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第一章・落ちこぼ令嬢、肉壁婚約者になる
2.盾と、影と、肉壁と
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「それ、本気で言っているの?」
「ッ」
温かく優しい殿下の声が、いつもより低く聞こえてギクリとする。
“怒らせてしまった? でも、ちゃんと言わなきゃ”
ずっと一緒にいたからこそ、サヨナラ宣言のようなことをされれば怒りくらい覚えるのだろう。それも私のような落ちこぼ令嬢に。
だが、これは殿下の為でもあるのだと私はごくりと唾を呑みもう一度口を開く。
「盾として戦うことの出来ない私はお側にいれません」
「この国は平和だし、万一の時の護衛もいる。ルチアの兄だって騎士として守ってくれているしそもそも僕の剣術はお義父上から学んでいるんだ、これ以上の守りは必要ないと思うけど」
「殿下、光栄ではありますが私をしれっと義父と呼ばれるのは……」
まるで諭すようにそう言われ、私の心が少し揺れる。
確かに王家の盾、つまりは筆頭騎士としての道をお兄様は既に歩み始めていると言っても過言ではないし、騎士団長の座を早くも下りたお父様だがそれは軍師として国の防衛の為に前線を退いただけであって力が衰えた訳ではない。
だからこそ殿下の希望もあっていまだに父が稽古をつけているのだから。
“で、でもダメなものはダメなのよ……!”
「それに影としても必要とされてはいないのです」
「影としての主な任務は情報収集と噂の操作だな。だがそれは長年社交界に君臨してきたお義母上だからこそであり、訓練を積めばなれるというものでもないだろう。確かに一昔前は暗殺任務なんてものもあったとは聞くが、今はそういった時代ではないはずだ」
「母上のことまでしれっと義母と……」
穏やかな声色でそう重ねられる言葉に私も思わず頷きそうになる。
確かに殺伐とした、他国からの暗殺依頼や謀反なんてことが平気であったような時代ならともかく、今は平和協定が敷かれ近隣諸国とも友好な関係を築いているし、何より次期国王である殿下はその能力に人柄もプラスして人気が絶大。
そんな今の影の仕事といえば、何か不審なことが起こっていないかの確認や噂を使った情報操作。そしてそれらは婚約者もいない私のような令嬢ではなく『夫人』として社交界の中枢を担うようになって初めて効果が出るものだった。
“だからって私に殿下の隣にいる資格がある訳じゃないわ”
「それだけではありません、先ほども言った通り、私には加護が……なかったのです」
「加護って、必要?」
「えっ」
貴族ならばあって当然の加護。
遥か昔に与えられたとされるそれらの力は、天からの恵みであり少しでも強い加護がある者との婚姻が望まれるのは当然のこと。
その為加護のない私は、それだけで落ちこぼれの欠陥品なのだとそう思っていたのに。
「加護なんてなくても、ぶっちゃけどうとでもなるよ」
「えっ、えっ」
ぎゅっと硬く握りしめていた私の手を覆うようにして殿下に手を握られる。
「コンタリーニ家の加護属性は土だったね。加護があれば何ができるのかな」
「土の加護は、大地の恵みにより骨が少し強いです」
「筋肉でどうとでもなるね」
さらっと返された言葉に唖然としてしまう。
「火の加護を持っていると火傷しづらくなるけど熱いものは熱いし、水の加護は泳ぐのが少し早くなるらしいけど泳ぐ機会はそもそもそんなにない。風の加護は少し耳がいいらしいけど、聞こえなかったら聞き返せばよくない?」
「そう、言われれば……?」
「まぁ、僕の持ってる光の加護と闇の加護は特別だけど――でもこれは元々直系の王族にしか発現しないし」
加護を授かったとされる遥か昔ならもっとすごいことが出来たかもしれないが、色々な加護が掛け合わされ親から子へと引き継がれた今では強く加護が発現した人でもその程度の効果しかないのは確かだった。
「だから、加護がないことをそんなに卑屈になることはないよ。それに例えばなんだけど、僕と結婚して僕の子を産めば加護なしと全属性の加護で丁度いい塩梅の加護とか授かるんじゃないかな?」
「もう、殿下ってばまたそんな冗談を」
「いや、全然本気」
“励ましてくださってるのね”
さっきまであんなに悲しく苦しかったのに、殿下の言葉に励まされた私は思わずくすくすと笑いを溢ぼす。
「確かに持っていないものや出来ないことを嘆いていないで出来ることを探せってことですね!」
「だからめちゃくちゃ本気だよ」
「で、殿下……」
お兄様から少し不憫そうな声が聞こえた気がしたが、せっかくこうやって殿下が励ましてくれているのだ。
盾にも影にもなれず加護もなかったことを嘆くのはもうやめようとそう心に誓う。
“だって大好きな人の言葉だもの”
それにあれだけハッキリと断言されると確かにその程度のことなのかもしれないと思わされた。
だが、落ちこぼ令嬢の私に出来ることがあるのかという疑問が残る。
「では私にも、殿下の側にいる……役に立てる役目はありますか?」
“どんな雑用や役割でも、それで好きな人と交わした幼い頃の約束が果たせるなら……!”
