弟を好きになりました

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小学校中学年編

弟のてのひら(R15

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 堪え忍ぶこと数ヶ月。弟が薄着になりました。
 いやあ、夏だな……。裸なんていくらでも見てるけど、薄着というのはまた別な気がする。
 夏休みになったら今年は去年とは違うおでかけができる。してることは去年と変わらなくても、恋人同士という肩書きを持ってすることは、絶対に違うはず。
 チョコバナナ頬張るところを疚しい目で見ても許されるんだ……。恋人同士って素晴らしい。
 と、期待に胸とチョコバナナを膨らませていたら、その夜弟に突然正座をさせられた。
 一体何だろう……。怒られることなんて心当たりがありすぎて、言ってくれないと判らない。
 
「お兄ちゃん、ちょっとそこに座りなさい」
 
 弟はベッドに腰掛けていて。俺は床。
 この位置だと半ズボンの隙間から見え……。
 
「お兄ちゃん」
「えっ!? あ、何……どうかした?」
 
 律がばさりと、俺の前に二冊の雑誌を投げ出す。
 エロ本と……保健体育の教科書。
 
「今日夏休み前に性教育があって、そっちは友達に、彼女がいるなら、ってもらった」
 
 エロ本っていっても、ハウツー本みたいなやつだ。でもこれは律にはまだ早い。
 
「お兄ちゃんがいつも僕を見ながら何してるか、判っちゃった……」
「あ、そう……です、か」
 
 凄い今更だし、いつかばれるなんて判ってたのに、頬が熱くなった。
 俺が普段、律の何を思い描いてしているのかまでは判らないと思うけど……。でもやっぱ恥ずかしい。
 
「僕とこういうことがしたいって、思ってるんだよね?」
「うん……」
「お兄ちゃんが喜ぶなら、僕してあげたい。本に載ってるようなことまでは無理だと思うけど……どうしたらいい? 触ったら気持ちいい?」
 
 軽いキスが落ちてくる。
 律が俺のそこを扱く……。そんな想像、何度したか判らない。
 妄想が現実となって現れそうな気配に、俺は酷く興奮していた。
 ……正直、もうギンギンだ。
 俺も律のに触れたい。もう射精するのか確かめたい。
 夢精してるのも見たことないから、精通はまだだろう。
 空イキ凄い気持ちいいっていうけど、やっぱりそれはまずいよなあ。本当なら触らせるのも、きっとあんまりよくない。
 でも本音を言えば触って貰いたい。
 どうしよう。俺から言い出した訳じゃなくて、律から言ってくれてるんだ。ここはのってしまうべきじゃないか? 触って貰うくらいなら……いいんじゃないか?
 
 喉がからからに渇いてくる。引きつって、声が上手く出ない。
 
「……わって……。触って、律……」
「うん……」
 
 律がベッドから降りて、俺の傍に来る。張り詰めたジーンズ越しに触られて……。物凄い激痛が走った。
 
「い、痛たた……」
「痛い!? へっ、平気? どうしよう……」
「服の上からじゃなくて、直接触って……」
 
 ジーンズは硬いから、完勃ちしている状態で上から触られると凄く痛い。直接触らせるのは凄い申し訳ない気もするけど、多分長くはもたないから許して欲しい。
 ごめんな、律。こんなことさせて。悪いお兄ちゃんで、ごめんな。
 これから気持ちよくなろうって言うのに、何だか凄く悲しい気分になってきた。泣いてしまいそうだ。
 
「えっと、ファスナー下ろせばいいんだよね?」
 
 律の頬が少し紅潮してる。俺を見て興奮してくれてるんだろうか。俺は律の髪をさらりと撫でて、こめかみにキスをした。
 
「あまり、見ないでいいから」
「え? でも……。別に、お風呂とかで見慣れてるし」
「今は見慣れない物体に進化してるから、見ない方がいい」
 
 俺は手の平で律の瞼を塞いで、もう片方の手を俺のそこに誘導させた。
 見せないのは俺の良心。律の可愛らしいそことは違う、こんな猥褻物見せられない。見せる妄想なら何度もしたけど。
 律の手がそっとふれて、びくりと震えたのが伝わってきた。
 
「なんか、ぬるっとしてる」
「ん……」
 
 やばい、俺も震える。律の手が……律の手が。俺の、やらしいとこにふれてる。先端からすぐにどろっとした液体が溢れていく。
 少し大きくなったけど、まだまだ小さい律の手の平。この手の平に、吐き出していいんだ。
 怖がられるかもしれないって思うのに、息が荒くなって止まらない。
 気付けば俺は律の手を使って、上下に強く扱いていた。
 
「も、少し……力込めて」
「こう?」
「そっ……」
 
 ……出た。……え? えええっ。うわああ。まだ、全然……。え。30秒くらい。俺早すぎ……。
 
「なんかビチャッてした」
 
 律が目隠ししている俺の手を外そうと、精液のついていない手で触ってくる。
 
「ま、待って、待って、拭いてから」
 
 放出後で力の抜けている俺の手は、あっさりと律の瞼から外れてしまった。
 律が手の平に吐き出された俺の精液をじっと見る。
 
「凄い。こんな、なんか……カルピスみたいのがでるんだ」
 
 よりによってそんな感想! お兄ちゃん今度は鼻血を噴いてしまう!
 あー……。そうか、一応メカニズム的には習ってきたんだな。やましいこと考えすぎな俺が悪い。
 このまま性教育にしちゃえばいい。エレクトしたアレを見せるのはまずいけど。
 
「そのうち律も出るようになるんだぞ」
「なんか信じられないな……」
「朝起きて、パンツがべとっとしてても、お漏らしでも病気でもないからな」
「ホントにあるのかな、そんなこと」
「あるある。だから、もしそうなったら絶対お兄ちゃんに教えること」
「えー……恥ずかしい」
「俺だってこんな恥ずかしい姿見せたのに」
「お兄ちゃんは好きで見せたんじゃない……」
 
 もっともすぎて、何も言えない。
 律はそう言いながら、俺のそこを凝視した。今は通常時……。風呂でも見せてるから、まあ問題ない……よな。
 とりあえず拭こう。
 
「律、手拭く……っ!?」
 
 律が手の平を、ぺろりと舐めた。
 
「塩っぽくて苦くてまずい」
 
 俺……今死んでもいいかもしれない……。
 
「そ、それは舐めていいものじゃないんだ。手、拭くぞ、律」
「うんー」
 
 ティッシュで手を拭っていく。俺の手、緊張で震えてないだろうか。震えてること、律にばれないかな。
 律が綺麗な方の手で、俺の頭を撫でてくれる。
 
「気持ち良かった?」
「ん……」
「……えへへ。お兄ちゃん、可愛い」
 
 俺より律の方が可愛いのに、そんなこと嬉しそうな顔で……。
 口唇にちゅっとキスをされた。俺の味がした。……でも、甘かった。
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