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最終章・えぇっ、本気だったんですか!?
27.最初からどっちでも良かったの
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「えっ」
私の間抜けな声が響く。
“め、メルージラ様?”
いつもどこか控えめで落ち着いている彼女から発されたその言葉に呆然としてしまう。
「どうせもうわかってるんでしょう? えぇ、全部私が仕組んだわ。私が殿下に媚薬を盛ったの。だって今なら媚薬が効くはずだもの」
「それは、ルチアが拐われたことや僕が加護を失った時のことも含めて?」
「どっちも私。本当はいつか姉に使ってやろうと研究していたものだけど、神の愛し子様にも効くなんてね」
あはは、と彼女の渇いた笑いがその場に響く。
“ジルを襲ったのが、メルージラ様ってことなの?”
更に私とララの誘拐の件も?
その驚愕の告白に、私はただ口をはくはくと動かした。
「な、なんでメルが……っ」
「お姉様のそういう態度が気に入らないの。何もかも中途半端で私より劣っている。……それなのに加護が強いというだけで私が欲しいものを全て取っていくのよ!」
「全てって。そんな、私は」
「加護が何? ちょっと熱いものが食べられるだけじゃない。それが領地経営に何の役に立つっていうの」
「それが理由なのか?」
ララに怒鳴るメルージラ様を止めるように兄が口を開く。
そしてその言葉にまたハッと渇いた笑いを漏らしたメルージラ様が、私をチラリと見た。
「貴女とお姉様を一緒にすれば、恋に狂って亡き者にすると思ったんだけどね」
“まさかそれが私とララが一緒に誘拐された理由ってこと?”
護衛がすべて消え不自然に二人きりにされた状況。
誘拐だというのに一向に現れない乗り換えの馬車。
それらの全てが、あの場所でララに私を襲わせるためのお膳立てなのだとしたら――
「やっぱりララじゃなかったわ」
「ルチア……」
疑わなくてよかった、と心から思った。
信じてよかった、彼女は何も知らなかったのだ。
“って、今はそんな場合じゃないわね”
ホッとし緩みそうになる表情を慌てて引き締めた私は、もう一度メルージラ様の方へ顔を向ける。
メルージラ様はもう諦めているのか、開き直ったような表情だった。
「媚薬の件はなんだったんだ?」
「それも同じよ。お姉様が殿下と既成事実でも作ってくれればいいと思ったの」
「つまり誘拐の件も媚薬の件も、ララとジルを引っ付けさせるためだったってこと?」
だが、姉の恋を応援したいという理由にしては少々過激すぎる。
何よりララを加害者にする前提の誘拐など、違和感が拭えない。
そしてそんな疑問に答えてくれたのもジルだった。
「君はあの誘拐の日、自身の姉が怪しいと告げに来ていたよね。もしフラージラ嬢が思惑通りルチアを害したとすれば、あの密告で疑いが確信になるような状況になると思うけど」
「どちらでもよかったんです。姉が殿下と結婚して家を出るのも、姉が罪を犯し追放されるのでも」
「そ、んな」
さらりと告げられたその言葉に唖然とする。
「巻き込んでしまってごめんなさいね? でも私、貴女のことも嫌いだわ」
「メル!!」
ハッキリと私を見ながらそう断言するメルージラ様と、そんなメルージラ様を咎めるように声をあげるララ。
だがそんなララの声なんてもう聞こえないのか、狂ったようにメルージラ様は高笑いをしていた。
「お姉様が結婚して出ていけばあの家は私のものになるはずだった。罪を犯したパターンでも、追放して領地の一部を返還すれば良かったし、私はこの家を私のものに出来れば良かったんですよ。潰してもいいし活かしてもいい」
ポツリポツリと語られる内面。
娘の蛮行に倒れそうになっているコルティ公爵夫妻は、それでも彼女の真意を知るべくじっとメルージラ様を見つめていた。
「ただ加護が強い。それだけで姉妹にここまで差を作ったお父様もお母様も嫌いだわ。加護が強いだけで婚約の申し込みも全て姉にだけ。私はこの家の恥だったのね」
「そんなことは……!」
「それに私は婚約なんて」
「してないのはお姉様が断ったからでしょう。選べる立場の人は余裕ね。恋を追いかけることも出来るんだから」
彼女の口から発せられる数々の言葉は、まるでこれまでの全てを糾弾するように鋭い。
