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第二章

第五話 オークの掃討戦

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 村でもらった地図の印の部分に来てみたが、オークはいなかった。

「いねぇな」
「ええ」
「うむ……あちらじゃな」

 ヴェレッドが村を出てすぐに発動していた《気配察知》と《魔力探知》にオークの反応はあった。しかし場所はここではなく、少し行った先だ。

「どのくらいいるのか、分かるか?」
「ふーむ、五十二……じゃな」
「ご、五十二体って……お姉様、そんなに?」
「うむ。じゃが、問題はそこではないぞ」

 気配を探るように一度目を閉じると、ヴェレッドは再び目を開け口を開いた。

「この気配……おそらくはオークキングがおる」
「「オークキング!?」」

 オークキング。オークの中の王だ。オークはオーク<ハイオーク<オークジェネラル<オークキング<オークロード、といった具合に進化していく。ただでさえオークジェネラルがいるのに、その中のオークキングがいると言うのだから、二人が驚くのも無理はない。
 オークキングの討伐ランクはAだ。二人にはまだ、討伐するのは難しいだろう。

「案ずるな、奴とオークジェネラルは妾が相手をする。こなた達は他のオークを頼むのじゃ」
「ああ」
「分かったわ」
「オークアーチャーとオークメイジもおるようじゃ。気をつけよ」

 ヴェレッドの忠告に一瞬驚いた後、二人は重く頷いた。
 確かに弓を操るオークアーチャーと、魔法に特化したオークメイジがいるのは面倒だ。事前に知っていれば戦いが有利になる。
 それぞれ獲物を『アイテムバッグ』から取り出し、警戒しながらヴェレッドを先頭にオークの群れの中へ一気に飛び込む。オークキングはその群れを超えた先にある洞窟の中だ。まずは目の前のオーク達を狩らなければならない。

「ハイオークも何体かおるようじゃ、気をつけよ。では――行くぞ!」

 ヴェレッドの言葉を皮切りに、ヘリオスは剣を片手に、セレーネは弓を構え攻撃を開始した。
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みんなの感想(33件)

おゆう
2021.04.15 おゆう

ヴェレッド、有能過ぎ😳。

陣ノ内 猫子
2021.04.17 陣ノ内 猫子

すみません、私はチートものが大好きなもので……(>人<;)

解除
SYSTEM
2020.06.19 SYSTEM

なろうさんの(改)一気に読みました。面白くこれからも両方楽しみしてます。

陣ノ内 猫子
2021.04.17 陣ノ内 猫子

感想ありがとうございます!
なろうの方まで読んでいただけるとは(^^)

解除
ゆいゆい
2020.03.22 ゆいゆい

再開を楽しみに待っています。

陣ノ内 猫子
2020.03.22 陣ノ内 猫子

はい、ありがとうございます!

解除

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