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第七話
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「ただいまー父さん、調が来たよ」
ハンバーガーが温かい内に家に持って帰りたいと話す俺の腕を掴み、菜月はどうしても自分の家に来てほしいとここまで連れてきた。
何年ぶりだろうか、ここに来るのは。
美容室モントレゾールは菜月の両親が営んでいる。モントレゾールはフランス語で私の宝物という意味らしい。ただ、美月が亡くなった11年前からはおばさんは心身の調子を崩し、大半はおじさんが店に立っている。
「……調くん?ああ、久しぶりだね。菜月と依月と仲良くしてくれてありがとう」
「違うのよ、父さん。調は私たちとしか仲良くしようとしないのよ。だから、私たちが、調と仲良くしてあげているのよ」
菜月の自信にあふれた言い方に、調は自然と眉を寄せたが、おじさんの前で醜態をさらすのも見苦しいので黙っておいた。
「沙月は、ちょっと今は二階で横になっていてね。せっかく調くんが顔を出してくれたのに挨拶が出来なくて申し訳ないね」
「いえ、大丈夫です。菜月にどうしてもうちに寄ってほしいと連れてこられただけなので」
「―――ちょっと、調!そういうことは秘密裡にしなきゃダメなことでしょ?何で父さんの前で言っちゃうのよー」
菜月は慌てたように足をバタバタさせている。
「調くん、こんなわがままな娘に付き合わせて悪かったね。今はお客さんもいないし、良かったら奥でお茶でも飲んでいかないかい?」
「すみません、ありがとうございます」
調は菜月に腕を引っ張られながら、奥のリビングへと続く廊下をゆっくりと歩いて行った。
リビングは調の記憶だと、壁に大きなコルクボードが貼られていて、そこにたくさんの家族の笑顔があふれた写真が張り付けられていたはずだった。ただ、そのコルクボードはなくなっており、テレビのまわりのたくさんの置物や人形も片付けられていた。必要不可欠の家具だけが置かれているリビング、という印象だった。
「おじさん、美月にお線香をあげてもいいですか?」
「……あ、ああ、もちろんだよ。美月も、とても喜ぶと思う」
おじさんの目じりにはうっすらと光るものが見受けられた。隣に立つ菜月は何も言わずにこちらを見つめている。
リビングの隣の部屋の和室は美月の生前、おもちゃなどを広げられる子供部屋になっていた。今はその面影もなく、小さな机と小さな仏壇だけが置かれている。
調はゆっくりと仏壇の前に立つと、座布団に座った。三つ編み姿の小さな少女が照れくさそうに微笑んでいる写真が置かれている。
仏壇はおじさんが毎日綺麗にしてくれているのか、埃一つ落ちていなかった。お仏飯、水も供えられており、両脇には紫色と薄紅色の花が手向けられていた。蝋燭に火をともし、線香を近づける。白檀のほのかな香りが漂い、一気に現世から引き離される現実と相対する感覚に陥った。
父は昔から伽羅や沈香といった香木を自室に置いて楽しんでいたのを思い出した。調は美月の葬式でかいだ香りだったので、そんな死を彷彿とさせる香りを何故好き好んで漂わせるのかと、嫌な感情しか抱いていなかった。
だけど、調自身も大きくなり、こうしてあらためて香りを嗅ぐと妙に無我の境地に至るような気がしていた。無我によって、今はいない美月に手が届きそうな、そんな不思議な心地よさが感じられていた。
「……美月、ずっと来れなくてごめん」
写真の中の少女に許しを請うために出た言葉は、返されるわけもなく宙に霧散して消えた。
「調くん、ありがとう。いつでも美月に会いに来てくれて構わないからね」
おじさんは美容室の外まで出てきて見送ってくれた。
