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あの夜の続きを
⑪
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同時に、受け入れた奏の分身が存在感を知らしめるかのように、ドクンッと最大限に怒張し猛々しい反応を示した。
こうしている間にもドクドクと脈打つように蠢き、今にも爆ぜてしまいそう。
――やだ。す、凄く、硬い。それに、大きくなってる。
まるで別の生き物のような生々しい感触を自覚した。その途端、羞恥と期待感とが同時に湧き上がってくる。
だが羞恥よりも奏への想いと期待感のほうが遙かに上回っている。
――もっともっと奏さんで満たして欲しい。
奏への想いと期待感とに突き動かされてしまった穂乃香は、奏の背中に腕を回してぎゅっとしがみつく。
「もっともっと奏さんで満たして、グチャグチャにして、お願い」
「ああ、くそっ。可愛すぎだ」
奏に甘えるように懇願した穂乃香の言動に劣情を煽られ、雄を彷彿とさせる粗野な呟きを零した奏が勢いよくドチュンッと腰を打ち付けてくる。
「あっ、やぁ、ああんっ……!」
達したそばから再び絶頂へと追い立てられ、穂乃香は危うく意識を失うところだった。
けれど、穂乃香にもうあの夜の二の舞は踏ませないとばかりに、穂乃香の意識を奏自身に留めようとするかのようにーー
奏は愛おしげに穂乃香の名前を紡ぎながら、たおやかな細腰を男らしく引き締まった己の腰に引き寄せ、今度はゆるゆると緩慢な動きで腰を揺らめかせる。
凪いだ海面のごとく、ゆったりと寄せては返すさざ波のように、硬度を増して滾るように熱くなった欲望の切っ先で抽挿を繰り返す。
緩やかに、けれど確実に、甘やかな愉悦のさざ波が穂乃香の身も心をも翻弄し始めた。
猛々しく熱り立った奏の分身を最奥へと引き入れるかのように食い締める媚肉に、その生々しい己の形状を焼き付けるかのようにして。幾度も幾度も滾った欲棒をぐりぐりと擦りつける。
その都度、蜜壁からは穿たれる切っ先の滑りを促す潤滑油のように、夥しい愛蜜がとろとろと滲み出る。
おかげで、ぐちゃっ、グチュンッ、と互いが交わる結合部から白く泡立った愛蜜が迸る淫猥な水音が鳴り止まない。
「あっ、はぁ……んぅ、ふっ」
寝室は穂乃香のあえかな喘ぎと奏の荒々しい息遣いとで満たされている。窓の外からは、煌めく都会の夜景がもたらす仄かな蒼白い灯りだけが差し込んでいる。
そこに、妖艶に浮かび上がった雄と雌が交わる生々しく艶めかしい匂いと淫猥な水音とが加わって、媚薬のように穂乃香の何もかもを甘くどろどろに蕩かせる。
理性も思考も何もかもを奪い去られた穂乃香は、豊かな胸をふるんと弾ませながら身体をくねらせ、奏の腰に強請り媚びるようにして自ら細い腰を擦り寄せていた。
こうしている間にもドクドクと脈打つように蠢き、今にも爆ぜてしまいそう。
――やだ。す、凄く、硬い。それに、大きくなってる。
まるで別の生き物のような生々しい感触を自覚した。その途端、羞恥と期待感とが同時に湧き上がってくる。
だが羞恥よりも奏への想いと期待感のほうが遙かに上回っている。
――もっともっと奏さんで満たして欲しい。
奏への想いと期待感とに突き動かされてしまった穂乃香は、奏の背中に腕を回してぎゅっとしがみつく。
「もっともっと奏さんで満たして、グチャグチャにして、お願い」
「ああ、くそっ。可愛すぎだ」
奏に甘えるように懇願した穂乃香の言動に劣情を煽られ、雄を彷彿とさせる粗野な呟きを零した奏が勢いよくドチュンッと腰を打ち付けてくる。
「あっ、やぁ、ああんっ……!」
達したそばから再び絶頂へと追い立てられ、穂乃香は危うく意識を失うところだった。
けれど、穂乃香にもうあの夜の二の舞は踏ませないとばかりに、穂乃香の意識を奏自身に留めようとするかのようにーー
奏は愛おしげに穂乃香の名前を紡ぎながら、たおやかな細腰を男らしく引き締まった己の腰に引き寄せ、今度はゆるゆると緩慢な動きで腰を揺らめかせる。
凪いだ海面のごとく、ゆったりと寄せては返すさざ波のように、硬度を増して滾るように熱くなった欲望の切っ先で抽挿を繰り返す。
緩やかに、けれど確実に、甘やかな愉悦のさざ波が穂乃香の身も心をも翻弄し始めた。
猛々しく熱り立った奏の分身を最奥へと引き入れるかのように食い締める媚肉に、その生々しい己の形状を焼き付けるかのようにして。幾度も幾度も滾った欲棒をぐりぐりと擦りつける。
その都度、蜜壁からは穿たれる切っ先の滑りを促す潤滑油のように、夥しい愛蜜がとろとろと滲み出る。
おかげで、ぐちゃっ、グチュンッ、と互いが交わる結合部から白く泡立った愛蜜が迸る淫猥な水音が鳴り止まない。
「あっ、はぁ……んぅ、ふっ」
寝室は穂乃香のあえかな喘ぎと奏の荒々しい息遣いとで満たされている。窓の外からは、煌めく都会の夜景がもたらす仄かな蒼白い灯りだけが差し込んでいる。
そこに、妖艶に浮かび上がった雄と雌が交わる生々しく艶めかしい匂いと淫猥な水音とが加わって、媚薬のように穂乃香の何もかもを甘くどろどろに蕩かせる。
理性も思考も何もかもを奪い去られた穂乃香は、豊かな胸をふるんと弾ませながら身体をくねらせ、奏の腰に強請り媚びるようにして自ら細い腰を擦り寄せていた。
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