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第六章
第五十三話 葵
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放課後、マナーモードに設定してある携帯のバイブレーションが鳴った。
携帯を取り出し、見てみると、葵からのRINEだ。
『話がある。今すぐ! 駅前の喫茶店にこい!』
葵らしくない真剣な内容。俺は思わぜ身構えてしまった。
はると、れんと葵は俺と芽依と違って、電車で通学している。駅前の喫茶店というのは、学校の最寄り駅の、姫宮と付き合う前に、よく五人でたむろしていた場所だ。
姫宮は昼休みからずっといなかったから、芽依だけがやってきた。
「いっき、帰ろう……」
葵までいなくなってるから、芽依もなんかあったと察したのだろう。その声には元気がなく、少し怯えた感じだった。
「ごめん、芽依、今日は一人で帰ってくれるの?」
「……なんで?」
「葵に呼び出された……」
「葵が……?」
「うん、断れそうにない雰囲気だから、もう行くよ」
「分かった……」
芽依はうなずいて、黙々と教室を出た。
喫茶店に入って、葵が俺を見つけると、大きな声を出した。
「さっさと座れ! 豚野郎!」
あんまりの言葉に、俺は目を白黒させていた。
震えながら、葵の向かいの席に座ると、店員さんがやってきた。
「こんなくそ野郎に水なんかで十分です!」
店員さんは葵にそう言われて、少し苦笑いして、丁寧に答えた。
「すみません。なにか水以外のものを一つ注文していただかなくてはならないので……」
「じゃ、コーヒーで、ミルクも砂糖もいらないです!」
葵が俺の代わりに注文すると、店員さんは「かしこまりました」と言ってこの場を去った。
「店員さんの前でそんなに罵らなくてもいいんじゃない……?」
俺は恐る恐るとそう聞くと、葵のこめかみに青い筋が浮かびあがってきた。
「黙れ! このくず!」
「すみません」
もはや、俺は人間として見られていないようだ……
「ブラックコーヒーでございます」
店員さんがコーヒーを俺の前に置くと、俺は一口啜った。苦い、マジで苦い……思わずえずいてしまった。葵って相当怒っているのだろう。
急に、俺は金がないことを思い出して、狼狽えた。
「あ、葵、俺、金持ってないや……」
「は? この金欠野郎! この店でただ働きして飲んだ分払えや!」
金欠って悪口なのかな……それにただ働きしても金がもらえないから、どのみち払えないんじゃない?
そう思ったが、口には出せなかった。もはや、今の葵に軽口どころか、へたなことをいう勇気もなくなっていた。
「愛ちゃんがかわいそう……」
「えっ? 姫宮……」
葵が姫宮のことで俺を呼び出したのは薄々気づいていた。なにせ、葵も姫宮と一緒にいなくなったから。
「黙って聞けや!」
「はい……」
「愛ちゃんが泣いて教室を飛び出したあと、私もあとを追って教室を出たけど、廊下に誰もいなかったから。でも、そんな愛ちゃんをほっとけなくて、私は愛ちゃんの家まで向かったの!」
「姫宮の家知ってるんだ……」
「クラスの女の子の家は大体知ってる!」
「そうなんだ……」
葵が男じゃなくてほんとに良かったと思う。でないと、クラスの女子全員が危ない……
「うろ覚えのせいで、愛ちゃんちについたのがすごい時間かかったんだ! どうしてくれるんだよ!」
「ごめん……」
「愛ちゃん、すごい泣いてたよ……どこのコンチクショーのせいで!」
葵の罵声はどんどんエスカレートしていった。
「あんたと結月ちゃんのことは芽依から聞いてるけど、別に二人の問題だから何も言わなかったけどよ」
「芽依が……」
「あんた、いつまで被害者ヅラしてるつもりなんだ! あん?」
「俺と結月のこと知ってるなら、分かってくれるんじゃないの?」
思わず、俺も声を荒げた。
「あんたってどこまでどうしようもないんだ?」
「えっ?」
「愛ちゃんはあんたになにかしたの?」
「……なにも」
「愛ちゃんがどれほどあんたのことを大事にしてるか知ってる!?」
「ごめん、分からない」
「あんたからもらった10円玉はすべて大事にケースにしまってあって、まるで宝みたいに抱きかかえてたんだよ!」
「えっ?」
ほんとに驚いた。葵の言葉が俺の予想を遥かに超えて、とたんに頭が真っ白になった。
「愛ちゃんはあんたのことが大好きなんだよ! だから罰ゲームのときにわざと負けてもらった! 言っとくけど、私は愛ちゃんの味方だからな」
「……」
葵から知った新しい事実に、俺は何にもしゃべれなかった。
「結月ちゃんのことは昨日芽依から電話で聞いた。結月ちゃんだって可哀そうじゃん! あんなにあなたを愛していたのに、自分の父のせいで、あんな苦しい思いをしたのだから。言っとくけど、芽依は俺にいつきを助けてほしいと言って教えてくれただけだからな。芽依にやつあたりしてみろ! 生まれてくることを後悔させてやるからな!」
「しないよ……」
「あんたにとって、結月ちゃんのことはとても辛かったと思うよ? ただ結月ちゃんの気持ちを考えたことある? 謝罪して、事実をすべて話して、話したくないだろう男との行為の話も包み隠さず全部あんたに話した。すべてはあなたの傷を癒そうとしているんだよ!」
「結月はそんなこと……」
「は? 私が結月ちゃんと話したことないとでも思ったの? 結月ちゃんが転校してきたときのあんたたちの表情を見たらなにかあったってまるわかりじゃん! 結月ちゃんはずっと後悔していた。毎日苦しんでいた。もちろん、あんたと付き合っていたことは教えてくれなかったけど、私があんたの高一のときの様子を話したら、結月ちゃんはすごく罪悪感にまみれた顔になったんだよ!」
「ほんとに……?」
「あんた、バカだから分からないのだろうが、二年以上金に困っていた女の子がバイトの給料を全部引き出してあんたに返そうとしたことの意味!」
「分かっていた……」
「は?」
「分かっていたんだ。でも、結月に謝られても、傷が癒えそうになかったから……」
「だから結月ちゃんにもやつあたりした? どうしようもないクズだ!」
「やつあたりかな……」
「は? やつあたり以外のなんでもないわ! もう一度聞く。あんたはいつまでも被害者ヅラしているつもり?」
「そんなつもりは……」
「黙れ! 今回に関しては、愛ちゃんも、結月ちゃんも、そしてあんたに付き合わされた芽依も被害者だよ。あんたはただの被害者の皮を被った加害者でしかないんだよ! あんたは人にやられて嫌なことを今まさに人にしているんだよ!」
葵の言葉で、自分の中の何かがはっきりした。俺は加害者になったことから目を背けていたんだ……
「根性論や性別差別を言うつもりはない。過去だから忘れたらいいとか、あんた男だから結月ちゃんを許してやれやとかいうつもりはない。だからって、結月ちゃんに怒鳴って追い返したり、愛ちゃんにまで自分の負の感情を押し付けたり、それがどれだけ二人を傷つけたと思う? 芽依がわざわざ私に電話をかけてくれたのは、どれだけあんたのことを心配してるのか分かる?」
「今なら分かる気がする……」
「あんたは愛ちゃんの気持ちを踏みにじったんだよ! 言いたくないけど、それって結月ちゃんが中学校の時にあんたにしたことと変わらなくない? 結月ちゃんはあんたと父を同一視していたけど、あんたは愛ちゃんと結月ちゃんを同一視していたんだ! しかも結月ちゃんが死ぬほど懺悔して謝罪したあとにだ!」
「ごめんなさい……」
「謝る相手が間違ってるだろうが! 私にじゃなくて、愛ちゃん、結月ちゃん、芽依に謝れや! なに甘ったれてんだよ! 傷がもう癒えないとか、あんたは幼児かよ! そんなもの人に当たり散らしたら、治るものも治らないだろうが!」
「うん……」
「さっさと愛ちゃんと仲直りして、幸せになりな!」
とっさに出た葵の言葉に、俺の目尻から涙がこぼれてきた。怒ってるはずなのに、葵のこの言葉が暖かくて、俺にとって救いそのものだった。
「コーヒーの金は貸しにしてやるから、早くダッシュで謝ってこい!」
「ありがとう!」