「父さん、ちょっと近くまで送ってくるね」
「いや、外が暗くなるし送らなくて大丈夫―――」
「私が一緒に歩きたいの。暗くなる前には引き返すし、大丈夫よ。父さん、いってくるね」
おじさんは胸あたりで軽く手を振った。調は一礼すると、菜月と一緒に歩き始めた。
「……おじさん、前より少し痩せた?」
「うん、痩せたというよりやつれたかも。母さん、調子がいい時はいいんだけど、二階でずっと寝ている時間も多くて。自営業だから店を開く時間を多くしないといけないんだけど、父さん一人でまわせない時は待ってるお客さんが帰っちゃったりしてさ。二馬力分を父さん一人で担ってるから本当に大変そう。あとは母さんの病院に付き添ったりとかもしてるし。家事は依月と協力しながらなんとかやってるけど、なかなか厳しいものがあるよね……」
調が黙っていると、菜月はあわてて両方の手のひらを大きく振った。
「あ、別に、調に同情して欲しくてこういうことを言っているわけじゃないからね!」
「……分かってるよ、でも、真実なんだろ」
今度は菜月が俯きがちになり無言になった。調もあえて何も言わずに横を歩いた。
目の前に川が見えてきた。11年前、皆で川遊びをしたあの川だ。
橋の欄干に菜月は体を預けて川の流れを眺めた。
「あの時は楽しかったよねー皆で川遊びしてさ、美月も楽しそうで、また来年もこんな夏休みを過ごすんだろうなぁって疑いもしなかった」
菜月の髪が下から吹いてきた風にさあっとなびいた。
「父さんと母さんと依月と美月と私で、5人で笑いあって楽しい日々を過ごすことが当たり前だって思ってた。思ってたのに、あの日に、すべてが変わってしまった」
くるりと体を返し、じっと調を見やった。
「私も依月も、美月が死んだのは不注意じゃないと思っているの。美月は私や依月と違ってきちんと周りの状況や真意を読み取れる子だし、あんな雑木林に一人で向かうようなことはしないと思ってる」
どくん、と心臓が不穏の音を立てた。これ以上、菜月に言葉を発させてはいけないと危険信号が明滅している。
だけど、それを止める術を調は持ち合わせていなかった。
「警察の人から父さんと母さんが説明を受けているのを聞いていたけれど、それなりに状況を理解できる年齢になってからは、やっぱりぬかるんだ土に足を滑らせて池に落ちたっていうのはおかしいと思う。誰かと一緒に向かって、その人に突き落とされたんじゃないかって―――」
「菜月!」
声の方を向くと、橋の入口の方に肩を怒らせてこちらを睨みつけている依月が立っていた。今までに見たことのない表情に、俺は思わず息をのんだ。
「菜月、憶測にすぎないことをべらべらと話すな!」
「だって、だって、美月は―――」
「俺たちの業に、調を巻き込むな!」
依月の言葉に、菜月はひくっと喉を鳴らした。そのまま力が抜けたように欄干の前に座り込んでしまった。
「菜月、大丈夫か。立てるか」
「調、菜月は俺が連れて行くから大丈夫。そのまま帰ってくれ」
「依月、調は私が無理やり家に連れて行ったの。美月に、線香をあげてくれた」
菜月の言葉に依月は少し表情を緩めると、「そうか」と呟いた。
「調、わざわざ来てくれてありがとう。また、明日学校で」
「……ああ」
依月は菜月を立たせると、手を引いてゆっくりと歩いて行った。
「またな」といつもの軽い笑顔で振り返ることもなく。
「業、か……」
依月はもしかしたら11年前の真相に近づいているのかもしれない。二人を巻き込みたくない、知られたくないという思いは調も一緒だった。
「あまり、悠長なことはしていられないな」
ずっとこのまま三人で毎日を過ごしていければ、と思っていたが、二人よりも早く真相にだとりつく必要がありそうだ。
そのためには、11年前に泥だらけの靴で帰ってきた律人にまずは疑いの目を向けざるを得ない。
