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第五章
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「妙さん、急な話で申し訳ない。だが、私は君と共に生きていきたいと思っている。私に妙さんの人生を預けてはもらえませんか。私は不器用で、気も利かない上に言葉にするのを恥ずかしがる。君はきっと、私を好ましく思わないだろう。だが信じて付いてきて欲しい」
読める範囲でそう言葉にする。
これって、告白というか、ラブレターというか……。読んでいて、私が顔を赤らめてしまう。好きという言葉はないけれど、愛情が伝わってくる。
「これ以上は、難しい言葉遣いでわからないから自分で読んで」
手紙を差し出すと瑠々は呆気にとられたように私を見つめた。
「そんなこと、本当に書いてある? 梨緒子が適当に捏造したんじゃないの」
「せっかく代わりに読んであげたのに、何その言い草」
いいから読め、と手紙を瑠々に押し付ける。
少し震える白い手で受け取ると、瑠々は便箋の文字を追った。大きな瞳がうるんでいるけれど、涙は流れなかった。頬だけでなく耳まで赤くなっている。
「バカな人。こんな大切なことを結婚前に言ってくれていれば、違う心持で五十年生きられたかもしれないのに」
ふぅ、と一息つくと、丁寧に便箋を折りたたみ、封筒にしまった。
何かを考えているように、天井を見上げて目を細めた。
「ああ、もう朝ね。朝ごはん作るわ。少し、外で待っていてくれる?」
私と淳悟さんも見ることなく、瑠々は立ち上がった。どうして外で? と言おうとしたけれど、淳悟さんが私を促したので、黙って席を立った。
「そうだ、この屋敷にはサンルームがあるんです。行ってみませんか」
「サンルーム?」
「全面窓ガラスの部屋です。この季節は暑いけれど、朝だからまだ平気でしょう。瑠々さん、出来たら呼んでくださいね」
「はいはい」
すでにエプロンをつけている瑠々の後姿に声をかけ、私たちはダイニングを出た。
廊下にある窓からは朝日が射し込んできていて、玄関ホールはワントーン明るくなっていた。
淳悟さんの隣に並び、ついていく。サンルーム、この間屋敷の外から見たあの部屋のことかな?
「瑠々さん、きっとひとりになりたかったのだと思います」
噛み締めるように、淳悟さんはぽつりと呟く。私は首を捻った。
「ご飯を作ってくれるんじゃないんですか?」
「いえ、僕たちの前では我慢していましたが、きっと涙が出るほど嬉しかったことだと思います」
ひとりになりたかった。その意味に私は気がつかなかった。自分が子どもであるからわからないのか、性格的なものかはわからないけれど。
「瑠々は、望まれて嫁いだわけじゃない、って言っていましたもんね。嬉しかったんだろうな」
察しの悪さを取り返すかのように、私は知った風な口をきいた。なんだか、無邪気とは程遠いことをしている。
家のじゅうたんにジュースをこぼし、上にクッションを置いて誤魔化した時と同じだ。
「また、自分の反省をしてますね」
返事の代わりに、ため息に似た力のない声が漏れた。バレてる。私は慌てて口を押さえる。
「すみません」
いえいえ、と淳悟さんは笑顔で首を振った。
「せっかく時間もありますから。僕でよければなんでも聞きますし、答えます」
淳悟さんは立ち止まる。サンルームについたのだ。
仕切りはなく、廊下からそのまま部屋に入れる。太陽の明りが正面から、天井から降り注ぐ。眩しくて思わず目を細めた。廊下よりも一段暑い空気がこもっていた。
「東側だけシェードを下ろしますね」
窓についている日よけをするするとおろす淳悟さんの後ろ姿を見る。
白と黒で作られた部屋。床は格子柄。壁は白地に黒いラインが入っていて、ダイヤ柄が描かれていた。
そこに立つ淳悟さんのコーヒー牛乳色の髪と、ベージュのズボンが浮き立って見えた。こういう色合いが好きなのだろうか。
瑠々をひとりにするためにここに来たわけだけど、淳悟さんとふたりっきりの時間をもらえたということだ。
『アピールしときなさいよ』
瑠々の言葉が頭をよぎる。途端に緊張してきてしまった。そんなの、やり方わかんないよ。
淳悟さんが優しいのは大人だから。私に好意なんてなくても、淳悟さんは誰にだってこういう人なのだろう。
「どうぞ、座ってください」
小さなテーブルと、椅子。座ったら壊れそうな、華奢な黒い椅子だ。
そっと椅子に腰掛ける。ここのお屋敷は内装含め、ただでさえ異世界のような空間なのに、このサンルームはさらに異世界に飛んでしまったようだ。
「瑠々さん……ではなく、妙さんと光郎さん、仲は悪くないんです。ただ、ずーっと仕事仲間というか。不思議な関係でした。孫とはいえ一緒に暮らしたことはないですし、どんな生活をしていたかはわからないんですけれどね」
「大人って、よくわからないですね」
「梨緒子ちゃんも、二十歳過ぎたら少しはわかることも増えるかもしれませんね」
優しく微笑んでくれる。距離を感じてしまい、私は慌ててしまう。
「ハタチまで、あと七年もあります。それまで、私には何もわからないのでしょうか」
淳悟さんに追いつきたい気持ちはあるけれど、時間を早く送ることは出来ない。もどかしい思いというのを、ここに来るようになって初めて感じる。
「わからない方がいいんです。この年頃でしかわからない、楽しめないことがたくさんあります。無理に背伸びせず、今を楽しむべきです」
そう言ったあと、淳悟さんは鼻の頭をかいた。
「まぁ、瑠々さんの受け売りなんですけれどね。そういう思いで、瑠々ちゃんの体を借りたと」
「そういう思い?」
あまりピンと来ず、私は首を捻った。しかし、淳悟さんも同じように小首をかしげる。
「それ以上は、聞いていません」
今度、本人に聞いてみよう。色々話があって、細かく聞けていない話題も多い。瑠々ちゃんの話は細切れに出てくるだけでも心配になるエピソードが多い。
「さっき、一緒に暮らしたことないって言っていましたが、それなのにどうして光郎さんや瑠々からこんなお願い事されているんですか?」
私には、おじいちゃんがひとりだけいる。そのおじいちゃんは自由を愛する人だ。今も東京都内で一人暮らしをしていて、楽しくやっているらしい。都会は楽でいいぞー、ってお父さんと話しているのを聞いたけれど、あまり人懐っこい性格でない私は詳しく話を聞くことはない。
祖父母というものがどういう対象なのか、私にはわからないでいる。わかっていたら、瑠々の正体を知った段階でこんな仲にはなれなかったかもしれない。
少なくとも、今は小六と中一のお友達だから。
「僕と祖父は挨拶以外、会話らしい会話もしていません。それなのに、祖父にある日呼ばれて『雨傘』を保管してくれと頼まれまして。なんで僕なのかと聞いたら、野心や覇気がないからだ、って言われてしまいました」
野心や覇気がない。私は思わず吹き出してしまった。失礼だけどその通りに見える。
「酷いなぁ梨緒子さんまで。本当のことですけどね。ホテル経営を継ぐ気もなく、絵について面白おかしく口外して触れ回るタイプでもない。ある意味では信用してもらっていたんでしょうね。瑠々さんが僕を指名してこの生活を始めた理由も、まったく同じなんです。瑠々さんには教えていませんが」
頭の中で、瑠々が「あなた、野心も覇気もないんだから私の言うとおり手伝いなさい」と腰に手を当てて言っている姿は簡単に想像できた。
「似た者夫婦なんですね」
「あの手紙を見て確信できました。これほど忙しい仕事でなければ、お互いもっと分かり合える時間があったかも。そうだったら違う人生があったかもしれないのに、と。少なくとも、夫の死後に出てきた手紙の内容を恐れて人に読ませることはしなかったでしょう。なんでも自分でやりたがる人でしたから。人に任せるくらいなら自分でやるってよく聞きました」
もしそうだったら、この時間はなかったのだろうか。孫の体を借りて、中一の私と友達になって、という人生のアディショナルタイム。
私は暖かな朝日の中、ぼんやりと考えた。
じんわり、額に汗が滲む感覚。壁紙や床の不思議な模様。好きな人と、小さな部屋で過ごす時間。なんだか、夢の中にいるみたい。
淳悟さんに、どうやったら友達が出来るか聞いてみようと思った。
