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level 24
「こんな話、人に聞かれたら恥ずかしいです!」
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level 24
わたしの通う高校の近くには、学校帰りに寄るのにちょうどいいカフェがふたつほどある。
学校の正門を出て大通りをしばらく歩き、私鉄の駅の近くある『スターバックス』と、学校からちょっと離れた裏手の路地に入ったところにある、隠れ家的な小さなカフェだ。
『スタバ』は便利で手軽だけど、この時間では下校中の学生がよく店内でダベっている。
なのでふだん行かない、あまり学生の立ち寄らない隠れ家カフェの方に、わたしは桃李さんを連れて入っていった。
注文したチョコレートパフェを待つ間、桃李さんはずっと黙ったままだった。
「それで、話って?」
早く帰って勉強しなきゃいけないのに…
痺れを切らして、わたしから切り出す。
ピクリと肩を震わせた桃李さんは、おずおずとこちらの顔色をうかがう。
なんか、イヤな予感しかしない、、、
「あ、あの、、、 今日は感動しちゃいました。生制服のお姿を拝見できて。
美月姫はほんとにリアル女子高生だったんですね (/д\*))((*/Д\)キャッ 」
「そんなこと言いたくて、ずっと校門の前で待ってたわけじゃないですよね?」
「はにゅ~、、、 それは、、、 ・°・(ノД`)・°・。」
「もしかして… ヨシキさんのこと?」
「、、、・°・(ノД`)・°・。ゥエエェェン」
話しのきっかけがつかめないかのように、もじもじしていた彼女だったが、わたしのその一言にピクンと反応した。
大きく深呼吸をした桃李さんは、テーブルに着きそうになるほど深々と頭を下げながら、悲壮感漂う声を絞り出して言った。
「もっ。申し訳ありませんっっ;;; わたし、、、
美月姫のカレシであるヨシキさんと、ずっと前からエッチしてましたっ (≧Д≦)ゞ」
「え、、、?」
なに?
いきなり、それ?!
桃李さんは続けた。
「もっと早く、美月姫とヨシキさんがラブラブだったと知ってたら、わたし、ヨシキさんのお誘いを受けませんでした;;
他人様の恋のニュアンスに鈍感なわたしは、ずっと気がつかないままで、、、( -_-)
だってヨシキさんはいつでも突然、思い出したようにフラリとわたしに連絡下さるし、美月姫の話は特に出なかったし、、、。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。」
「…」
「いいえ。
もし美月姫とのこと知ってたとしても、わたしにはヨシキさんを拒むことなんて、できなかったかもしれないです、、、orz
わたしのことなんか、ヨシキさんは本気で好きなわけじゃないとわかってたけど、たま~に見せてくれる優しさに、ほんのちょっとだけ期待しちゃってました (*´ω`*)
ヨシキさんは、自分の気が向いたときだけわたしと遊んでくれて、撮影してくれて、ついでに…
お戯れに、エ、エッチもしてくれたんです。わたしそれが嬉しくって、いつでもヨシキさんのご期待に応えられるよう、精一杯ご奉仕してました。
ヨシキさんにとって、わたしはただのコンビニエンスな性欲処理係なんです (*´д`*)
でも、わたしってずるいです。バチが当たって当然な卑怯な女です。わたしはほんとにほんとに美月姫のこと好きなのに、裏切るようなマネしちゃって、、、」
いったん話しはじめたら、止まらない。
堰が切れた濁流のように、桃李さんは一気に自分の気持ちを吐き出した。
チョコパフェを持ってきたウエイトレスも、わたしたちのテーブルに近寄るのを躊躇うくらいに。
「ちょ、ちょっと桃李さん。少し落ち着いて!」
あまり広くない店内だから、声が響く。
こんな話、人に聞かれたら恥ずかしいじゃない!
周りを見渡してわたしがたしなめると、彼女はハッと我に返り、口を噤んだ。
しばし訪れた沈黙。
その隙にウエイトレスは急いで、わたしたちの席にふたつのチョコパフェを置いていった。
つづく
わたしの通う高校の近くには、学校帰りに寄るのにちょうどいいカフェがふたつほどある。
学校の正門を出て大通りをしばらく歩き、私鉄の駅の近くある『スターバックス』と、学校からちょっと離れた裏手の路地に入ったところにある、隠れ家的な小さなカフェだ。
『スタバ』は便利で手軽だけど、この時間では下校中の学生がよく店内でダベっている。
なのでふだん行かない、あまり学生の立ち寄らない隠れ家カフェの方に、わたしは桃李さんを連れて入っていった。
注文したチョコレートパフェを待つ間、桃李さんはずっと黙ったままだった。
「それで、話って?」
早く帰って勉強しなきゃいけないのに…
痺れを切らして、わたしから切り出す。
ピクリと肩を震わせた桃李さんは、おずおずとこちらの顔色をうかがう。
なんか、イヤな予感しかしない、、、
「あ、あの、、、 今日は感動しちゃいました。生制服のお姿を拝見できて。
美月姫はほんとにリアル女子高生だったんですね (/д\*))((*/Д\)キャッ 」
「そんなこと言いたくて、ずっと校門の前で待ってたわけじゃないですよね?」
「はにゅ~、、、 それは、、、 ・°・(ノД`)・°・。」
「もしかして… ヨシキさんのこと?」
「、、、・°・(ノД`)・°・。ゥエエェェン」
話しのきっかけがつかめないかのように、もじもじしていた彼女だったが、わたしのその一言にピクンと反応した。
大きく深呼吸をした桃李さんは、テーブルに着きそうになるほど深々と頭を下げながら、悲壮感漂う声を絞り出して言った。
「もっ。申し訳ありませんっっ;;; わたし、、、
美月姫のカレシであるヨシキさんと、ずっと前からエッチしてましたっ (≧Д≦)ゞ」
「え、、、?」
なに?
いきなり、それ?!
桃李さんは続けた。
「もっと早く、美月姫とヨシキさんがラブラブだったと知ってたら、わたし、ヨシキさんのお誘いを受けませんでした;;
他人様の恋のニュアンスに鈍感なわたしは、ずっと気がつかないままで、、、( -_-)
だってヨシキさんはいつでも突然、思い出したようにフラリとわたしに連絡下さるし、美月姫の話は特に出なかったし、、、。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。」
「…」
「いいえ。
もし美月姫とのこと知ってたとしても、わたしにはヨシキさんを拒むことなんて、できなかったかもしれないです、、、orz
わたしのことなんか、ヨシキさんは本気で好きなわけじゃないとわかってたけど、たま~に見せてくれる優しさに、ほんのちょっとだけ期待しちゃってました (*´ω`*)
ヨシキさんは、自分の気が向いたときだけわたしと遊んでくれて、撮影してくれて、ついでに…
お戯れに、エ、エッチもしてくれたんです。わたしそれが嬉しくって、いつでもヨシキさんのご期待に応えられるよう、精一杯ご奉仕してました。
ヨシキさんにとって、わたしはただのコンビニエンスな性欲処理係なんです (*´д`*)
でも、わたしってずるいです。バチが当たって当然な卑怯な女です。わたしはほんとにほんとに美月姫のこと好きなのに、裏切るようなマネしちゃって、、、」
いったん話しはじめたら、止まらない。
堰が切れた濁流のように、桃李さんは一気に自分の気持ちを吐き出した。
チョコパフェを持ってきたウエイトレスも、わたしたちのテーブルに近寄るのを躊躇うくらいに。
「ちょ、ちょっと桃李さん。少し落ち着いて!」
あまり広くない店内だから、声が響く。
こんな話、人に聞かれたら恥ずかしいじゃない!
周りを見渡してわたしがたしなめると、彼女はハッと我に返り、口を噤んだ。
しばし訪れた沈黙。
その隙にウエイトレスは急いで、わたしたちの席にふたつのチョコパフェを置いていった。
つづく
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