鞄の中の冷え切ったハンバーガーが未来を暗示させるようで、自然と唇を強くかみしめた。
ハンバーガーが温かい内に家に持って帰りたいと話す俺の腕を掴み、菜月はどうしても自分の家に来てほしいとここまで連れてきた。
何年ぶりだろうか、ここに来るのは。
美容室モントレゾールは菜月の両親が営んでいる。モントレゾールはフランス語で私の宝物という意味らしい。ただ、美月が亡くなった11年前からはおばさんは心身の調子を崩し、大半はおじさんが店に立っている。
「……調くん?ああ、久しぶりだね。菜月と依月と仲良くしてくれてありがとう」
「違うのよ、父さん。調は私たちとしか仲良くしようとしないのよ。だから、私たちが、調と仲良くしてあげているのよ」
菜月の自信にあふれた言い方に、調は自然と眉を寄せたが、おじさんの前で醜態をさらすのも見苦しいので黙っておいた。
「沙月は、ちょっと今は二階で横になっていてね。せっかく調くんが顔を出してくれたのに挨拶が出来なくて申し訳ないね」
「いえ、大丈夫です。菜月にどうしてもうちに寄ってほしいと連れてこられただけなので」
「―――ちょっと、調!そういうことは秘密裡にしなきゃダメなことでしょ?何で父さんの前で言っちゃうのよー」
菜月は慌てたように足をバタバタさせている。
「調くん、こんなわがままな娘に付き合わせて悪かったね。今はお客さんもいないし、良かったら奥でお茶でも飲んでいかないかい?」
「すみません、ありがとうございます」
調は菜月に腕を引っ張られながら、奥のリビングへと続く廊下をゆっくりと歩いて行った。
リビングは調の記憶だと、壁に大きなコルクボードが貼られていて、そこにたくさんの家族の笑顔があふれた写真が張り付けられていたはずだった。ただ、そのコルクボードはなくなっており、テレビのまわりのたくさんの置物や人形も片付けられていた。必要不可欠の家具だけが置かれているリビング、という印象だった。
「おじさん、美月にお線香をあげてもいいですか?」
「……あ、ああ、もちろんだよ。美月も、とても喜ぶと思う」
おじさんの目じりにはうっすらと光るものが見受けられた。隣に立つ菜月は何も言わずにこちらを見つめている。
リビングの隣の部屋の和室は美月の生前、おもちゃなどを広げられる子供部屋になっていた。今はその面影もなく、小さな机と小さな仏壇だけが置かれている。
調はゆっくりと仏壇の前に立つと、座布団に座った。三つ編み姿の小さな少女が照れくさそうに微笑んでいる写真が置かれている。
仏壇はおじさんが毎日綺麗にしてくれているのか、埃一つ落ちていなかった。お仏飯、水も供えられており、両脇には紫色と薄紅色の花が手向けられていた。蝋燭に火をともし、線香を近づける。白檀のほのかな香りが漂い、一気に現世から引き離される現実と相対する感覚に陥った。
父は昔から伽羅や沈香といった香木を自室に置いて楽しんでいたのを思い出した。調は美月の葬式でかいだ香りだったので、そんな死を彷彿とさせる香りを何故好き好んで漂わせるのかと、嫌な感情しか抱いていなかった。
だけど、調自身も大きくなり、こうしてあらためて香りを嗅ぐと妙に無我の境地に至るような気がしていた。無我によって、今はいない美月に手が届きそうな、そんな不思議な心地よさが感じられていた。
「……美月、ずっと来れなくてごめん」
写真の中の少女に許しを請うために出た言葉は、返されるわけもなく宙に霧散して消えた。
「調くん、ありがとう。いつでも美月に会いに来てくれて構わないからね」
おじさんは美容室の外まで出てきて見送ってくれた。
「父さん、ちょっと近くまで送ってくるね」
「いや、外が暗くなるし送らなくて大丈夫―――」
「私が一緒に歩きたいの。暗くなる前には引き返すし、大丈夫よ。父さん、いってくるね」
