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最終章
闇夜の銃口
しおりを挟む夜闇に潜む肉食獣のようなひっそりとした影が四階の校舎に落ちる。西側の廊下は天井から垂れ下がる無数の白い布に覆われてしまい、その先にある生徒会室は見えない。
荻野新平は銃口を斜めに下ろした。グロック17の外観は一見するとプラスチックの玩具のようで、凹凸の少ないデザインが少年の姿である新平の手に馴染みやすかった。
白い布はただ不規則に天井から垂れ下げられているだけのようだった。密集しているという程でもないが、布に触れずに抜けられるような隙間はなく、水に湿っているが為に体にまとわり付けば厄介に思える。それらがヤナギの霊によるものであることは疑いようがなく、無防備に触れたが最後、いったいどのような結果が訪れるかは想像に容易かった。
新平の視線が上に動いていく──少年の目は暗い月明かりに浮かんだ埃の形を見分けられるほどに澄んでいた──。そうして白い布の根元付近を視界に捉える。どうにも水に濡れているのは布の下半分までのようで、天井にほど近い根元の部分は赤い糸が目立たぬ程に乾いていた。
新平は重心を後ろに下げた。グロック17の銃口は微かにも動かない。階段の下は夜の底である。新平は再び音もなく闇の中へと影を沈めていった。
「に、逃げなきゃ」
三原麗奈は声を震わせていた。その肌は月の光が透き通るほどに蒼白している。
「逃げるって……何処にさ?」
水口誠也はトントンと耳を叩いた。つい今しがた起こったガス爆発によるショックが短時間に抜け切るはずもなく、キーンという耳鳴りが寝耳にまとわり付くモスキート音のように煩わしい。
生徒会室の様子は悲惨の一言だった。深紅の絨毯は裏地が覗いてしまい、その上に棚やデスク等の備品が散乱している。ただ壁や窓ガラス、天井や扉は新品同様に整ったままで、そのアンバランスさがどうにも不気味だった。
誠也はギュッと目を瞑ると、暗い廊下に視線を向けた。相変わらず無数の白い布が天井から垂れ下がっている。
「ねぇ、真智子さんにはもう敵わないって言うんならさ、やっぱりここに引き篭もるのが正解なんじゃない? 後詰めのない籠城なんて自殺と同じだってさっき言ってたけど、よく考えてみたら外には英一さんや新平さん、それに花子さん達だっているわけだし、誰かが助けに来るまでここに引き篭ってた方がいいよ。ね? そう思わない?」
そう同意を求めるように、誠也は生徒会室を見渡した。白い髪を後ろで束ねた姫宮詩乃は鷹のように鋭い視線を真下に向けたままで、自身をジャンヌダルクの生まれ変わりだと豪語する姫宮玲華は爆発の余韻も冷めやらぬままにきゃっきゃと黄色い声を上げている。一人目のヤナギの霊である山本千代子はといえば、迫り来る玲華の手から逃れようと、いやいやとおかっぱ頭を振り乱していた。
誠也はため息をつくと、またトントンと耳を叩いた。
「ねぇ麗っ」
ドッと息が止まる。
誠也は咄嗟に耳を塞いだ。
ボンッ──と火が燃え上がるような爆発音が再び生徒会室に響き渡ったのだ。
ただそれは先ほどのガス爆発に比べればずっと規模が小さく、どうにも生徒会室の前の、白い布で覆われた廊下で起こった爆発のようだった。
「な……」
次いで銃声が轟く。そうしてコンマ数秒の間もなく、さらに激しい爆発音が、熱風と赤い光を携えて生徒会室に襲いかかった。
「な、なな……なに……? いったい何なのさ……?」
裏返った絨毯の上で背中を丸めたまま、誠也はそっと廊下を振り返った。生徒会室の外は今や赤い炎に包まれており、夜とは思えないほどに眩しい。
