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第一章「記憶喪失」
「イリスの匂いがする」
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家に帰り着き、イリスさんに買ってもらった服を見ながら、何をやっているのだと頭を抱える。
すっかり今日一日を楽しんでしまっていた。
イリスさんと俺は趣味が合う。古書店を数軒回っても楽しいから疲れない。疲れても彼は抜群のエスコートで休ませてくれた。
その上、イリスさんも美人なのに、彼といると以前オリバーと一緒にデートをしていた時に感じていた視線が不思議なほど気にならなかった。
他人を見る余裕がないと言ったほうが正しいが、イリスさんが色々と予想外なことをしてくれるので、それどころじゃなかったのだ。
洋服を棚にしまいながら、ここのところ感じていた鬱屈が軽くなっているのを感じる。今日はオリバーも遅くなるだろうし、どこかで食べてこようかな、と考えていると玄関の扉が開き、同居人が帰宅した。
「おかえり、オリバー……」
彼は俺の顔を見るなり、不快そうな顔をする。
「……どうしたんだ? ウェンディが何か言ってきたのか?」
心配して近づくと、彼は大股に俺の前に歩いてきた。
「臭い」
いきなりの苦情に俺は眉間にシワを作る。オリバーだって一日中動き回っていたから汗の匂いがするくせに。
オリバーは不機嫌なまま続けた。
「イリスの匂いがする。こんなにべったりつけられるくらい体近づけてたの?」
「あ……」
そういえば今日はずっと体を触られていた。それでついてしまったのだろう。竜人の彼より人狼の俺のほうが匂いには敏感なはずなのに、一日中隣にいたせいですっかり慣れてしまっていたようだった。
オリバーはますますむくれた顔をして、俺を抱きしめて自分の体をすりつけてきた。
「え!? オリバー?」
まるで、人狼の匂い付けのようにオリバーは自分の体を俺にこすりつけ、匂いを移した。汗臭くはなく、香油の香りがする。きっと帰宅前につけておいたのだろう。
「何してるんだ?」
俺はぽかんと口を開ける。記憶をなくす前ならともかく、今の彼がこんなことをする理由がわからない。人狼なら、自分の恋人に他の人狼の匂いがついていたら不快になって己の匂いで上書きをしようとするが、竜人もそうなのだろうか。とはいえ、今は彼の恋人ではない。だとしたら、縄張り争いみたいなものだろうか。
「その服、この家で着るのやめてくれないか? なんでかすっごくイライラする」
指摘され、頬を膨らませる。せっかくイリスさんが買ってくれたのに。けれど、真剣な瞳で見つめられ、ため息を付いて自室に入ると部屋着として使っているローブに着替えてきた。
オリバーの瞳が嬉しそうに細められる。
「うん! いつものウィルだ! よかった」
ふにゃりと力の抜けた笑みを見て、心臓がどくどくと脈打っていく。まるで嫉妬されているようだ。
心が喜びで震えそうになるのを叱咤し、今の彼は俺のことをなんとも思っていないのだと言い聞かせる。
彼からしたらただ単にイリスさんの匂いが苦手なだけかもしれない。
以前、俺をフろうとした顔を思い出し、すんと心を落ち着けた。
「そうそう、ウィル。よかったらこれいらない? 今日、露店で見つけて、ウィルに似合いそうだって思って買ったんだ」
すっかり機嫌を直したオリバーはカバンから小包を取り出す。なんだろうかと手に取ると、中にはブレスレットが入っていた。
「……なんで」
すごく高価というわけではないだろうが、もらうには理由がない。
「だから、ウィルに似合いそうだって思ったんだって」
彼は俺の手首にブレスレットを装着してくる。金細工の腕輪にグリーンの石がとりつけられた細いもので、普段遣いによさそうだった。
「うん、似合ってる」
金と緑はオリバーを想起させる色だ。俺は自分の腕に巻かれた装飾具を見て脳内をクエスチョンマークでいっぱいにした。
「それは嬉しいんだけど……、別に今日は俺の誕生日じゃないぞ」
「なんでかしらないけど、俺、貯金通帳にやたらたくさんお金持ってたんだ。だから、前に慰めてくれた時のお礼のつもり」
そうか、お礼か……。
今日一日イリスさんの甘い言葉を浴び続けたからか、プレゼントをした割には熱のないオリバーの言葉にますます冷静になった。更には、あんななんてことないことでお礼をもらうくらいに距離が遠くなったのだと実感し、寂しくなった。
感情を押し隠し、なんでもない笑顔を作る。
「お前、自分の才能のことは覚えているか?」
俺達魔術師は大抵の魔法は勉強したら使えるようになるが、その中でもひときわ相性のいい能力や先天的な能力を才能と呼んでいる。
「ああ……、予知夢のこと?」
彼は頷く。オリバーには予知夢の才能があり、未来で起こることを夢に見るようだ。おかげで、記憶を無くす前はどこに逃げても数日で彼に見つかってしまっていた。俺のことを夢に見て、状況から場所を特定して追いかけてくるから。
「そう。前に予知夢の力を使って競馬で大勝ちしたんだよ」
「なるほど……」
自分の能力のことは覚えていて、使った記憶はないのかと考えながら俺はダイニングに移動する。
普段の予知の精度はいまいちだが、酒を飲み、泥酔したら高い確率で当てられるのだ。その力を使い、過去に一度ギャンブルをして大勝ちをしたらしく、現在は貯金として彼の口座に眠っている。
だったら何度もギャンブルをすればいいものだが、この幼馴染は酒にたいそう弱かった。たった一杯でフラフラになり、酷ければ生死の境を彷徨う。だから、普段は飲まないようにしているのだ。
ちなみに俺の能力は複製能力で、抱きついた相手の才能を一日借りることが出来る。だったらオリバーから才能を借りて同じように金を稼げばいいのに、と思うかもしれないが、彼のような特殊能力を借りても扱いが難しい。以前数度やってみたが、泥酔していても予知を的中させることはできなかった。
また、この能力を使って男に戻るために、知り合いの無効化魔法のスペシャリストを頼ろうとしたが、そちらも今は難しそうだった。子供の頃からお世話になった彼の名前はルカスという。才能は無効化であり、自分限定で全ての魔法やステータス異常の効力をなかったことにできる。つまり、彼に抱きついて能力を貸してもらえば男に戻れるかと思ったのだ。
しかし、現在彼は投獄されているようで、抱きつくどころか会うことすら叶わないようだった。それについてはピオさんも彼の恋人も把握しており、周囲を巻き込んでどうにか釈放してもらえないかと動いているところらしい。
最初に聞いた時は俺も助けに行こうとしたのだが、状況を聞くに従って力になれる事は何も無いとわかり、続報を待っている状態だった。
「たしかにこんな能力があればギャンブルに使ってみたくもなるだろうなぁ……」
納得して呟いている彼を見ながら、俺は夕食を作り始めたのだった。
次の日の朝だった。
オリバーは顔を青くして自室から出てきた。朝食を作っていた俺は尋常じゃない様子に目を丸くする。
「どうしたんだ? 顔色が悪いな」
「うん……、なんか、変な夢を見たんだ。……ウェンディが自殺する夢」
「は?」
俺は眉間に皺を作る。ただの夢だと笑って終わらせられない。
「予知夢かもしれないのか?」
「わからない……。でも、なんとなく当たりそうな予感がする」
口を押さえて俯いているオリバーにとりあえず朝食を出す。ミッシャークラブの人気者はブツブツと独り言をつぶやいていた。
「たしかに今彼女は孤立しているし、おかしくはないけど……」
昨日、クラブの友達と歩いていた彼を思い出す。ウェンディはいなかった。
「……一応、出勤前に話を聞きに行くか?」
オリバーがあまりにも悲壮な顔をしているものだから尋ねる。彼は頷いた。
「そうだね。外れてくれればいいんだけど……。俺の予知夢はたまにあたってきたから」
「わかった。俺もつきあうよ。……心配だし」
返すと、オリバーは嬉しそうに笑う。そうして、朝食のトーストを食べ終えると俺達はウェンディの家に行くことにした。
【後書き】
ルカスの投獄については今後別の話で書きたいと思ってます。
すっかり今日一日を楽しんでしまっていた。
イリスさんと俺は趣味が合う。古書店を数軒回っても楽しいから疲れない。疲れても彼は抜群のエスコートで休ませてくれた。
その上、イリスさんも美人なのに、彼といると以前オリバーと一緒にデートをしていた時に感じていた視線が不思議なほど気にならなかった。
他人を見る余裕がないと言ったほうが正しいが、イリスさんが色々と予想外なことをしてくれるので、それどころじゃなかったのだ。
洋服を棚にしまいながら、ここのところ感じていた鬱屈が軽くなっているのを感じる。今日はオリバーも遅くなるだろうし、どこかで食べてこようかな、と考えていると玄関の扉が開き、同居人が帰宅した。
「おかえり、オリバー……」
彼は俺の顔を見るなり、不快そうな顔をする。
「……どうしたんだ? ウェンディが何か言ってきたのか?」
心配して近づくと、彼は大股に俺の前に歩いてきた。
「臭い」
いきなりの苦情に俺は眉間にシワを作る。オリバーだって一日中動き回っていたから汗の匂いがするくせに。
オリバーは不機嫌なまま続けた。
「イリスの匂いがする。こんなにべったりつけられるくらい体近づけてたの?」
「あ……」
そういえば今日はずっと体を触られていた。それでついてしまったのだろう。竜人の彼より人狼の俺のほうが匂いには敏感なはずなのに、一日中隣にいたせいですっかり慣れてしまっていたようだった。
オリバーはますますむくれた顔をして、俺を抱きしめて自分の体をすりつけてきた。
「え!? オリバー?」
まるで、人狼の匂い付けのようにオリバーは自分の体を俺にこすりつけ、匂いを移した。汗臭くはなく、香油の香りがする。きっと帰宅前につけておいたのだろう。
「何してるんだ?」
俺はぽかんと口を開ける。記憶をなくす前ならともかく、今の彼がこんなことをする理由がわからない。人狼なら、自分の恋人に他の人狼の匂いがついていたら不快になって己の匂いで上書きをしようとするが、竜人もそうなのだろうか。とはいえ、今は彼の恋人ではない。だとしたら、縄張り争いみたいなものだろうか。
「その服、この家で着るのやめてくれないか? なんでかすっごくイライラする」
指摘され、頬を膨らませる。せっかくイリスさんが買ってくれたのに。けれど、真剣な瞳で見つめられ、ため息を付いて自室に入ると部屋着として使っているローブに着替えてきた。
オリバーの瞳が嬉しそうに細められる。
「うん! いつものウィルだ! よかった」
ふにゃりと力の抜けた笑みを見て、心臓がどくどくと脈打っていく。まるで嫉妬されているようだ。
心が喜びで震えそうになるのを叱咤し、今の彼は俺のことをなんとも思っていないのだと言い聞かせる。
彼からしたらただ単にイリスさんの匂いが苦手なだけかもしれない。
以前、俺をフろうとした顔を思い出し、すんと心を落ち着けた。
「そうそう、ウィル。よかったらこれいらない? 今日、露店で見つけて、ウィルに似合いそうだって思って買ったんだ」
すっかり機嫌を直したオリバーはカバンから小包を取り出す。なんだろうかと手に取ると、中にはブレスレットが入っていた。
「……なんで」
すごく高価というわけではないだろうが、もらうには理由がない。
「だから、ウィルに似合いそうだって思ったんだって」
彼は俺の手首にブレスレットを装着してくる。金細工の腕輪にグリーンの石がとりつけられた細いもので、普段遣いによさそうだった。
「うん、似合ってる」
金と緑はオリバーを想起させる色だ。俺は自分の腕に巻かれた装飾具を見て脳内をクエスチョンマークでいっぱいにした。
「それは嬉しいんだけど……、別に今日は俺の誕生日じゃないぞ」
「なんでかしらないけど、俺、貯金通帳にやたらたくさんお金持ってたんだ。だから、前に慰めてくれた時のお礼のつもり」
そうか、お礼か……。