おじさんは胸あたりで軽く手を振った。調は一礼すると、菜月と一緒に歩き始めた。
「……おじさん、前より少し痩せた?」
「うん、痩せたというよりやつれたかも。母さん、調子がいい時はいいんだけど、二階でずっと寝ている時間も多くて。自営業だから店を開く時間を多くしないといけないんだけど、父さん一人でまわせない時は待ってるお客さんが帰っちゃったりしてさ。二馬力分を父さん一人で担ってるから本当に大変そう。あとは母さんの病院に付き添ったりとかもしてるし。家事は依月と協力しながらなんとかやってるけど、なかなか厳しいものがあるよね……」
調が黙っていると、菜月はあわてて両方の手のひらを大きく振った。
「あ、別に、調に同情して欲しくてこういうことを言っているわけじゃないからね!」
「……分かってるよ、でも、真実なんだろ」
今度は菜月が俯きがちになり無言になった。調もあえて何も言わずに横を歩いた。
目の前に川が見えてきた。11年前、皆で川遊びをしたあの川だ。
橋の欄干に菜月は体を預けて川の流れを眺めた。
「あの時は楽しかったよねー皆で川遊びしてさ、美月も楽しそうで、また来年もこんな夏休みを過ごすんだろうなぁって疑いもしなかった」
菜月の髪が下から吹いてきた風にさあっとなびいた。
「父さんと母さんと依月と美月と私で、5人で笑いあって楽しい日々を過ごすことが当たり前だって思ってた。思ってたのに、あの日に、すべてが変わってしまった」
くるりと体を返し、じっと調を見やった。
「私も依月も、美月が死んだのは不注意じゃないと思っているの。美月は私や依月と違ってきちんと周りの状況や真意を読み取れる子だし、あんな雑木林に一人で向かうようなことはしないと思ってる」
どくん、と心臓が不穏の音を立てた。これ以上、菜月に言葉を発させてはいけないと危険信号が明滅している。
だけど、それを止める術を調は持ち合わせていなかった。
「警察の人から父さんと母さんが説明を受けているのを聞いていたけれど、それなりに状況を理解できる年齢になってからは、やっぱりぬかるんだ土に足を滑らせて池に落ちたっていうのはおかしいと思う。誰かと一緒に向かって、その人に突き落とされたんじゃないかって―――」
「菜月!」
声の方を向くと、橋の入口の方に肩を怒らせてこちらを睨みつけている依月が立っていた。今までに見たことのない表情に、俺は思わず息をのんだ。
「菜月、憶測にすぎないことをべらべらと話すな!」
「だって、だって、美月は―――」
「俺たちの業に、調を巻き込むな!」
依月の言葉に、菜月はひくっと喉を鳴らした。そのまま力が抜けたように欄干の前に座り込んでしまった。
「菜月、大丈夫か。立てるか」
「調、菜月は俺が連れて行くから大丈夫。そのまま帰ってくれ」
「依月、調は私が無理やり家に連れて行ったの。美月に、線香をあげてくれた」
菜月の言葉に依月は少し表情を緩めると、「そうか」と呟いた。
「調、わざわざ来てくれてありがとう。また、明日学校で」
「……ああ」
依月は菜月を立たせると、手を引いてゆっくりと歩いて行った。
「またな」といつもの軽い笑顔で振り返ることもなく。
「業、か……」
依月はもしかしたら11年前の真相に近づいているのかもしれない。二人を巻き込みたくない、知られたくないという思いは調も一緒だった。
「あまり、悠長なことはしていられないな」
ずっとこのまま三人で毎日を過ごしていければ、と思っていたが、二人よりも早く真相にだとりつく必要がありそうだ。
そのためには、11年前に泥だらけの靴で帰ってきた律人にまずは疑いの目を向けざるを得ない。
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