弟を好きになりました

used

文字の大きさ
上 下
17 / 76
小学校中学年編

欲情ソロ活動(R15

しおりを挟む
 昨日律が持っていた本をベッドで読みながら思う。
 律は果たして俺に欲情することができるんだろうか。
 
 そんなことが気になって大学をさぼってしまった。なんというダメな大人だ……。
 
 でもこれはかなり重要な部分。まだ女性にも反応しないみたいだけど、そろそろ異性の裸が気になって仕方ない頃だ。
 律が俺の身体に反応しないとしても、俺がやる分には問題はない。でも、やっぱり寂しい。
 触ったら感じて欲しいし、俺のを挿れたままイッて欲しい……。
 俺は律のことを凄く好きだけど、基本的に反応するのは女性の身体だ。律の身体にはもちろん興奮する。正直風呂もやばい。
 律が俺の身体に反応しないことで何が問題かっていうと、これが恋じゃないと気付いてしまうことだ。
 そうなったら律は俺なんか捨てて、可愛い彼女作ってその子とセックスするんだ。
 
 エッチなことなんて知りません、みたいな純情そうで可愛い奴のが案外早く童貞捨てちゃったりするからな。年上のお姉さんとかに食べられて。
 ……このままずっと年上のお兄さんで我慢しておけばいいのに……。
 あー……。想像したら凄く悲しくなってきた。ネガティヴに考えないで、エロい妄想だけしてればいい。そんな辛いこと考えない方がいい。
 俺が今、律の恋人なのは間違いないんだし、触る権利も舐める権利もある。年齢がちょっと足りないだけで。
 でも昨日はついに、年齢の足りてない律に扱かせてしまった。
 凄く気持ちよかった……。ほとんど律の手を使って俺がやってみたいな感じだけど。
 でも俺と律の手は、大きさからしてまず違うから本当に新鮮なんだ。何より大好きな律の手だし。
 そんなことを考えていたらムラムラしてきた。一緒に寝てるベッド、律の匂いが残ってるし……。やばいな……。律が学校から帰ってくる前に一発抜いておこうか……。
 ばれたところで、なんかもう今更だし。
 律が俺の上に乗って小さな身体揺らす想像とかどうか。お兄ちゃん、もう壊れちゃうとか言われてみたい。
 今日も帰ってきたら触ってくれるかな。毎日させるのはやっぱまずいか。
 
「律……」
 
 大好きな弟の名前を呟きながら、もうテントを張っている下着の中に手を差し入れる。
 律の触れた指先、感触を思い出しながら、根本から先端にかけてゆっくり往復させる。
 今度触るときは、俺が動かすんじゃなくて、律の思うままにやってみて欲しい。
 俺を感じさせたいって思う律の気持ちだけできっとイケる。
 でも今度はせめて三分はもたせたい。
 あ、そういえばベッド下にくすねた律のパンツがしまってあったっけ。
 律の下着を使って擦るのが気持ちよくて止められない。
 一回使うごとに洗濯しなきゃいけないのがなんだけど、俺がそういうことに使った下着を律が普段つけていると思うとたまらなすぎる。
 抱き枕買ってそれに律のパンツとかつけて押しつけたら疑似セックスみたいな感じにならないかな。
 あー。ソロ活動のバリエーションばっかりこんな充実してきてどうしよう、俺。
 自分で言うのもなんだけど変態すぎる。律にばれたら嫌われるから絶対に見つからないようにしないと……。
 
「んっ……」
 
 そのままベッドに押しつけるように腰を動かして、律のパンツへ精を吐き出す。
 いつか本体に出したい……。手の中は昨日しちゃったけど。
 とりあえずパンツ洗って、換気しないと。
 ああ、本当に早く大きくなってくれないかな。律。せめて中学……いや、高校生。
 でも少しずつ大きくなっていくのを傍で見られるのも嬉しい。
 今は兄としてじゃなく、恋人として、見ることができるし。
 
 部屋の空気がすっかり入れ替わる頃、律が帰ってきた。
 もう短縮授業だからいつもより早めなはずだけど、どこかへ寄って来たのかお昼はとうに過ぎていた。
 時間があいたのでホットケーキを作ってある。
 
「ただいまー、お兄ちゃん、今日は早いんだね。僕より出るの遅かったのに」
「うん。休講でね。それよりホットケーキ作ったよ、食べる?」
「食べる!」
「じゃあランドセル置いて、手洗っておいで」
「はぁい」
 
 ふふ。かーわいい。
 
「お兄ちゃん、なんか機嫌いいね」
「俺は律が恋人になってくれてから、毎日ご機嫌だよ!」
「そうじゃなくて。んー……。すっきりした顔、してるっていうか」
 
 ……今さっきまで抜いてましたから……。
 とはさすがに言えず、とりあえずキスでごまかして一緒にホットケーキを食べた。
 
 口の周りの食べかすとか、律の指についたメープルシロップ舐めるとか、恋人同士だとただおやつを食べるって行為も性的な……いや、幸せな気分になれる。
 
 律がホットケーキのように甘い瞳をこちらに向ける。
 
「お兄ちゃん、今日もする? アレ」
 
 そんな誘惑されたら、すぐにでも頷きたくなる。
 でも洗って干したばかりの律のパンツが軒先に見えて、大変申し訳ない気分になって、今日はいいよと断っておいた。
 さすがに毎日はまずいしな、毎日は。
 それに律の顔見てソロ活動できるだけでも充分幸せ。
 
「お兄ちゃんの手もシロップでべとべとしてるよ」
「律……!」
 
 小さくて熱い舌が、俺の指の腹を舐めあげていく。
 ……明日のオカズは決まったな。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

琥珀糖とおんなじ景色

不来方しい
BL
──メールから始まる勘違いと、恋。 祖母の和菓子屋で働く柊藍の元に届いたメールは「取り扱いのない琥珀糖を作ってほしい」というものだった。作ったことがないのに祖母に任せされ、試行錯誤を繰り返しながら腕を上げていく。メールでやりとりをしているうちに、相手はぜひ会ってお礼がしたいと言う。彼の優しさに好意を寄せていくが、名前のせいか、女性だと勘違いをされているのだと気づく。言い出せないまま、当日を迎え、ふたりは……。

スキのキモチ

桜小路勇人/舘石奈々
BL
親が親友同士の隣に住む年下の男の子を好きになってしまった竜也と年下の祐樹のお話です ショタです 全12話になります

銀色の精霊族と鬼の騎士団長

BL
 スイは義兄に狂った愛情を注がれ、屋敷に監禁される日々を送っていた。そんなスイを救い出したのが王国最強の騎士団長エリトだった。スイはエリトに溺愛されて一緒に暮らしていたが、とある理由でエリトの前から姿を消した。  それから四年。スイは遠く離れた町で結界をはる仕事をして生計を立てていたが、どうやらエリトはまだ自分を探しているらしい。なのに仕事の都合で騎士団のいる王都に異動になってしまった!見つかったら今度こそ逃げられない。全力で逃げなくては。  捕まえたい執着美形攻めと、逃げたい訳ありきれいめ受けの攻防戦。 ※流血表現あり。エリトは鬼族(吸血鬼)なので主人公の血を好みます。 ※予告なく性描写が入ります。 ※一部メイン攻め以外との性描写あり。総受け気味。 ※シリアスもありますが基本的に明るめのお話です。 ※ムーンライトノベルスにも掲載しています。

嘘つきな俺たち

眠りん
BL
 二年前、俺はある事情から亡くなった異父兄妹の妹になりすまして中学生活を送っていた。  義理の父に恋をしている俺はその恋心を隠して、彼に気に入られたい一心で母親の喜ぶ事をしていた。  けれど、ある日の球技ボールで同じクラスの怜治に俺のプレイを褒められた。  褒められる事は麻薬のような気持ち良さがあり、欲しい言葉をくれる彼に惚れてしまった。  お義父さんへの恋が霞んでしまう程に。  怜治は俺に「付き合って下さい」と告白してくれた。そこは頷くしかないだろう──と思った瞬間。  「お前みたいなブスに誰が告るかよ!」って暴言吐いてきた。許さん。  その後男の姿に戻った俺は二年遅れで高校生になった。だが入学式、クラスには怜治がいた。しかも俺に絡んでくる。  怜治の弱みを握る事が出来た俺は、罰を与える事にした。これは復讐だ。 表紙:右京 梓様

オメガな王子は孕みたい。

紫藤なゆ
BL
産む性オメガであるクリス王子は王家の一員として期待されず、離宮で明るく愉快に暮らしている。 ほとんど同居の獣人ヴィーは護衛と言いつついい仲で、今日も寝起きから一緒である。 王子らしからぬ彼の仕事は町の案内。今回も満足して帰ってもらえるよう全力を尽くすクリス王子だが、急なヒートを妻帯者のアルファに気づかれてしまった。まあそれはそれでしょうがないので抑制剤を飲み、ヴィーには気づかれないよう仕事を続けるクリス王子である。

忌子は敵国の王に愛される

かとらり。
BL
 ミシャは宮廷画家の父を持つ下級貴族の子。  しかし、生まれつき色を持たず、髪も肌も真っ白で、瞳も濁った灰色のミシャは忌子として差別を受ける対象だった。  そのため家からは出ずに、父の絵のモデルをする日々を送っていた。  ある日、ミシャの母国アマルティナは隣国ゼルトリアと戦争し、敗北する。  ゼルトリアの王、カイは金でも土地でもなくミシャを要求した。  どうやら彼は父の描いた天使に心酔し、そのモデルであるミシャを手に入れたいらしい。  アマルティナと一転、白を高貴な色とするゼルトリアでミシャは崇高な存在と崇められ、ミシャは困惑する。

騎士調教~淫獄に堕ちた無垢の成れ果て~

ビビアン
BL
騎士服を溶かされ、地下牢に繋がれ、淫らな調教を受け続ける―― 王の血を引きながらも王位継承権を放棄し、騎士として父や異母兄たちに忠誠を誓った誇り高い青年リオ。しかし革命によって王国は滅びてしまい、リオもまた囚われてしまう。 そんな彼の目の前に現れたのは、黒衣の魔術師アーネスト。 「革命の盟主から、お前についての一切合切を任されている。革命軍がお前に求める贖罪は……『妊娠』だ」 そして、長い雌化調教の日々が始まった。 ※1日2回更新 ※ほぼ全編エロ ※タグ欄に入りきらなかった特殊プレイ→拘束(分娩台、X字磔、宙吊りなど)、スパンキング(パドル、ハンド)、乳首開発、睡眠姦、ドスケベ衣装、近親相姦など

フェミニンちゃん

三国華子
BL
地元で人気の喫茶店 隣のJKの声は、筒抜け! しかも、目の前の「野坂くん」の悪口言ってます!! 野坂くんは、突然の 告白!? JKよ、「フェミニンちゃん」って何なん?

処理中です...