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だったら私が貰います!婚約破棄からはじめる溺愛婚(希望)
3.育む二人(願望)
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――それは良く晴れたデート日和の午後。
城下町にある貴族御用達の服飾店で、出して貰った新作が全て男性用だと気付いたバルフが少し慌てて私に駆け寄ってくる。
「あのさ、もしかして今から選ぶのも⋯」
「えぇっ!もちろんバルフのですわ!」
少し得意気にそう伝えると、すぐに表情を強張らせたバルフが勢い良く首を左右に振った。
「この間も沢山いただきました!もうこれ以上は持て余しますから!」
そう断言すると、あっという間に出された服を抱えて針子も兼ねた店員さんに返してしまう。
“あらあら⋯”
少し残念に思ったものの、惚れた弱味ってやつなのか慌てたバルフも愛おしく感じ私は彼を眺めていた。
“次はどこに行こうかしら”
執務も積極的にこなす彼なら、仕事時にも使えるカフスボタンなんかもいいかもしれない。
シンプルなデザインならば普段使いも可能だろうし、お揃いの石を使ったピアスを自分用に購入するのも楽しいだろう。
「万年筆なんかも素敵ね」
きっと高級過ぎる物を選べば、少し眉尻を下げ困ったように微笑むバルフに会える。
それも悪くないし、でも毎日使って貰えるように質の良さに拘るのもいいかしら、なんて想像した私は思わず自然と笑みが溢れた。
そんな私の元に戻ってきたバルフが、そっと繊細に編まれたショールをかけてくれて。
「⋯え、え?」
「今日は少し、肌寒いですから」
少し照れくさそうに伝えられたその言葉に私の頬が一気に赤らんだ。
「可愛い⋯」
思わずそう呟くと、じっとこちらを見るオリーブ色の瞳に気が付いて。
「⋯ぁ、そ、その!このショールが、ですからっ!私のような錆色の髪には似合わないかもしれませんが⋯っ」
「え?似合うよ。それにシエラの髪を錆色とか思ったことないけど」
「⋯へ?」
「綺麗なローズブロンドだ」
ローズブロンド。
言われたその単語に思わずぽかんとする。
いつもこの錆色の髪が好きじゃなかった。
ただでさえきつい顔立ちなのに、こんなくすんだ錆色までプラスするなんて⋯と神様を恨めしくすら思っていたのに。
「ローズブロンド⋯?」
「え、違うの?」
“違うの?って、違うわよ”
商家である実家で彼は一体何を学んできたのか。
ここまで節穴な目しか持ってないなら、やはり彼は我がビスター公爵家に婿入りして大正解だとしか思えない。
「⋯⋯ローズブロンド、ですわ」
「だよな」
屈託なく笑う彼の笑顔がどうしても見れなくて、私はショールを頭から被り顔を隠す。
嬉しくて、恥ずかしくて、でもやっぱり嬉しくて。
コンプレックスだったこの髪色がとても大切なものに感じる。
――あぁ、私は何度彼に心を救われればいいのだろうか。
「⋯バルフ」
「?」
小さな声で名前を呼ぶと、きょとんとした彼がそっと私の口元に耳を近付ける。
そんな彼にだけ聞こえるように⋯
「ー⋯夜着も選んでくださる?」
「⋯ッ!?」
「バルフに、脱がせて欲しいから⋯」
少し泣きたくなったのを誤魔化すように、茶化すように。
そっと告げたのは私の本音。
そんな私の言葉を聞いたバルフが一気に茹で上がった。
“今はまだ、揶揄うだけで止めてあげる”
私ばかりが惚れ直させられて悔しいから。
「さ!次に行きますわよっ」
優雅なエスコートなんて無視して彼の腕にしがみつくように絡み付くと、にっこにこな私に釣られたのか彼からも笑みが溢れるのだった。
そんな初デートから1ヶ月。
