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スパダリdom様は金曜の夜だけsubになる(後半エロ多め)【完結】

繊細なsub様

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※ここから3話ぐらいはただのストーリーになります。playをしている様子が見たい方は飛ばしてください。(この話の真ん中と3話目の最後には少しだけplayシーンがあります)


***

「お呼びですかお母様」

  久しぶりに帰った我が家に客人として通されて母の執務室まで連れてこられた。

「輝夜、取締役会で沙雪が解任されました」

「沙雪が…?」

「sub保護法に背いたplayを強いたとかで警察に逮捕されたんです。全く馬鹿馬鹿しい。subなんて何をしても喜ぶくせにこんな時だけ被害者ズラなんて!都合のいいことだわ、だから輝夜あなたが家を継ぎなさい。」

  最近はdomとして生きられているそうだし安心だわ。と、勝手に話が進んでいく。

「話は以上よ。明日から部長の席を用意したからそこでお父様の仕事を学びなさい」



____パタン

  家に帰りソファーに倒れ込む。
(自分が望んだ展開じゃないか)

  親に自分の価値を認めてもらう。それのためにたくさんの努力をした。
  少なくとも妹の変わりに選ばれる程度には認めて貰えたんだ………。

  subの自分は認めて貰えなかったけど別に今までと何も変わらない。
  これから自分を選んで良かったと思わせればいい。


***


「金曜日以外に来てくれるのは初めてだね、夜」

  会社に行くと部長の部屋が与えられていた。久しぶりにお父様とも話した。

  期待を裏切るな、そう言われた。

  気がつくとここに来てご主人様を指名していた。

「なにかあったのかな?ここにいる間は安心して。何があったか言える範囲で言って(say)」

  ご主人様のコマンドを聴いた瞬間今まで誰にも言ってこなかった気持ちが溢れ出す。

「私はsubになりたくなかった」

「!!!」

「domに産まれていれば完璧だった!お母様もお父様も私を見てくれたのにっ」

___ぽろぽろ

  目から涙が落ちる。結局誰も自分を見てくれない。
  完璧な“輝夜”にしか興味が無いんだ。
  今になって今まで頑張ってきたのは本当の自分を周りに認めてもらうためだったと気づいた。

  でもsubである限り両親は私を決して認めない。周りの人も自分が家から捨てられたと知ったらすぐいなくなっていくだろう……

  自分が頑張る意味がわからない___

  このままdomとして、偽りの自分で生きていくしかないんだ、

  子供みたいに泣きじゃくって床に座り込みながらないた。ご主人様は何も言わずに聞いていてくれた____


「で?」

「え……」

「それで?domとして生きなきゃいけないならなんでここに来たの?」

「そ、れは…」

「服脱いで、こっちに来い」

「え、ご主人…様?」

  ご主人様がglareを出している。そんなことは初めてだった。というより、play前の契約でNGにしていたはずだ。

  体がガタガタ震える。頭が従うことを拒否しているのに体は命令をこなそうと勝手に動こうとする。
  自分の意思とは関係なく動く体もご主人様が怒っているという事実も自分の将来への不安もただただ怖くて逃げ出したくなった。

「そうそうできるじゃん。お前はsubなんだよ。domじゃない。命令されないと幸福なんて得られない。夜が求めるのが愛なんだったらそんなものは一生手に入らないよ」

____やめて…やめてっ

  ご主人様からそんな言葉をかけられると思っていなくて泣き続けながら目を見つめる事しかできない。

「domを失望させる悪い子にはたっぷりお仕置きしてあげないとね」

「ぁ……」
















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