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episodo:7
#7
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「絶対、色ボケだってー!」
「え?高岡さんって彼氏できたんだ?」
「え、あぁ、はい」
「そうなんです。
芽依ってば獣医さんにメロメロなんですよ~」
優が大きな声で言うもんだから、
近くのテーブルに座っていた事務の人達が話しに入って来てしまった。
「そーなの?
本当に松岡主任じゃなかったんだぁ?」
嬉しそうにそう言ってくるのは、
一年先輩の葉山さんと村上さん。
どうも葉山さんは松岡主任のことが好きみたいで、
松岡主任といつも一緒の私のことを良くは思っていないらしい。
それは、優の情報だけど……。
入社してからというもの、
ことあるごとに松岡主任のことを聞かれていたから、
優の情報は間違っていないようだったけれど。
どうして皆、
私と主任をそういう風に見るんだろうって不思議でならない。
どう見たって、
主任にしごかれてるとしか思えないんだけど……。
それに、
この二人は、
男性社員と女性社員との前とでは態度が違うから
私も優も上辺だけの付き合いをしていた。
まあ、仕事上の接点もあんまりなかったし。
だから、
私は盛り上がっている三人に適当な相槌を打ちながら、
早く話しが終わんないかなぁ…なんて失礼なことを思ってしまっていた。
三人の話題が雑誌のことに変わった頃、
お約束のように松岡主任がタバコを吸いにやって来た。
「お疲れ~」
と呑気な声を出しながら……。
その瞬間…
「「お疲れ様です」」
「「お疲れ様で~す」」
いつものように
私と優が返す声に紛れて
葉山さんと村上さんの甘ったるい猫なで声が響き渡った。
「……お前ら何やってんだ?」
一瞬…
ギョッ……という様に驚いた表情を見せた松岡主任が雑誌を覗き込んできた。
ギョッ……としたのは、
葉山さん村上さん(特に葉山さん)に熱い視線を送られたからだろう。
私と優が、
この先輩二人と一緒に話してるっていうのも珍しかったんだろうけれど。
「それってRikaだよな?」
「え!?知ってるんですか!?」
松岡主任の以外な言葉に私は一人大きな声を出してしまった。
まさか、
松岡主任までが、
そのRikaってモデルさんのことを知ってるなんて思わなかったからだ。
そんなに有名なモデルさんのことを知らなかった自分が恥ずかしくなってきた。
「……高岡、急にデカイ声出すな。耳が痛ぇわ!」
そう言って、
いつものように私の頭をワシャワシャと乱暴に撫でる松岡主任。
う~、
二人の視線がとっても痛いんですけど……。
「ちょっと、やめてくださいってばっ!」
「主任、芽依ってば、Rikaのこと知らなかったんですよ?」
私が抗議の声を発したのとほぼ同時、
優が呆れたような声で言い放った。
まぁ、そのお陰で…、
話題がそっちへ逸れてくれて助かったからいいんだけど。
「ん、あぁ、そうなのか?
俺は知ってるって言っても、高校の時の後輩だったから知ってるんだけどな」
「えぇぇぇ!!そーなんですかー!」
でも、
松岡主任の思いもしない一言によって、
私を含め四人は驚いて、さっきよりも大きな声を出すことになった。
「……だから、耳が痛いんだって…」
「どんな人なんですか?Rikaって」
「やっぱり、綺麗でしたか?」
「親しいんですか?」
直後、
ブツクサ文句を言いながら耳を塞ぐ松岡主任へ、
私以外の三人からの質問が集中したことは説明するまでもないだろう。
「え?高岡さんって彼氏できたんだ?」
「え、あぁ、はい」
「そうなんです。
芽依ってば獣医さんにメロメロなんですよ~」
優が大きな声で言うもんだから、
近くのテーブルに座っていた事務の人達が話しに入って来てしまった。
「そーなの?
本当に松岡主任じゃなかったんだぁ?」
嬉しそうにそう言ってくるのは、
一年先輩の葉山さんと村上さん。
どうも葉山さんは松岡主任のことが好きみたいで、
松岡主任といつも一緒の私のことを良くは思っていないらしい。
それは、優の情報だけど……。
入社してからというもの、
ことあるごとに松岡主任のことを聞かれていたから、
優の情報は間違っていないようだったけれど。
どうして皆、
私と主任をそういう風に見るんだろうって不思議でならない。
どう見たって、
主任にしごかれてるとしか思えないんだけど……。
それに、
この二人は、
男性社員と女性社員との前とでは態度が違うから
私も優も上辺だけの付き合いをしていた。
まあ、仕事上の接点もあんまりなかったし。
だから、
私は盛り上がっている三人に適当な相槌を打ちながら、
早く話しが終わんないかなぁ…なんて失礼なことを思ってしまっていた。
三人の話題が雑誌のことに変わった頃、
お約束のように松岡主任がタバコを吸いにやって来た。
「お疲れ~」
と呑気な声を出しながら……。
その瞬間…
「「お疲れ様です」」
「「お疲れ様で~す」」
いつものように
私と優が返す声に紛れて
葉山さんと村上さんの甘ったるい猫なで声が響き渡った。
「……お前ら何やってんだ?」
一瞬…
ギョッ……という様に驚いた表情を見せた松岡主任が雑誌を覗き込んできた。
ギョッ……としたのは、
葉山さん村上さん(特に葉山さん)に熱い視線を送られたからだろう。
私と優が、
この先輩二人と一緒に話してるっていうのも珍しかったんだろうけれど。
「それってRikaだよな?」
「え!?知ってるんですか!?」
松岡主任の以外な言葉に私は一人大きな声を出してしまった。
まさか、
松岡主任までが、
そのRikaってモデルさんのことを知ってるなんて思わなかったからだ。
そんなに有名なモデルさんのことを知らなかった自分が恥ずかしくなってきた。
「……高岡、急にデカイ声出すな。耳が痛ぇわ!」
そう言って、
いつものように私の頭をワシャワシャと乱暴に撫でる松岡主任。
う~、
二人の視線がとっても痛いんですけど……。
「ちょっと、やめてくださいってばっ!」
「主任、芽依ってば、Rikaのこと知らなかったんですよ?」
私が抗議の声を発したのとほぼ同時、
優が呆れたような声で言い放った。
まぁ、そのお陰で…、
話題がそっちへ逸れてくれて助かったからいいんだけど。
「ん、あぁ、そうなのか?
俺は知ってるって言っても、高校の時の後輩だったから知ってるんだけどな」
「えぇぇぇ!!そーなんですかー!」
でも、
松岡主任の思いもしない一言によって、
私を含め四人は驚いて、さっきよりも大きな声を出すことになった。
「……だから、耳が痛いんだって…」
「どんな人なんですか?Rikaって」
「やっぱり、綺麗でしたか?」
「親しいんですか?」
直後、
ブツクサ文句を言いながら耳を塞ぐ松岡主任へ、
私以外の三人からの質問が集中したことは説明するまでもないだろう。
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