やがて炎が薄まっていくと、焼け焦げ崩れ落ちていく白い布の影から一人の少年が姿を現した。それは一見すると幼なげな、大人しそうな少年であり、ただ彼の右手には黒色の拳銃が握られていた。
「え……?」
誠也は僅かに首を傾げた。再び訪れたショックからか、何処かぼんやりとした表情をしている。
対して姫宮詩乃の動きは素早かった。既に裁ちバサミを構えていた老婆は、異様な少年の姿を視認すると共に、白銀の刃をザッと前に振りかざした──。
ダンッ──。
その速度は人の域を凌駕していた。
先に夜を切り裂いたのは銃声だった。
誠也の声も、そして姫宮詩乃がまさに閉じる寸前だった裁ちバサミの金属音も、闇を貫く銃撃音に呑まれてしまう。
刃の折れた裁ちバサミが月の光を反射させた。姫宮詩乃は唖然として乾いた手を前に向けたまま、呻き声すらも上げられなかった。
ダンッ──。
再び黒い銃口から煙が噴き出す。生徒会室に放たれた二発目の銃弾が切り裂いたのは山本千代子の右手だった。まさに夜の底から現れようとしていた無数の千人針の残骸が絨毯の上に舞い落ちる。だが千代子はキョトンとした表情で、鮮血の溢れ出した右手に視線を落とすことすらしなかった。
いったいいつ銃口が向けられたのかも分からない。
まるで初めからそこに構えられていたかのように少年の右手には一切の揺らぎがなかった。その姿は夜闇に浮かんだ静止画のようで、ゆらゆらと揺れる炎が少年の背景に赤い影を添えていた。
「誰だ」
冷酷な眼光には不釣り合いな、少し高めの少年の声である。
「誰がやった」
水口誠也はぼんやりと首を傾げたまま扉の前に視線を落とした。少年の足元にカセットボンベの残骸が転がっていたのだ。
それは家庭用の見慣れたボンベだった。爆発の衝撃からか、ボロ雑巾のように真っ黒にへしゃげてしまっており、その腹には穴が空いている。廊下に視線を向ければ、天井付近に残った白い布が赤い炎に揺らめいてるのが目に映り、爆風と火炎に弾けた布の残骸が水に濡れた廊下で重なり合っている。
先ほど二度の爆発が廊下で起こった。一度目は火が急速に燃え上がったような籠もった爆発音──おそらくはペットボトル等の容器に貯めた可燃性のガスを火炎瓶の要領で爆発させたのだろう──。そうして水に濡れていない天井付近の白い布を燃やし、そこに投げ込んだカセットボンベに銃弾を撃ち込み、二度目の大爆発を起こさせたのだ。
「し、新平さん……?」
誠也はやっと小さく息を吐き出した。乾いた煙の臭いがいやに鼻にまとわり付く。少年は銃口を千代子の額に構えたままで、誠也の方を見向きもしない。
「新平さん……ですよね? でも、どうして……」
無造作に伸ばされていた顎髭はなかった。少年の表情は幼なげで、ガッチリと引き締まっていたはずの体格は少女と見間違うほどにほっそりとしている。だが、少年の容姿は荻野新平の特徴を捉えており、何よりもその醸し出される雰囲気が彼そのものだった。
猛獣のように鋭い眼光。右手に握られた拳銃。卓越した腕前。爆撃による防衛ラインの突破というアイデア──。
少年が荻野新平であることは疑いようのない事実に思えた。
「なんで」
空気が揺らぐ。青い光が強くなっていく。
三原麗奈は驚愕の表情で目を見開いていた。何かを探すように空色の視線が少年の周囲を揺れ動いている。何かに恐怖するように浅い呼吸を繰り返している。
新平の視線が動いた。銃口はそのままに、警戒したように重心を前に落とす。
「先ほどの三階の爆発。あれは誰の仕業だ」
麗奈に向けられた言葉だった。気が付けば銃口は彼女の額に向けられている。新平はその表情、態度、仕草から、人為的としか考えられないガス爆発の実行犯を探り当てようとしていた。
「お前か。危うく一人の命が失われる所だった」
「一人って、もしかして真智子さんのこと……? でも真智子さんはヤナギの霊で……」
鋭い熱が誠也の頬を掠める。遅れて、銃声が彼の鼓膜を弾く。
視線の先に立ち昇る白い煙に恐怖した誠也は、頬を流れる血もそのままに、両手で自らの口を塞いでしまった。
「なんで」
声が震える。空色の瞳が震える。
視線の先に新平の姿を捉えたまま、麗奈は彼の周囲を這うように、瞳を小刻みに揺らし続けた。何かを探すように──。見つからない何かに恐怖するように──。
「精神は……何処? 赤い糸は? なんで繋がりが見えないの?」
麗奈の声は動揺に溢れていた。そんな彼女の額に再び黒い銃口が向けられる。
「さっきからお前はいったい──」
「“動くな”」
シンと凍り付くような声だった。
姫宮玲華の唇が妖艶な紅に煌めいている。その口調も声色も表情も普段の彼女のものではなかった。それは魔女の声か。その言葉通りに皆の動きが止まってしまうと、穏やかな夜の静寂が生徒会室を訪れた。
赤い炎の揺らめきが玲華の唇に反射する。魔女は悠然として冷酷な表情をしていた。
「“お前だけだ”」
荻野新平もまた僅かにも顔色を変えていない。その銃口は麗奈の額に向けられたままである。魔女の言葉と共に麗奈の足がフラフラと後ろに下がっていくも、新平の構える拳銃の先は動かなかった。
やっと身を蝕むような恐怖から脱した誠也は視線を横に動かした。右手を赤い血に染めた山本千代子が苦しげな表情をしている。とにかく止血をせねばと誠也は白い布の切れ端を手に取った。
「まさか、君、もう死んで……」
麗奈の震えは治っていなかった。いったい何に動揺しているのか。青いジャージを着た麗奈の足がその場に崩れ落ちそうになると、玲華はふぅと肩を落とし、そうして彼女に向かって手を差し伸べた。
銃声が轟く──。
白銀の銃弾が玲華の太ももを貫く──。
紅い唇は歪まない。それでもその衝撃に玲華の漆黒の瞳が見開かれた。
いつの間に銃口を向けられていたのか。そんな事を思考する余地もなく、玲華は反射的に声を張り上げた。
「“待て”」
再び新平の体が硬直する。その銃口は玲華の胸元に──。
「“動くな”」
右足の太ももを押さえた玲華はやっと表情を変えた。
「なぜ……動けた?」
玲華の呼吸が浅くなっていく。激痛が魔女としての思考が乱れさせたのだ。
「声は届いていた筈だが」
そう呟くと、玲華は視線を動かした。麗奈の様子を確かめようとしたのだ。その隙を新平は逃さなかった。
「あっ……」
二発目の銃弾が玲華の左肩を貫くと、その衝撃に彼女はバランスを崩した。それでも魔女の意識は健在で、苦痛に歪んだ唇を縦に開いた玲華は、先ほどよりも鋭い声を生徒会室に轟かせた。
「“眠れ”」
それは新平にのみ向けられた言葉である。ゆっくりと新平の体が前に崩れていく。だが、それでも銃口は下がらなかった。素早く体勢を立て直した少年の拳銃から白い煙が上がる。
「“動くな”」
赤い血が頬を伝った。玲華は間髪入れず次の言葉を放った。
「逃げて!」
それは魔女の声ではなかった。だが、皆を動かすには十分な感情が込められていた。
白髪の老婆の手が素早く叩き合わされる。すると、新平の体が生徒会室の壁に向かって弾き飛ばされる。そんな刹那の合間にも銃声は止まなかった。僅か程もない滞空時間に受け身を取りながら、躊躇なく引き金を引いた新平の銃弾は、老婆の左腕を正確に撃ち抜いた。
新平の体が壁に叩き付けられる。同時に、老婆の腕から血が噴き出す。
「“動くな”」
「“動くな”」
「“動くな”」
玲華は言葉を重ねた。思考が少しずつボヤけていく。相手の脳に、その魂に直接命ずる魔女の声は、魔女自身の脳にも負担を強いていた。いわゆる脳過労により、時として魔女は認知症に近い症状を覚えることがあった。
新平の体は確かに魔女の声に従っているようだった。
「“動くな”」と命ずれば動きを止め、「“眠れ”」と命ずれば眠りに入ろうとする。
ごく僅かな時間である。その事実に魔女は驚愕した。完全に従わないというわけではなかったからだ。魔女の声は新平に脳に確かに届いていた。体を支配された状態でなぜ動き出せるのか。それは長き時を生きた魔女にとっても未知の経験だった。
「“動くな”……! “動くな”……! “動く……な”……!」
声が薄れていく。思考がぼやけていく。
もはや新平の体は従う素振りすら見せていない。銃口を額に向けられると、魔女は諦めたように肩を落とした。そうして静かに目を瞑る。
「待て」
掠れた老婆の声だった。今や生徒会室には姫宮の性を持つ巫女と魔女、そして右手に拳銃を下げた少年の三人しか残っていない。
「待ってくれ」
姫宮詩乃は左腕の傷を押さえつつ、悲痛に満ちた表情でそう懇願した。瞳の色は薄い黒色に戻っている。
「ワシらはただここから出たいだけなんじゃ。頼むから殺さんでくれ」
「ダメよ!」
少女の声が加わる。水に溶けたような墨色の影が生徒会室に落ちる。
「絶対に許さないから! 貴方たちはあたしっ……の子供に危害を加えようとしたのよ!」
吉田真智子は長い腕を前に伸ばした。途端に壁が床が天井が、ぐにゃりと歪み始める。姫宮詩乃はクッと視線を尖らせると、愛しい孫娘の身だけでも何とか守り抜こうと、再び瞳の色を薄めていった。
「止めろ!」
新平の怒号が響き渡る。すると柔らかな粘土のような歪みが凍り付く。
「いったい何をしている!」
真智子はビクッと肩を震わせると、恐る恐る、新平の顔を仰ぎ見た。
「あ、あたしは……! だって、この人たちが許せないから……」
「君がしていい事ではない!」
激情に冷静さを失ったような──新平はそんな表情をしていた。真智子もまた怒りに感情を乱すと甲高い声を返した。
「新平さんだって……。あ、あたしにはもう子供がいるの!」
「だからこそだ! 君と俺とでは立場が違う!」
「違わない!」
「君は母親だろ!」
「あたしは……!」
再び空間が歪んでいく。白髪の巫女にはもはや為す術がなく、頭を押さえた孫娘と共に生徒会室の壁に囚われてしまった。
「なぜだ。なぜ君がこんな真似を」
「うるさい!」
そう叫ぶと真智子は生徒会室を飛び出していった。そんな彼女の後を追うように黒い雨が降り始める。
「待って……!」
最後の力を振り絞るように玲華はか細い声が上げた。黒い銃口がもはや動くことすらもままならない魔女の額を捉える。
「なんだ」
「どうして……動ける……。確かに声は届いていた筈……」
「あれは経験済みだ」
「け、経験……。そんな馬鹿な……。いいえ、た、たとえ経験があったとして、魔女の支配から逃れられる筈が……」
「魔女の支配か。くだらん。あんなもの意識を飛ばせば済む話だ」
「へぇ……?」
「体が支配される感覚は確かにある。だが、体の支配は意識の消失と共に途切れる。それさえ分かれば後は反射的に意識を飛ばし、僅かな時間に覚醒すればいい」
「そ、そんなの……。へ……? そんな方法で……?」
手足をすっぽりと壁に拘束された玲華の赤い唇がわなわなと開いていく。
「愚かな魔女め。次妙な真似をすれば即その脳天を撃ち抜いてやる」
「ま、ま……」
そうして玲華の顔にいつもの緩みが戻った。
「魔女を悪口みたいに言わないでぇ!」
赤い唇を大きく縦に開いた彼女はわあっと泣き始めてしまった。
「うえーん! おばあちゃーん!」
姫宮詩乃は泰然として瞳を閉じていた。孫娘と同じように乾いた手足は壁の内側に、まるで瞑想するかのように、白髪の巫女の静かな呼吸音が生徒会室を流れていった。
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