でも、いいや。今この空間を、全身で味わいたい。それだけで贅沢な時間なのだ。そんな重い話、したくない。
こんなに優しい時間に包まれて、これ以上の贅沢はないと思えた。
淳悟さんと一緒にいるだけで幸せだからいいんだ。
読める範囲でそう言葉にする。
これって、告白というか、ラブレターというか……。読んでいて、私が顔を赤らめてしまう。好きという言葉はないけれど、愛情が伝わってくる。
「これ以上は、難しい言葉遣いでわからないから自分で読んで」
手紙を差し出すと瑠々は呆気にとられたように私を見つめた。
「そんなこと、本当に書いてある? 梨緒子が適当に捏造したんじゃないの」
「せっかく代わりに読んであげたのに、何その言い草」
いいから読め、と手紙を瑠々に押し付ける。
少し震える白い手で受け取ると、瑠々は便箋の文字を追った。大きな瞳がうるんでいるけれど、涙は流れなかった。頬だけでなく耳まで赤くなっている。
「バカな人。こんな大切なことを結婚前に言ってくれていれば、違う心持で五十年生きられたかもしれないのに」
ふぅ、と一息つくと、丁寧に便箋を折りたたみ、封筒にしまった。
何かを考えているように、天井を見上げて目を細めた。
「ああ、もう朝ね。朝ごはん作るわ。少し、外で待っていてくれる?」
私と淳悟さんも見ることなく、瑠々は立ち上がった。どうして外で? と言おうとしたけれど、淳悟さんが私を促したので、黙って席を立った。
「そうだ、この屋敷にはサンルームがあるんです。行ってみませんか」
「サンルーム?」
「全面窓ガラスの部屋です。この季節は暑いけれど、朝だからまだ平気でしょう。瑠々さん、出来たら呼んでくださいね」
「はいはい」
すでにエプロンをつけている瑠々の後姿に声をかけ、私たちはダイニングを出た。
廊下にある窓からは朝日が射し込んできていて、玄関ホールはワントーン明るくなっていた。
淳悟さんの隣に並び、ついていく。サンルーム、この間屋敷の外から見たあの部屋のことかな?
「瑠々さん、きっとひとりになりたかったのだと思います」
噛み締めるように、淳悟さんはぽつりと呟く。私は首を捻った。
「ご飯を作ってくれるんじゃないんですか?」
「いえ、僕たちの前では我慢していましたが、きっと涙が出るほど嬉しかったことだと思います」
ひとりになりたかった。その意味に私は気がつかなかった。自分が子どもであるからわからないのか、性格的なものかはわからないけれど。
「瑠々は、望まれて嫁いだわけじゃない、って言っていましたもんね。嬉しかったんだろうな」
察しの悪さを取り返すかのように、私は知った風な口をきいた。なんだか、無邪気とは程遠いことをしている。
家のじゅうたんにジュースをこぼし、上にクッションを置いて誤魔化した時と同じだ。
「また、自分の反省をしてますね」
返事の代わりに、ため息に似た力のない声が漏れた。バレてる。私は慌てて口を押さえる。
「すみません」
いえいえ、と淳悟さんは笑顔で首を振った。
「せっかく時間もありますから。僕でよければなんでも聞きますし、答えます」
淳悟さんは立ち止まる。サンルームについたのだ。
仕切りはなく、廊下からそのまま部屋に入れる。太陽の明りが正面から、天井から降り注ぐ。眩しくて思わず目を細めた。廊下よりも一段暑い空気がこもっていた。
「東側だけシェードを下ろしますね」
窓についている日よけをするするとおろす淳悟さんの後ろ姿を見る。
白と黒で作られた部屋。床は格子柄。壁は白地に黒いラインが入っていて、ダイヤ柄が描かれていた。
そこに立つ淳悟さんのコーヒー牛乳色の髪と、ベージュのズボンが浮き立って見えた。こういう色合いが好きなのだろうか。
瑠々をひとりにするためにここに来たわけだけど、淳悟さんとふたりっきりの時間をもらえたということだ。
『アピールしときなさいよ』
瑠々の言葉が頭をよぎる。途端に緊張してきてしまった。そんなの、やり方わかんないよ。
淳悟さんが優しいのは大人だから。私に好意なんてなくても、淳悟さんは誰にだってこういう人なのだろう。
「どうぞ、座ってください」
小さなテーブルと、椅子。座ったら壊れそうな、華奢な黒い椅子だ。