「貴女のことも嫌いって言ったわよね。理由は何だと思う?」
「……私に加護がないからですか」
「ふふ、わかってるじゃない。僅かな加護がある私より劣っている貴女が、どうして殿下の婚約者なの? 家族にも愛されて、みんなの中心に当然の顔して立ってるのよ!」
“彼女と私は同じだったのね”
加護がないと嘆いたあの日。
もし私に、『加護なんてなくてもいい』と言ってくれる人がいなければ、家族から向けられる愛ですら信じられず、歪んでこうなっていたかもしれない。
そう思うと自然と私の足が前へと動く。
「ルチア!?」
「大丈夫です」
焦るジルへと笑顔をひとつ。
心配してくれる貴方かいたから今の私がいるのだと、そしてそれはきっと――
そのまま歩き、メルージラ様の前へと立つと流石に驚いたのか、一瞬怯んだ顔をされる。
そんな彼女を落ち着かせるように微笑みを作った私は、近付いた勢いのままメルージラ様を抱き締めた。
“細い肩”
この肩にどれほどの恐怖と絶望を背負っていたのだろうか。
「大丈夫ですよ。貴女は愛されています」
「……は?」
「もし娘のことを考えていない親なら、貴女の独白を聞かずに遮り縁を切っていたはず。でもそうせず、理解しようと耳を傾けてくれていたもの」
彼女自身が言っていたように、邪魔になれば自身を守るために追放することだって可能なのだ。
勝手に狂って何かを言っている、と言葉を塞ぎ、騒がした責任を取らせる形で家から追い出す。
何を言い出すかわからない以上、余計なことを口にされる前に口を封じるのは当然のこと。
それなのにコルティ公爵夫妻は何も言わずにただ聞いていた。
それはきっと、娘の罪を家族全員で共有し、自らをも犠牲にする覚悟があるから。
――つまりは、親だからなのだ。
“すべての親がそうではないからこそ、彼女は愛されている側の人間よ”
「少し不器用だったかもしれないけれど、それはメルージラ様もじゃないかしら」
「ハッ、そんな綺麗事を言われても」
「いいえ、言うわ」
キッパリそう告げると、彼女が口をつぐむ。
「だって貴女はやり直せるもの」
「……私は王族を害したわ」
「それは……」
私たちの誘拐、媚薬の件も結果飲んだのは私であることを考えればいくらでも逃げ道はある。
けれど、ジルを襲ったことに対しては申し開きしようがないことも事実であった。
「そうだね、本来なら打ち首、よくて公爵家没落ってところだけれど」
「没落で構いませんわ! 元はと言えば私にも原因があったのです!」
ジルの言葉に乗るようにララが声を発する。
そんなララの肩をそっと抱き寄せたコルティ公爵夫人と、メルージラ様のところまでゆっくり歩くコルティ公爵。
「娘の不始末は親の不徳です。我がコルティ公爵家はこの場にて爵位返上を――」
「しなくていいよ」
「え、じ、ジル?」
頭を下げる公爵の前でゆっくり手を振り言葉を止めさせたのは、他でもない被害者であるジルだった。
「加護なんてなくても問題ないって言っていただろう? 最初からなくても困らないものを失っても僕の輝きは健在だしね」
「えぇ、ジルは誰よりも素敵です! 輝いてます!」
「……うん。嬉しいけど今のは場を和ませたかったというか……いや、いいか。えーっと、とにかく彼女のその研究は悪くない。毒が薬になるように、失わせることが出来るなら新たに得ることも出来るんじゃないかな?」
“加護を、新たに?”
「今の加護は君の言う通り些細なものだけれど、加護が発現したばかりの頃はもっと強い加護だったという記載もある。ならば国の為にそういった研究を続けてくれる方がありがたいね」
「そ、れは……」
「もちろん罰なしには出来ないけれど、それでも良ければどうかな? 君の為に家族全員が一緒に没落する方がいい?」
「私は」
ジルに問いかけられたメルージラ様がゆっくりと振り返る。
だがコルティ公爵夫妻もララも何も言わない。
まるでメルージラ様の決めたことに付き合うと言っているようだった。
「私だけを切ればいいのに……、こんなに愚かだったなんて」
はぁ、とメルージラ様からため息が漏れる。
「……私は罪を犯した身。殿下の判断に従います」
そう口にしてその場で膝をついて頭を下げるメルージラ様。
だがその声色が、さっきまでの刺々しいものではなくなっていることに気が付いたのだった。
私の間抜けな声が響く。
“め、メルージラ様?”
