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第一章 百鬼夜行編
#17 神々の紋章
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今日は天界へ行く日だ。
集めた鬼の核を天界へ持って行く事で、その仕事分の報酬が貰える。
昨日知り合った陸に案内してもらう約束なので、来人はその為の準備をしていた。
「はんかちヨシ! 弁当ヨシ! ガーネヨシ!」
指差し確認。
「ネも含めるなネ」
「でも、核持ってるのガーネじゃん」
「まあネ」
弁当は朝早くに天野家を訪問してきた美海から既に受け取り済みだ。
お礼がてら朝食かお茶でも誘おうかと思っていた来人だったが、美海は「今日は奈緒とギザと一緒に遊びに行ってくるから! じゃあね~!」と爆速で去って行った。
奈緒というのは同じ学校の美海の友人なので来人の知人でもある。
しかし、ギザとは誰か分からなかった。
濁点と濁点を合わせた名前は明らかに日本人の物では無いだろうし、語感からして、もしかするとペットでも飼い始めたのかもしれない。
「ていうか、らいたん“それ”そこに付けたんだネ」
ガーネが“それ”と指すのは、来人の腰に下げた王の証だ。
腰に下げた鎖を王の証の四角形の穴に通して下げている。
首に十字架、腰に王の証。
「うん、良いでしょ」
「……なんか、中学生のファッションみたいだネ」
「ひどい」
来人の色『鎖』と関連付けたナイスなスタイルだと思っていただけに、来人は少し肩を落とす。
(いや、格好いいだろう。……だよな?)
「そうだ、らいたん。天界へ行くなら原初の三柱へ挨拶しておくネ」
「げん……なんて?」
「原初の三柱――つまり初代神王だネ。世界創生の時から居る、古くて偉い神様で、らいたんからすると曾祖父に当たる神様だネ」
「ああ……。そういうの、苦手なんだよなあ。手土産とか持って行った方がいいかな?」
来人はタスクが増えた事に少しげんなりとした。
偉い人に挨拶というのは緊張するし、やはり気が進まないものだ。
「大丈夫だネ。偉いけど偉そうじゃないから、気楽に友達の家に遊びに行く感覚で行くといいネ」
「ほんとかなあ……」
気が重いながらも、一応来人も血を引く王族らしいので仕方ないだろう。
手土産は――まあ急に良い物を用意は出来ない。
冷凍庫に入っていた“アレ”でいいだろう。
陸との待ち合わせ場所、昨日の寂れた公園に来た。
「えっと、陸は――」
来人は辺りを見回す。
すると、公園の奥からどごんと轟音。
「おらおらァ! オレ様の鎌から逃げられると思うなよォ!!」
生き生きと陸が暴れ回っていた。
「どうしよう、声かけ辛いな」
「だネ」
頃合いを見てから、改めて声を掛ける。
「陸、お待たせ」
「あん? ……あ、来人! やっほー」
するりと髪色から白金が抜けると、普段の穏やかに陸に早変わり。
「ごめんごめん、早く着きすぎたから暇潰ししてたー」
「この公園って、そんなに鬼が湧くの?」
そんな来人の問いに、モシャが答える。
「いや、俺が誘き寄せてここに誘導してんだ」
「広いし、人も来ないし、狩場としては使いやすいからねー」
陸の得物はリーチの長い大鎌だ、開けた場所の方が力を発揮しやすい。
自分のフィールドに引き入れて戦うという点では鬼の上位個体が作り出す“異界”とも少し似ているかもしれない。
そういう戦い方もあるのか、と来人は感心していた。
「来人、その荷物は?」
「ああ、お弁当。美海ちゃん――彼女が作ってくれたんだ」
計らずとも惚気てしまった、と来人照れを見せていると、
「あ、僕もー。藍に作って貰っちゃた」
と、陸もイタチのモシャを抱き上げて、背中に背負われた風呂敷を見せる。
二人共遠足気分だった。
「藍さんって、この前言ってたもう一人の家族?」
「うん、幼馴染なんだー。料理がとっても上手なんだよー」
「美海ちゃんは――うん、きっと上手だよ」
「?」
最近練習していると言っていたし、大丈夫だろう。
合流した後、公園を後にして来人は陸の後を付いて来た。
「天界って、どこから行くの?」
来人の家の物置部屋の扉も一応天界へは通じていたが、後日また行ってみようと開けてみると今度は普通に物置部屋だった。
当然と言えば当然では有るのだが、あの白い光はもうそこには無かった。
なので来人には正規ルートで天界へ行く方法を知らなかったのだ。
「こっちだよー」
陸がそう言ってやって来たのは、公園の近くにあった既に使われていない団地のアパート群だ。
そして、その一室の扉の前で立ち止まる。
「こんな所にも在ったんだネ」
「俺たちはこの扉をよく使ってるね」
ガーネとモシャがそんな話をしている。
「この扉も天界に繋がってるの?」
「そうだよー。ほら、これ見てー」
陸が指差したのは、扉の端の方に小さくある落書きの様な物だった。
「これは……三角形?」
それは三角形と「人」の字の形を重ね合わせたような落書きだった。
「神々の紋章だネ」
「この紋章がある扉の前で、合言葉? みたいなのを示すと、天界へ繋がる様になっているんだよー」
そう言って、陸は自分のスマートフォンを取り出して画面を点ける。
そこには数字四桁のパスワードを入力する画面が表示されていた。
陸はそこに「1・0・5・9」の四つの数字を入力し、扉へとかざした。
もちろんスマートフォンのロックは開錠されない。
しかし、変化はスマートフォンではなく扉の方に在った。
ガチャリ。
開錠音と共に、扉の縁が淡く光る。
「ね、これでおっけー」
「最近の神様ってハイテクなんだな……」
「昔は紙に筆で“一、○、五、九”って書いてたらしいよー」
「それ、本当かな……」
紙に筆は与太話臭いが、もしそれが本当ならスマートフォンを使い熟せないテイテイは現代でも紙と筆が天界への切符になるな、なんて来人は考えつつ。
「それじゃあ、行くネ」
扉を開けば、その先は白い光に包まれた世界。
陸たちは躊躇なくその光りの中へと入って行く。
来人も後を追って、その扉を潜った。
集めた鬼の核を天界へ持って行く事で、その仕事分の報酬が貰える。
昨日知り合った陸に案内してもらう約束なので、来人はその為の準備をしていた。
「はんかちヨシ! 弁当ヨシ! ガーネヨシ!」
指差し確認。
「ネも含めるなネ」
「でも、核持ってるのガーネじゃん」
「まあネ」
弁当は朝早くに天野家を訪問してきた美海から既に受け取り済みだ。
お礼がてら朝食かお茶でも誘おうかと思っていた来人だったが、美海は「今日は奈緒とギザと一緒に遊びに行ってくるから! じゃあね~!」と爆速で去って行った。
奈緒というのは同じ学校の美海の友人なので来人の知人でもある。
しかし、ギザとは誰か分からなかった。
濁点と濁点を合わせた名前は明らかに日本人の物では無いだろうし、語感からして、もしかするとペットでも飼い始めたのかもしれない。
「ていうか、らいたん“それ”そこに付けたんだネ」
ガーネが“それ”と指すのは、来人の腰に下げた王の証だ。
腰に下げた鎖を王の証の四角形の穴に通して下げている。
首に十字架、腰に王の証。
「うん、良いでしょ」
「……なんか、中学生のファッションみたいだネ」
「ひどい」
来人の色『鎖』と関連付けたナイスなスタイルだと思っていただけに、来人は少し肩を落とす。
(いや、格好いいだろう。……だよな?)
「そうだ、らいたん。天界へ行くなら原初の三柱へ挨拶しておくネ」
「げん……なんて?」
「原初の三柱――つまり初代神王だネ。世界創生の時から居る、古くて偉い神様で、らいたんからすると曾祖父に当たる神様だネ」
「ああ……。そういうの、苦手なんだよなあ。手土産とか持って行った方がいいかな?」
来人はタスクが増えた事に少しげんなりとした。
偉い人に挨拶というのは緊張するし、やはり気が進まないものだ。
「大丈夫だネ。偉いけど偉そうじゃないから、気楽に友達の家に遊びに行く感覚で行くといいネ」
「ほんとかなあ……」
気が重いながらも、一応来人も血を引く王族らしいので仕方ないだろう。
手土産は――まあ急に良い物を用意は出来ない。
冷凍庫に入っていた“アレ”でいいだろう。
陸との待ち合わせ場所、昨日の寂れた公園に来た。
「えっと、陸は――」
来人は辺りを見回す。
すると、公園の奥からどごんと轟音。
「おらおらァ! オレ様の鎌から逃げられると思うなよォ!!」
生き生きと陸が暴れ回っていた。
「どうしよう、声かけ辛いな」
「だネ」
頃合いを見てから、改めて声を掛ける。
「陸、お待たせ」
「あん? ……あ、来人! やっほー」
するりと髪色から白金が抜けると、普段の穏やかに陸に早変わり。
「ごめんごめん、早く着きすぎたから暇潰ししてたー」
「この公園って、そんなに鬼が湧くの?」
そんな来人の問いに、モシャが答える。
「いや、俺が誘き寄せてここに誘導してんだ」
「広いし、人も来ないし、狩場としては使いやすいからねー」
陸の得物はリーチの長い大鎌だ、開けた場所の方が力を発揮しやすい。
自分のフィールドに引き入れて戦うという点では鬼の上位個体が作り出す“異界”とも少し似ているかもしれない。
そういう戦い方もあるのか、と来人は感心していた。
「来人、その荷物は?」
「ああ、お弁当。美海ちゃん――彼女が作ってくれたんだ」
計らずとも惚気てしまった、と来人照れを見せていると、
「あ、僕もー。藍に作って貰っちゃた」
と、陸もイタチのモシャを抱き上げて、背中に背負われた風呂敷を見せる。
二人共遠足気分だった。
「藍さんって、この前言ってたもう一人の家族?」
「うん、幼馴染なんだー。料理がとっても上手なんだよー」
「美海ちゃんは――うん、きっと上手だよ」
「?」
最近練習していると言っていたし、大丈夫だろう。
合流した後、公園を後にして来人は陸の後を付いて来た。
「天界って、どこから行くの?」
来人の家の物置部屋の扉も一応天界へは通じていたが、後日また行ってみようと開けてみると今度は普通に物置部屋だった。
当然と言えば当然では有るのだが、あの白い光はもうそこには無かった。
なので来人には正規ルートで天界へ行く方法を知らなかったのだ。
「こっちだよー」
陸がそう言ってやって来たのは、公園の近くにあった既に使われていない団地のアパート群だ。
そして、その一室の扉の前で立ち止まる。
「こんな所にも在ったんだネ」
「俺たちはこの扉をよく使ってるね」
ガーネとモシャがそんな話をしている。
「この扉も天界に繋がってるの?」
「そうだよー。ほら、これ見てー」
陸が指差したのは、扉の端の方に小さくある落書きの様な物だった。
「これは……三角形?」
それは三角形と「人」の字の形を重ね合わせたような落書きだった。
「神々の紋章だネ」
「この紋章がある扉の前で、合言葉? みたいなのを示すと、天界へ繋がる様になっているんだよー」
そう言って、陸は自分のスマートフォンを取り出して画面を点ける。
そこには数字四桁のパスワードを入力する画面が表示されていた。
陸はそこに「1・0・5・9」の四つの数字を入力し、扉へとかざした。
もちろんスマートフォンのロックは開錠されない。
しかし、変化はスマートフォンではなく扉の方に在った。
ガチャリ。
開錠音と共に、扉の縁が淡く光る。
「ね、これでおっけー」
「最近の神様ってハイテクなんだな……」
「昔は紙に筆で“一、○、五、九”って書いてたらしいよー」
「それ、本当かな……」
紙に筆は与太話臭いが、もしそれが本当ならスマートフォンを使い熟せないテイテイは現代でも紙と筆が天界への切符になるな、なんて来人は考えつつ。
「それじゃあ、行くネ」
扉を開けば、その先は白い光に包まれた世界。
陸たちは躊躇なくその光りの中へと入って行く。
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