弟を好きになりました

それからの２人

アルバムにはめる恋

※弟視点


　カシャ、というカメラの音が聞こえて目を開けると、デジカメを構えた兄の姿があった。
　
「あ、ごめん。起こした？」
「……何、してるの？」
「もちろん、律の成長記録ラブフォトアルバム作成を」
　
　何がもちろんなんだか問い詰めたい。
　まあ、僕の写真撮り溜めてたのは知ってたけど。寝顔もあったし、明らかに犯罪っぽい写真まで。
　
「ならさ、ハメ撮りでもする？」
「は、ハメど……ッ！？」
　
　僕は兄さんに手を伸ばして、パジャマの前をわけて指を差し入れた。
　もう片方の手で、ズボンの上から奥を押し上げる。
　
「奥に僕のを飲み込みながら、喘いでるところを撮ってあげる」
　
　恥ずかしがる兄さんを予想していた。これで少しは撮影意欲もおさまるかなとか。
　けど、兄さんは目を輝かせた。
　
「と、撮る……！」
「いいの？　兄さんがヤられてるとこなんだよ？」
「でも、律も写していいだろ？　俺に挿れて気持ち良さそうにしてるとこ……」
　
　結合部バッチリ写るのにそれはいいんだ。というか挿入してる側を写すってどうなの。
　
「あ、でもヤられてる最中に上手く撮れるかな？　ブレそうだ。セルフタイマー……いっそムービーで……ハァハァ」
　
　さすが兄さん。歪みなく変態だ。僕が甘かった。
　
「じゃ、乗って。僕が撮ってあげるから」
「それじゃ律の姿が写らないじゃないか！」
「でも下半身は写るよ。兄さんの痴態に煽られた、勃起した僕のアレが」
　
　兄さんがごくりと唾を飲む。欲情してるのがよくわかる。わかりやすいなあ、本当に……。
　パジャマに差し入れた僕の手を掴んで、乳首へと誘導させてくる。カリッと引っかいてあげると、あ、と小さく声を漏らした。
　
「うん、して……。でも、あとで俺にも撮らせてね……」
　
　本当に、変態すぎる。
　まあ……でも僕も、兄さんに関しては結構変態かも。

　喘ぐその姿、たっぷりと撮ってあげる。