「⋯またこの季節なのね」
私は視線の先にある『狩猟会について』と大きく書かれた書類を手に取った。
“今年はバルフがいるから参加自体はいいんだけれど⋯”
王太子の婚約者候補だった私は、残念ながら彼の好みとは違ったようで。
エスコートもなければ、当然狩猟会で得た獲物をプレゼントして貰えるはずもなく⋯
「男性が意中の女性に獲物を渡し、イチャイチャしてるのをただ見てるだけだったのよねぇ。公爵家の者として休む訳にもいかないし⋯」
いつも1人ポツンと座っていた事を思い出した私は、無意識に遠い目をする。
“まぁ、その狩猟会がなければバルフを好きになる事もなかったんだけど”
そう思い直した私は、その時の事を思い出してほわりと心が温かくなり――
「でもあの女もいるのよねぇぇ!」
はぁっと大きなため息を吐きながらバタンと机に突っ伏した。
“結婚してバルフも公爵家になった以上、この国を支える大いなる貴族の1つとして公式行事には参加しなくちゃいけない⋯のはわかってるけど⋯”
「キャサリン嬢に会って欲しくないわ⋯」
ぽつりと溢した本音に、ずんっと心が沈むのを感じた。
相変わらず彼の元婚約者は王太子とヨロシクやっているようで、いっそ婚約でも結んでくれたらと願わずにはいられない。
バルフはまだ好きなのかしら?なんて考えてしまうのは、心どころか体すらまだ繋がりをもててないからで。
「抱いてくれないのは、まだ彼女を想っているから?それとも単純にバルフも私が好みじゃなくて、失敗した初夜の時みたく勃たないのかしら⋯」
公爵家を継ぐのは兄だし、兄には既に息子がいる。
私がもし子をもてなかったとしても家としては何も問題はないが、彼自身を家の力で無理やり手に入れてしまったからこその不安は強かった。
「せめて体だけでも求めてくれたなら、多少は安心出来るのに⋯」
溢すようにそう呟いた私は、さっきよりも大きなため息を吐く。
――そんな時だった。
「シエラ、いるかな?」
控えめなノックが響き、そしてノックよりも自分に響いた愛しい人の声に慌てて返事をするとカチャリとバルフが入ってきた。
「⋯その、いつも貰ってばかりだからこれ⋯」
どこか恥ずかしそうに差し出された小さな小箱を開けると、そこには彼の瞳の色に似たペリドットの石があしらわれた指輪が入っていて。
「これって⋯」
「あー、その⋯執務のお給料が出たというか、まだ渡せてなかったから⋯えっと、受け取ってくれるかな」
「バルフもお揃い⋯なのかしら?」
「ぅえ!?あ、あー⋯、うん、その⋯結婚指輪だし」
じわじわと顔を赤らめるバルフの顔をしっかりと見たいのに、何故か滲んでよく見えない。
「本当に嬉しい、一生この指輪は外さないわ」
「えっ!?いや、流石にそれは⋯っ!喜んでくれたのなら、その⋯嬉しいけど⋯っ」
“元婚約者が何よ。私が見なくちゃいけないのは彼女じゃなく、夫婦としてしっかり向き合おうとしてくれているバルフじゃない”
さっきまでの暗い感情が、霧を払ったように明るくなる。
精一杯大事にしようとしてくれる彼を、私こそ誰よりも大切にしなくてはと改めて心に誓った。
「あれ?それって今度の狩猟会の?」
机に広げたままだった書類に気付いたのか、バルフがそっと狩猟会のお知らせを手に取る。
「毎年毎年飽きないわよね」
「はは、伝統を重んじてる証だな」
なんて軽口のような会話をしつつ、私の視線は彼の左手に注がれていた。
“てっきりバルフの指輪もペリドットかと思ったのだけど⋯”
よく見ようと視線を向けた事に気付いたのか、ハッとしたバルフはやはりどこか恥ずかしそうに視線を逸らしながらそっと指輪を反対の手で覆い隠してしまった。
“一瞬で見えなかったけど、私のとは違う石があつらわれてるのね?”
