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最終章
代役
しおりを挟む動かない時計を見上げていた。
吉田障子は心を失ったような空っぽな表情をしていた。
ただ、あのチクタクと鳴る音だけをほんの少し懐かしく思っていた。
いったいあの子の為に何が出来たのだろう──。
仄暗い教室では、どうにも学校とは不釣り合いな三人の男たちが奇妙な話し合いをしていた。だがそれも、もはや障子にとってどうでもいい話であった。彼の胸を渦巻くのは誰のものかも定かでない戦中の記憶ばかり。そんな彼がまさかこのすぐ後、窓辺に座った陰気な男の言葉に呑まれ、動揺し、驚愕し、そうしてその激情を思い出させられる羽目になろうとは、夢にも思っていなかった。
「おいキザキ、ヤナギの霊って何だよ?」
早瀬竜司は尖った犬歯を唇の上に、苛立たしげに足を揺すっていた。
「テメェさっきからマジ意味分かんねーんだよ」
細い眉が般若の如く捻られている。さらに扉の前では野洲孝之助が険しい表情で腕を組んでいる。
そんな彼らに向かって木崎隆明はうっすらと透けた手のひらを掲げてみせた。
「説明すると長くなる。まぁ、この学校を彷徨う幽霊のようなものだと考えてくれればいい」
そう一息、コーヒーを啜った。白い湯気がゆらりと揺らめいた。
“苦獰天”の総長である孝之助はカッと目を見開くと、純白の特攻服をバサリとはためかせた。
「全て話せと言っているだろう! 曖昧は許さんぞ!」
「多分に複雑な話でな、それに時間もあまり残されていない」
「ヤナギの霊とやらはすでに知っている! 山本千代子という女の生まれ変わりが学校を彷徨っているという子供の怪談話であろう!」
「正確に言えば生まれ変わりではない。子供の怪談話ともまた違う。彼女たち、いいや俺たちはただ記憶を紡がれているだけなんだ」
「だから分かり難ぃんだよ! 結局テメェは何者なんだ!」
ダンッと竜司は床を踏み鳴らした。コーヒーに微かな波紋が浮かぶ。
「俺は田村しょう子という少女の生まれ変わりだ。山本千代子とは親友だった」
「田村なんて誰が知るかよ! 戦争って事ぁ山本って女もとっくに死んでんだろ!」
「ところが早瀬くん、君はすでに山本千代子と出会っている。あの全身が黒く煤けた幽霊、君が頭を撫でたおかっぱの娘、彼女こそが空襲で死んだ山本千代子だったんだ。まぁ、器のみではあるが」
教室の時計から音が響いてくることはなかった。
いくら後悔しようとも現実が変わることはなかった。
障子は感情の薄れた瞳を前に、気が付けば三人の会話に耳を傾けていた。
「アイツかよ」
竜司はそう呟くと、手前の机に手のひらを置いた。この世のものではないだろうことは出会った瞬間から分かっていた。が、まさか戦争中に焼け死んだ少女であろうとは夢にも思わなかった。
「あの……英子とかいうコーヒー好きも戦争で死んじまった女なのか?」
「いいや、英子さんは違う。彼女は山本千代子の一人目の生まれ変わりだ」
「そうかよ」
そういえばそんなような事を話していたな、と竜司はやっと納得したように頬を緩め、少し寂しげに視線を落とした。
「一人目とは」
孝之助は顔を顰めたまま腕を組んでいた。
「まるで二人目や三人目が居るような口ぶりではないか」
「山本千代子の生まれ変わりは四人存在する」
「馬鹿な! まだ戦後七十年ほどしか経っておらんのだぞ! 人一人の平均寿命にすら達しておらんではないか!」
「だから多分に複雑な話だと言っている。そもそもが彼女たちは生まれ変わりではないのだ。詳細は省くが、一九四五年の春の終わりに山本千代子という少女が空襲により命を落とした。十八の歳の事だ。ゆえに紡がれる記憶は十八歳までであり、終戦から七十年で山本千代子を含む五人のヤナギの霊が現れる結果となったのだ」
「うーむ、つまり、十八年ごとに新たな生まれ変わりがこの世に現れていると言いたいわけか……。だが、それだと計算が合わんぞ?」
「それは三人目のヤナギの霊である村田みどりが十六歳でこの世を去ったからだ」
「ヤナギの霊とは薄命なのか?」
