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#9 純愛ラプソディ。
#5
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それに、『ここまで来たら何年だって待つ』なんて言ってくるんだもん。
その言葉がすべてを物語っているように思えた。
残念なことに、記憶は残っていないが、オープンキャンパスの時からってことは、あの幼馴染みの話も嘘だったということなのだろう。
そんなにも長い間、私のことだけを想ってくれていたんだ。
今にして思えば、確かに、窪塚はいつも私に対して素っ気なくて、私はずっと嫌われているんだと思っていた。
けど、あれは私のことを意識してたからだったんだ。
だったら、医大生の頃から、知らない間に窪塚のことを好きになってしまっていた私と同じ気持ちだったってことになる。
あの頃から、ずっと両片想いだったなんて、夢のようだ。
こんなの、嬉しいに決まってる。
そのせいか、ちょっと窪塚の胸に抱き寄せられたくらいで、オーバーヒート寸前だったのが嘘みたいに、途端に身も心も落ち着きを取り戻し、今はこんなにもキュンと胸をときめかせてしまっているなんて、本当に自分でも吃驚だ。
どうやら恋の威力には、凄まじいパワーが秘められているらしい。
そのことを証明でもするかのように、私のことをしっかりと胸に抱き寄せてくれている窪塚に向けて。
「窪塚。アンタ、バカなの? ちょっと待ってって言っただけでしょうが。そうでなきゃ、私が待てない。この二週間、私だって窪塚に逢いたくて逢いたくてどうしようもなかったんだもん」
しょげている窪塚に向けて渇を入れるためにも、強い口調で声を放つも、窪塚への想いが溢れてきて、いつしかその声は微かに震えてしまっていた。
けれど、こんなところで泣いている場合ではない。
ちゃんと前に進むためにも、まずはあの夜の決着をつけなければいけないはずだ。
窪塚への想いに後押しされて、ようやく冷静さを取り戻した私は、今度こそ覚悟を決めて窪塚に真っ直ぐに声を放つ。
「それに、窪塚が嘘ついたのだって、私のせいでもあるんだろうし。兎に角、全部聞くから話して」
ようやく覚悟を決めた私の言葉を聞き届けた窪塚は、なにやら驚いているというか、反応が薄かったというか、窪塚からはすぐには反応が返っては来なかった。
「……あっ、ああ。けど、その前に、もうちょっとだけ。もうちょっとだけでいいから、このままでいさせてくんねーか」
数秒してから窪塚から返ってきた返事も、この期に及んで、私に待ったをかけるようなことを言ってくる始末。
私はすぐにでも話を聞きたくてどうしようもないというのに、なんだか拍子抜けだ。
「はっ? なんでよ。早く聞いてスッキリさせたいんだけど」
窪塚の言動に焦れてしまった私が、そう言って催促するのも当然だろう。けれども。
「長年、恋い焦がれてきた相手に、『逢いたくて逢いたくてどうしようもなかったんだもん』なんて言われて、メチャクチャ嬉しすぎてヤバいからさぁ。もうちょっとだけ噛みしめさして」
長い間、自分でも気づかない間に、好きになってしまっていた窪塚への想いが募りに募ってしまっていたらしい私にしてみれば。
こんな風にストレートに、『メチャクチャ嬉しくてヤバい』とか、『噛みしめさして』なんて言われちゃったら、拒めるはずがない。
私の存在が窪塚にとってそうだったように、私にとっても、初めて心から好きだと自覚した窪塚からの言葉はどんなモノであっても特別だし、なんだって叶えてあげたいと思う。
けれど、気が強くて、なかなか素直に意思表示なんてできない私は、こんな時であっても、可愛げのないことしか言えないのだった。
「もー、こんなことくらいで何言ってんのよ。けど、私もメチャクチャ嬉しい。だから、しょうがないからこのままでいさせてあげる。けど、もうちょっとだけだからね。わかった?」
