29 / 109
#3 まさかの延長戦
#12
しおりを挟む
そんな私に、『これくらいのことでへばってんじゃねーよ』とでも言うように。
巧みな腰遣いで律動を絶え間なしに容赦なく繰り出してくる窪塚により与えられる強烈な快感に支配され、とことん翻弄されてしまっている私は、身悶えつつも甘ったるい嬌声を声の限りに放ち続けた。
そうしているうち……。
「……うッ……すっげぇ締め付け。俺のが気に入ったからって、そんなに咥え込むなって」
余裕なさ気に、それでも私への言葉攻めは忘れない窪塚に、何かを返したくとも返せない。
その代わり無意識に、蜜路のなかで我が物顔で怒濤の律動を炸裂させている窪塚自身を蠢く肉襞でぎゅうぎゅうに締め上げてしまったようで。
「ぁあッ」
余裕なく喘ぎ声を放った窪塚がラストスパートとばかりに律動を加速させた。
ざまぁ。なんて嘲笑うような猶予もなく、眼前がチカチカして、靄がかかったように視界も意識もぼんやりと薄れてきた。もう何も考えられない。
ふたりの結合部からは、激しい交わりのせいで、泡だって白く粘ついた淫蜜や、どっちのものかも分からない迸る汗で溢れかえっていて、辺りには夥しい水音とそれらがひっきりなしに飛び交っている。
もうなにがなにやらよく分からない有様だけれど。
窪塚によって繰り出される怒濤の律動から生まれくる快感たるや、それはもう凄まじいモノで、一瞬でも気を抜いてしまえば今にも達してしまいそうだ。
けれども、どうやらそれは私だけじゃなく、窪塚にとっても同じようで。
鷲掴みにしたままだった私の胸をグイと引き寄せ、私の背中に縋り付くようにして覆い被さり重心をかけてきた窪塚が首元へと顔を埋めてきたかと思えば、いよいよ切羽詰まった様子で。
「く、ぁッ」
なんとも悩ましげな呻き声を苦しげに漏らした。それらの振動が互いの素肌を通して直に伝わってくる。
まるで互いの身体が共鳴し合ってでもいるかのような、可笑しな錯覚に囚われて、ふたりの結合部から互いの身体が溶けあい混ざりあってでもいるかのように、熱くて熱くて、今にも蕩けてしまいそうだ。
そんな妙な感覚に囚われてしまっているところに、この好機を窺ってでもいたのかと思ってしまうほどの絶妙なタイミングで、余裕なさげな窪塚が最後の力を振り絞るようにして、渾身の一撃を繰り出してきた。その刹那。
「……あッ、や、あぁああんッ!?」
辛うじて保つことのできていた意識を私は呆気なく手放してしまい。
言葉で表現するならば、あたかもふわふわと綿菓子みたく柔らかな雲にでも包まれているような、そんな心地だ。
巧みな腰遣いで律動を絶え間なしに容赦なく繰り出してくる窪塚により与えられる強烈な快感に支配され、とことん翻弄されてしまっている私は、身悶えつつも甘ったるい嬌声を声の限りに放ち続けた。
そうしているうち……。
「……うッ……すっげぇ締め付け。俺のが気に入ったからって、そんなに咥え込むなって」
余裕なさ気に、それでも私への言葉攻めは忘れない窪塚に、何かを返したくとも返せない。
その代わり無意識に、蜜路のなかで我が物顔で怒濤の律動を炸裂させている窪塚自身を蠢く肉襞でぎゅうぎゅうに締め上げてしまったようで。
「ぁあッ」
余裕なく喘ぎ声を放った窪塚がラストスパートとばかりに律動を加速させた。
ざまぁ。なんて嘲笑うような猶予もなく、眼前がチカチカして、靄がかかったように視界も意識もぼんやりと薄れてきた。もう何も考えられない。
ふたりの結合部からは、激しい交わりのせいで、泡だって白く粘ついた淫蜜や、どっちのものかも分からない迸る汗で溢れかえっていて、辺りには夥しい水音とそれらがひっきりなしに飛び交っている。
もうなにがなにやらよく分からない有様だけれど。
窪塚によって繰り出される怒濤の律動から生まれくる快感たるや、それはもう凄まじいモノで、一瞬でも気を抜いてしまえば今にも達してしまいそうだ。