そっと椅子に腰掛ける。ここのお屋敷は内装含め、ただでさえ異世界のような空間なのに、このサンルームはさらに異世界に飛んでしまったようだ。
「瑠々さん……ではなく、妙さんと光郎さん、仲は悪くないんです。ただ、ずーっと仕事仲間というか。不思議な関係でした。孫とはいえ一緒に暮らしたことはないですし、どんな生活をしていたかはわからないんですけれどね」
「大人って、よくわからないですね」
「梨緒子ちゃんも、二十歳過ぎたら少しはわかることも増えるかもしれませんね」
優しく微笑んでくれる。距離を感じてしまい、私は慌ててしまう。
「ハタチまで、あと七年もあります。それまで、私には何もわからないのでしょうか」
淳悟さんに追いつきたい気持ちはあるけれど、時間を早く送ることは出来ない。もどかしい思いというのを、ここに来るようになって初めて感じる。
「わからない方がいいんです。この年頃でしかわからない、楽しめないことがたくさんあります。無理に背伸びせず、今を楽しむべきです」
そう言ったあと、淳悟さんは鼻の頭をかいた。
「まぁ、瑠々さんの受け売りなんですけれどね。そういう思いで、瑠々ちゃんの体を借りたと」
「そういう思い?」
あまりピンと来ず、私は首を捻った。しかし、淳悟さんも同じように小首をかしげる。
「それ以上は、聞いていません」
今度、本人に聞いてみよう。色々話があって、細かく聞けていない話題も多い。瑠々ちゃんの話は細切れに出てくるだけでも心配になるエピソードが多い。
「さっき、一緒に暮らしたことないって言っていましたが、それなのにどうして光郎さんや瑠々からこんなお願い事されているんですか?」
私には、おじいちゃんがひとりだけいる。そのおじいちゃんは自由を愛する人だ。今も東京都内で一人暮らしをしていて、楽しくやっているらしい。都会は楽でいいぞー、ってお父さんと話しているのを聞いたけれど、あまり人懐っこい性格でない私は詳しく話を聞くことはない。
祖父母というものがどういう対象なのか、私にはわからないでいる。わかっていたら、瑠々の正体を知った段階でこんな仲にはなれなかったかもしれない。
少なくとも、今は小六と中一のお友達だから。
「僕と祖父は挨拶以外、会話らしい会話もしていません。それなのに、祖父にある日呼ばれて『雨傘』を保管してくれと頼まれまして。なんで僕なのかと聞いたら、野心や覇気がないからだ、って言われてしまいました」
野心や覇気がない。私は思わず吹き出してしまった。失礼だけどその通りに見える。
「酷いなぁ梨緒子さんまで。本当のことですけどね。ホテル経営を継ぐ気もなく、絵について面白おかしく口外して触れ回るタイプでもない。ある意味では信用してもらっていたんでしょうね。瑠々さんが僕を指名してこの生活を始めた理由も、まったく同じなんです。瑠々さんには教えていませんが」
頭の中で、瑠々が「あなた、野心も覇気もないんだから私の言うとおり手伝いなさい」と腰に手を当てて言っている姿は簡単に想像できた。
「似た者夫婦なんですね」
「あの手紙を見て確信できました。これほど忙しい仕事でなければ、お互いもっと分かり合える時間があったかも。そうだったら違う人生があったかもしれないのに、と。少なくとも、夫の死後に出てきた手紙の内容を恐れて人に読ませることはしなかったでしょう。なんでも自分でやりたがる人でしたから。人に任せるくらいなら自分でやるってよく聞きました」
もしそうだったら、この時間はなかったのだろうか。孫の体を借りて、中一の私と友達になって、という人生のアディショナルタイム。
私は暖かな朝日の中、ぼんやりと考えた。
じんわり、額に汗が滲む感覚。壁紙や床の不思議な模様。好きな人と、小さな部屋で過ごす時間。なんだか、夢の中にいるみたい。
淳悟さんに、どうやったら友達が出来るか聞いてみようと思った。
でも、いいや。今この空間を、全身で味わいたい。それだけで贅沢な時間なのだ。そんな重い話、したくない。
こんなに優しい時間に包まれて、これ以上の贅沢はないと思えた。
淳悟さんと一緒にいるだけで幸せだからいいんだ。
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