俺はカバンを持って、店を急いで出ようと思ったときに、「ったく、世話の焼ける親友だ……」という葵のつぶやきが聞こえてきた。
そして、葵はぶっ倒れて、テーブルに伏せたままだった。
携帯を取り出し、見てみると、葵からのRINEだ。
『話がある。今すぐ! 駅前の喫茶店にこい!』
葵らしくない真剣な内容。俺は思わぜ身構えてしまった。
はると、れんと葵は俺と芽依と違って、電車で通学している。駅前の喫茶店というのは、学校の最寄り駅の、姫宮と付き合う前に、よく五人でたむろしていた場所だ。
姫宮は昼休みからずっといなかったから、芽依だけがやってきた。
「いっき、帰ろう……」
葵までいなくなってるから、芽依もなんかあったと察したのだろう。その声には元気がなく、少し怯えた感じだった。
「ごめん、芽依、今日は一人で帰ってくれるの?」
「……なんで?」
「葵に呼び出された……」
「葵が……?」
「うん、断れそうにない雰囲気だから、もう行くよ」
「分かった……」
芽依はうなずいて、黙々と教室を出た。
喫茶店に入って、葵が俺を見つけると、大きな声を出した。
「さっさと座れ! 豚野郎!」
あんまりの言葉に、俺は目を白黒させていた。
震えながら、葵の向かいの席に座ると、店員さんがやってきた。
「こんなくそ野郎に水なんかで十分です!」
店員さんは葵にそう言われて、少し苦笑いして、丁寧に答えた。
「すみません。なにか水以外のものを一つ注文していただかなくてはならないので……」
「じゃ、コーヒーで、ミルクも砂糖もいらないです!」
葵が俺の代わりに注文すると、店員さんは「かしこまりました」と言ってこの場を去った。
「店員さんの前でそんなに罵らなくてもいいんじゃない……?」
俺は恐る恐るとそう聞くと、葵のこめかみに青い筋が浮かびあがってきた。
「黙れ! このくず!」
「すみません」
もはや、俺は人間として見られていないようだ……
「ブラックコーヒーでございます」
店員さんがコーヒーを俺の前に置くと、俺は一口啜った。苦い、マジで苦い……思わずえずいてしまった。葵って相当怒っているのだろう。
急に、俺は金がないことを思い出して、狼狽えた。
「あ、葵、俺、金持ってないや……」
「は? この金欠野郎! この店でただ働きして飲んだ分払えや!」
金欠って悪口なのかな……それにただ働きしても金がもらえないから、どのみち払えないんじゃない?
そう思ったが、口には出せなかった。もはや、今の葵に軽口どころか、へたなことをいう勇気もなくなっていた。
「愛ちゃんがかわいそう……」
「えっ? 姫宮……」
葵が姫宮のことで俺を呼び出したのは薄々気づいていた。なにせ、葵も姫宮と一緒にいなくなったから。
「黙って聞けや!」
「はい……」
「愛ちゃんが泣いて教室を飛び出したあと、私もあとを追って教室を出たけど、廊下に誰もいなかったから。でも、そんな愛ちゃんをほっとけなくて、私は愛ちゃんの家まで向かったの!」
「姫宮の家知ってるんだ……」
「クラスの女の子の家は大体知ってる!」
「そうなんだ……」
葵が男じゃなくてほんとに良かったと思う。でないと、クラスの女子全員が危ない……
「うろ覚えのせいで、愛ちゃんちについたのがすごい時間かかったんだ! どうしてくれるんだよ!」
「ごめん……」
「愛ちゃん、すごい泣いてたよ……どこのコンチクショーのせいで!」
葵の罵声はどんどんエスカレートしていった。
「あんたと結月ちゃんのことは芽依から聞いてるけど、別に二人の問題だから何も言わなかったけどよ」
「芽依が……」
「あんた、いつまで被害者ヅラしてるつもりなんだ! あん?」
「俺と結月のこと知ってるなら、分かってくれるんじゃないの?」
思わず、俺も声を荒げた。
「あんたってどこまでどうしようもないんだ?」
「えっ?」
「愛ちゃんはあんたになにかしたの?」
「……なにも」
「愛ちゃんがどれほどあんたのことを大事にしてるか知ってる!?」
「ごめん、分からない」
「あんたからもらった10円玉はすべて大事にケースにしまってあって、まるで宝みたいに抱きかかえてたんだよ!」
「えっ?」
