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第四章「ワンダとミリア」
「そんな目で見ないで!」
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小高い丘の上の景色はすばらしく、遠くに海が一望出来た。ドラゴンやグリフォンでないと来られない場所にあるので、今は誰もおらず二人きりの空間になっていた。
「ほら、サンドイッチ」
いつもより無言が続くオリバーに告げて渡す。オリバーは黙って受け取ると、咀嚼を始めた。
この様子なら、しばらく放っておいたほうがいいだろう。とはいえ、この場から離れるわけにもいかない。どうしようか、と考えていると、オリバーがごめんね、とつぶやいた。
何事かと思い、彼の方を向く。
「俺、もっと色んな人とデートすることにするよ」
「…………」
いきなり何を言い出すのか、と冷たい視線を向けると、オリバーは焦ったように両手を横に振った。
「違うって! そういうことじゃない! そんな目で見ないで!」
他にどんな目を向ければいいのだ。
「……俺、早く記憶を取り戻したい。俺が記憶を無くして喜ぶ人がどこかにいるはずで、一番疑わしいのは俺の彼女候補達なんだ。だから、Wにこだわらず、俺の事を恋人だと言ってきた人たちと、一回はお茶に行くことにする」
「……それは、そうだけどさ。二人きりで会うのは危なくないのか?」
心配して尋ねると、オリバーは苦笑を返した。
「俺は男だし、筋肉もあるし、そんな簡単に女の子に負けるわけないよ」
本当に大丈夫だろうか。
オリバーはそう言うが、昔から自分に好意を持つ人間に弱い。絆されてしまうのではないだろうか。
ぐるぐると考えていたら、オリバーは視線をそらして続けた。
「昨日、暗号の話をした時、覚えていたかったって思ったんだ。……子供の頃の話をしている君が、あまりにも幸せそうだったからさ」
眉尻が下がり、困ってるような顔になっていた。そう言われてしまえば弱い。
「……トランシーバーでも買いに行くか? 困った時は俺が助けに行けるように」
遠くに離れていても会話ができる魔力を持った鉱石のことである。同じ鉱石から作られたものであれば本人の魔力量に応じた距離の相手と交信が出来る。魔力が強ければ徒歩何日も歩く場所にいる仲間とやり取りが出来る分、希少かつ高価な鉱石だった。
「ああ、それはいいね。お金はたっぷりあるし」
「嫌味か……」
呆れて半眼になると、オリバーはくすくすと笑った。
「違うよ。でも、よかったらプレゼントさせてほしいな。君が遅く帰ってくる時、ついでにお買い物を頼みたいし」
それは自分もである。更には、言っておいてなんだが、トランシーバーを買ってしまったら三ヶ月は絶食しなくてはいけないのだ。
「……友達に借りを作りたくないし、分割払いで返させてくれるか?」
上目遣いに見つめると、彼は唇を尖らせる。
「……いいけどさ」
甘えてほしかったのだろうか、不満そうである。けれど、それ以上は何も言わず、オリバーは横になる。
「…………」
彼の顔を覗き込むが、目をつむられてしまった。こうなるとしばらくは沈黙が続く。
俺は風や草木の音を楽しむことにして、狼の姿になるとその場で蹲り、オリバーの腹を枕にした。
オリバーの手が首の毛に伸びてくる。俺の毛皮の感触を楽しんでいるかのように、もふもふと撫でていた。
彼の言葉通り、さっそく次の日からオリバーは彼女候補達と連絡を取り合っていた。
トランシーバーはまだ購入していない。魔道具屋に行ったら、入荷待ちとの返答をもらい、その場で注文して帰ってきたのだ。
「じゃあ、今晩は食事はいらないから」
ひらひらと俺に手を振ると、オリバーは職場から大通りの方へ歩いてった。今日はワンダさんと食事してくるらしい。昨日、ああは言ったがいざオリバーが他の女のところに行くのを見ると胸に黒いモヤが広がる。
