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【第三部:とらわれの舞姫】第七章
かけらを受け入れる覚悟
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四人はすぐ宿を出たが、あたりにサリはいなかった。エルシャは小さな路地までくまなく探しながら、腰に携えた大剣の柄を握りしめた。
ショーを死なせて、そのうえ妹のサリにまで何かあったら……。
よぎる不安を振り払いながらサリを探す四人に、遠くのほうでかすかな悲鳴が聞こえた。少女の声だ。四人は同時に走り出した。たった一度の悲鳴を頼りに三つ目の路地を曲がったとき、そこにひとりの少女と三人の男の姿を見つけた。男の手には剣が握られ、今にも振り下ろされようとしている。
「サリ!」
だめだ、間に合わない――
エルシャが剣を抜きながらそう思ったとき、背後にいるディオネが両手を前にかざした。小気味いい音とともに、男の剣が砕け散る。
「何者だ、おまえら!?」
男たちの注意が四人へ向かった。もうひとりが剣を抜こうとした瞬間、エルシャの剣が男の腹を切り裂く。フェランが素早く座り込んでいるサリを抱え上げ、エルシャは男たちが逃げ出すのを確認してから剣を収めた。サリを振り返ると、彼女は両頬を涙で濡らし、しゃくりあげて泣いていた。
「……無事でよかった」
エルシャの言葉にも、サリはただ声をあげて泣くだけだった。
ナイシェの入れた温かいココアで、サリは幾分平常心を取り戻したようだった。
「無事で本当によかったわ」
ナイシェがやさしく声をかけると、サリは少しだけうつむいた。心は冷静さを取り戻したが、頭の中はまだ混乱している。兄やエルシャやナイシェたち、そしてサラマ・アンギュースのことがぐるぐると回るが、それらは一向に結びつかない。
「サリ。君にもうひとつ、渡すものがあるんだ」
エルシャの声に、サリが顔を上げた。エルシャは、ついさっき使った大きな剣を、サリの目の前に置いた。
「それは、ショーの剣だ」
「兄さんの……?」
サリは用心深くその剣を手に取った。サリにはとても大きく重すぎたが、よく見ると柄の部分は黒く擦り切れ、何年も使った跡があった。
「ショーは、それをとても気に入っていたよ。自分の相棒だといっていた。君のお兄さんの形見だ。君が持っているのが一番いいだろう」
サリは大剣を見つめながら、さっきエルシャからもらった小さな布の包みを握りしめた。
「この小さなかけらと大きな剣が、ずっと兄さんを守ってたのね」
「ショーは、自分のためにはサラマ・アンギュースの力を使わなかったよ。俺たちが見たのはただ一回……ショーが、俺たちを守るために使ったときだけだ。彼は、神の力には頼らず、大剣だけを使って自分の本当の力を試したいんだと、そういっていた」
エルシャがそういった。
「ショーの力は、破壊の力――さっきディオネが使ったものと、同じ力だよ」
サリは思い出した。自分に向かって振り下ろされた剣が、途中で粉々に砕けるのを。あの力が――ショーの持っていたのと同じ、あのサラマ・アンギュースの力が、自分の命を救ったのだ。そして、エルシャが持っていた、ショーの剣と。
「……ごめんなさい」
サリはこみあげてくる涙を必死で堪えてそういった。
「ごめんなさい。さっきはひどいことをいった……。あんたたちのせいじゃないわ。兄さんはいつも……自分の力を試すといって、無茶なことばかりしてた。何度も死にそうになって、でも悪運が強くていつも何とか生き残ってた。兄さんは、運も力のうちだといってたわ。あたしはいつの間にか、兄さんは死ぬはずがないって、そう思い込んでて……」
涙を堪えるのにしばらく黙りこんだあと、サリは目の前の大剣をエルシャの前へそっと戻した。
「これは……エルシャが、持っていて。ひとりでいるほうが好きな兄さんが、一緒に旅をした人だもの。ちゃんと使ってくれる人が持っていたほうが、兄さんもきっと、喜ぶと思うんだ……」
そこまでいうと、サリの目から大粒の涙が一滴落ちた。
「……ごめん、あたしまだ、気持ちの整理がつかなくて……」
そして、気を取り直したようにエルシャを見る。
「サラマ・アンギュースを探してるっていったよね。見つけたら……どうするの?」
「それはまだ、わからない。神はただ、見つけ出すようにとしかいわれなかった」
「あたしが兄さんのようにかけらを体の中に入れれば……あたしも、サラマ・アンギュースになるんだよね」
「そうだよ。でも、無理してなることはない。しっかり納得したあとでなければ、その代償は大きいからね」
サリはうなずいた。代償――それは、今朝までの自分だ。世間の軽蔑の目。
サリは、もう一度布を開いてかけらを見つめた。限りなく透明で、美しく輝いている。このかけらを守るために、神の民は自らの命を賭けるのだ。
しかしサリには、それを守り通す自信がまったくなかった。今まで信じたこともなかった神のために、異端者としてかけらを守れるとは到底思えない。例えそれが、兄の選んだ道だったとしても。サリにはどうしても、このかけらにそれほどの価値を見出せなかった。
「あたしには……まだ、無理みたい。考えなきゃいけないことがありすぎる。神の民についても、もっとよく知らなきゃ……」
エルシャはその答えにうなずいた。
「自分が一番いいと思う道を選べばいい。サリが神の民になることを拒んだって、俺たちは無理強いすることはできないから」
サリはしばらく黙っていたが、やがて口を開いた。
「ひとつだけ、訊いていい? ……あたしの兄さんを殺したやつは、どうなったの?」
エルシャが答えた。
「死んだよ。俺たちが、殺した」
それを聞いて、サリは初めてかすかに笑った。
「よかった。これであたし、一生誰かを恨み続けなくて済みそう」
兄の死の痛手が簡単に癒えるとは思わなかった。しかし、これで兄の死を乗り越えるきっかけができた。サリは乾きかけた涙を手で拭うと、四人に向かって笑いかけた。
「あたし、ゆっくり、時間をかけて考えるわ。……ツールの家で、もう一度、初めから」
「家に戻るの?」
ナイシェが尋ねる。サリはうなずいた。
「今朝のナイシェの話を聞いて、思ったんだ。ナイシェは十一年間ひとりで頑張ってきたけど、あたしは今の両親に引き取られてまだ数年しか経ってない。それに、酒場にはあたしを応援してくれるお客さんがたくさんいる。家にいるときはつらいけど、働いている間、あたしは酒場の仲間から元気をもらってる。だから……まだ、頑張れる。まだ頑張るべきだって、思ったの」
「無理してない?」
ナイシェが心配そうに尋ねるが、サリは元気よくうなずいた。
「これは、いろいろ考えるいい機会だと思うの。答えが出たら、今度はそれに従ってみる」
ナイシェは何もいわずに聞いていた。すべてはサリが決めたことだ。他人が口を出すべきではない。
「そうね。自分の心に従うのが、一番いいわ」
静かに、それだけいった。
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「サリ!」
だめだ、間に合わない――
エルシャが剣を抜きながらそう思ったとき、背後にいるディオネが両手を前にかざした。小気味いい音とともに、男の剣が砕け散る。
「何者だ、おまえら!?」
男たちの注意が四人へ向かった。もうひとりが剣を抜こうとした瞬間、エルシャの剣が男の腹を切り裂く。フェランが素早く座り込んでいるサリを抱え上げ、エルシャは男たちが逃げ出すのを確認してから剣を収めた。サリを振り返ると、彼女は両頬を涙で濡らし、しゃくりあげて泣いていた。
「……無事でよかった」
エルシャの言葉にも、サリはただ声をあげて泣くだけだった。
ナイシェの入れた温かいココアで、サリは幾分平常心を取り戻したようだった。
「無事で本当によかったわ」
ナイシェがやさしく声をかけると、サリは少しだけうつむいた。心は冷静さを取り戻したが、頭の中はまだ混乱している。兄やエルシャやナイシェたち、そしてサラマ・アンギュースのことがぐるぐると回るが、それらは一向に結びつかない。
「サリ。君にもうひとつ、渡すものがあるんだ」
エルシャの声に、サリが顔を上げた。エルシャは、ついさっき使った大きな剣を、サリの目の前に置いた。
「それは、ショーの剣だ」
「兄さんの……?」
サリは用心深くその剣を手に取った。サリにはとても大きく重すぎたが、よく見ると柄の部分は黒く擦り切れ、何年も使った跡があった。
「ショーは、それをとても気に入っていたよ。自分の相棒だといっていた。君のお兄さんの形見だ。君が持っているのが一番いいだろう」
サリは大剣を見つめながら、さっきエルシャからもらった小さな布の包みを握りしめた。
「この小さなかけらと大きな剣が、ずっと兄さんを守ってたのね」
「ショーは、自分のためにはサラマ・アンギュースの力を使わなかったよ。俺たちが見たのはただ一回……ショーが、俺たちを守るために使ったときだけだ。彼は、神の力には頼らず、大剣だけを使って自分の本当の力を試したいんだと、そういっていた」
エルシャがそういった。
「ショーの力は、破壊の力――さっきディオネが使ったものと、同じ力だよ」
サリは思い出した。自分に向かって振り下ろされた剣が、途中で粉々に砕けるのを。あの力が――ショーの持っていたのと同じ、あのサラマ・アンギュースの力が、自分の命を救ったのだ。そして、エルシャが持っていた、ショーの剣と。
「……ごめんなさい」
サリはこみあげてくる涙を必死で堪えてそういった。
「ごめんなさい。さっきはひどいことをいった……。あんたたちのせいじゃないわ。兄さんはいつも……自分の力を試すといって、無茶なことばかりしてた。何度も死にそうになって、でも悪運が強くていつも何とか生き残ってた。兄さんは、運も力のうちだといってたわ。あたしはいつの間にか、兄さんは死ぬはずがないって、そう思い込んでて……」
涙を堪えるのにしばらく黙りこんだあと、サリは目の前の大剣をエルシャの前へそっと戻した。
「これは……エルシャが、持っていて。ひとりでいるほうが好きな兄さんが、一緒に旅をした人だもの。ちゃんと使ってくれる人が持っていたほうが、兄さんもきっと、喜ぶと思うんだ……」
そこまでいうと、サリの目から大粒の涙が一滴落ちた。
「……ごめん、あたしまだ、気持ちの整理がつかなくて……」
そして、気を取り直したようにエルシャを見る。
「サラマ・アンギュースを探してるっていったよね。見つけたら……どうするの?」
「それはまだ、わからない。神はただ、見つけ出すようにとしかいわれなかった」
「あたしが兄さんのようにかけらを体の中に入れれば……あたしも、サラマ・アンギュースになるんだよね」
「そうだよ。でも、無理してなることはない。しっかり納得したあとでなければ、その代償は大きいからね」
サリはうなずいた。代償――それは、今朝までの自分だ。世間の軽蔑の目。
サリは、もう一度布を開いてかけらを見つめた。限りなく透明で、美しく輝いている。このかけらを守るために、神の民は自らの命を賭けるのだ。
しかしサリには、それを守り通す自信がまったくなかった。今まで信じたこともなかった神のために、異端者としてかけらを守れるとは到底思えない。例えそれが、兄の選んだ道だったとしても。サリにはどうしても、このかけらにそれほどの価値を見出せなかった。
「あたしには……まだ、無理みたい。考えなきゃいけないことがありすぎる。神の民についても、もっとよく知らなきゃ……」
エルシャはその答えにうなずいた。
「自分が一番いいと思う道を選べばいい。サリが神の民になることを拒んだって、俺たちは無理強いすることはできないから」
サリはしばらく黙っていたが、やがて口を開いた。
「ひとつだけ、訊いていい? ……あたしの兄さんを殺したやつは、どうなったの?」
エルシャが答えた。
「死んだよ。俺たちが、殺した」
それを聞いて、サリは初めてかすかに笑った。
「よかった。これであたし、一生誰かを恨み続けなくて済みそう」
兄の死の痛手が簡単に癒えるとは思わなかった。しかし、これで兄の死を乗り越えるきっかけができた。サリは乾きかけた涙を手で拭うと、四人に向かって笑いかけた。
「あたし、ゆっくり、時間をかけて考えるわ。……ツールの家で、もう一度、初めから」
「家に戻るの?」
ナイシェが尋ねる。サリはうなずいた。
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「無理してない?」
ナイシェが心配そうに尋ねるが、サリは元気よくうなずいた。
「これは、いろいろ考えるいい機会だと思うの。答えが出たら、今度はそれに従ってみる」
ナイシェは何もいわずに聞いていた。すべてはサリが決めたことだ。他人が口を出すべきではない。
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