はりぼてスケバン弐

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「……そ、そういうことなら……。」
少し悩んだ後に快諾する蝶華であった。

そうして、二人は連絡先を交換した。
黒龍高校に入学してから初の女子との連絡先交換に、内心ウキウキな華子であった。

「これからよろしくね、尾谷さん……いや、蝶華ちゃん。」

「え？あ、うん。……い、鼬原……さん。」
彼女からのいきなりの名前呼びに戸惑う蝶華。

「私も華子って呼んでよー。」

「し、しかし……その……黒高の頭に……。」

「えー？」
不満の声を上げる華子。

「……わ、分かった……。は、華子……さん。」
ぎこちない。
しかし、確かに彼女の要求通りになった。

「うん！」
彼女の返答に、満足げに笑みを浮かべる華子であった。