「皆がというわけではない。四人目のヤナギの霊はまだ生きている。ゆえに山本千代子の生まれ変わりである四人目と五人目が同時にこの世に存在するという結果となっている」
「ふむ、で、その四人目と五人目はいったい誰だ?」
「四人目は彼、吉田くんのお母さんで、五人目はこの学校に通う生徒だ」
視線が一斉に吉田障子の元に集まった。
だが、障子はといえば至極どうでもいいといった表情であり、今や戦中の記憶に心を奪われていた彼はひたすらに、七十年もの間体が入れ替わったままだった鈴木夏子という少女を憐んでいた。
「この夜の校舎は、校庭にひっそりと立つシダレヤナギに生まれた精神で構成されている」
沈黙が訪れると、木崎は一口、コーヒーの香りを味わった。そうして彼はおもむろに話を続けた。
「人という生命体は精神と魂と体の三つにより成り立っている。このうちの精神というものが不安定で、非常に厄介なものへと変わりやすい。それは精神が魂と体の繋がりにより際限なく成長していくからだ」
「今度はいったい何を?」
「この夜の物語には、多分に複雑な、偶然という要素が多く含まれている。魔女と呼ばれる別の魂を持った種族と、巫女と呼ばれる特殊な精神を持った人、さらに世界大戦という異常事態の中を必死に生きた少女たちの想いが混在している。始まりは校庭に生える一本のヤナギ──戦前からこの地を見下ろすシダレヤナギの木に、空襲に焼かれた魔女と少女の魂がしがみ付いた。さらにそこに特殊な瞳を持つ巫女の力が加わった。そうして七十年もの間、二つの魂と巫女の力で繋がったヤナギの木という体の中に、異質で巨大な精神が膨れ上がっていった」
「ちょっと待て! 随分とエスエフチックな方向に話が進んでいるようだが?」
「ああ、だから話半分に聞いてもらえればいい」
「気色悪ぃ野郎だぜ」
やっと顔を上げた竜司はそう憎々しげに木崎を睨み付けた。
「おいキザキ、テメェあんだけ無口だった陰気野郎が、随分とよく喋るじゃねぇか?」
「俺は元々よく喋る奴だった。それを今こうして、完全に消える間際になって、やっと思い出せた」
「へっ、んだよ。まさか死ぬのが怖ぇってか?」
「ああ、怖い」
竜司は「チッ」と舌打ちをするとまた押し黙ってしまった。恐怖という感情はまさに彼が覚えさせられたばかりの、どうしようもない人としての本能であった。
「完全に消えるとはどういう意味か? キザキさん、貴方はすでに死んでいるのではなかったのか?」
「今の俺は器のない魂のみの存在だ。つまり体の方がすでに死んでしまっているというわけだ」
「ならば何故こうして話していられる!」
「それはここがヤナギの木の精神空間だからだ。シダレヤナギという体の中の、少女たちの記憶で構成された精神世界を、俺たちという存在が魂のみで漂っている」
「それは……つまり俺たちはすでに死んでいると?」
「お前はまだ生きている。この世界の外で魂の抜けたお前の体が待っている。だから生きてここを出られる。だが、俺の場合は違う。俺の肉体はすでに死んでいる。その為、ここを出る事はできない」
木崎はそう言って、薄れ掛かった手をまた、窓から望む夜空に透かしてみせた。
「ならば……ならば何時迄もここに居ればいいだけの話であろう」
「そうもいかない。ここは彼女たちヤナギの霊の記憶で構成された世界だ。つまり俺という存在は記憶の外、いわば部外者であり、いずれは消えて無くなってしまう。いいや、そうだな、忘れ去られてしまうといった表現が正しいか」
「貴方もまたヤナギの霊であると、貴方自身がそう言っていたではないか。それなのにどうして消えてしまう」
「それは俺が田村しょう子だからだ。山本千代子の生まれ変わり以外はこの精神空間に長く留まることは出来ない。それが何故かといえば、記憶はやがて薄れ、そうして忘れ去られてしまうからだ」
「なら俺たちもヤベェんじゃねーの?」
竜司は、彼の手元に置かれたコーヒーを見下ろしていた。それは先ほど鈴木英子が残していったもので、まだ熱々とした白い湯気が漆黒に穏やかな表面をすうっと滑っていた。