結婚指輪として渡されたのだから、当然石もお揃いだと思っていた私は少し疑問に思う。
「バルフの指輪って⋯」
「あー、あー⋯、嫌⋯だったかな?」
「え?」
言われた意味がわからずぽかんとした私に観念したのか、そっと覆っていた手を退け見せてくれた彼の指輪には、私の瞳と同じ色であるブラウンダイヤモンドが嵌め込まれていて。
「⋯ッ!」
その事実に気付いた私は、一気に頬が熱くなった。
「嫌な訳ないわ!大好きよっ」
思わず目の前の彼に飛び付いた私がぎゅうぎゅうと抱き締めると、少し戸惑いながらも彼も背中に腕を回してくれて。
痛いくらいに高鳴る胸を押し付けるように、私は暫く彼に抱きついていた。
「⋯狩猟会、シエラの為に頑張るよ」
“婚約者候補だった王太子は、ネズミすらくれなかったのに”
むしろ居ることすら無視するよう視線すら合わなかったアレクシス殿下を思い出した私は、そのままバルフの胸に顔を押し付けたままゆっくり目を閉じた。
「⋯えぇ、楽しみにしてるわ」
“いつか心も体も欲しいけどー⋯”
それでも。
こうやって互いのペースでゆっくり進めるのも悪くない。
触れた体に響く鼓動が、願わくば私のものだけではありませんように。
城下町にある貴族御用達の服飾店で、出して貰った新作が全て男性用だと気付いたバルフが少し慌てて私に駆け寄ってくる。
「あのさ、もしかして今から選ぶのも⋯」
「えぇっ!もちろんバルフのですわ!」
少し得意気にそう伝えると、すぐに表情を強張らせたバルフが勢い良く首を左右に振った。
「この間も沢山いただきました!もうこれ以上は持て余しますから!」
そう断言すると、あっという間に出された服を抱えて針子も兼ねた店員さんに返してしまう。
“あらあら⋯”
少し残念に思ったものの、惚れた弱味ってやつなのか慌てたバルフも愛おしく感じ私は彼を眺めていた。
“次はどこに行こうかしら”
執務も積極的にこなす彼なら、仕事時にも使えるカフスボタンなんかもいいかもしれない。
シンプルなデザインならば普段使いも可能だろうし、お揃いの石を使ったピアスを自分用に購入するのも楽しいだろう。
「万年筆なんかも素敵ね」
きっと高級過ぎる物を選べば、少し眉尻を下げ困ったように微笑むバルフに会える。
それも悪くないし、でも毎日使って貰えるように質の良さに拘るのもいいかしら、なんて想像した私は思わず自然と笑みが溢れた。
そんな私の元に戻ってきたバルフが、そっと繊細に編まれたショールをかけてくれて。
「⋯え、え?」
「今日は少し、肌寒いですから」
少し照れくさそうに伝えられたその言葉に私の頬が一気に赤らんだ。
「可愛い⋯」
思わずそう呟くと、じっとこちらを見るオリーブ色の瞳に気が付いて。
「⋯ぁ、そ、その!このショールが、ですからっ!私のような錆色の髪には似合わないかもしれませんが⋯っ」
「え?似合うよ。それにシエラの髪を錆色とか思ったことないけど」
「⋯へ?」
「綺麗なローズブロンドだ」
ローズブロンド。
言われたその単語に思わずぽかんとする。
いつもこの錆色の髪が好きじゃなかった。
ただでさえきつい顔立ちなのに、こんなくすんだ錆色までプラスするなんて⋯と神様を恨めしくすら思っていたのに。
「ローズブロンド⋯?」
「え、違うの?」
“違うの?って、違うわよ”
商家である実家で彼は一体何を学んできたのか。
ここまで節穴な目しか持ってないなら、やはり彼は我がビスター公爵家に婿入りして大正解だとしか思えない。
「⋯⋯ローズブロンド、ですわ」
「だよな」
屈託なく笑う彼の笑顔がどうしても見れなくて、私はショールを頭から被り顔を隠す。
嬉しくて、恥ずかしくて、でもやっぱり嬉しくて。
コンプレックスだったこの髪色がとても大切なものに感じる。
――あぁ、私は何度彼に心を救われればいいのだろうか。
「⋯バルフ」
「?」
小さな声で名前を呼ぶと、きょとんとした彼がそっと私の口元に耳を近付ける。
そんな彼にだけ聞こえるように⋯
「ー⋯夜着も選んでくださる?」
「⋯ッ!?」
「バルフに、脱がせて欲しいから⋯」
少し泣きたくなったのを誤魔化すように、茶化すように。
そっと告げたのは私の本音。
そんな私の言葉を聞いたバルフが一気に茹で上がった。
“今はまだ、揶揄うだけで止めてあげる”
私ばかりが惚れ直させられて悔しいから。
「さ!次に行きますわよっ」
優雅なエスコートなんて無視して彼の腕にしがみつくように絡み付くと、にっこにこな私に釣られたのか彼からも笑みが溢れるのだった。
そんな初デートから1ヶ月。
「⋯またこの季節なのね」
私は視線の先にある『狩猟会について』と大きく書かれた書類を手に取った。
“今年はバルフがいるから参加自体はいいんだけれど⋯”
王太子の婚約者候補だった私は、残念ながら彼の好みとは違ったようで。
