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だったら私が貰います!婚約破棄からはじめた溺愛婚(その後)
番外編:薄くしましょう、そうしましょう!③
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「くっ、壁が厚いわね……!」
なんとか割り込むべくぶつかってはみるが、このドレスではやはり動き辛くこのギリギリの攻防に勝ちの一手までどうしても届かない。
“そんなのダメよ、バルフを守るのは私なのよ!バルフに逆プロポーズした時にそう決めたじゃない……!!!”
そもそも彼女たちは皆自身をよく見せるために体に合った動きやすい『彼女たちのためのドレス』を着ているのだ。
集団で狩りをするそんな彼女たちに、既製品で対抗しようとしたこと自体が間違っている。
“私が誰より雌豹なのよッ!”
最愛の獲物……ではなく、最愛の夫を彼女たちから救うために、決意した私は――……!
「ッ!」
ビリッと思い切りドレスのスカートを破り、大きなスリットを作る。
ホールに響く異質な音と、注目集まる集合体の近くでコトを起こしたために再びざわっとどよめきが起きた。
“そりゃそうよね、女性が自身の脚を不特定多数に見せるなんてあってはならないもの……!”
けれどそんなことに構ってなどいられない。
ふしだらな女に見えるかもしれないが、バルフを雌豹の群れに放り込んだ責任は私にある。
“それに私は『令嬢』ではなく『夫人』だし!”
バルフ以外に見せるなんて本意ではないが、そんな羞恥に負ける程度の愛ではないのだから!
ふんす、と気合いを入れた私は再び令嬢集合体に突撃する。
私の行動で気を取られていたせいか、それとも脚の自由を解放し動きやすくなったお陰か――……
無事にバルフの元に辿り着いた私だったのだが。
「……流石にちょっとはしたないわ」
「私には真似できない」
そんな私に向けられるのは冷めた視線ばかり。
“勝手に言ってればいいわ”
けれど、その程度は覚悟の上で乱入したのだから、とツンと無視し戸惑っていたバルフの手を取ろうと自身の手を伸ばした私に投げられたのは――
「バルフ様が可哀想」
「ッ」
“バルフが、可哀想……?”
その一言は的確に私の心を抉るものだった。
確かに今の私はドレスや化粧で武装していない『埋もれた』スタイルで。
そしてそのスタイルすらも、自身の手で破き台無しにした。
“そう、だわ……”
そんなぐちゃぐちゃでぼろぼろな私が、変身して注目されているバルフの隣に立つということは。
“釣り合って、ないわ――……”
カアッと顔が赤くなる。
このドレスにも、今日この格好をしようと決めたのも自分だ。
今更指摘されたって恥ずかしくなんてないと思っていたのに――
「み、見ないで、バルフ……」
“やだ、どうしよう。どうして、私……”
バルフは最初からこの計画に乗り気じゃなかった。
それを無理やり実行させたのは私のくせに、自身の見た目が、そして何よりこの浅はかな考えが堪らなく恥ずかしくなって。
「ごめんなさい、私こんな、こんなつもりじゃなくて……その……っ」
「……シエラは、いつも何でオシャレしていたの?」
「え?」
露になった脚を隠そうと必死にドレスを引っ張り重ねていると、ぽつりとバルフが私に問いかけた。
“オシャレをしていた、理由?”
それは見向きもされず一人で立ち向かわなくてはならなかった自分を守るためだった。
けれのバルフと結婚し、愛し愛される幸せを知ってからもオシャレを続けたのは……
「バルフに、可愛いって思われたかったから……」
問われるがままにそう答えると、バルフの表情がふわりと柔らかくなる。
「わっ!?」
バルフが、彼の着ていたテールコートを脱ぎ私にかけてくれた。
コートの前をしっかり止めたことでドレスのスカートが押さえられたため、露になった脚も一緒に隠れて。
「それは俺もだよ。シエラの隣にいたいから頑張ったんだ、なのにそのシエラが傍にいなくてどうするの?」
「バルフ……、ひゃっ!?」
そのままバルフに抱き上げられて思わず声を上げてしまう。
そんな私をクスッと笑ったバルフは、ぎゅうっと抱きしめてきて……
「……というか、シエラの脚を見てもいいのは俺だけだと思ってたから、俺のために来てくれたことはわかってるけど嫉妬しちゃうな」
「ば、バルフが嫉妬⋯するの?」
「うん?当たり前でしょ。だってシエラは俺の最愛の奥さんなんだから」
「バルフ⋯!!!」
バルフから与えられたその言葉は、強張った私の心にじわりと染み込むように優しく溶けて。
“バルフとキスがしたいわ……”
ふとそんな願いが涌き出た私がそっと目を瞑ると、その気持ちを察してくれたバルフの顔が近付く気配を感じ――――
――――ズン、ズン、と別の何かも近付いてくる。
もちろんその正体は。
「……シエラ、バルくん。いや、バルくんに非がないのはわかってるんだけどね?けどさ、二人とも」
「……ひっ、お兄様……!」
「お義兄様……!!」
怒りを露にした兄だった。
「これ、俺が主役だってわかってるかなぁ……!?」
「「も、申し訳ありません……ッ!!」」
「さ、シエラのドレスもそんなだしね。帰ろうか……?」
「「もちろんですッッ」」
兄に促されるまま慌てて会場から飛び出た私たちは、バタンと閉じた扉を背にしてやっと一息ついて。
「……ふふっ」
「……ははっ」
顔を見合わせて笑い合うと、ふっとバルフの顔が近付き軽く重ねるだけの口付けをくれたのだった。
「こっちの服の方が落ち着くけど、似合いすぎて背景になってないかな」
「あら?そんなことないわよ!」
少し困った顔をしながら聞いてくるのはもちろんバルフ。
そしてバルフと私が今日着ているのは、先日のめかし込んだ服……ではなく、庶民っぽいシンプルな服で。
「せっかく王都に来たんだから市場調査しなくちゃね!」
「ははっ、シエラは熱心で偉いな」
笑いながらバルフにきゅっと手を繋がれてドキリとした。
“もう。さらっとこういうことしちゃうんだから……!”
自分のことを散々地味だというくせに、なんだかんだでいつもドキドキさせられるのは私の方。
けれど、こういうのだって悪くない。
「この間のバルフも格好良かったけれど、私にとっては今のバルフも最高に格好いいんだからね」
「え、それはないんじゃ……」
「あーるーの!だって私は出会った時からバルフだけを見ていたんだから!」
バルフに握られた手をぎゅっと握り返し、ひしっと引っ付くとバルフがふわりと笑いかけてくれる。
この優しげな表情が、私は何より好きだから――……
「私、これからもバルフのためだけに可愛くなる努力をするからね」
「えぇ?それ以上可愛くなると心配なんだけど……」
「もう!!本当にバルフってば!!!」
願わくば、この穏やかで優しい時間が、ずっとずっと私たちを包みますように。
――……そう心の中で願うのだった。
なんとか割り込むべくぶつかってはみるが、このドレスではやはり動き辛くこのギリギリの攻防に勝ちの一手までどうしても届かない。
“そんなのダメよ、バルフを守るのは私なのよ!バルフに逆プロポーズした時にそう決めたじゃない……!!!”
そもそも彼女たちは皆自身をよく見せるために体に合った動きやすい『彼女たちのためのドレス』を着ているのだ。
集団で狩りをするそんな彼女たちに、既製品で対抗しようとしたこと自体が間違っている。
“私が誰より雌豹なのよッ!”
最愛の獲物……ではなく、最愛の夫を彼女たちから救うために、決意した私は――……!
「ッ!」
ビリッと思い切りドレスのスカートを破り、大きなスリットを作る。
ホールに響く異質な音と、注目集まる集合体の近くでコトを起こしたために再びざわっとどよめきが起きた。
“そりゃそうよね、女性が自身の脚を不特定多数に見せるなんてあってはならないもの……!”
けれどそんなことに構ってなどいられない。
ふしだらな女に見えるかもしれないが、バルフを雌豹の群れに放り込んだ責任は私にある。
“それに私は『令嬢』ではなく『夫人』だし!”
バルフ以外に見せるなんて本意ではないが、そんな羞恥に負ける程度の愛ではないのだから!
ふんす、と気合いを入れた私は再び令嬢集合体に突撃する。
私の行動で気を取られていたせいか、それとも脚の自由を解放し動きやすくなったお陰か――……
無事にバルフの元に辿り着いた私だったのだが。
「……流石にちょっとはしたないわ」
「私には真似できない」
そんな私に向けられるのは冷めた視線ばかり。
“勝手に言ってればいいわ”
けれど、その程度は覚悟の上で乱入したのだから、とツンと無視し戸惑っていたバルフの手を取ろうと自身の手を伸ばした私に投げられたのは――
「バルフ様が可哀想」
「ッ」
“バルフが、可哀想……?”
その一言は的確に私の心を抉るものだった。
確かに今の私はドレスや化粧で武装していない『埋もれた』スタイルで。
そしてそのスタイルすらも、自身の手で破き台無しにした。
“そう、だわ……”
そんなぐちゃぐちゃでぼろぼろな私が、変身して注目されているバルフの隣に立つということは。
“釣り合って、ないわ――……”
カアッと顔が赤くなる。
このドレスにも、今日この格好をしようと決めたのも自分だ。
今更指摘されたって恥ずかしくなんてないと思っていたのに――
「み、見ないで、バルフ……」
“やだ、どうしよう。どうして、私……”
バルフは最初からこの計画に乗り気じゃなかった。
それを無理やり実行させたのは私のくせに、自身の見た目が、そして何よりこの浅はかな考えが堪らなく恥ずかしくなって。
「ごめんなさい、私こんな、こんなつもりじゃなくて……その……っ」
「……シエラは、いつも何でオシャレしていたの?」
「え?」
露になった脚を隠そうと必死にドレスを引っ張り重ねていると、ぽつりとバルフが私に問いかけた。
“オシャレをしていた、理由?”
それは見向きもされず一人で立ち向かわなくてはならなかった自分を守るためだった。
けれのバルフと結婚し、愛し愛される幸せを知ってからもオシャレを続けたのは……
「バルフに、可愛いって思われたかったから……」
問われるがままにそう答えると、バルフの表情がふわりと柔らかくなる。
「わっ!?」
バルフが、彼の着ていたテールコートを脱ぎ私にかけてくれた。
コートの前をしっかり止めたことでドレスのスカートが押さえられたため、露になった脚も一緒に隠れて。
「それは俺もだよ。シエラの隣にいたいから頑張ったんだ、なのにそのシエラが傍にいなくてどうするの?」
「バルフ……、ひゃっ!?」
そのままバルフに抱き上げられて思わず声を上げてしまう。
そんな私をクスッと笑ったバルフは、ぎゅうっと抱きしめてきて……
「……というか、シエラの脚を見てもいいのは俺だけだと思ってたから、俺のために来てくれたことはわかってるけど嫉妬しちゃうな」
「ば、バルフが嫉妬⋯するの?」
「うん?当たり前でしょ。だってシエラは俺の最愛の奥さんなんだから」
「バルフ⋯!!!」
バルフから与えられたその言葉は、強張った私の心にじわりと染み込むように優しく溶けて。
“バルフとキスがしたいわ……”
ふとそんな願いが涌き出た私がそっと目を瞑ると、その気持ちを察してくれたバルフの顔が近付く気配を感じ――――
――――ズン、ズン、と別の何かも近付いてくる。
もちろんその正体は。
「……シエラ、バルくん。いや、バルくんに非がないのはわかってるんだけどね?けどさ、二人とも」
「……ひっ、お兄様……!」
「お義兄様……!!」
怒りを露にした兄だった。
「これ、俺が主役だってわかってるかなぁ……!?」
「「も、申し訳ありません……ッ!!」」
「さ、シエラのドレスもそんなだしね。帰ろうか……?」
「「もちろんですッッ」」
兄に促されるまま慌てて会場から飛び出た私たちは、バタンと閉じた扉を背にしてやっと一息ついて。
「……ふふっ」
「……ははっ」
顔を見合わせて笑い合うと、ふっとバルフの顔が近付き軽く重ねるだけの口付けをくれたのだった。
「こっちの服の方が落ち着くけど、似合いすぎて背景になってないかな」
「あら?そんなことないわよ!」
少し困った顔をしながら聞いてくるのはもちろんバルフ。
そしてバルフと私が今日着ているのは、先日のめかし込んだ服……ではなく、庶民っぽいシンプルな服で。
「せっかく王都に来たんだから市場調査しなくちゃね!」
「ははっ、シエラは熱心で偉いな」
笑いながらバルフにきゅっと手を繋がれてドキリとした。
“もう。さらっとこういうことしちゃうんだから……!”
自分のことを散々地味だというくせに、なんだかんだでいつもドキドキさせられるのは私の方。
けれど、こういうのだって悪くない。
「この間のバルフも格好良かったけれど、私にとっては今のバルフも最高に格好いいんだからね」
「え、それはないんじゃ……」
「あーるーの!だって私は出会った時からバルフだけを見ていたんだから!」
バルフに握られた手をぎゅっと握り返し、ひしっと引っ付くとバルフがふわりと笑いかけてくれる。
この優しげな表情が、私は何より好きだから――……
「私、これからもバルフのためだけに可愛くなる努力をするからね」
「えぇ?それ以上可愛くなると心配なんだけど……」
「もう!!本当にバルフってば!!!」
願わくば、この穏やかで優しい時間が、ずっとずっと私たちを包みますように。
――……そう心の中で願うのだった。
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