けれども、どうやらそれは私だけじゃなく、窪塚にとっても同じようで。
鷲掴みにしたままだった私の胸をグイと引き寄せ、私の背中に縋り付くようにして覆い被さり重心をかけてきた窪塚が首元へと顔を埋めてきたかと思えば、いよいよ切羽詰まった様子で。
「く、ぁッ」
なんとも悩ましげな呻き声を苦しげに漏らした。それらの振動が互いの素肌を通して直に伝わってくる。
まるで互いの身体が共鳴し合ってでもいるかのような、可笑しな錯覚に囚われて、ふたりの結合部から互いの身体が溶けあい混ざりあってでもいるかのように、熱くて熱くて、今にも蕩けてしまいそうだ。
そんな妙な感覚に囚われてしまっているところに、この好機を窺ってでもいたのかと思ってしまうほどの絶妙なタイミングで、余裕なさげな窪塚が最後の力を振り絞るようにして、渾身の一撃を繰り出してきた。その刹那。
「……あッ、や、あぁああんッ!?」
辛うじて保つことのできていた意識を私は呆気なく手放してしまい。
言葉で表現するならば、あたかもふわふわと綿菓子みたく柔らかな雲にでも包まれているような、そんな心地だ。
0
お気に入りに追加
310
あなたにおすすめの小説
【完結・BL】偽装カップルですが、カップルチャンネルやっています【幼馴染×幼馴染】
彩華
BL
水野圭、21歳。ごくごく普通の大学生活を送る一方で、俗にいう「配信者」としての肩書を持っていた。だがそれは、自分が望んだものでは無く。そもそも、配信者といっても、何を配信しているのか? 圭の投稿は、いわゆる「カップルチャンネル」と言われる恋人で運営しているもので。
「どう? 俺の自慢の彼氏なんだ♡」
なんてことを言っているのは、圭自身。勿論、圭自身も男性だ。それで彼氏がいて、圭は彼女側。だが、それも配信の時だけ。圭たちが配信する番組は、表だっての恋人同士に過ぎず。偽装結婚ならぬ、偽装恋人関係だった。
始まりはいつも突然。久しぶりに再会した幼馴染が、ふとした拍子に言ったのだ。
「なぁ、圭。俺とさ、ネットで番組配信しない?」
「は?」
「あ、ジャンルはカップルチャンネルね。俺と圭は、恋人同士って設定で宜しく」
「は??」
どういうことだ? と理解が追い付かないまま、圭は幼馴染と偽装恋人関係のカップルチャンネルを始めることになり────。
*********
お気軽にコメント頂けると嬉しいです
虐げられた落ちこぼれ令嬢は、若き天才王子様に溺愛される~才能ある姉と比べられ無能扱いされていた私ですが、前世の記憶を思い出して覚醒しました~
日之影ソラ
恋愛
異能の強さで人間としての価値が決まる世界。国内でも有数の貴族に生まれた双子は、姉は才能あふれる天才で、妹は無能力者の役立たずだった。幼いころから比べられ、虐げられてきた妹リアリスは、いつしか何にも期待しないようになった。
十五歳の誕生日に突然強大な力に目覚めたリアリスだったが、前世の記憶とこれまでの経験を経て、力を隠して平穏に生きることにする。
さらに時がたち、十七歳になったリアリスは、変わらず両親や姉からは罵倒され惨めな扱いを受けていた。それでも平穏に暮らせるならと、気にしないでいた彼女だったが、とあるパーティーで運命の出会いを果たす。
異能の大天才、第六王子に力がばれてしまったリアリス。彼女の人生はどうなってしまうのか。
引退したオジサン勇者に子供ができました。いきなり「パパ」と言われても!?
リオール
ファンタジー
俺は魔王を倒し世界を救った最強の勇者。
誰もが俺に憧れ崇拝し、金はもちろん女にも困らない。これぞ最高の余生!
まだまだ30代、人生これから。謳歌しなくて何が人生か!
──なんて思っていたのも今は昔。
40代とスッカリ年食ってオッサンになった俺は、すっかり田舎の農民になっていた。
このまま平穏に田畑を耕して生きていこうと思っていたのに……そんな俺の目論見を崩すかのように、いきなりやって来た女の子。
その子が俺のことを「パパ」と呼んで!?