「すぐに消えてしまうというわけではない。徐々に薄れていくといった感じだ。それに外で肉体が生きている場合は精神のつながりが別にある為に消える事もない。だから怯えなくてもいい」
「怯えてねーよカスッ!」
「だが、別の問題が発生している」
「ああ?」
「もうすぐこの夜の校舎自体が崩壊する。その場合、外の肉体が死んでしまっていれば、魂は早い段階で青い海に溺れ、消えて無くなってしまう」
木崎は、教室の中央辺りに座った吉田障子を気にするように、柔らかな視線を下ろしていた。だが、やはり障子は心ここに在らずといった様子で、ほんの僅かにも顔を動かさなかった。
「ここが崩壊する? それは何故だ?」
「この夜を危険だと考える者たちがいるからだ。そして俺自身もこの夜は危険だと考えている」
「つまりキザキさん、貴方がこの夜の学校を崩壊させると……?」
「いいや、俺にその意思はない。俺以外の別の存在、老いた巫女や、お前たち暴走族を操っていた少女、たとえば小野寺文久がその気になれば瞬く間にこの夜を終わらせることも可能であろうし、そしてそこの彼、吉田くんの頑張り次第でも、シダレヤナギはやっと長い夢の終わりを迎えられる」
木崎の唇が横に動いた。何やら意味ありげな微笑みである。だが、それに対して障子はなんと返してやることもできず、また、なんの感情も浮かばせられなかった。
「それで、だから何だっつーんだ? テメェは何だって俺たちにそんな話をしやがった?」
「消えてしまう前に誰かに話しておきたかった、それだけだ」
「くだらねぇ」
竜司はケッと不快げに唾を吐き出した。孝之助もまた憮然とした表情で肩を落としている。コーヒーカップから立ち昇る白い線の流ればかりが絶え間ない。気が付けば彼らは完全なる夜の静寂に呑まれていた。
「一つだけ」
いくらかの沈黙の後、カップを机に置いた木崎は、彼らしい抑揚の欠けた声を落とした。それがこの場では、何処かもったいぶったような、必要以上に重々しい言葉となった。
「話しておきたかったことがある」
「もう十分話したじゃねーかよ」
竜司は彼の手元のカップに手を伸ばしていた。夜の影よりも深い黒がカップの中に沈んでいる。だが、やはりその香ばしい匂いを間近にしたのみで、竜司はうっと頬を歪めてしまった。
「俺がしたかったのは俺自身の話だ」
「テメェの本名が田村なんとかって話か?」
「ああ、その続きだ」
「興味ねぇよ。テメェのことなんざ一切興味ねぇよ。それよりも……おいキザキ、あの小野寺文久とかいうイカれ野郎のことを話しやがれ。テメェ、どうせアイツのことも知ってやがったんだろ?」
「小野寺文久は俺の同級生だった」
「んだとッ!」
「奴の存在もこの奇妙な物語の一端に関わってくる。が、その前に──」
もったいぶった態度である。
竜司はコーヒーカップを投げ付けようという衝動を堪え、代わりに近くの椅子を蹴り上げた。小野寺文久の構える白銀の銃口の煌めきが未だに瞼の裏に張り付いて離れなかった。
「なぁ吉田くん」
木崎はその陰気な視線を真っ直ぐ、夜の影に薄れ掛かった障子の瞳に向けた。
障子は微かに顔を持ち上げると、そんな彼の顔を正面から見つめ返した。
「君に王子というあだ名を付けた人は覚えているか?」
瞬間、障子の表情が固まる。ドッと心臓が跳ね上がる。
まさかその質問を、同級生である姫宮玲華の口からではなく、名前も知らないような陰気な中年男から浴びせられることになろうとは、思ってもみなかった。
慌てて首を振った障子は、不意を突かれた動揺を隠そうと、引き攣った笑みを浮かべた。
「し、知りませんけど……?」
木崎は優しげに微笑んだまま「そうか」と頷いた。だが、その陰気な瞼の奥に隠れた瞳には、まるで全てを見通しているかのような深い影が沈んでいた。
「もう一度言っておく。俺はこの話を誰にもするつもりはなかったし、出来ることなら聞かせたくないと思っている」
「いいから全てを話せと言っているだろう」
「お前たちの為を思ってのことだ」
「そもそも時間がないのではなかったのか!」
「ああ、そうだったな」
そう一口、コーヒーを味わう。
白い線が月明かりに揺れる。