まったく、お忙しい事で。
毒づきながら俺も帰路を急ぐ。到底食事を作る気にはなれなかったので、パンとスープだけでいいだろう、と算段をつけた。とはいえ、オリバーの恋人候補の位置から降りるという選択をしてしまったのは自分だから文句は言えない。
早く誰の仕業かをつきとめて元に戻ってもらわないと。
未だ膨らんだままの自分の胸を撫でながら、もしゃもしゃと食事を取っていると、庭の方からドスンと何かが落ちてきたような音がした。
何事かと思い立ち上がると庭へと続く扉を開く。
ドラゴンの形状のオリバーが地面に伏していた。俺達の庭は狭い。植えていた作物がオリバーの体で押しつぶされていた。
けれど今はそれどころではない。オリバーは苦しそうにはぁ、はぁと息を吐き、体を地面に横たえている。
「おい、オリバー。一体どうしたんだ? 大丈夫か?」
一応、と俺は部屋に戻りローブを取ってくる。それをドラゴンの上にかけてやると、人の形に戻った。
顔は赤く火照り、苦しそうに何度も息を吐いている。こんなところでは冷えてしまう、と俺は彼に肩をかし、部屋の中へと連れて行った。
庭への扉を締めた途端、後ろからオリバーに抱きしめられ、転倒してしまった。あきらかに発情している彼の硬くなったモノが太ももに当たり、身をこわばらせる。オリバーの顔が首に当たった。
ふー、ふー、と興奮した吐息とともに、匂いを嗅がれている事がわかる。
「お……、オリバー?」
竜人にも発情期はある。けれど、それは大抵秋なので真冬の今こうなるのはおかしい。
ぺろり。
首筋に生暖かい感触がする。
「ぇっ……!?」
慌てて振り返るが、彼に拘束されているため身動きが取れない。尻尾も左の脚に巻き付かれ、逃げられなかった。
「なぁ……、どうしたんだよ」
「ウィル……、ウィルの匂いだ……」
熱に浮かれた声を聞くのは久しぶりだと感じ、俺の体も熱くなった。さわさわと体を触られ、匂いを嗅がれ、尻のあたりにモノを擦り付けられる。
「オリバー? おい、……ひゃっ」
彼の腕の力強さに怯む。女になってから抱きしめられるのは初めてだったが、逃れられなさそうな抱擁に男女の力の差を思い知った。
体をひっくり返され、向かい合わせになる。
熱に浮かされ、目を潤ませて発情しているオリバーはとても色っぽかった。
「ワンダと行った店で飲んだジュースに何か入っていたみたいで……。すごく、えっちな気分になっちゃって……」
俺の肩に鼻を寄せ、細かい呼吸を繰り返している。
「このままじゃ、危ないって思って、外に出て、転変して、逃げてきて……」
彼は顔を上げ、俺の顔を覗き込んでくる。目が潤んでいた。骨格は成長し、男を感じさせるものになっているのに、今の表情は子供の頃に風邪を引いた時のもので、甘やかしたくなってしまう。
俺は手を伸ばし、彼の頭を撫でた。
「……あの、俺で良かったら、その、するか? 今は女なんだし……」
顔が熱い。きっと真っ赤になっているだろう。オリバーはすがるような目で俺の顔を見つめた。
「……恋人が他にいるんじゃないの?」
「い……、るけど……、男同士ならカウントしないだろうし」
視線を宙に泳がせながら返す。元々の恋人はオリバーなので浮気でもなんでもないが、今の状況だと言い出せない。俺は適当な言い訳を並べた。
彼は目を細め、それから首を横に振った。
「ダメ……。しない。絶対に駄目」
絞り出すような声音でオリバーは俺の上から起き上がると、よたよたと前かがみで自室に戻る。きっと自分で処理するのだろう。
そんなに俺とはしたくないのか。
ずん、と心が落ち込む。今のオリバーに俺はそんなに魅力的に見えていないのだろうか。玄関にある鏡に自分の姿を移す。顔は火照り、衣服も着乱れていた。鎖骨の方に鬱血の跡がついている。オリバーにつけられたのだろう。