エスコートもなければ、当然狩猟会で得た獲物をプレゼントして貰えるはずもなく⋯
「男性が意中の女性に獲物を渡し、イチャイチャしてるのをただ見てるだけだったのよねぇ。公爵家の者として休む訳にもいかないし⋯」
いつも1人ポツンと座っていた事を思い出した私は、無意識に遠い目をする。
“まぁ、その狩猟会がなければバルフを好きになる事もなかったんだけど”
そう思い直した私は、その時の事を思い出してほわりと心が温かくなり――
「でもあの女もいるのよねぇぇ!」
はぁっと大きなため息を吐きながらバタンと机に突っ伏した。
“結婚してバルフも公爵家になった以上、この国を支える大いなる貴族の1つとして公式行事には参加しなくちゃいけない⋯のはわかってるけど⋯”
「キャサリン嬢に会って欲しくないわ⋯」
ぽつりと溢した本音に、ずんっと心が沈むのを感じた。
相変わらず彼の元婚約者は王太子とヨロシクやっているようで、いっそ婚約でも結んでくれたらと願わずにはいられない。
バルフはまだ好きなのかしら?なんて考えてしまうのは、心どころか体すらまだ繋がりをもててないからで。
「抱いてくれないのは、まだ彼女を想っているから?それとも単純にバルフも私が好みじゃなくて、失敗した初夜の時みたく勃たないのかしら⋯」
公爵家を継ぐのは兄だし、兄には既に息子がいる。
私がもし子をもてなかったとしても家としては何も問題はないが、彼自身を家の力で無理やり手に入れてしまったからこその不安は強かった。
「せめて体だけでも求めてくれたなら、多少は安心出来るのに⋯」
溢すようにそう呟いた私は、さっきよりも大きなため息を吐く。
――そんな時だった。
「シエラ、いるかな?」
控えめなノックが響き、そしてノックよりも自分に響いた愛しい人の声に慌てて返事をするとカチャリとバルフが入ってきた。
「⋯その、いつも貰ってばかりだからこれ⋯」
どこか恥ずかしそうに差し出された小さな小箱を開けると、そこには彼の瞳の色に似たペリドットの石があしらわれた指輪が入っていて。
「これって⋯」
「あー、その⋯執務のお給料が出たというか、まだ渡せてなかったから⋯えっと、受け取ってくれるかな」
「バルフもお揃い⋯なのかしら?」
「ぅえ!?あ、あー⋯、うん、その⋯結婚指輪だし」
じわじわと顔を赤らめるバルフの顔をしっかりと見たいのに、何故か滲んでよく見えない。
「本当に嬉しい、一生この指輪は外さないわ」
「えっ!?いや、流石にそれは⋯っ!喜んでくれたのなら、その⋯嬉しいけど⋯っ」
“元婚約者が何よ。私が見なくちゃいけないのは彼女じゃなく、夫婦としてしっかり向き合おうとしてくれているバルフじゃない”
さっきまでの暗い感情が、霧を払ったように明るくなる。
精一杯大事にしようとしてくれる彼を、私こそ誰よりも大切にしなくてはと改めて心に誓った。
「あれ?それって今度の狩猟会の?」
机に広げたままだった書類に気付いたのか、バルフがそっと狩猟会のお知らせを手に取る。
「毎年毎年飽きないわよね」
「はは、伝統を重んじてる証だな」
なんて軽口のような会話をしつつ、私の視線は彼の左手に注がれていた。
“てっきりバルフの指輪もペリドットかと思ったのだけど⋯”
よく見ようと視線を向けた事に気付いたのか、ハッとしたバルフはやはりどこか恥ずかしそうに視線を逸らしながらそっと指輪を反対の手で覆い隠してしまった。
“一瞬で見えなかったけど、私のとは違う石があつらわれてるのね?”
結婚指輪として渡されたのだから、当然石もお揃いだと思っていた私は少し疑問に思う。
「バルフの指輪って⋯」
「あー、あー⋯、嫌⋯だったかな?」
「え?」
言われた意味がわからずぽかんとした私に観念したのか、そっと覆っていた手を退け見せてくれた彼の指輪には、私の瞳と同じ色であるブラウンダイヤモンドが嵌め込まれていて。
「⋯ッ!」
その事実に気付いた私は、一気に頬が熱くなった。
「嫌な訳ないわ!大好きよっ」
思わず目の前の彼に飛び付いた私がぎゅうぎゅうと抱き締めると、少し戸惑いながらも彼も背中に腕を回してくれて。
痛いくらいに高鳴る胸を押し付けるように、私は暫く彼に抱きついていた。
「⋯狩猟会、シエラの為に頑張るよ」
“婚約者候補だった王太子は、ネズミすらくれなかったのに”
むしろ居ることすら無視するよう視線すら合わなかったアレクシス殿下を思い出した私は、そのままバルフの胸に顔を押し付けたままゆっくり目を閉じた。
「⋯えぇ、楽しみにしてるわ」
“いつか心も体も欲しいけどー⋯”
それでも。
こうやって互いのペースでゆっくり進めるのも悪くない。
触れた体に響く鼓動が、願わくば私のものだけではありませんように。
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