いつもどこか控えめで落ち着いている彼女から発されたその言葉に呆然としてしまう。
「どうせもうわかってるんでしょう? えぇ、全部私が仕組んだわ。私が殿下に媚薬を盛ったの。だって今なら媚薬が効くはずだもの」
「それは、ルチアが拐われたことや僕が加護を失った時のことも含めて?」
「どっちも私。本当はいつか姉に使ってやろうと研究していたものだけど、神の愛し子様にも効くなんてね」
あはは、と彼女の渇いた笑いがその場に響く。
“ジルを襲ったのが、メルージラ様ってことなの?”
更に私とララの誘拐の件も?
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「な、なんでメルが……っ」
「お姉様のそういう態度が気に入らないの。何もかも中途半端で私より劣っている。……それなのに加護が強いというだけで私が欲しいものを全て取っていくのよ!」
「全てって。そんな、私は」
「加護が何? ちょっと熱いものが食べられるだけじゃない。それが領地経営に何の役に立つっていうの」
「それが理由なのか?」
ララに怒鳴るメルージラ様を止めるように兄が口を開く。
そしてその言葉にまたハッと渇いた笑いを漏らしたメルージラ様が、私をチラリと見た。
「貴女とお姉様を一緒にすれば、恋に狂って亡き者にすると思ったんだけどね」
“まさかそれが私とララが一緒に誘拐された理由ってこと?”
護衛がすべて消え不自然に二人きりにされた状況。
誘拐だというのに一向に現れない乗り換えの馬車。
それらの全てが、あの場所でララに私を襲わせるためのお膳立てなのだとしたら――
「やっぱりララじゃなかったわ」
「ルチア……」
疑わなくてよかった、と心から思った。
信じてよかった、彼女は何も知らなかったのだ。
“って、今はそんな場合じゃないわね”
ホッとし緩みそうになる表情を慌てて引き締めた私は、もう一度メルージラ様の方へ顔を向ける。
メルージラ様はもう諦めているのか、開き直ったような表情だった。
「媚薬の件はなんだったんだ?」
「それも同じよ。お姉様が殿下と既成事実でも作ってくれればいいと思ったの」
「つまり誘拐の件も媚薬の件も、ララとジルを引っ付けさせるためだったってこと?」
だが、姉の恋を応援したいという理由にしては少々過激すぎる。
何よりララを加害者にする前提の誘拐など、違和感が拭えない。
そしてそんな疑問に答えてくれたのもジルだった。
「君はあの誘拐の日、自身の姉が怪しいと告げに来ていたよね。もしフラージラ嬢が思惑通りルチアを害したとすれば、あの密告で疑いが確信になるような状況になると思うけど」
「どちらでもよかったんです。姉が殿下と結婚して家を出るのも、姉が罪を犯し追放されるのでも」
「そ、んな」
さらりと告げられたその言葉に唖然とする。
「巻き込んでしまってごめんなさいね? でも私、貴女のことも嫌いだわ」
「メル!!」
ハッキリと私を見ながらそう断言するメルージラ様と、そんなメルージラ様を咎めるように声をあげるララ。
だがそんなララの声なんてもう聞こえないのか、狂ったようにメルージラ様は高笑いをしていた。
「お姉様が結婚して出ていけばあの家は私のものになるはずだった。罪を犯したパターンでも、追放して領地の一部を返還すれば良かったし、私はこの家を私のものに出来れば良かったんですよ。潰してもいいし活かしてもいい」
ポツリポツリと語られる内面。
娘の蛮行に倒れそうになっているコルティ公爵夫妻は、それでも彼女の真意を知るべくじっとメルージラ様を見つめていた。
「ただ加護が強い。それだけで姉妹にここまで差を作ったお父様もお母様も嫌いだわ。加護が強いだけで婚約の申し込みも全て姉にだけ。私はこの家の恥だったのね」
「そんなことは……!」
「それに私は婚約なんて」
「してないのはお姉様が断ったからでしょう。選べる立場の人は余裕ね。恋を追いかけることも出来るんだから」
彼女の口から発せられる数々の言葉は、まるでこれまでの全てを糾弾するように鋭い。
「貴女のことも嫌いって言ったわよね。理由は何だと思う?」
「……私に加護がないからですか」