「……手を出してよかったのに」
呟き、ため息を付いてダイニングへ行く。オリバーはきっと食事どころではないだろうが、一応、とポットに水を入れ、サンドイッチを作っておいた。
「ほら、サンドイッチ」
いつもより無言が続くオリバーに告げて渡す。オリバーは黙って受け取ると、咀嚼を始めた。
この様子なら、しばらく放っておいたほうがいいだろう。とはいえ、この場から離れるわけにもいかない。どうしようか、と考えていると、オリバーがごめんね、とつぶやいた。
何事かと思い、彼の方を向く。
「俺、もっと色んな人とデートすることにするよ」
「…………」
いきなり何を言い出すのか、と冷たい視線を向けると、オリバーは焦ったように両手を横に振った。
「違うって! そういうことじゃない! そんな目で見ないで!」
他にどんな目を向ければいいのだ。
「……俺、早く記憶を取り戻したい。俺が記憶を無くして喜ぶ人がどこかにいるはずで、一番疑わしいのは俺の彼女候補達なんだ。だから、Wにこだわらず、俺の事を恋人だと言ってきた人たちと、一回はお茶に行くことにする」
「……それは、そうだけどさ。二人きりで会うのは危なくないのか?」
心配して尋ねると、オリバーは苦笑を返した。
「俺は男だし、筋肉もあるし、そんな簡単に女の子に負けるわけないよ」
本当に大丈夫だろうか。
オリバーはそう言うが、昔から自分に好意を持つ人間に弱い。絆されてしまうのではないだろうか。
ぐるぐると考えていたら、オリバーは視線をそらして続けた。
「昨日、暗号の話をした時、覚えていたかったって思ったんだ。……子供の頃の話をしている君が、あまりにも幸せそうだったからさ」
眉尻が下がり、困ってるような顔になっていた。そう言われてしまえば弱い。
「……トランシーバーでも買いに行くか? 困った時は俺が助けに行けるように」
遠くに離れていても会話ができる魔力を持った鉱石のことである。同じ鉱石から作られたものであれば本人の魔力量に応じた距離の相手と交信が出来る。魔力が強ければ徒歩何日も歩く場所にいる仲間とやり取りが出来る分、希少かつ高価な鉱石だった。
「ああ、それはいいね。お金はたっぷりあるし」
「嫌味か……」
呆れて半眼になると、オリバーはくすくすと笑った。
「違うよ。でも、よかったらプレゼントさせてほしいな。君が遅く帰ってくる時、ついでにお買い物を頼みたいし」
それは自分もである。更には、言っておいてなんだが、トランシーバーを買ってしまったら三ヶ月は絶食しなくてはいけないのだ。
「……友達に借りを作りたくないし、分割払いで返させてくれるか?」
上目遣いに見つめると、彼は唇を尖らせる。
「……いいけどさ」
甘えてほしかったのだろうか、不満そうである。けれど、それ以上は何も言わず、オリバーは横になる。
「…………」
彼の顔を覗き込むが、目をつむられてしまった。こうなるとしばらくは沈黙が続く。
俺は風や草木の音を楽しむことにして、狼の姿になるとその場で蹲り、オリバーの腹を枕にした。
オリバーの手が首の毛に伸びてくる。俺の毛皮の感触を楽しんでいるかのように、もふもふと撫でていた。
彼の言葉通り、さっそく次の日からオリバーは彼女候補達と連絡を取り合っていた。
トランシーバーはまだ購入していない。魔道具屋に行ったら、入荷待ちとの返答をもらい、その場で注文して帰ってきたのだ。
「じゃあ、今晩は食事はいらないから」
ひらひらと俺に手を振ると、オリバーは職場から大通りの方へ歩いてった。今日はワンダさんと食事してくるらしい。昨日、ああは言ったがいざオリバーが他の女のところに行くのを見ると胸に黒いモヤが広がる。
まったく、お忙しい事で。
毒づきながら俺も帰路を急ぐ。到底食事を作る気にはなれなかったので、パンとスープだけでいいだろう、と算段をつけた。とはいえ、オリバーの恋人候補の位置から降りるという選択をしてしまったのは自分だから文句は言えない。
