119 / 150
第三章 原初の破壊編
#115 新たな一歩
しおりを挟む
ユウリがティルを伴って聖域へと消えてから、そして来人たちが崩壊へと発ってから十分程が経過していた。
ユウリの産み出した『結晶』の壁の向こうには誰も居ない。異界には静寂が訪れていた。
ティルが居なくなったのを見るや、メガはすぐに作業に戻っていて、ギザもそれを手伝っている。
異界に穴を空けて乗り込んで来たティルと、それに応戦するユウリ。
そんな事件が起きたばかりどころか、その戦いの最中であろうと言うのに、まるで何事も無かったかのようにカタカタとキーボードの打鍵音を響かせ始めた二人を見て、美海はぽかんと口を開けていた。
「ねえ……。大丈夫かな、ユウリさん」
不安気に美海がそう問えば、メガとギザは作業の手を止める事無く、口だけを動かして答える。
「大丈夫デスよ。というか、大丈夫じゃない場合ワタシたちは終わりなので、大丈夫だという前提で動くしかないのデス」
「そういう事だネ。今ボクらがやるべき事は、ユウリがティルを倒し、そして地球に降臨した十二波動神の全てをガーネたちが倒してくれるという前提の元、その後を見据えてのバックアップの準備をする事だヨ」
「うん……。そうね」
そうしていると、突如大きなガラスの割れる様な音。
「何っ!?」
美海も驚いて声を上げる。
音の方を見れば、ユウリの『結晶』の壁が粉々に砕け散っていた。欠片が粒子となって光を乱反射しながらぱらぱらと宙を舞い降り注ぐ。
これには流石のメガたちも一度作業の手を止めて、顔を上げた。
そして、その舞い散る結晶の粒子の奥に、光と共に人影が現れた。
光が溶ければ、やがてその姿が露わとなる。
一瞬周囲で警戒態勢を取っていた鬼人たちが構えを取るが、状況を見てすぐにその手を降ろした。
そこには地に腰を下ろすユウリと、横たわるティル、そして傍に寄りそうダンデの姿が有った。
辺りの様子が変わった事に気付いたティルは、身体を起こして立ち上がる。
「もう、大丈夫ですか?」
「ああ、問題ない。私は行く」
ティルが歩き出そうとすれば、ユウリも立ち上がる。
「では、わたしもお供しますよ」
「しかし――」
「大丈夫です。ティルさんの邪魔はしません。ただ傍で、見守っていますから」
難色を示すティルだったが、ユウリがそう言うのならば是非も無かった。
「ダンデ」
「はい。参りましょう」
と、すぐさま異界を発とうとする。
その足を止めたのは、メガの声だった。
「待つネ」
「……何だ。というか、誰だ」
ティルの誰かという問いをメガは無視して、言葉を続ける。
「ボクだけなら大体状況を推察する事は出来るが、皆はお前の口から聞く必要が有るだろうヨ。――お前は、ユウリを連れてどこへ、何をしに行く気だネ?」
メガたち地球連合軍とは敵対関係にあった天界の使者ティル。
その来人の前に立ち塞がろうとしていたティルが、今度は急にユウリを連れてどこかへ行こうとするのだ。
ティルは答える。
「ゼウスを討つ。それだけだ」
そう言って、とんと軽く地を蹴って飛翔。
ダンデとユウリを伴って天に空く異界の穴へと消えて行った。
最後にユウリはちらりと後ろを振り返って、美海たちの方へと手を振って見せた。
「何だったの……?」
ぼうっと、半ば反射的に手だけを振り返しつつ美海はそう溢す。
「つまり、ユウリがあの堅物の王子様を懐柔したって事だネ。良かったじゃないか、駒が増えたヨ」
「もう、メガってばそうやってわざわざ嫌な言い方しなくたって」
「わんわん」
面倒になったのか、メガはいつものようにおざなりな犬の真似をして美海の言葉を流し、作業へと戻って行った――。
――真っ黒に焼け焦げ、灰燼と化した広がる廃墟。
数分前までそこに在ったはずの人の営みの面影は、もはや影も形も残されてはいない。
人も、建物も、街を構成していたその全てが真っ黒な『極光』によって焼き尽くされ、消えてしまったのだ。
人々の温かい生活も、希望も、未来も、そんな全てを絶望という名の“黒”が呑み込んでしまった。
そこには瓦礫の残骸を踏みしめて、一人の老人が立ち尽くしていた。
まるで何の感慨も、感情も無いかの様に、その惨状をただ無表情でぼうっと眺めている。
その老人の背後に、誰かの気配。それは一つでは無かった。
瓦礫を踏みしめる音に、老人は振り返る。
そこに居たのは白金色の髪をした若い青年と、黒のロングヘアの眼鏡をかけた女性、そして一匹のライオンだった。
純血の王子ティルと、その相棒のガイア族ダンデ。そして、家庭教師のユウリの姿だった。
ユウリはそっとティルの背を叩き、そのまま後ろへと下がって行く。
ダンデはティルの傍へと寄る。しかし、ティルは首を横に振った。
「ダンデ、お前はユウリとそこで見ていろ」
「しかし! 自分はティル様の契約者です。是非、共に――」
「いいや。何もお前の力が不要だと言っている訳では無い。ただ、これは私が私として、新たな一歩を踏み出す為の戦いだ。だから、私一人の力で成したいと、そう思うのだ」
そう言って、ティルは真っ直ぐとダンデの瞳を見据える。迷いは無く、澄んでいる。
これまで、ダンデは主人のそんな姿を、そんな目を見た事は無かっただろう。
「……わかり、ました。ご武運を」
ダンデは自分の気持ちを抑え、そう言ってユウリの元へと下がって行った。
ティルは単身、ゼウスの前に立つ。すると、ゼウスは口を開いた。
「――ティル、か」
「はい。お師匠様」
「何をしに、ここへ来た」
「あなたを、倒す――いえ、殺しに」
そうティルが答えると、ゼウスはしゃがれた低い声で笑う。
「馬鹿をいうな。ソルが私に殺されたのを、お前も見ていただろう。全く、あの程度の男を弟子に取り、娘をくれてやったのかと思うと、頭が痛くなる――」
ゼウスは鋭い眼光でティルを睨みつける。
ティルは真っ直ぐとゼウスと視線をぶつかり合わせ、一歩も引かない。
「――お前では、相手にならん」
「だとしても――!!」
ティルは弓を構え、『光』の矢を生成。弦を引き絞る。
ゼウスは片手だけを前へと突き出し、構えを取る。
師匠と弟子であり、祖父と孫。
二人の戦いの火蓋が切って落とされた。
ユウリの産み出した『結晶』の壁の向こうには誰も居ない。異界には静寂が訪れていた。
ティルが居なくなったのを見るや、メガはすぐに作業に戻っていて、ギザもそれを手伝っている。
異界に穴を空けて乗り込んで来たティルと、それに応戦するユウリ。
そんな事件が起きたばかりどころか、その戦いの最中であろうと言うのに、まるで何事も無かったかのようにカタカタとキーボードの打鍵音を響かせ始めた二人を見て、美海はぽかんと口を開けていた。
「ねえ……。大丈夫かな、ユウリさん」
不安気に美海がそう問えば、メガとギザは作業の手を止める事無く、口だけを動かして答える。
「大丈夫デスよ。というか、大丈夫じゃない場合ワタシたちは終わりなので、大丈夫だという前提で動くしかないのデス」
「そういう事だネ。今ボクらがやるべき事は、ユウリがティルを倒し、そして地球に降臨した十二波動神の全てをガーネたちが倒してくれるという前提の元、その後を見据えてのバックアップの準備をする事だヨ」
「うん……。そうね」
そうしていると、突如大きなガラスの割れる様な音。
「何っ!?」
美海も驚いて声を上げる。
音の方を見れば、ユウリの『結晶』の壁が粉々に砕け散っていた。欠片が粒子となって光を乱反射しながらぱらぱらと宙を舞い降り注ぐ。
これには流石のメガたちも一度作業の手を止めて、顔を上げた。
そして、その舞い散る結晶の粒子の奥に、光と共に人影が現れた。
光が溶ければ、やがてその姿が露わとなる。
一瞬周囲で警戒態勢を取っていた鬼人たちが構えを取るが、状況を見てすぐにその手を降ろした。
そこには地に腰を下ろすユウリと、横たわるティル、そして傍に寄りそうダンデの姿が有った。
辺りの様子が変わった事に気付いたティルは、身体を起こして立ち上がる。
「もう、大丈夫ですか?」
「ああ、問題ない。私は行く」
ティルが歩き出そうとすれば、ユウリも立ち上がる。
「では、わたしもお供しますよ」
「しかし――」
「大丈夫です。ティルさんの邪魔はしません。ただ傍で、見守っていますから」
難色を示すティルだったが、ユウリがそう言うのならば是非も無かった。
「ダンデ」
「はい。参りましょう」
と、すぐさま異界を発とうとする。
その足を止めたのは、メガの声だった。
「待つネ」
「……何だ。というか、誰だ」
ティルの誰かという問いをメガは無視して、言葉を続ける。
「ボクだけなら大体状況を推察する事は出来るが、皆はお前の口から聞く必要が有るだろうヨ。――お前は、ユウリを連れてどこへ、何をしに行く気だネ?」
メガたち地球連合軍とは敵対関係にあった天界の使者ティル。
その来人の前に立ち塞がろうとしていたティルが、今度は急にユウリを連れてどこかへ行こうとするのだ。
ティルは答える。
「ゼウスを討つ。それだけだ」
そう言って、とんと軽く地を蹴って飛翔。
ダンデとユウリを伴って天に空く異界の穴へと消えて行った。
最後にユウリはちらりと後ろを振り返って、美海たちの方へと手を振って見せた。
「何だったの……?」
ぼうっと、半ば反射的に手だけを振り返しつつ美海はそう溢す。
「つまり、ユウリがあの堅物の王子様を懐柔したって事だネ。良かったじゃないか、駒が増えたヨ」
「もう、メガってばそうやってわざわざ嫌な言い方しなくたって」
「わんわん」
面倒になったのか、メガはいつものようにおざなりな犬の真似をして美海の言葉を流し、作業へと戻って行った――。
――真っ黒に焼け焦げ、灰燼と化した広がる廃墟。
数分前までそこに在ったはずの人の営みの面影は、もはや影も形も残されてはいない。
人も、建物も、街を構成していたその全てが真っ黒な『極光』によって焼き尽くされ、消えてしまったのだ。
人々の温かい生活も、希望も、未来も、そんな全てを絶望という名の“黒”が呑み込んでしまった。
そこには瓦礫の残骸を踏みしめて、一人の老人が立ち尽くしていた。
まるで何の感慨も、感情も無いかの様に、その惨状をただ無表情でぼうっと眺めている。
その老人の背後に、誰かの気配。それは一つでは無かった。
瓦礫を踏みしめる音に、老人は振り返る。
そこに居たのは白金色の髪をした若い青年と、黒のロングヘアの眼鏡をかけた女性、そして一匹のライオンだった。
純血の王子ティルと、その相棒のガイア族ダンデ。そして、家庭教師のユウリの姿だった。
ユウリはそっとティルの背を叩き、そのまま後ろへと下がって行く。
ダンデはティルの傍へと寄る。しかし、ティルは首を横に振った。
「ダンデ、お前はユウリとそこで見ていろ」
「しかし! 自分はティル様の契約者です。是非、共に――」
「いいや。何もお前の力が不要だと言っている訳では無い。ただ、これは私が私として、新たな一歩を踏み出す為の戦いだ。だから、私一人の力で成したいと、そう思うのだ」
そう言って、ティルは真っ直ぐとダンデの瞳を見据える。迷いは無く、澄んでいる。
これまで、ダンデは主人のそんな姿を、そんな目を見た事は無かっただろう。
「……わかり、ました。ご武運を」
ダンデは自分の気持ちを抑え、そう言ってユウリの元へと下がって行った。
ティルは単身、ゼウスの前に立つ。すると、ゼウスは口を開いた。
「――ティル、か」
「はい。お師匠様」
「何をしに、ここへ来た」
「あなたを、倒す――いえ、殺しに」
そうティルが答えると、ゼウスはしゃがれた低い声で笑う。
「馬鹿をいうな。ソルが私に殺されたのを、お前も見ていただろう。全く、あの程度の男を弟子に取り、娘をくれてやったのかと思うと、頭が痛くなる――」
ゼウスは鋭い眼光でティルを睨みつける。
ティルは真っ直ぐとゼウスと視線をぶつかり合わせ、一歩も引かない。
「――お前では、相手にならん」
「だとしても――!!」
ティルは弓を構え、『光』の矢を生成。弦を引き絞る。
ゼウスは片手だけを前へと突き出し、構えを取る。
師匠と弟子であり、祖父と孫。
二人の戦いの火蓋が切って落とされた。
0
お気に入りに追加
240
あなたにおすすめの小説
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
月が導く異世界道中extra
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
こちらは月が導く異世界道中番外編になります。
【中間選考残作品】医大生が聖女として異世界に召喚されましたが、魔力はからっきしなので現代医術の力で治癒魔法を偽装します!【3章終】
みやこ。@他コン2作通過
ファンタジー
♦️カクヨム様で開催されたコンテストで中間選考に残った作品です。
元医療従事者によるちょっぴりリアルな異世界転移ラブコメディ♡
唱える呪文はデタラメ、杖は注射器、聖水ならぬ聖薬で無垢な人々を欺き、王子を脅す。突然異世界に飛ばされても己の知識と生存本能で図太く生き残る......そんな聖女のイメージとはかけ離れた一風変わった聖女(仮)の黒宮小夜、20歳。
彼女は都内の医科大学に特待生として通う少しだけ貧しい普通の女の子だったが、ある日突然異世界に召喚されてしまう。
しかし、聖女として異世界召喚されたというのに、小夜には魔力が無かった。その代わりに小夜を召喚したという老婆に勝手に改造されたスマートフォンに唯一残った不思議なアプリで元の世界の医療器具や医薬品を召喚出来る事に気付く。
小夜が召喚されたエーデルシュタイン王国では王の不貞により生まれ、国を恨んでいる第二王子による呪いで国民が次々と亡くなっているという。
しかし、医者を目指す小夜は直ぐにそれが呪いによる物では無いと気が付いた。
聖女では無く医者の卵として困っている人々を助けようとするが、エーデルシュタイン王国では全ての病は呪いや悪魔による仕業とされ、治療といえば聖職者の仕事であった。
小夜は召喚された村の人達の信用を得て当面の生活を保障して貰うため、成り行きから聖女を騙り、病に苦しむ人々を救う事になるのだった————。
★登場人物
・黒宮小夜(くろみやさよ)⋯⋯20歳、貧乏育ちで色々と苦労したため気が強い。家族に迷惑を掛けない為に死に物狂いで勉強し、医大の特待生という立場を勝ち取った。
・ルッツ⋯⋯21歳、小夜が召喚された村の村長の息子。身体は大きいが小心者。
・フィン⋯⋯18歳、儚げな美少年。聖女に興味津々。
・ミハエル・フォン・ヴィルヘルム⋯⋯20歳、エーデルシュタイン王国の第二王子。不思議な見た目をしている。
・ルイス・シュミット⋯⋯19歳、ミハエルの護衛騎士。
⚠️ 薬や器具の名前が偶に出てきますが、なんか薬使ってるな〜くらいの認識で問題ございません。また、誤りがあった場合にはご指摘いただけますと幸いです。
現在、ファンタジー小説大賞に参加中です。応援していただけると嬉しいです!
深刻な女神パワー不足によりチートスキルを貰えず転移した俺だが、そのおかげで敵からマークされなかった
ぐうのすけ
ファンタジー
日本の社会人として暮らす|大倉潤《おおくらじゅん》は女神に英雄【ジュン】として18才に若返り異世界に召喚される。
ジュンがチートスキルを持たず、他の転移者はチートスキルを保持している為、転移してすぐにジュンはパーティーを追放された。
ジュンは最弱ジョブの投資家でロクなスキルが無いと絶望するが【経験値投資】スキルは規格外の力を持っていた。
この力でレベルを上げつつ助けたみんなに感謝され、更に超絶美少女が俺の眷属になっていく。
一方俺を追放した勇者パーティーは横暴な態度で味方に嫌われ、素行の悪さから幸運値が下がり、敵にマークされる事で衰退していく。
女神から英雄の役目は世界を救う事で、どんな手を使っても構わないし人格は問わないと聞くが、ジュンは気づく。
あのゆるふわ女神の世界管理に問題があるんじゃね?
あの女神の完璧な美貌と笑顔に騙されていたが、あいつの性格はゆるふわJKだ!
あいつの管理を変えないと世界が滅びる!
ゲームのように普通の動きをしたら駄目だ!
ジュンは世界を救う為【深刻な女神力不足】の改善を進める。
念のためR15にしてます。
カクヨムにも先行投稿中
【全話挿絵】発情✕転生 〜何あれ……誘ってるのかしら?〜【毎日更新】
墨笑
ファンタジー
『エロ×ギャグ×バトル+雑学』をテーマにした異世界ファンタジー小説です。
主人公はごく普通(?)の『むっつりすけべ』な女の子。
異世界転生に伴って召喚士としての才能を強化されたまでは良かったのですが、なぜか発情体質まで付与されていて……?
召喚士として様々な依頼をこなしながら、無駄にドキドキムラムラハァハァしてしまう日々を描きます。
明るく、楽しく読んでいただけることを目指して書きました。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる