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翌日の朝。
いつも通り起床するかすみ。
眠けでふらふらだ。
そんな彼女の部屋にいつも通り入る二人。
御機嫌なエルと、不機嫌なゆかり。
「おはよう、二人とも。」
彼女らに挨拶するかすみ。
「はいっ!おはようございます!」
明るく大きな挨拶。
満面の笑みでそれをするエル。
素晴らしいことだ。
「……おはよう。」
鈴の音のようなもの。
ゆかりもかすみに挨拶を返す。
いつもよりも声のトーンが低い。
他の者なら分からないような微細なものであったが、かすみにはすぐに分かった。
「昨日は置いていっちゃってごめんね、ゆかりちゃん。」
「……別に怒ってない。」
そんなもの、嘘だ。
怒っているに決まっている。
そして、その原因もかすみには分かっている。
「まぁまぁ、お二人ともっ!かすみさんは朝ご飯食べてないので早くリビングに行きましょう?」
ニコニコ。
可愛らしい笑みで言うエル。
「うん、そうだね。」
「……。」
それに従うかすみ。
つづいて部屋を出ようとする無言のゆかり。
「ふふふ……。」
かすみがいなくなった瞬間笑うエル。
つい漏れ出てしまったようなものだ。
「……何?」
「いえ、昨日はとても充実した日でしたので……。」
「……もしかして、喧嘩売ってる?」
「滅相もないです。私達が喧嘩をすればかすみさんを悲しませることになってしまいますので……。」
「……そう、なら良いけど……。」
朝食を済ませ、かすみの部屋に向かう三人。
制服に着替えるかすみ。
やはりそんな彼女をジッと見つめている二人。
その時、いつもと違うことにゆかりは気づいた。
「……かすみちゃん?」
「うん?」
「……制服新しいやつにした?」
「え?いや、どうなんだろ。」
「……どういうこと?」
「じ、実は……。」
チラリ。
エルを見るかすみ。
「ふふふ。」
かすみを見返すエル。
嬉しそうに微笑んでいる。
何だ?
その思わせ振りなアイコンタクトは何だ?
二人の間で何が起こったのだ?
嫌な予感がするゆかり。
「ふふふ、ゆかりさん、流石ですね。そうです、こちらは新品の物です。」
暗に言っている。
しかし、明確な回答を控えるエル。
ここで興味を示してしまっては彼女の思うつぼだろう。
「……ゆかりちゃん、どういうこと?」
エルに聞くのではない。
あくまで、かすみと会話をしているのだ。
いつも通り起床するかすみ。
眠けでふらふらだ。
そんな彼女の部屋にいつも通り入る二人。
御機嫌なエルと、不機嫌なゆかり。
「おはよう、二人とも。」
彼女らに挨拶するかすみ。
「はいっ!おはようございます!」
明るく大きな挨拶。
満面の笑みでそれをするエル。
素晴らしいことだ。
「……おはよう。」
鈴の音のようなもの。
ゆかりもかすみに挨拶を返す。
いつもよりも声のトーンが低い。
他の者なら分からないような微細なものであったが、かすみにはすぐに分かった。
「昨日は置いていっちゃってごめんね、ゆかりちゃん。」
「……別に怒ってない。」
そんなもの、嘘だ。
怒っているに決まっている。
そして、その原因もかすみには分かっている。
「まぁまぁ、お二人ともっ!かすみさんは朝ご飯食べてないので早くリビングに行きましょう?」
ニコニコ。
可愛らしい笑みで言うエル。
「うん、そうだね。」
「……。」
それに従うかすみ。
つづいて部屋を出ようとする無言のゆかり。
「ふふふ……。」
かすみがいなくなった瞬間笑うエル。
つい漏れ出てしまったようなものだ。
「……何?」
「いえ、昨日はとても充実した日でしたので……。」
「……もしかして、喧嘩売ってる?」
「滅相もないです。私達が喧嘩をすればかすみさんを悲しませることになってしまいますので……。」
「……そう、なら良いけど……。」
朝食を済ませ、かすみの部屋に向かう三人。
制服に着替えるかすみ。
やはりそんな彼女をジッと見つめている二人。
その時、いつもと違うことにゆかりは気づいた。
「……かすみちゃん?」
「うん?」
「……制服新しいやつにした?」
「え?いや、どうなんだろ。」
「……どういうこと?」
「じ、実は……。」
チラリ。
エルを見るかすみ。
「ふふふ。」
かすみを見返すエル。
嬉しそうに微笑んでいる。
何だ?
その思わせ振りなアイコンタクトは何だ?
二人の間で何が起こったのだ?
嫌な予感がするゆかり。
「ふふふ、ゆかりさん、流石ですね。そうです、こちらは新品の物です。」
暗に言っている。
しかし、明確な回答を控えるエル。
ここで興味を示してしまっては彼女の思うつぼだろう。
「……ゆかりちゃん、どういうこと?」
エルに聞くのではない。
あくまで、かすみと会話をしているのだ。
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