全てフィクションです。
※随時概要含め本文の改稿や修正等をしています。
✧
✧連載期間22.4.29〜22.7.7 ✧
✧22.3.14 エブリスタ様にて先行公開✧
【第15回らぶドロップス恋愛小説コンテスト一次選考通過作品です。コンテストの結果が出たので再公開しました。※エブリスタ様限定でヤス視点のSS公開中】
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
最後の恋って、なに?~Happy wedding?~
氷萌
恋愛
彼との未来を本気で考えていた―――
ブライダルプランナーとして日々仕事に追われていた“棗 瑠歌”は、2年という年月を共に過ごしてきた相手“鷹松 凪”から、ある日突然フラれてしまう。
それは同棲の話が出ていた矢先だった。
凪が傍にいて当たり前の生活になっていた結果、結婚の機を完全に逃してしまい更に彼は、同じ職場の年下と付き合った事を知りショックと動揺が大きくなった。
ヤケ酒に1人酔い潰れていたところ、偶然居合わせた上司で支配人“桐葉李月”に介抱されるのだが。
実は彼、厄介な事に大の女嫌いで――
元彼を忘れたいアラサー女と、女嫌いを克服したい35歳の拗らせ男が織りなす、恋か戦いの物語―――――――
恋に異例はつきもので ~会社一の鬼部長は初心でキュートな部下を溺愛したい~
泉南佳那
恋愛
「よっしゃー」が口癖の
元気いっぱい営業部員、辻本花梨27歳
×
敏腕だけど冷徹と噂されている
俺様部長 木沢彰吾34歳
ある朝、花梨が出社すると
異動の辞令が張り出されていた。
異動先は木沢部長率いる
〝ブランディング戦略部〟
なんでこんな時期に……
あまりの〝異例〟の辞令に
戸惑いを隠せない花梨。
しかも、担当するように言われた会社はなんと、元カレが社長を務める玩具会社だった!
花梨の前途多難な日々が、今始まる……
***
元気いっぱい、はりきりガール花梨と
ツンデレ部長木沢の年の差超パワフル・ラブ・ストーリーです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
家族愛しか向けてくれない初恋の人と同棲します
佐倉響
恋愛
住んでいるアパートが取り壊されることになるが、なかなか次のアパートが見つからない琴子。
何気なく高校まで住んでいた場所に足を運ぶと、初恋の樹にばったりと出会ってしまう。
十年ぶりに会話することになりアパートのことを話すと「私の家に住まないか」と言われる。
未だ妹のように思われていることにチクチクと苦しみつつも、身内が一人もいない上にやつれている樹を放っておけない琴子は同棲することになった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる