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それからの2人
一人プレイ
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ことが終わると、たいてい俺が先に潰れるのに、今日の律は珍しく一回終えただけでダウンした。
俺の上にずっしりとかかる重みが心地いい。
「律……? 今日はもういいのか? 明日俺、休みなのに」
「んー。したいのはやまやまなんだけど、今日体育マラソンでさ、もう割りとする前から限界だった」
よほど疲れているのか、俺の肩に顔を埋めてうとうととしている。
「じゃあ何も、無理して今日しなくても良かったじゃないか……」
「こうして、抱きしめて、匂いを嗅いじゃったら、隙間なく抱き合いたくなる。無理なんかじゃない。毎日欲しい」
甘く口付けられると、俺の方がまた欲しくなってしまう。
「それに、兄さんに無理させるの嫌だし。僕が平気な時にまとめて抱くより、こうして、いっぱい……分けて、何度も触りたい」
「ん、律……っ」
太股をやらしい手つきでまさぐってくる。続きがないってわかってるのにされるのも、結構辛いんだけど。
「明日は朝から抱いてもいい? 今日は一緒に早寝しよ?」
「うん」
俺からもぎゅうっと抱きしめて、目をつぶった。
弟にこんな好き放題させて、俺はダメな大人だ。
でもこんなふうに甘えられたら、嫌だとか絶対言えないし、俺も欲しいし。……幸せだし。
何より俺は、弟じゃなくて恋人を甘やかしてるんだから別にいいと思う。
ただの兄弟だったら、こんな甘い夜は過ごせなかった。
律が俺を好きになってくれて、本当に嬉しい。今でもたまに不安になるけど、そんなの吹き飛ばすくらい愛してくれるから最近は俺の精神も安定してる。
律の俺を好きだって気持ちが、心からも身体からも伝わってくるから。
「……早く寝るんじゃなかったのか」
さっきからあちこち触られて、寝るどころか息が上がってきた。
「身体は疲れててスッゴイ眠いんだけど、もっと触りたいし、可愛い顔も見たい」
「でもそれじゃ、今度は俺が眠れない」
「したくなっちゃった?」
「そりゃ、律にこんなふうに触られたら……」
「じゃあ、一人でして見せて」
「もうそれは嫌だって! 凄く恥ずかしいんだぞ」
「いいじゃない。久しぶりに見たい」
律がねだるように言って、俺から身体を離すと見せつけるように裸体を晒した。
「オカズになるかな? 興奮する?」
「わ、わかってて……」
「いつも僕がやるの、想像しながらして。ほら、指とか……ここ絡めて、奥、触って……」
「律っ……!」
「ね、して?」
身体には、元々中途半端に火がついている。何回もするんだと思っていたら一回で、しかもそれからもベタベタ触られて。
しかも、こうして律がじっと俺を見ていることに、更に煽られる。
「……あ、ああっ……」
「可愛いよ、兄さん」
指がまるで、自分のものじゃないみたいだ。
俺は本当に律が望むことなら、こんなワガママでさえ飲んで、痴態を晒してしまう。
律。大好きだよ。本当に君のためなら何でもできる。
でも……。さすがに、こんな羞恥プレイの最中に寝られるのは、さすがの兄さんも寂しいです。
俺は熱い身体をもてあましながら、律が風邪を引かないようにと剥き出しになった腹にブランケットをかけてやった。
……結局寝顔をオカズに、最後まで抜かせていただきました。
俺の上にずっしりとかかる重みが心地いい。
「律……? 今日はもういいのか? 明日俺、休みなのに」
「んー。したいのはやまやまなんだけど、今日体育マラソンでさ、もう割りとする前から限界だった」
よほど疲れているのか、俺の肩に顔を埋めてうとうととしている。
「じゃあ何も、無理して今日しなくても良かったじゃないか……」
「こうして、抱きしめて、匂いを嗅いじゃったら、隙間なく抱き合いたくなる。無理なんかじゃない。毎日欲しい」
甘く口付けられると、俺の方がまた欲しくなってしまう。
「それに、兄さんに無理させるの嫌だし。僕が平気な時にまとめて抱くより、こうして、いっぱい……分けて、何度も触りたい」
「ん、律……っ」
太股をやらしい手つきでまさぐってくる。続きがないってわかってるのにされるのも、結構辛いんだけど。
「明日は朝から抱いてもいい? 今日は一緒に早寝しよ?」
「うん」
俺からもぎゅうっと抱きしめて、目をつぶった。
弟にこんな好き放題させて、俺はダメな大人だ。
でもこんなふうに甘えられたら、嫌だとか絶対言えないし、俺も欲しいし。……幸せだし。
何より俺は、弟じゃなくて恋人を甘やかしてるんだから別にいいと思う。
ただの兄弟だったら、こんな甘い夜は過ごせなかった。
律が俺を好きになってくれて、本当に嬉しい。今でもたまに不安になるけど、そんなの吹き飛ばすくらい愛してくれるから最近は俺の精神も安定してる。
律の俺を好きだって気持ちが、心からも身体からも伝わってくるから。
「……早く寝るんじゃなかったのか」
さっきからあちこち触られて、寝るどころか息が上がってきた。
「身体は疲れててスッゴイ眠いんだけど、もっと触りたいし、可愛い顔も見たい」
「でもそれじゃ、今度は俺が眠れない」
「したくなっちゃった?」
「そりゃ、律にこんなふうに触られたら……」
「じゃあ、一人でして見せて」
「もうそれは嫌だって! 凄く恥ずかしいんだぞ」
「いいじゃない。久しぶりに見たい」
律がねだるように言って、俺から身体を離すと見せつけるように裸体を晒した。
「オカズになるかな? 興奮する?」
「わ、わかってて……」
「いつも僕がやるの、想像しながらして。ほら、指とか……ここ絡めて、奥、触って……」
「律っ……!」
「ね、して?」
身体には、元々中途半端に火がついている。何回もするんだと思っていたら一回で、しかもそれからもベタベタ触られて。
しかも、こうして律がじっと俺を見ていることに、更に煽られる。
「……あ、ああっ……」
「可愛いよ、兄さん」
指がまるで、自分のものじゃないみたいだ。
俺は本当に律が望むことなら、こんなワガママでさえ飲んで、痴態を晒してしまう。
律。大好きだよ。本当に君のためなら何でもできる。
でも……。さすがに、こんな羞恥プレイの最中に寝られるのは、さすがの兄さんも寂しいです。
俺は熱い身体をもてあましながら、律が風邪を引かないようにと剥き出しになった腹にブランケットをかけてやった。
……結局寝顔をオカズに、最後まで抜かせていただきました。
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