ちょっと待ってくれ、俺はまだ父親になるつもりはない。
頼むから付きまとうな、パパと呼ぶな、俺の人生を邪魔するな!
これは魔王を倒した後、悠々自適にお気楽ライフを送っている勇者の人生が一変するお話。
その子供は、はたして勇者にとって救世主となるのか?
そして本当に勇者の子供なのだろうか?
僕を拾ってくれたのはイケメン社長さんでした
なの
BL
社長になって1年、父の葬儀でその少年に出会った。
「あんたのせいよ。あんたさえいなかったら、あの人は死なずに済んだのに…」
高校にも通わせてもらえず、実母の恋人にいいように身体を弄ばれていたことを知った。
そんな理不尽なことがあっていいのか、人は誰でも幸せになる権利があるのに…
その少年は昔、誰よりも可愛がってた犬に似ていた。
ついその犬を思い出してしまい、その少年を幸せにしたいと思うようになった。
かわいそうな人生を送ってきた少年とイケメン社長が出会い、恋に落ちるまで…
ハッピーエンドです。
R18の場面には※をつけます。
「おまえを愛している」と言い続けていたはずの夫を略奪された途端、バツイチ子持ちの新国王から「とりあえず結婚しようか?」と結婚請求された件
ぽんた
恋愛
「わからないかしら? フィリップは、もうわたしのもの。わたしが彼の妻になるの。つまり、あなたから彼をいただいたわけ。だから、あなたはもう必要なくなったの。王子妃でなくなったということよ」
その日、「おまえを愛している」と言い続けていた夫を略奪した略奪レディからそう宣言された。
そして、わたしは負け犬となったはずだった。
しかし、「とりあえず、おれと結婚しないか?」とバツイチの新国王にプロポーズされてしまった。
夫を略奪され、負け犬認定されて王宮から追い出されたたった数日の後に。
ああ、浮気者のクズな夫からやっと解放され、自由気ままな生活を送るつもりだったのに……。
今度は王妃に?
有能な夫だけでなく、尊い息子までついてきた。
※ハッピーエンド。微ざまぁあり。タイトルそのままです。ゆるゆる設定はご容赦願います。
【完結】2愛されない伯爵令嬢が、愛される公爵令嬢へ
華蓮
恋愛
ルーセント伯爵家のシャーロットは、幼い頃に母に先立たれ、すぐに再婚した義母に嫌われ、父にも冷たくされ、義妹に全てのものを奪われていく、、、
R18は、後半になります!!
☆私が初めて書いた作品です。
吸血鬼公爵に嫁いだ私は血を吸われることもなく、もふもふ堪能しながら溺愛されまくってます
リオール
恋愛
吸血鬼公爵に嫁ぐこととなったフィーリアラはとても嬉しかった。
金を食い潰すだけの両親に妹。売り飛ばすような形で自分を嫁に出そうとする家族にウンザリ!
おまけに婚約者と妹の裏切りも発覚。こんな連中はこっちから捨ててやる!と家を出たのはいいけれど。
逃げるつもりが逃げれなくて恐る恐る吸血鬼の元へと嫁ぐのだった。
結果、血なんて吸われることもなく、吸血鬼公爵にひたすら愛されて愛されて溺愛されてイチャイチャしちゃって。
いつの間にか実家にざまぁしてました。
そんなイチャラブざまぁコメディ?なお話しです。R15は保険です。
=====
2020/12月某日
第二部を執筆中でしたが、続きが書けそうにないので、一旦非公開にして第一部で完結と致しました。
楽しみにしていただいてた方、申し訳ありません。
また何かの形で公開出来たらいいのですが…完全に未定です。
お読みいただきありがとうございました。
ある辺境伯の後悔
だましだまし
恋愛
妻セディナを愛する辺境伯ルブラン・レイナーラ。
父親似だが目元が妻によく似た長女と
目元は自分譲りだが母親似の長男。
愛する妻と妻の容姿を受け継いだ可愛い子供たちに囲まれ彼は誰よりも幸せだと思っていた。
愛しい妻が次女を産んで亡くなるまでは…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる