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#056 天の光信仰教会③
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ホール会場に集った信者たちはウエルカムドリンクを手に、一様に壇上の前に並ぶ。
政界の重鎮や大富豪も居ると聞いていたが、そういった威圧感のる如何にもな風貌の者たちも居れば、ごく一般的な主婦やおじさんまで、身分問わず様々な人々が分け隔てなくこの場に居る。
その様子は平等と言えば聞こえはいいが、ある種異様な光景にさえ思えた。
やがて――、
「来たわよ」
来海に肘で突かれ壇上の方へ視線を向ければ、一人の男が脇からマイクの前へと出て来た。
金髪のおかっぱ頭で、神父の様な服装の男。おそらく司祭や教祖とされる立場だろう。
見た目の年齢はその立場に対して、ずっと若く見える。
信者たちから歓声と共に、声が上がる。
「教祖様! 教祖様がお見えになられた!」
「巡様! うちの子にも祝福を!」
教祖が壇上に立ち、人差し指を一本立てた手を挙げる。
「――静粛に」
すると、ぴたりと歓声は止み、一転してうるさいほどの静寂がホールを覆う。
その様子を見た教祖はふっと微笑み、静寂の空間に低い声を響かせる。
「今日はよく来てくれました、家族たち。改めて、天の光信仰教会二代目教祖、道道ヶ原巡です。 父の代から今日まで、熱い想いを、信仰を、感謝します。
きっと神は皆のその心に応え、祝福――“神通力”を授けてくださるでしょう」
彼らは第六感症候群を神の祝福、神通力と呼びまるで素晴らしく高尚な物であるかの様に扱っている。
その超能力こそが信仰の対象なのだ。
何が祝福だ。こんなもの、ただの病だ。
この胸の奥底からふつふつと怒りが湧いて来る。
教祖、道道ヶ原巡は手元のグラスを手に取り、掲げる。
「さあ、家族たちよ。共に神に祈り、そのお力を以て、新人類へと至ろうではありませんか。我らが神、“鏡写しの太陽”に――乾杯!」
「「「――乾杯!!!」」」
教祖の音頭に応え、信者たちが一斉にグラスを掲げ、唱和。
既に胡散臭い宗教臭さに辟易してきた。
すると、来海がまた小突いてくる。
「ねえ、あの教祖に見覚えは?」
「だから、無いって」
「そう。鏡写しの太陽って神様? も、知らないのね?」
「ああ。俺にはさっぱりだ。それも含めて、調べてみようぜ」
「そうね」
それから、演説を終えた教祖が脇に引っ込めば、ホール会場内で参加者は思い思いに談笑を楽しんでいた。
立食パーティー形式でいくらか軽食も提供されていたが、来海に咎められたばかりなので流石に手は付けない。
ひとまず、来海と手分けして情報収集だ。
既視感のある栗色髪のウエイターも探したが見つからなかったので、俺は手近に居た声のかけやすそうな参加者に話を聞いてみる。
「すみません」
「はい。おめでとう」
「え、あ、はい。おめでとうございます」
何がめでたいのか分からないが、とりあえず倣って答えると、にこりと微笑みを返してくれた。
普通の主婦のおばちゃんとしか表現できない一般人の女性だ。
さて何から聞いて行こうかと思ったが、基本的な事は来海も押さえておいてくれるだろうから、俺にしか拾えない情報を優先する。
「はじめまして、火室です。火室絵里の息子です」
俺はそう名乗った。
もう名前がバレてしまったのだから、今更だ。利用できるだけ利用してやろう。
すると、信者の女性は目を丸くして驚いて、
「まあまあ、絵里様の。やっぱり絵里様から信心も受け継がれているのね。あなたも、鏡写しの太陽に祝福を頂きに?」
「ええ、まあそうですね。母とは親しかったのですか?」
「まさかあ。だって、絵里様は幹部の一人だったのよ? 親しくだなんて、恐れ多いわあ」
一般信者の一人どころか、まさかの幹部クラス。
これは増々きな臭くなってきた。
全く、うちの家は父も母も何をやっているんだか。
そう話していると、低い男の声で後ろから声を掛けられた。
「失礼、ちょっと良いかな?」
振り返ってみれば、そこに居たのは――、
「教祖様!?」
先程壇上で演説をしていた、金髪のおかっぱ頭だ。
俺と話していた信者の女性は頭を垂れて下がってしまう。
そんな事態を見た来海も危険を察して、こちらへと寄って来た。
「久しぶり、絵里さんの息子さん?」
教祖、道道ヶ原巡は柔和な笑みを浮かべて、話しかけて来る。
いきなりの真打登場だ。
「はい。そうですが、どうして教祖様がわざわざ?」
「どうしてって、もちろん、絵里さんの息子が、また僕ら家族の一員になってくれるというのだから、嬉しくなってしまいましてね」
「はあ……」
瞳の奥を覗いても、本心が見えない。
深い深い深淵の様。
真意を測りかねている俺を他所に、道道ヶ原は続ける。
「でも、それも当然の事だ。だって、君はもう鏡写しの太陽の祝福を受けているのですから」
「……え? 今、なんて……?」
聞き間違いだろうか。でも、確かに今――、
「うん? だから、君はもう我らが神、鏡写しの太陽の祝福を受けているのですから。一体どんな神通力を発現させたんですか? 是非、我々に見せてください!」
道道ヶ原がわざとらしくそう大きな声を上げると、周囲の信者たちがざわざわとし始め、俺たちに熱い視線を注ぐ。
「あの子、祝福を受けられたんですって!?」
「おお! 我々の家族から、新人類がまた一人生まれた!!」
まずい。目立ち過ぎた。
もはや潜入だとか情報収集どころではない。
道道ヶ原は信者たちを煽る様に、更に声を上げる。
「さあ、火室桐祐君! 鏡写しの太陽の前に傅くのです!!」
道道ヶ原と視線が交差する。どうしてか、目が離せない。
すると、俺の身体の奥底から、熱い感覚が込み上げて来る。
これは――スキルを発動する時の感覚。
何故だ。俺の意志とは反して、勝手にスキルが暴発しようとしている。
無理矢理抑え込もうとするが、喉の奥からせり上がり、湧き上がって来ようと暴れ続ける。
「ぐっ……がっ、ぐああっ……」
俺は胸を掻き毟り、悶え、その場に倒れ込んでしまう。
「桐祐っ!!!」
来海がクナイを手に駆け寄ろうとする。
しかし――、
「家族たち、私と絵里さんの息子を守りなさい。そやつはS⁶の手先――我々の邪魔をする不届き者です」
道道ヶ原がそう命ずれば、周囲に居た信者の内の数名が来海の前に立ち塞がる。
バチバチと電気の火花を散らす者、水を操り水球を掌の上に作り出す者。彼ら信者はスキルホルダーだ。
祝福と呼ばれるなんらかの方法で第六感症候群を発症させた大人のスキルホルダー。
まずい。そうして来海が足止めされている内にも、俺の意識は朦朧としてきた。
もう耐えられない。
「さあ、解き放ちなさい! 神の眷族たるあなたは、その受けた祝福の恩を返す義務があるのです!」
教祖の声に呼応する様に、炎が溢れ出す。
「――ああああああああッッ!!!」
俺の身体を中心としてパーティー会場が真っ赤に染まり、信者たちの阿鼻叫喚がどこか遠くの出来事の様に、ややくぐもって聞こえて来た。
――そして、俺の意識は深く、深く、沈んで行った――。
政界の重鎮や大富豪も居ると聞いていたが、そういった威圧感のる如何にもな風貌の者たちも居れば、ごく一般的な主婦やおじさんまで、身分問わず様々な人々が分け隔てなくこの場に居る。
その様子は平等と言えば聞こえはいいが、ある種異様な光景にさえ思えた。
やがて――、
「来たわよ」
来海に肘で突かれ壇上の方へ視線を向ければ、一人の男が脇からマイクの前へと出て来た。
金髪のおかっぱ頭で、神父の様な服装の男。おそらく司祭や教祖とされる立場だろう。
見た目の年齢はその立場に対して、ずっと若く見える。
信者たちから歓声と共に、声が上がる。
「教祖様! 教祖様がお見えになられた!」
「巡様! うちの子にも祝福を!」
教祖が壇上に立ち、人差し指を一本立てた手を挙げる。
「――静粛に」
すると、ぴたりと歓声は止み、一転してうるさいほどの静寂がホールを覆う。
その様子を見た教祖はふっと微笑み、静寂の空間に低い声を響かせる。
「今日はよく来てくれました、家族たち。改めて、天の光信仰教会二代目教祖、道道ヶ原巡です。 父の代から今日まで、熱い想いを、信仰を、感謝します。
きっと神は皆のその心に応え、祝福――“神通力”を授けてくださるでしょう」
彼らは第六感症候群を神の祝福、神通力と呼びまるで素晴らしく高尚な物であるかの様に扱っている。
その超能力こそが信仰の対象なのだ。
何が祝福だ。こんなもの、ただの病だ。
この胸の奥底からふつふつと怒りが湧いて来る。
教祖、道道ヶ原巡は手元のグラスを手に取り、掲げる。
「さあ、家族たちよ。共に神に祈り、そのお力を以て、新人類へと至ろうではありませんか。我らが神、“鏡写しの太陽”に――乾杯!」
「「「――乾杯!!!」」」
教祖の音頭に応え、信者たちが一斉にグラスを掲げ、唱和。
既に胡散臭い宗教臭さに辟易してきた。
すると、来海がまた小突いてくる。
「ねえ、あの教祖に見覚えは?」
「だから、無いって」
「そう。鏡写しの太陽って神様? も、知らないのね?」
「ああ。俺にはさっぱりだ。それも含めて、調べてみようぜ」
「そうね」
それから、演説を終えた教祖が脇に引っ込めば、ホール会場内で参加者は思い思いに談笑を楽しんでいた。
立食パーティー形式でいくらか軽食も提供されていたが、来海に咎められたばかりなので流石に手は付けない。
ひとまず、来海と手分けして情報収集だ。
既視感のある栗色髪のウエイターも探したが見つからなかったので、俺は手近に居た声のかけやすそうな参加者に話を聞いてみる。
「すみません」
「はい。おめでとう」
「え、あ、はい。おめでとうございます」
何がめでたいのか分からないが、とりあえず倣って答えると、にこりと微笑みを返してくれた。
普通の主婦のおばちゃんとしか表現できない一般人の女性だ。
さて何から聞いて行こうかと思ったが、基本的な事は来海も押さえておいてくれるだろうから、俺にしか拾えない情報を優先する。
「はじめまして、火室です。火室絵里の息子です」
俺はそう名乗った。
もう名前がバレてしまったのだから、今更だ。利用できるだけ利用してやろう。
すると、信者の女性は目を丸くして驚いて、
「まあまあ、絵里様の。やっぱり絵里様から信心も受け継がれているのね。あなたも、鏡写しの太陽に祝福を頂きに?」
「ええ、まあそうですね。母とは親しかったのですか?」
「まさかあ。だって、絵里様は幹部の一人だったのよ? 親しくだなんて、恐れ多いわあ」
一般信者の一人どころか、まさかの幹部クラス。
これは増々きな臭くなってきた。
全く、うちの家は父も母も何をやっているんだか。
そう話していると、低い男の声で後ろから声を掛けられた。
「失礼、ちょっと良いかな?」
振り返ってみれば、そこに居たのは――、
「教祖様!?」
先程壇上で演説をしていた、金髪のおかっぱ頭だ。
俺と話していた信者の女性は頭を垂れて下がってしまう。
そんな事態を見た来海も危険を察して、こちらへと寄って来た。
「久しぶり、絵里さんの息子さん?」
教祖、道道ヶ原巡は柔和な笑みを浮かべて、話しかけて来る。
いきなりの真打登場だ。
「はい。そうですが、どうして教祖様がわざわざ?」
「どうしてって、もちろん、絵里さんの息子が、また僕ら家族の一員になってくれるというのだから、嬉しくなってしまいましてね」
「はあ……」
瞳の奥を覗いても、本心が見えない。
深い深い深淵の様。
真意を測りかねている俺を他所に、道道ヶ原は続ける。
「でも、それも当然の事だ。だって、君はもう鏡写しの太陽の祝福を受けているのですから」
「……え? 今、なんて……?」
聞き間違いだろうか。でも、確かに今――、
「うん? だから、君はもう我らが神、鏡写しの太陽の祝福を受けているのですから。一体どんな神通力を発現させたんですか? 是非、我々に見せてください!」
道道ヶ原がわざとらしくそう大きな声を上げると、周囲の信者たちがざわざわとし始め、俺たちに熱い視線を注ぐ。
「あの子、祝福を受けられたんですって!?」
「おお! 我々の家族から、新人類がまた一人生まれた!!」
まずい。目立ち過ぎた。
もはや潜入だとか情報収集どころではない。
道道ヶ原は信者たちを煽る様に、更に声を上げる。
「さあ、火室桐祐君! 鏡写しの太陽の前に傅くのです!!」
道道ヶ原と視線が交差する。どうしてか、目が離せない。
すると、俺の身体の奥底から、熱い感覚が込み上げて来る。
これは――スキルを発動する時の感覚。
何故だ。俺の意志とは反して、勝手にスキルが暴発しようとしている。
無理矢理抑え込もうとするが、喉の奥からせり上がり、湧き上がって来ようと暴れ続ける。
「ぐっ……がっ、ぐああっ……」
俺は胸を掻き毟り、悶え、その場に倒れ込んでしまう。
「桐祐っ!!!」
来海がクナイを手に駆け寄ろうとする。
しかし――、
「家族たち、私と絵里さんの息子を守りなさい。そやつはS⁶の手先――我々の邪魔をする不届き者です」
道道ヶ原がそう命ずれば、周囲に居た信者の内の数名が来海の前に立ち塞がる。
バチバチと電気の火花を散らす者、水を操り水球を掌の上に作り出す者。彼ら信者はスキルホルダーだ。
祝福と呼ばれるなんらかの方法で第六感症候群を発症させた大人のスキルホルダー。
まずい。そうして来海が足止めされている内にも、俺の意識は朦朧としてきた。
もう耐えられない。
「さあ、解き放ちなさい! 神の眷族たるあなたは、その受けた祝福の恩を返す義務があるのです!」
教祖の声に呼応する様に、炎が溢れ出す。
「――ああああああああッッ!!!」
俺の身体を中心としてパーティー会場が真っ赤に染まり、信者たちの阿鼻叫喚がどこか遠くの出来事の様に、ややくぐもって聞こえて来た。
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