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小学校低学年編
夏休みの宿題
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夏休みも終盤……と来たら、世の小学生は夏休みの宿題に追われている頃だ。
俺は可愛気のない子供だったから、最初の一週間ですべてを終えていた。
あの頃は律も生まれていなかったし、夢中になれるものなんて何もなかった。
律がもしあの頃に生まれていたなら、俺は夏休みを終えてから宿題をやるタイプだったに違いない。
そして律も俺と同じように、開始一週間で終わらせるタイプだった。去年は手伝えなくてがっかりしたものだ。
「夏休みの宿題、手伝って欲しいんだけど……」
だから、律がそう言ってきた時は驚いた。
もちろん君のためなら、兄さん不正だってなんだってしてしまう。代理でなんだってやってやる。
それが律のためにならないって判っていても、甘えられたら断れるはずなんてない。
「いいよ。何を手伝えばいいのかな」
「しゃせい」
俺はたっぷり五分は固まった。
……しゃせ……。
「だから、ここを……こうして擦るとね」
「あっ……だめぇ、お兄ちゃん、触らないで。おしっこ漏れちゃうよう……」
というようなめくるめく妄想が、頭の中を思い切り浮かんできて俺は思わずその場にしゃがみ込んだ。
「やっぱりだめ……?」
「い、いや。お……お兄ちゃんでよかったら、いくらでも……手伝うよ」
本当に、それを手伝わせてくれるなら小2なんかじゃ味わえない快楽を与えてやるのに!
……なんて、この関係を壊すのが怖くて、そんなことできるはずないのにな。俺、妄想ばっかり。
「お外に連れて行ってあげればいいのかな」
「ううん。あのね、先生が一番大好きな物を描きなさいって。だから、お兄ちゃんを描きたいの!」
かっ……可愛すぎる、律……!
でもそれじゃ人物画だ。
「しゃ、写生……っていうのはね、景色とかを描くことなんだ」
「景色……」
「好きな景色はある?」
「うーん……。お庭かな」
「うちの庭でいいの?」
「うん。お兄ちゃんといっぱい遊んだ場所だから」
ああ。もう抱きしめたい。でも今抱きしめたら絶対、お兄ちゃんが射精する。さすがにそれはまずい。
「じゃあホースで虹作ってあげる」
「ほんと? やったあ!」
可愛い可愛い律。本当なら絵を描く方じゃなくて、別のことを教えてあげたいよ。
今はまだ小2……。いつか俺が、性教育をしてあげられる日とかくるかな。年齢が離れすぎてるから、先に家を出なきゃいけなくなっちゃうかな。
……いくつになったらセーフだろうか。そんなことを考えてしまう俺は、とっくにアウトの領域にいるんだろう。
俺は可愛気のない子供だったから、最初の一週間ですべてを終えていた。
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そして律も俺と同じように、開始一週間で終わらせるタイプだった。去年は手伝えなくてがっかりしたものだ。
「夏休みの宿題、手伝って欲しいんだけど……」
だから、律がそう言ってきた時は驚いた。
もちろん君のためなら、兄さん不正だってなんだってしてしまう。代理でなんだってやってやる。
それが律のためにならないって判っていても、甘えられたら断れるはずなんてない。
「いいよ。何を手伝えばいいのかな」
「しゃせい」
俺はたっぷり五分は固まった。
……しゃせ……。
「だから、ここを……こうして擦るとね」
「あっ……だめぇ、お兄ちゃん、触らないで。おしっこ漏れちゃうよう……」
というようなめくるめく妄想が、頭の中を思い切り浮かんできて俺は思わずその場にしゃがみ込んだ。
「やっぱりだめ……?」
「い、いや。お……お兄ちゃんでよかったら、いくらでも……手伝うよ」
本当に、それを手伝わせてくれるなら小2なんかじゃ味わえない快楽を与えてやるのに!
……なんて、この関係を壊すのが怖くて、そんなことできるはずないのにな。俺、妄想ばっかり。
「お外に連れて行ってあげればいいのかな」
「ううん。あのね、先生が一番大好きな物を描きなさいって。だから、お兄ちゃんを描きたいの!」
かっ……可愛すぎる、律……!
でもそれじゃ人物画だ。
「しゃ、写生……っていうのはね、景色とかを描くことなんだ」
「景色……」
「好きな景色はある?」
「うーん……。お庭かな」
「うちの庭でいいの?」
「うん。お兄ちゃんといっぱい遊んだ場所だから」
ああ。もう抱きしめたい。でも今抱きしめたら絶対、お兄ちゃんが射精する。さすがにそれはまずい。
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