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中学生編
恋人とハロウィン
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今日はハロウィンだ。去年まではごく普通だったけど、今年は……。お菓子の代わりにイタズラしてくれたりするんだろうか。
そんなことを考えながら、結局パンプキンキャンディーを買った。
毎年律にイタズラしたいと願ってきたハロウィン。イタズラされる展開も可愛くて美味しそうだと思ったけど、恋人同士になったのは今年からという訳でもないから、まあ例年通り何もないだろう。
家へ帰るといつもなら明かりが点いているのに何故か暗い。
買い物にでも行ってるのか? 寝てるとか?
「律ー?」
名前を呼びながら部屋へ上がる。返事はない。
ええと……電気電気。
「わぁっ!」
「ぎゃー!」
つけた途端目の前に真っ白い布の塊が現れて、俺はその場に腰を抜かしてしまった。
「なっ、な、ななっ、律?」
「へへー。驚いた?」
それ以上声が出ない……。とりあえず頷いておこう。
「可愛い、お兄ちゃん」
律が白い布を外し、俺の上に乗り上げてキスをしてくる。
可愛いとか言われるのホント慣れない。でも……。こんな、弟にいいようにされてるんじゃ、そう言われても仕方ないか……。
ぬるりと滑り込んでくる舌が気持ち良くて、勃ってしまいそうだ。
「どうしてこんな」
「ホラー嫌いって言ってたから驚くかなあって」
「……律の馬鹿」
「わ、ごめん。怒った?」
そんな可愛らしく聞いてきたって簡単には許してやらないんだからな。
「怒った」
「ごめんってば」
そんな頬にキスしてきたって……。
「怒ったから、お菓子ももうあげない」
「じゃあ、イタズラしちゃうよ?」
「……あげない」
「イタズラ、してほしいの?」
「……」
律が俺のネクタイを唇にくわえて、それから器用な指先をあわせてほどく。
「最近ね、お兄ちゃんのネクタイほどくとき、凄い変な気分になる」
「ッ……」
シャツで隠れるあたりの首筋を強く吸い上げられた。
弟に欲情されているのが判って、身体が痛いくらいに疼いてくる。
これから……ネクタイ、ほどかれる度に、俺こそそんな気分になりそうだ。
「手、縛っちゃおうかな」
「えっ、ええっ!? 律!?」
「いつもと同じじゃお兄ちゃん、喜ぶだけでイタズラにならないし」
「わ、わっ」
それでいいのに。何されるんだ、俺……。
って、このままファスナー下ろすとかない!
「スーツ、シワになる……ッ」
「うん。だから暴れないでね。ん……」
下着の上から口付けられて俺は慌てた。
気持ちいいし、夢みたいなんだけど、これはなんかまずい。
「な、何する、予定……?」
「休憩なしで3回くらいイッてもらおうかな」
「っや、ダメダメダメ、死んじゃう」
「死なないよ。だから、いっぱい喘いでね」
「ん、んッ……。あぁっ、律……。」
結局……俺の買ってきたキャンディーを律にあげて、なんとか2回目で許してもらえた。
そのあとで、律のキャンディーが舐めたいと言ったら白い目で見られた。
俺は今まで舐められまくってたっていうのに。理不尽。
そんなことを考えながら、結局パンプキンキャンディーを買った。
毎年律にイタズラしたいと願ってきたハロウィン。イタズラされる展開も可愛くて美味しそうだと思ったけど、恋人同士になったのは今年からという訳でもないから、まあ例年通り何もないだろう。
家へ帰るといつもなら明かりが点いているのに何故か暗い。
買い物にでも行ってるのか? 寝てるとか?
「律ー?」
名前を呼びながら部屋へ上がる。返事はない。
ええと……電気電気。
「わぁっ!」
「ぎゃー!」
つけた途端目の前に真っ白い布の塊が現れて、俺はその場に腰を抜かしてしまった。
「なっ、な、ななっ、律?」
「へへー。驚いた?」
それ以上声が出ない……。とりあえず頷いておこう。
「可愛い、お兄ちゃん」
律が白い布を外し、俺の上に乗り上げてキスをしてくる。
可愛いとか言われるのホント慣れない。でも……。こんな、弟にいいようにされてるんじゃ、そう言われても仕方ないか……。
ぬるりと滑り込んでくる舌が気持ち良くて、勃ってしまいそうだ。
「どうしてこんな」
「ホラー嫌いって言ってたから驚くかなあって」
「……律の馬鹿」
「わ、ごめん。怒った?」
そんな可愛らしく聞いてきたって簡単には許してやらないんだからな。
「怒った」
「ごめんってば」
そんな頬にキスしてきたって……。
「怒ったから、お菓子ももうあげない」
「じゃあ、イタズラしちゃうよ?」
「……あげない」
「イタズラ、してほしいの?」
「……」
律が俺のネクタイを唇にくわえて、それから器用な指先をあわせてほどく。
「最近ね、お兄ちゃんのネクタイほどくとき、凄い変な気分になる」
「ッ……」
シャツで隠れるあたりの首筋を強く吸い上げられた。
弟に欲情されているのが判って、身体が痛いくらいに疼いてくる。
これから……ネクタイ、ほどかれる度に、俺こそそんな気分になりそうだ。
「手、縛っちゃおうかな」
「えっ、ええっ!? 律!?」
「いつもと同じじゃお兄ちゃん、喜ぶだけでイタズラにならないし」
「わ、わっ」
それでいいのに。何されるんだ、俺……。
って、このままファスナー下ろすとかない!
「スーツ、シワになる……ッ」
「うん。だから暴れないでね。ん……」
下着の上から口付けられて俺は慌てた。
気持ちいいし、夢みたいなんだけど、これはなんかまずい。
「な、何する、予定……?」
「休憩なしで3回くらいイッてもらおうかな」
「っや、ダメダメダメ、死んじゃう」
「死なないよ。だから、いっぱい喘いでね」
「ん、んッ……。あぁっ、律……。」
結局……俺の買ってきたキャンディーを律にあげて、なんとか2回目で許してもらえた。
そのあとで、律のキャンディーが舐めたいと言ったら白い目で見られた。
俺は今まで舐められまくってたっていうのに。理不尽。
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