「山本千代子の生まれ変わりの話は理解したか」
「記憶が繋がっているという四人の女の話であろう。総括してヤナギの霊という。俄かには信じがたいがな」
「そうだ。一人目の山本千代子、二人目の鈴木英子、三人目の村田みどり、四人目の吉田真智子、そして五人目の大野木紗夜──。彼女たちはヤナギの霊と呼ばれ、この夜と精神が繋がり、この夜の中核を成し、今まさにこの夜と共に眠らされようとしている」
「小野寺文久の手によってか?」
「小野寺文久もその一人であろうし、なにぶん七十年の長きに渡る物語だ、巻き込まれた者たちは数知れず、それゆえに多くの者たちがこの夜を終わらせようと動いている」
「それでキザキさん、貴方が聞かせたくないという話は何なのだ」
「俺自身の話だ」
「貴方が田村しょう子だという話か?」
「俺を除いて──その事実を知るものはこの世でお前たち三人だけだろう」
やけに重々しい、いやにもったいぶった言い方である。
それでもその淡々とした口調に孝之助は考え込んでしまった。
「貴方が田村しょう子だったとして、いったいそれの何が問題なんだ?」
「正確には田村しょう子ではない。田村しょう子の生まれ変わりだ」
「だからそれの何が問題なんだ!」
「つまり俺は三人目の田村しょう子だ」
孝之助はあっと声を詰まらせた。そうして口元に手を当てると、深刻そうな影を頬に作り、じっと目を細くした。
「つまり……つまり四人目、そして五人目の貴方がこの世に存在すると……?」
「そうだ」
孝之助は愕然として言葉を失った。竜司もまた驚いたように目を見開いている。
「一人目のヤナギの霊が山本千代子であるというのならば、田村しょう子は一人目の王子であるといえる」
「いったい、それはどういう……」
「そういう物語を夢見た。山本千代子にとっての王子が田村しょう子であった」
木崎はそっと手を前に出した。そうしてコーヒーカップを掴む。だが、その中身が空である事に気がつくと、そのままなす術なく、ゆっくりと膝に手を下ろしていった。何とも中途半端な動作であり、彼自身もまた心を惑わせている様子だった。
「二人目の王子は松本一郎という名であった。戦後すぐに生まれ、そうして二人目のヤナギの霊である鈴木英子と共に、十八歳でこの世を去った」
「そして三人目の王子とやらが、キザキさん、貴方であると……?」
「ああ。そして、問題はここから発生する」
沈黙のたびに夜の空気が重たくなっていった。
障子はどうにも収まらない鼓動に背中を丸め、それでも窓辺の男の言葉から耳を背けられず、ただグッと手を握り締めていた。じっとりとした汗が背中を伝っている。
「俺は四人目の俺を知らない」
木崎の手がまたカップに触れる。たが、白いカップから湯気が立ち上がることはない。
「何故です? 四人目もまた貴方なんでしょう?」
「四人目の俺は俺を知っているだろう。が、三人目の俺に四人目を知る術はなかった」
「生まれてねぇんだろ」
竜司はそう退屈げに肩を伸ばした。その言葉に期待するように孝之助も頷いてみる。
「いいや、俺は俺の生まれ変わりを確信している。それは四人目のヤナギの霊と共に四人目の王子が存在したからだ」
「ならその四人目の王子とやらがテメェじゃねーか」
「違った」
「ああん?」
「四人目の王子は俺ではなかった」
「どういう意味だよ?」
「つまり──いいや、おそらく四人目の俺は王子を辞めたんだ。いわゆる四人目の王子、白崎英治は代役だった」
全身の血が凍り付いたような悪寒に貫かれた。
心臓が止まったかと、障子は息を止め、胸を押さえた。
じゃあ、障子くんが「王子」ね──。
だが、心臓の鼓動は止まってはいなかった。むしろ激しく胸の内で暴れ回る痛みに、その噴火が如き躍動に、障子は吐きそうになった。
「代……役……?」
一人、呟いてみる。
意味が分からない。
心臓の鼓動が収まらない。
窓辺の陰気な男と目が合うと、障子は慌てて顔を伏せ、唇を噛み締めた。
「吉田くん、本当に何も覚えていないんだね?」
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