今日一日イリスさんの甘い言葉を浴び続けたからか、プレゼントをした割には熱のないオリバーの言葉にますます冷静になった。更には、あんななんてことないことでお礼をもらうくらいに距離が遠くなったのだと実感し、寂しくなった。
感情を押し隠し、なんでもない笑顔を作る。
「お前、自分の才能のことは覚えているか?」
俺達魔術師は大抵の魔法は勉強したら使えるようになるが、その中でもひときわ相性のいい能力や先天的な能力を才能と呼んでいる。
「ああ……、予知夢のこと?」
彼は頷く。オリバーには予知夢の才能があり、未来で起こることを夢に見るようだ。おかげで、記憶を無くす前はどこに逃げても数日で彼に見つかってしまっていた。俺のことを夢に見て、状況から場所を特定して追いかけてくるから。
「そう。前に予知夢の力を使って競馬で大勝ちしたんだよ」
「なるほど……」
自分の能力のことは覚えていて、使った記憶はないのかと考えながら俺はダイニングに移動する。
普段の予知の精度はいまいちだが、酒を飲み、泥酔したら高い確率で当てられるのだ。その力を使い、過去に一度ギャンブルをして大勝ちをしたらしく、現在は貯金として彼の口座に眠っている。
だったら何度もギャンブルをすればいいものだが、この幼馴染は酒にたいそう弱かった。たった一杯でフラフラになり、酷ければ生死の境を彷徨う。だから、普段は飲まないようにしているのだ。
ちなみに俺の能力は複製能力で、抱きついた相手の才能を一日借りることが出来る。だったらオリバーから才能を借りて同じように金を稼げばいいのに、と思うかもしれないが、彼のような特殊能力を借りても扱いが難しい。以前数度やってみたが、泥酔していても予知を的中させることはできなかった。
また、この能力を使って男に戻るために、知り合いの無効化魔法のスペシャリストを頼ろうとしたが、そちらも今は難しそうだった。子供の頃からお世話になった彼の名前はルカスという。才能は無効化であり、自分限定で全ての魔法やステータス異常の効力をなかったことにできる。つまり、彼に抱きついて能力を貸してもらえば男に戻れるかと思ったのだ。
しかし、現在彼は投獄されているようで、抱きつくどころか会うことすら叶わないようだった。それについてはピオさんも彼の恋人も把握しており、周囲を巻き込んでどうにか釈放してもらえないかと動いているところらしい。
最初に聞いた時は俺も助けに行こうとしたのだが、状況を聞くに従って力になれる事は何も無いとわかり、続報を待っている状態だった。
「たしかにこんな能力があればギャンブルに使ってみたくもなるだろうなぁ……」
納得して呟いている彼を見ながら、俺は夕食を作り始めたのだった。
次の日の朝だった。
オリバーは顔を青くして自室から出てきた。朝食を作っていた俺は尋常じゃない様子に目を丸くする。
「どうしたんだ? 顔色が悪いな」
「うん……、なんか、変な夢を見たんだ。……ウェンディが自殺する夢」
「は?」
俺は眉間に皺を作る。ただの夢だと笑って終わらせられない。
「予知夢かもしれないのか?」
「わからない……。でも、なんとなく当たりそうな予感がする」
口を押さえて俯いているオリバーにとりあえず朝食を出す。ミッシャークラブの人気者はブツブツと独り言をつぶやいていた。
「たしかに今彼女は孤立しているし、おかしくはないけど……」
昨日、クラブの友達と歩いていた彼を思い出す。ウェンディはいなかった。
「……一応、出勤前に話を聞きに行くか?」
オリバーがあまりにも悲壮な顔をしているものだから尋ねる。彼は頷いた。
「そうだね。外れてくれればいいんだけど……。俺の予知夢はたまにあたってきたから」
「わかった。俺もつきあうよ。……心配だし」
返すと、オリバーは嬉しそうに笑う。そうして、朝食のトーストを食べ終えると俺達はウェンディの家に行くことにした。
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