それなのに……。
窪塚は、私の言葉を耳にするなり、私の身体を抱きしめている腕に尚もギュギュッと力を込めてきて、腕の中に掻き抱くようにして閉じ込めると。
「ああ。わかってる。でないと、お前が可愛いことばっか言ってくるから、このままだともっとヤバいしな」
なにやら感慨深げに、どこか苦しげに、喉から声を絞り出すようにして、予想外な言葉を返してきた。
確かに、『私もメチャクチャ嬉しい』とは言ったけれど、そこまで可愛いことでも、感動することでもないと思うのに、窪塚にとっては、ヤバい言葉であったらしい。
なんて冷静に分析しちゃってるけど、窪塚にそんな風に言われてしまった私だって、内心ではメチャクチャ歓喜してしまっている。
だから、口では、
「何それ、意味わかんない」
やっぱり可愛げのないことを言ってはしまっていたけれど、窪塚同様に両想いであった喜びをじっくりと噛みしめたくて、それからしばらくの間は、しおらしく、窪塚にされるがままでいた。
そんな嬉しいハプニングの後で、ようやく私の身体を腕から解放しかけた窪塚に向けて、今度は、私の方が待ったをかける番となっている。
「ねえ? 窪塚。このままのほうが落ち着くから、このままで聞きたい。このままじゃダメかな?」
窪塚と離れがたくて、離れていこうとする窪塚のスウェットの袖口をぐっと摘まんで、窪塚のことを下から首を僅かに傾げつつ窺うようにして問い返してみたところ。
「バーカ。ダメなわけねーだろ。俺もこのままがいい」
これまで一度も耳にしたことがなかったくらいの、優しい甘やかな響きのある『バーカ』と一緒に、とびきり嬉しい言葉をもらった私は幸せな心地の中で、あの夜のあれこれを聞くことになったのだが……。
こうしていることで、どんなに恥ずかしいことを聞かされても、窪塚の胸に顔を埋めていることで、窪塚には顔を見られずに済むというメリットがあるということに、私は嫌というほど身をもって思い知る羽目になるのだった。
その言葉がすべてを物語っているように思えた。
残念なことに、記憶は残っていないが、オープンキャンパスの時からってことは、あの幼馴染みの話も嘘だったということなのだろう。
そんなにも長い間、私のことだけを想ってくれていたんだ。
今にして思えば、確かに、窪塚はいつも私に対して素っ気なくて、私はずっと嫌われているんだと思っていた。
けど、あれは私のことを意識してたからだったんだ。
だったら、医大生の頃から、知らない間に窪塚のことを好きになってしまっていた私と同じ気持ちだったってことになる。
あの頃から、ずっと両片想いだったなんて、夢のようだ。
こんなの、嬉しいに決まってる。
そのせいか、ちょっと窪塚の胸に抱き寄せられたくらいで、オーバーヒート寸前だったのが嘘みたいに、途端に身も心も落ち着きを取り戻し、今はこんなにもキュンと胸をときめかせてしまっているなんて、本当に自分でも吃驚だ。
どうやら恋の威力には、凄まじいパワーが秘められているらしい。
そのことを証明でもするかのように、私のことをしっかりと胸に抱き寄せてくれている窪塚に向けて。
「窪塚。アンタ、バカなの? ちょっと待ってって言っただけでしょうが。そうでなきゃ、私が待てない。この二週間、私だって窪塚に逢いたくて逢いたくてどうしようもなかったんだもん」
しょげている窪塚に向けて渇を入れるためにも、強い口調で声を放つも、窪塚への想いが溢れてきて、いつしかその声は微かに震えてしまっていた。
けれど、こんなところで泣いている場合ではない。
ちゃんと前に進むためにも、まずはあの夜の決着をつけなければいけないはずだ。
窪塚への想いに後押しされて、ようやく冷静さを取り戻した私は、今度こそ覚悟を決めて窪塚に真っ直ぐに声を放つ。