「ふふ、わかってるじゃない。僅かな加護がある私より劣っている貴女が、どうして殿下の婚約者なの? 家族にも愛されて、みんなの中心に当然の顔して立ってるのよ!」
“彼女と私は同じだったのね”
加護がないと嘆いたあの日。
もし私に、『加護なんてなくてもいい』と言ってくれる人がいなければ、家族から向けられる愛ですら信じられず、歪んでこうなっていたかもしれない。
そう思うと自然と私の足が前へと動く。
「ルチア!?」
「大丈夫です」
焦るジルへと笑顔をひとつ。
心配してくれる貴方かいたから今の私がいるのだと、そしてそれはきっと――
そのまま歩き、メルージラ様の前へと立つと流石に驚いたのか、一瞬怯んだ顔をされる。
そんな彼女を落ち着かせるように微笑みを作った私は、近付いた勢いのままメルージラ様を抱き締めた。
“細い肩”
この肩にどれほどの恐怖と絶望を背負っていたのだろうか。
「大丈夫ですよ。貴女は愛されています」
「……は?」
「もし娘のことを考えていない親なら、貴女の独白を聞かずに遮り縁を切っていたはず。でもそうせず、理解しようと耳を傾けてくれていたもの」
彼女自身が言っていたように、邪魔になれば自身を守るために追放することだって可能なのだ。
勝手に狂って何かを言っている、と言葉を塞ぎ、騒がした責任を取らせる形で家から追い出す。
何を言い出すかわからない以上、余計なことを口にされる前に口を封じるのは当然のこと。
それなのにコルティ公爵夫妻は何も言わずにただ聞いていた。
それはきっと、娘の罪を家族全員で共有し、自らをも犠牲にする覚悟があるから。
――つまりは、親だからなのだ。
“すべての親がそうではないからこそ、彼女は愛されている側の人間よ”
「少し不器用だったかもしれないけれど、それはメルージラ様もじゃないかしら」
「ハッ、そんな綺麗事を言われても」
「いいえ、言うわ」
キッパリそう告げると、彼女が口をつぐむ。
「だって貴女はやり直せるもの」
「……私は王族を害したわ」
「それは……」
私たちの誘拐、媚薬の件も結果飲んだのは私であることを考えればいくらでも逃げ道はある。
けれど、ジルを襲ったことに対しては申し開きしようがないことも事実であった。
「そうだね、本来なら打ち首、よくて公爵家没落ってところだけれど」
「没落で構いませんわ! 元はと言えば私にも原因があったのです!」
ジルの言葉に乗るようにララが声を発する。
そんなララの肩をそっと抱き寄せたコルティ公爵夫人と、メルージラ様のところまでゆっくり歩くコルティ公爵。
「娘の不始末は親の不徳です。我がコルティ公爵家はこの場にて爵位返上を――」
「しなくていいよ」
「え、じ、ジル?」
頭を下げる公爵の前でゆっくり手を振り言葉を止めさせたのは、他でもない被害者であるジルだった。
「加護なんてなくても問題ないって言っていただろう? 最初からなくても困らないものを失っても僕の輝きは健在だしね」
「えぇ、ジルは誰よりも素敵です! 輝いてます!」
「……うん。嬉しいけど今のは場を和ませたかったというか……いや、いいか。えーっと、とにかく彼女のその研究は悪くない。毒が薬になるように、失わせることが出来るなら新たに得ることも出来るんじゃないかな?」
“加護を、新たに?”
「今の加護は君の言う通り些細なものだけれど、加護が発現したばかりの頃はもっと強い加護だったという記載もある。ならば国の為にそういった研究を続けてくれる方がありがたいね」
「そ、れは……」
「もちろん罰なしには出来ないけれど、それでも良ければどうかな? 君の為に家族全員が一緒に没落する方がいい?」
「私は」
ジルに問いかけられたメルージラ様がゆっくりと振り返る。
だがコルティ公爵夫妻もララも何も言わない。
まるでメルージラ様の決めたことに付き合うと言っているようだった。
「私だけを切ればいいのに……、こんなに愚かだったなんて」
はぁ、とメルージラ様からため息が漏れる。
「……私は罪を犯した身。殿下の判断に従います」
そう口にしてその場で膝をついて頭を下げるメルージラ様。
だがその声色が、さっきまでの刺々しいものではなくなっていることに気が付いたのだった。
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