ほんとに驚いた。葵の言葉が俺の予想を遥かに超えて、とたんに頭が真っ白になった。
「愛ちゃんはあんたのことが大好きなんだよ! だから罰ゲームのときにわざと負けてもらった! 言っとくけど、私は愛ちゃんの味方だからな」
「……」
葵から知った新しい事実に、俺は何にもしゃべれなかった。
「結月ちゃんのことは昨日芽依から電話で聞いた。結月ちゃんだって可哀そうじゃん! あんなにあなたを愛していたのに、自分の父のせいで、あんな苦しい思いをしたのだから。言っとくけど、芽依は俺にいつきを助けてほしいと言って教えてくれただけだからな。芽依にやつあたりしてみろ! 生まれてくることを後悔させてやるからな!」
「しないよ……」
「あんたにとって、結月ちゃんのことはとても辛かったと思うよ? ただ結月ちゃんの気持ちを考えたことある? 謝罪して、事実をすべて話して、話したくないだろう男との行為の話も包み隠さず全部あんたに話した。すべてはあなたの傷を癒そうとしているんだよ!」
「結月はそんなこと……」
「は? 私が結月ちゃんと話したことないとでも思ったの? 結月ちゃんが転校してきたときのあんたたちの表情を見たらなにかあったってまるわかりじゃん! 結月ちゃんはずっと後悔していた。毎日苦しんでいた。もちろん、あんたと付き合っていたことは教えてくれなかったけど、私があんたの高一のときの様子を話したら、結月ちゃんはすごく罪悪感にまみれた顔になったんだよ!」
「ほんとに……?」
「あんた、バカだから分からないのだろうが、二年以上金に困っていた女の子がバイトの給料を全部引き出してあんたに返そうとしたことの意味!」
「分かっていた……」
「は?」
「分かっていたんだ。でも、結月に謝られても、傷が癒えそうになかったから……」
「だから結月ちゃんにもやつあたりした? どうしようもないクズだ!」
「やつあたりかな……」
「は? やつあたり以外のなんでもないわ! もう一度聞く。あんたはいつまでも被害者ヅラしているつもり?」
「そんなつもりは……」
「黙れ! 今回に関しては、愛ちゃんも、結月ちゃんも、そしてあんたに付き合わされた芽依も被害者だよ。あんたはただの被害者の皮を被った加害者でしかないんだよ! あんたは人にやられて嫌なことを今まさに人にしているんだよ!」
葵の言葉で、自分の中の何かがはっきりした。俺は加害者になったことから目を背けていたんだ……
「根性論や性別差別を言うつもりはない。過去だから忘れたらいいとか、あんた男だから結月ちゃんを許してやれやとかいうつもりはない。だからって、結月ちゃんに怒鳴って追い返したり、愛ちゃんにまで自分の負の感情を押し付けたり、それがどれだけ二人を傷つけたと思う? 芽依がわざわざ私に電話をかけてくれたのは、どれだけあんたのことを心配してるのか分かる?」
「今なら分かる気がする……」
「あんたは愛ちゃんの気持ちを踏みにじったんだよ! 言いたくないけど、それって結月ちゃんが中学校の時にあんたにしたことと変わらなくない? 結月ちゃんはあんたと父を同一視していたけど、あんたは愛ちゃんと結月ちゃんを同一視していたんだ! しかも結月ちゃんが死ぬほど懺悔して謝罪したあとにだ!」
「ごめんなさい……」
「謝る相手が間違ってるだろうが! 私にじゃなくて、愛ちゃん、結月ちゃん、芽依に謝れや! なに甘ったれてんだよ! 傷がもう癒えないとか、あんたは幼児かよ! そんなもの人に当たり散らしたら、治るものも治らないだろうが!」
「うん……」
「さっさと愛ちゃんと仲直りして、幸せになりな!」
とっさに出た葵の言葉に、俺の目尻から涙がこぼれてきた。怒ってるはずなのに、葵のこの言葉が暖かくて、俺にとって救いそのものだった。
「コーヒーの金は貸しにしてやるから、早くダッシュで謝ってこい!」
「ありがとう!」
俺はカバンを持って、店を急いで出ようと思ったときに、「ったく、世話の焼ける親友だ……」という葵のつぶやきが聞こえてきた。
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