「それに、窪塚が嘘ついたのだって、私のせいでもあるんだろうし。兎に角、全部聞くから話して」
ようやく覚悟を決めた私の言葉を聞き届けた窪塚は、なにやら驚いているというか、反応が薄かったというか、窪塚からはすぐには反応が返っては来なかった。
「……あっ、ああ。けど、その前に、もうちょっとだけ。もうちょっとだけでいいから、このままでいさせてくんねーか」
数秒してから窪塚から返ってきた返事も、この期に及んで、私に待ったをかけるようなことを言ってくる始末。
私はすぐにでも話を聞きたくてどうしようもないというのに、なんだか拍子抜けだ。
「はっ? なんでよ。早く聞いてスッキリさせたいんだけど」
窪塚の言動に焦れてしまった私が、そう言って催促するのも当然だろう。けれども。
「長年、恋い焦がれてきた相手に、『逢いたくて逢いたくてどうしようもなかったんだもん』なんて言われて、メチャクチャ嬉しすぎてヤバいからさぁ。もうちょっとだけ噛みしめさして」
長い間、自分でも気づかない間に、好きになってしまっていた窪塚への想いが募りに募ってしまっていたらしい私にしてみれば。
こんな風にストレートに、『メチャクチャ嬉しくてヤバい』とか、『噛みしめさして』なんて言われちゃったら、拒めるはずがない。
私の存在が窪塚にとってそうだったように、私にとっても、初めて心から好きだと自覚した窪塚からの言葉はどんなモノであっても特別だし、なんだって叶えてあげたいと思う。
けれど、気が強くて、なかなか素直に意思表示なんてできない私は、こんな時であっても、可愛げのないことしか言えないのだった。
「もー、こんなことくらいで何言ってんのよ。けど、私もメチャクチャ嬉しい。だから、しょうがないからこのままでいさせてあげる。けど、もうちょっとだけだからね。わかった?」
それなのに……。
窪塚は、私の言葉を耳にするなり、私の身体を抱きしめている腕に尚もギュギュッと力を込めてきて、腕の中に掻き抱くようにして閉じ込めると。
「ああ。わかってる。でないと、お前が可愛いことばっか言ってくるから、このままだともっとヤバいしな」
なにやら感慨深げに、どこか苦しげに、喉から声を絞り出すようにして、予想外な言葉を返してきた。
確かに、『私もメチャクチャ嬉しい』とは言ったけれど、そこまで可愛いことでも、感動することでもないと思うのに、窪塚にとっては、ヤバい言葉であったらしい。
なんて冷静に分析しちゃってるけど、窪塚にそんな風に言われてしまった私だって、内心ではメチャクチャ歓喜してしまっている。
だから、口では、
「何それ、意味わかんない」
やっぱり可愛げのないことを言ってはしまっていたけれど、窪塚同様に両想いであった喜びをじっくりと噛みしめたくて、それからしばらくの間は、しおらしく、窪塚にされるがままでいた。
そんな嬉しいハプニングの後で、ようやく私の身体を腕から解放しかけた窪塚に向けて、今度は、私の方が待ったをかける番となっている。
「ねえ? 窪塚。このままのほうが落ち着くから、このままで聞きたい。このままじゃダメかな?」
窪塚と離れがたくて、離れていこうとする窪塚のスウェットの袖口をぐっと摘まんで、窪塚のことを下から首を僅かに傾げつつ窺うようにして問い返してみたところ。
「バーカ。ダメなわけねーだろ。俺もこのままがいい」
これまで一度も耳にしたことがなかったくらいの、優しい甘やかな響きのある『バーカ』と一緒に、とびきり嬉しい言葉をもらった私は幸せな心地の中で、あの夜のあれこれを聞くことになったのだが……。
こうしていることで、どんなに恥ずかしいことを聞かされても、窪塚の胸に顔を埋めていることで、窪塚には顔を見られずに済むというメリットがあるということに、私は嫌というほど身をもって思い知る羽目になるのだった。
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