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第二章
富士峰高校の大仙人様
しおりを挟むその感覚には覚えがあった。
鮮やかで曖昧な世界を照らす太陽。三原千夏の存在がいつもの夢を終わらせてくれる。
三原麗奈は前を見つめた。千夏の長い黒髪がモノトーンの現実を流れる。
走り続けることが苦痛だった。息が苦しい。それでも麗奈は必死に千夏の後を追った。夢に背を向けて、現実に手を伸ばして、麗奈は必死に校舎を駆け抜けた。
一階の昇降口は生徒で溢れていた。友達と談笑する者。参考書を開く者。ただ黙々と靴を履き替える者。
校庭に飛び出た麗奈は夏の日差しに目を細めた。「お姉ちゃん、こっち!」と明るい声が麗奈を急かす。ぴょんぴょんと跳ね回る千夏のオレンジ色の鞄が陽に眩しい。そんな単調で明瞭な世界が麗奈には美しかった。
回転扉を抜けて学校の外に出た麗奈は微かに首を傾げた。先生が待っているのではなかったのか、と。
千夏は止まらなかった。細い路地裏を駆け抜けた二人は坂道を下りる。雪解け水のような大量の汗を頬に流す麗奈は既にヘトヘトだった。つるりと千夏から手が離れると、膝に手をついた麗奈は肩で息をした。それでも千夏が急かす為に、仕方なく麗奈はのそりのそりと足を前に動かしていった。
「先生ー! 連れてきたよー!」
真夏の陽光に負けない千夏の明るい声が立ち並ぶ樹木の青葉を揺らす。坂の下にあったのは古びた公園だった。手すりの錆びた滑り台。苔の生えたベンチ。地面との境目が曖昧な砂場は雑草で覆われている。端に設置された公衆トイレのみが異様な存在感を放っていた。
「先生ー!」
千夏の高い声が寂れた公園を走る。徐々に呼吸が戻ってきた麗奈は額の汗をハンカチで拭うとまた首を傾げた。先生の所在云々以前に人の気配がしなかったのだ。
「ねぇ、千夏ちゃん?」
「先生ー!」
「千夏ちゃ……」
「そう急かすな、サマーガールよ」
ヌッと背後から現れた人影に麗奈は鋭い悲鳴を上げた。転がるようにして後ろを振り返った麗奈は強い異臭に顔を顰める。そこに立って居たのは背の高い老人だった。黒く変色したシャツは所々が破れており、元は白色だったであろうベースボールキャップのつばは擦り減っている。テカテカと脂の浮いた老人の肌は赤黒く、白髪の混じった顎髭には巨大な蝿が張り付いていた。紛うことなき浮浪者といったその様相に麗奈の体が後ろに下がっていく。「先生!」と栗色の瞳を煌めかせた千夏がその老人に一歩近づくと、驚いた麗奈は千夏の体に飛びついた。
「千夏ちゃん、待って!」
「どうしたの?」
「ホームレ……し、知らない人に近づいちゃダメでしょ!」
「知ってる人だよ?」
「し、知ってるって……」
「この人は富士峰高校の大仙人様だよ!」
「せ、仙人……?」
ズルズルと千夏の体を後ろに引き摺っていった麗奈は恐々と老人の顔を見上げた。黄褐色に変色した老人の前歯は三本ほど欠けてしまっており、ギョロリと大きな瞳のみが異様に強い光を放っている。老人がヌッと一歩足を前に出すと、千夏の体をギュッと抱き締めた麗奈はまた鋭い悲鳴を上げた。
「来ないでくださいっ……!」
「これこれ、そう警戒せずとも」
「こ、来ないでっ……!」
「サマーガールよ、お主、説明を怠けたな?」
「だってお姉ちゃん変なんだもん! いつものお姉ちゃんなら絶対にこんな風にはならないもん!」
「ふむ、なぁお姉ちゃんとやら、取り敢えず自己紹介をさせてはくれんかね?」
そう微笑んだ老人はベースボールキャップを外した。夏の日差しが老人の頭に跳ね返されると、そのあまりの眩しさに麗奈はうっと目を細めた。
「うほん。さて、先ずは初めましてというべきか」
「は、初めまして……」
「では改めて、我はお主の妹君であるサマーガールの師範じゃ。そして、超自然現象研究の第一人者でもある。以後お見知りおきを」
サッとベースボールキャップを胸の前にかざした老人は軽く一礼した。
「お主の名は?」
ニッと老人が欠けた前歯を見せると、麗奈は「吉……麗奈です……」と小さく口を開いた。ベースボールキャップを被り直した老人の顎がうんうんと縦に動く。すると、老人の髭に掴まっていた蝿が怒ったようにブンブンと空中を飛び回った。
「ルナか、良い名だ」
「レナです」
「ムーンレディと呼ばせて貰おう」
「レナです」
「さてムーンレディよ、ちとお主の美しいお目目を拝借させて貰っても宜しいかな?」
「いやです」
ぶんぶんと麗奈は大きく首を横に振る。すると千夏の頬がぷくりと膨らんだ。
「お姉ちゃんがヤナギの霊に取り憑かれてないかを確かめようとしてるんだよ?」
「ヤナギの霊……?」
「先生はヤナギの霊研究の先駆者なんだから!」
「ヤ、ヤナギの霊研究の先駆者……?」
「はっはっは、そうじゃぞ、我はこの短い生涯をヤナギの霊の研究に捧げておるのだ」
そう老人が高らかな笑い声を上げると、そのあまりの胡散臭さに麗奈は露骨に眉を顰めた。そして、そんな浮浪者の言葉を間に受けてしまう千夏の身が本気で心配になった。そっと千夏の体から腕を離した麗奈は、老人を警戒しつつ千夏の目を覗き込むと、少しキツめの口調で千夏を叱りつけた。
「千夏ちゃん、あまり変な人と関わっちゃダメだよ?」
「変な人?」
「知らない人の言葉を簡単に信用しちゃダメって言ってるの!」
「知ってる人だよ?」
「し、知ってるって……。そもそも千夏ちゃんは何処でこの人と知り合ったの?」
「なんか下校中にね、先生から声を掛けてきてくれたの。其方には力がある、共に世界を救おうじゃないかってね」
「怪しいよ! 絶対にそんな言葉信用しちゃダメ!」
くわっと麗奈の口が大きく縦に開かれる。すると千夏の瞬く瞳に何やら得意げな笑みが浮かび上がった。
「もしかしてお姉ちゃん、羨ましいって思ってる?」
「一ミリも思ってません」
「先生って本当に凄いんだよ? この前だってあたしの好きな食べ物を言い当てたんだから!」
「……えっと、千夏ちゃんの好きな食べ物ってカレーだよね?」
「お姉ちゃんは知ってて当たり前でしょ!」
「ご、ごめんなさい」
ふん、と憤慨したように千夏が腰に手を当てると、麗奈はペコリと頭を下げた。
「好きな食べ物だけじゃないんだよ! あたしがアニメ見てる事も知ってたし、占いに興味がある事も勉強が嫌いな事も先生にはお見通しだったんだから!」
「へ、へぇ……」
「はっはっは、サマーガールよ、もうその辺で良いじゃろ」
「でもぉ……」
「別に我は自らの力を誇示したいなどとは思っておらん。因みにサマーガールよ、お主の好きな色はオレンジじゃな?」
「すっごーい! どうして分かっちゃうの!」
驚愕して両手を上げた千夏がぴょんぴょんとその場で飛び跳ねると、千夏の背負ったオレンジ色の鞄も彼女の躍動に合わせて踊り始めた。呆れ果てた麗奈は肩を落としてしまう。
「さてムーンレディよ、我に瞳を見せてくれ」
「いやです」
「お主がヤナギの霊か否かを確かめる為じゃ。別にやましいことなど何もない」
「いやです」
「お主、恋をしておるな?」
「ええっ?」
「好きな人がおるじゃろ?」
「な、な、なんの話ですか……!」
「その人の前だと顔がカッと熱くなって何も考えられんくなってしまうじゃろ?」
「え……?」
「その人の前では上手く喋ることが出来ず、切ない気持ちになってしまうじゃろ?」
「あ……あ……」
ほ、本物かもしれない……。
麗奈は愕然とした。
ニッと欠けた前歯を見せた老人が手招きをすると、おずおずと頭を下げた麗奈は老人の側に歩み寄る。老人の顔が近づくと麗奈は息を止めた。野良猫の粗相のような刺激臭が鼻の奥をついたのだ。
「……ふーむ、ふむ、ヤナギの霊ではないの」
「やったー!」と千夏が歓声を上げる。顎髭にしがみ付いた蝿を人差し指で弾いた老人は背筋を伸ばすと、何かを考え込むように唇を窄めた。
「じゃが、何かに取り憑かれてはおるぞ」
老人の視線に麗奈の心臓がドキリと跳ね上がった。自分が三原麗奈ではない事を見透かされたような気がしたのだ。
「うん、やっぱりお姉ちゃんって憑かれてるよね」
「そうじゃの、どうにも女の霊のようじゃ」
「お、女……?」
老人の呟きに麗奈の目が丸くなる。すると千夏はブンブンと長い髪を横に振り回した。
「女じゃないよ! 女の子を背負った男の子の霊だよ!」
「お、女の子を背負った……?」
「ほぉ、我にはそこまで見えんでな。サマーガールよ、それはいったいどんな姿をしておる?」
「それがね、あたしが近づくとなぜか隠れちゃうの。だからはっきりとは見えないの」
「隠れてしまうか、ふーむ、それは面白い。いやはや、祓え給え、祓え給え」
老人がそう手を合わせると、千夏も一緒になって「祓え給え」と唱え始めた。麗奈はムッと眉を顰める。
「それなんなんですか?」
「祝詞の一部を我が勝手に使っておるのだ。何か効きそうじゃろて?」
「いえ、別に……」
「しかし妙じゃの。いくら憑かれているだけだとはいえ、あの富士峰高校に霊が自由に出入り出来るとはこれいかに」
ふーむ、と唸った老人と千夏の視線が麗奈に向けられる。いったいどうすれば良いのか分からなかった麗奈は曖昧な表情を返した。
「まぁよい、我の標的はヤナギじゃ。ムーンレディよ、何か心当たりはないか?」
「心当たり……?」
「時期的に現れておるはずでな、だからこそ我は十数年ぶりにこの街を訪れたんじゃ。なぁムーンレディよ、学校にそれらしき女生徒は見当たらんかね?」
「それらしき……?」
「不可思議な言動を繰り返す女生徒じゃよ。王子だのと言う奴がおったなら、其奴が怪しい」
ドキリと鼓動を高鳴らせた麗奈の脳裏に姫宮玲華の赤い唇が浮かんだ。いつかの夜の学校で自分がヤナギの霊だと呟いた玲華の悲しそうな表情を思い出したのだ。
「どうした? 何か心当たりがあるのか?」
「い、いえ……」
「ねぇねぇ、やっぱりそれってお姉ちゃんのことじゃないの?」
「え?」
「だってお姉ちゃん、いっつも自分のこと王子って……」
「王子ー!」
流れ落ちる清流のような涼やかな声だった。
視線を上げた麗奈の瞳に姫宮玲華の長い黒髪が映る。タッと坂を駆け下りた玲華は勢いよく公園の中に飛び込むと麗奈の腕を掴んだ。
「もう、探したんだぞ」
「え、なんで……?」
「今から緊急会議なの。部長さんったらカンカンでさ」
「待たれよ」
老人の低い声に驚いた玲華は後ろを振り返った。玲華の黒髪を見つめる老人の瞳にはギラギラとした強い光が溢れていた。
「お主、名はなんと申す」
「お主? えっと、玲華でござる」
「レイカか。ふむ、クールレディよ、お主、すでに我と何処かで会ってはおらぬか?」
「おらぬよ」
「そうか、何やら見覚えがあるような気がしたんじゃがの……。ふむ、では改めて、お主はヤナギの霊か?」
「そうだよ」
飛び上がった老人の帽子が焼けた地面に落ちると、その眩い閃光に目が眩んだ麗奈は「ぎゃあっ」と体を折り曲げた。姿勢を正した老人が一礼すると、玲華も同じように一礼を返す。
「クールレディ、いや、ヤナギの霊よ」
「なにかな?」
「我、ヤナギの霊研究の先駆者なり。お主に会いにここへ馳せ参じた」
「へぇ」
「失礼ながらヤナギの霊よ、お主の瞳を覗かせて貰っても宜しいか?」
「どうして?」
「ヤナギの霊と出会うたびに瞳を覗かせて貰っておるんじゃ。覚えておらぬのか?」
「うん、記憶が曖昧でね」
「まぁ良い。では、お目目を拝借」
「臭いから早くしてね」
胸を張った玲華の瞳を老人が覗き込む。異様な光景である。万が一にも老人が玲華に襲い掛かろうものなら、すぐにでもタックルをかまそうと、麗奈はギッと老人を睨み付けた。
「……ん?」
暫くジッと玲華の瞳を覗き込んでいた老人は微かに首を傾げた。「臭いんだけど」と玲華の赤い唇が動く。
「……んん?」
「ねぇ、早くしてよ」
「お主、ヤナギの霊ではないぞ?」
「はいぃ?」
老人が肩を落とすと、玲華は憤慨したように肩を怒らせた。
「あたしはヤナギの霊だよ!」
「いいや、確かに力はあるようだが、お主はヤナギの霊ではない」
「ヤナギの霊だもん! ね、王子もあたしがヤナギの霊だって知ってるもんね!」
「え、僕は何も……」
麗奈はふるふると首を振る。キッと目を細めた玲華は落胆した表情の老人を睨み上げた。
「あたしは千代子の生まれ変わりなの! 四人目のヤナギの霊だもん!」
「ほぉ、千代子を知っておるのか」
「知ってるよ! あたしは千代子の生まれ変わりで、そんなあたしの魂は王子の魂と繋がってるの!」
「王子の魂じゃと?」
「あたしと王子は富士峰高校で転生を繰り返してるんだよ! あたしと王子は千代子の業から逃れられないの! そんな事も知らない部外者がしゃしゃり出て来ないでよ!」
「いいや、それはあり得ん。富士峰高校はヤナギの霊の独り舞台だ。あの場所にヤナギの霊以外の霊は存在出来ん」
「するよ! 現にここにいるもん! しょう子の生まれ変わりである王子がここに!」
憤怒の形相をした玲華の瞳は涙で滲んでいた。そんな玲華の言葉に唖然としたのか、老人の表情は徐々に強張っていった。
「しょ、しょう子の生まれ変わりじゃと? いやちょっと待て、まさかそのしょう子とやら、田村しょう子のことではあるまいな……?」
「しょう子を知ってるの?」
「知っとるも何も……。いやいや待て待て待て、何かこう、なんだ……。何やら核心に迫っとる感じが……」
顎髭を摩り始めた老人の視線が明後日の方向に泳いでいく。そうして暫くブツブツと何かを呟いた老人はまた玲華に視線を落とした。
「ふーむふむ、いやはや、お主はヤナギの霊ではない。だが、どうやら素晴らしき力を持っておるようじゃ。まるで生きている時代が違うかのような、そんな不思議な気の流れを感じた。どうじゃクールレディよ、我と共に歩まんか? 我の弟子になれ、そうすれば……」
ビクリと背の高い老人の肩が跳ね上がる。その瞳は激しい恐怖にグラついており、老人は玲華の白い指に挟まれた水色の物体を恐れているようだった。
「消えて」
「ま、待て……。早まってはいかん……」
「早く消えないと、鳴らすよ?」
防犯ブザーを掲げた玲華の冷たい声が真夏の公園を凍えさせる。フッと笑みを溢した老人はピンと人差し指を胸の前で立てると、印を結ぶようなポーズをした。
「今日はここまでのようじゃの。さらばじゃクールレディ。サマーガールとムーンレディよ、また会おう」
年齢にそぐわないような軽快さで「どろん」と老人が走り去ると、防犯ブザーを掲げたまま玲華はその後ろ姿にピンと中指を立てた。
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