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episodo:9
#10
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*芽依side*
散々…泣いて、
海翔に酷いことばかりを言ってた筈なのに…、
「私も…ずっと、海翔と…一緒に…居たいっ」
いつのまにか、冷静になった私がそう言ってた。
海翔のあったかい胸にしがみつきながら。
海翔の震えるあったかい腕に包まれて。
「あぁ。もう…離してやんねぇからな?ずっと、ずっと…離してやんねぇ」
「……うん」
私の大好きな、
海翔の低くて甘い優しい声に、
海翔の心地良い鼓動に包まれてると…
海翔の想いが痛いぐらいに伝わってくる。
こうやって、
いつまでも、
誰にも邪魔なんかされずに…
海翔と一緒に穏やかな時間を過ごしていたい……。
このまま…
時間が止まってしまえば良いのにって、
願いながら海翔のあったかい胸にしがみついてた。
海翔の想いに寄り添うようにして……。
どれくらい、
そうやってくっついてたかなんて解んない。
ただの、一ミリだって離れたくなかったから……。
そうやってくっついてたら、
ーーーグゥ…
って、音が身体に直に響き渡った。
ほぼ同時に、
二人のお腹から鳴り響いた音に、
「…プハッ」
「…ふふっ」
二人で顔を見合わせて笑いあった。
「芽依、腹へった」
「私も」
答えた瞬間、
ギュウッと強く抱きしめられた。
「ホントは、今すぐ、こっちが欲しいけど、楽しみは後に取っとくな?」
「/////」
なんて、
大好きな低くて甘い優しい声で、
首筋の辺りに顔を埋めながら囁かれた。
首筋に熱い息がかかって全身が粟立っていく。
瞬時に全身の血液が沸騰したように熱くなって、
火照って真っ赤に染まっていく私の身体。
照れ隠しなんだろうって思うけれど、
海翔はやっぱり意地悪だね?
いつも、こうやって、私は海翔に全てを染められていく。
今まで経験して染められてたもの全てを海翔に塗り替えられていく……。
私の心も身体も海翔だけで満たされていく……。
あれから、
海翔の部屋へと移動した私達は、
夕飯を済ませてから、
今夜はX'masということで、
前に颯介さんから貰ったと言うシャンパンを飲んでくつろいでいた。
そこまでは、良かったんだけど…。
少しアルコールが回ってきた海翔は、
いつもより饒舌になって、主任のこととかを何度も聞いてくる。
さっきから質問攻めにされてる私は、
ソファーに座ってる海翔の膝に乗せられ、
海翔の腕に背中でしっかりホールドされて、
逃げ場を与えて貰えない。
「…で、リカには、何て言われたんだ?」
もう、既に三回目のこの質問に、
「海翔が私のこと飽きるまで、海翔のことお願いねって。
そう言われたって言ってるじゃない!」
本当は、
告げ口してるみたいで海翔に話すのは嫌なんだけど…、
正直に話してるのに。
「それはさっきも聞いた。それだけじゃないだろ?
他には、何て言われたんだ?」
「もう、良いじゃない!」
ずっと、こういうやり取りが繰り返されているのだった。
「俺に言えないようなことなのか?芽依が言いたくないんだったら、もういい」
そして、答えない私に、
今度は拗ねたように言って、
寂しそうにソファーにグタリと項垂れる海翔。
……なんか子供みたい。
いつも感情を抑え込んでるから、その反動なのかな?
だとしたら、これが本当の海翔なのかな?
散々…泣いて、
海翔に酷いことばかりを言ってた筈なのに…、
「私も…ずっと、海翔と…一緒に…居たいっ」
いつのまにか、冷静になった私がそう言ってた。
海翔のあったかい胸にしがみつきながら。
海翔の震えるあったかい腕に包まれて。
「あぁ。もう…離してやんねぇからな?ずっと、ずっと…離してやんねぇ」
「……うん」
私の大好きな、
海翔の低くて甘い優しい声に、
海翔の心地良い鼓動に包まれてると…
海翔の想いが痛いぐらいに伝わってくる。
こうやって、
いつまでも、
誰にも邪魔なんかされずに…
海翔と一緒に穏やかな時間を過ごしていたい……。
このまま…
時間が止まってしまえば良いのにって、
願いながら海翔のあったかい胸にしがみついてた。
海翔の想いに寄り添うようにして……。
どれくらい、
そうやってくっついてたかなんて解んない。
ただの、一ミリだって離れたくなかったから……。
そうやってくっついてたら、
ーーーグゥ…
って、音が身体に直に響き渡った。
ほぼ同時に、
二人のお腹から鳴り響いた音に、
「…プハッ」
「…ふふっ」
二人で顔を見合わせて笑いあった。
「芽依、腹へった」
「私も」
答えた瞬間、
ギュウッと強く抱きしめられた。
「ホントは、今すぐ、こっちが欲しいけど、楽しみは後に取っとくな?」
「/////」
なんて、
大好きな低くて甘い優しい声で、
首筋の辺りに顔を埋めながら囁かれた。
首筋に熱い息がかかって全身が粟立っていく。
瞬時に全身の血液が沸騰したように熱くなって、
火照って真っ赤に染まっていく私の身体。
照れ隠しなんだろうって思うけれど、
海翔はやっぱり意地悪だね?
いつも、こうやって、私は海翔に全てを染められていく。
今まで経験して染められてたもの全てを海翔に塗り替えられていく……。
私の心も身体も海翔だけで満たされていく……。
あれから、
海翔の部屋へと移動した私達は、
夕飯を済ませてから、
今夜はX'masということで、
前に颯介さんから貰ったと言うシャンパンを飲んでくつろいでいた。
そこまでは、良かったんだけど…。
少しアルコールが回ってきた海翔は、
いつもより饒舌になって、主任のこととかを何度も聞いてくる。
さっきから質問攻めにされてる私は、
ソファーに座ってる海翔の膝に乗せられ、
海翔の腕に背中でしっかりホールドされて、
逃げ場を与えて貰えない。
「…で、リカには、何て言われたんだ?」
もう、既に三回目のこの質問に、
「海翔が私のこと飽きるまで、海翔のことお願いねって。
そう言われたって言ってるじゃない!」
本当は、
告げ口してるみたいで海翔に話すのは嫌なんだけど…、
正直に話してるのに。
「それはさっきも聞いた。それだけじゃないだろ?
他には、何て言われたんだ?」
「もう、良いじゃない!」
ずっと、こういうやり取りが繰り返されているのだった。
「俺に言えないようなことなのか?芽依が言いたくないんだったら、もういい」
そして、答えない私に、
今度は拗ねたように言って、
寂しそうにソファーにグタリと項垂れる海翔。
……なんか子供みたい。
いつも感情を抑え込んでるから、その反動なのかな?
だとしたら、これが本当の海翔なのかな?
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