早く誰の仕業かをつきとめて元に戻ってもらわないと。
未だ膨らんだままの自分の胸を撫でながら、もしゃもしゃと食事を取っていると、庭の方からドスンと何かが落ちてきたような音がした。
何事かと思い立ち上がると庭へと続く扉を開く。
ドラゴンの形状のオリバーが地面に伏していた。俺達の庭は狭い。植えていた作物がオリバーの体で押しつぶされていた。
けれど今はそれどころではない。オリバーは苦しそうにはぁ、はぁと息を吐き、体を地面に横たえている。
「おい、オリバー。一体どうしたんだ? 大丈夫か?」
一応、と俺は部屋に戻りローブを取ってくる。それをドラゴンの上にかけてやると、人の形に戻った。
顔は赤く火照り、苦しそうに何度も息を吐いている。こんなところでは冷えてしまう、と俺は彼に肩をかし、部屋の中へと連れて行った。
庭への扉を締めた途端、後ろからオリバーに抱きしめられ、転倒してしまった。あきらかに発情している彼の硬くなったモノが太ももに当たり、身をこわばらせる。オリバーの顔が首に当たった。
ふー、ふー、と興奮した吐息とともに、匂いを嗅がれている事がわかる。
「お……、オリバー?」
竜人にも発情期はある。けれど、それは大抵秋なので真冬の今こうなるのはおかしい。
ぺろり。
首筋に生暖かい感触がする。
「ぇっ……!?」
慌てて振り返るが、彼に拘束されているため身動きが取れない。尻尾も左の脚に巻き付かれ、逃げられなかった。
「なぁ……、どうしたんだよ」
「ウィル……、ウィルの匂いだ……」
熱に浮かれた声を聞くのは久しぶりだと感じ、俺の体も熱くなった。さわさわと体を触られ、匂いを嗅がれ、尻のあたりにモノを擦り付けられる。
「オリバー? おい、……ひゃっ」
彼の腕の力強さに怯む。女になってから抱きしめられるのは初めてだったが、逃れられなさそうな抱擁に男女の力の差を思い知った。
体をひっくり返され、向かい合わせになる。
熱に浮かされ、目を潤ませて発情しているオリバーはとても色っぽかった。
「ワンダと行った店で飲んだジュースに何か入っていたみたいで……。すごく、えっちな気分になっちゃって……」
俺の肩に鼻を寄せ、細かい呼吸を繰り返している。
「このままじゃ、危ないって思って、外に出て、転変して、逃げてきて……」
彼は顔を上げ、俺の顔を覗き込んでくる。目が潤んでいた。骨格は成長し、男を感じさせるものになっているのに、今の表情は子供の頃に風邪を引いた時のもので、甘やかしたくなってしまう。
俺は手を伸ばし、彼の頭を撫でた。
「……あの、俺で良かったら、その、するか? 今は女なんだし……」
顔が熱い。きっと真っ赤になっているだろう。オリバーはすがるような目で俺の顔を見つめた。
「……恋人が他にいるんじゃないの?」
「い……、るけど……、男同士ならカウントしないだろうし」
視線を宙に泳がせながら返す。元々の恋人はオリバーなので浮気でもなんでもないが、今の状況だと言い出せない。俺は適当な言い訳を並べた。
彼は目を細め、それから首を横に振った。
「ダメ……。しない。絶対に駄目」
絞り出すような声音でオリバーは俺の上から起き上がると、よたよたと前かがみで自室に戻る。きっと自分で処理するのだろう。
そんなに俺とはしたくないのか。
ずん、と心が落ち込む。今のオリバーに俺はそんなに魅力的に見えていないのだろうか。玄関にある鏡に自分の姿を移す。顔は火照り、衣服も着乱れていた。鎖骨の方に鬱血の跡がついている。オリバーにつけられたのだろう。
「……手を出してよかったのに」
呟き、ため息を付いてダイニングへ行く。オリバーはきっと食事どころではないだろうが、一応、とポットに水を入れ、サンドイッチを作っておいた。
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