何でもいい。
私が、私自身が側にいたいと切実に願っているのだから。
「この家に生まれたのに何も出来ない私に出来ることがあるならば、お教えください……!」
「……さん」
「え?」
何でも持っている彼が必要なものがわからなくて思わずそう聞くと、一瞬彼の宝石のような瞳がキラリと輝く。
「僕のお嫁さんはどうだろう?」
「お嫁、さん?」
「でっ、殿下!」
「せめて婚約! 婚約者からで!」
遠くで焦ったような父と兄の声が聞こえたような気がしたが、殿下のその言葉が甘く響き彼から目が離せなかった。
“私が、殿下と?”
またいつもの甘い冗談なのだとわかっているのに、射貫くように真っ直ぐ見つめられているせいで何故だか呼吸がし辛い。
ドキドキと高鳴る鼓動が僅かな期待を胸に燻らせ、このまま頷いてしまいそうになる。が。
――バチン!
「ルチア!?」
私が私の頬を思い切り叩くとその場にそぐわない乾いた音が響き、ギョッとした殿下が目を見開く。
そして慌てたようにジンジンと熱く痛む頬に殿下が手をかざした。
“温かい”
熱く痛んでいたはずなのに、その熱とは違った包むようなじわりとした温かさが私の頬を包み、そして痛みがスウッと引く。
これが治癒、殿下だけが持っている光の加護の力なのだろう。
そんな貴重な力を躊躇いもせず愚かで何も出来ない私に与えてくれる、その彼の優しさに胸が締め付けられる。
“やっぱり私とは釣り合わないわ”
まさに聖人のようなその慈悲深い行いに、わかっていたことだけれど私は改めてそう気付かされたような気がし、そしてだからこそ役に立てることがあるならば何でもしたいとそう思った。
「お嫁さん、と仰られましたよね」
「あぁ。ほら、僕にはまだ婚約者がいないだろ? それはつまり」
「つまり、真実の愛を見つけるまでの時間稼ぎがしたいということですね!?」
「うんっ!? 見つけてる! 真実の愛はとっくに見つけてる!」
“加護のあるないに関わらず、殿下はこの国唯一の王子で王太子だわ”
何をせずとも自国他国問わず色んな令嬢が群がってくる。
そんな状態ではきっと真実の愛なんて見つからないのだろう。
だが婚約者がいるという状況であれば、多少は牽制にもなるはずだ。
それにこれでもコンタリーニ家の娘なのだ。
加護こそなかったし騎士団試験も一次で落ちたが、物理的に近付く令嬢を弾くくらいは出来るはず。
「私に求められているのは壁、そう、肉壁ということですね!」
「ちが……」
「違いません!」
侯爵家であれば身分の釣り合いは取れるし、ずっと一緒にいた私であれば変な勘違いなどせずちゃんと来るべき時に身を引ける。
もちろんその日が来たと想像するだけでツキリと胸が痛むが、何も出来ない私だからこそ自惚れずちゃんとわきまえられると信じてくれているのだと思えば誇らしい気持ちにもなった。
「お任せください、立派な肉壁としての任務、必ずやり遂げてみせますから!」
「……わかった、じゃあ婚約者として今日からよろしくね」
「はい!」
私が満面の笑みでそう返すと、少し笑顔が引き攣ったような殿下と目が合う。
その表情の意味がわからず首を傾げた私が必死に理由を考えている時、「皆まで言うな。戦いはこれからだ」という謎の宣言がされていたことに私は気付かなかった。
「ッ」
温かく優しい殿下の声が、いつもより低く聞こえてギクリとする。
“怒らせてしまった? でも、ちゃんと言わなきゃ”
ずっと一緒にいたからこそ、サヨナラ宣言のようなことをされれば怒りくらい覚えるのだろう。それも私のような落ちこぼ令嬢に。
だが、これは殿下の為でもあるのだと私はごくりと唾を呑みもう一度口を開く。
「盾として戦うことの出来ない私はお側にいれません」
「この国は平和だし、万一の時の護衛もいる。ルチアの兄だって騎士として守ってくれているしそもそも僕の剣術はお義父上から学んでいるんだ、これ以上の守りは必要ないと思うけど」
「殿下、光栄ではありますが私をしれっと義父と呼ばれるのは……」
まるで諭すようにそう言われ、私の心が少し揺れる。
確かに王家の盾、つまりは筆頭騎士としての道をお兄様は既に歩み始めていると言っても過言ではないし、騎士団長の座を早くも下りたお父様だがそれは軍師として国の防衛の為に前線を退いただけであって力が衰えた訳ではない。
だからこそ殿下の希望もあっていまだに父が稽古をつけているのだから。
“で、でもダメなものはダメなのよ……!”
「それに影としても必要とされてはいないのです」
「影としての主な任務は情報収集と噂の操作だな。だがそれは長年社交界に君臨してきたお義母上だからこそであり、訓練を積めばなれるというものでもないだろう。確かに一昔前は暗殺任務なんてものもあったとは聞くが、今はそういった時代ではないはずだ」
「母上のことまでしれっと義母と……」
穏やかな声色でそう重ねられる言葉に私も思わず頷きそうになる。
確かに殺伐とした、他国からの暗殺依頼や謀反なんてことが平気であったような時代ならともかく、今は平和協定が敷かれ近隣諸国とも友好な関係を築いているし、何より次期国王である殿下はその能力に人柄もプラスして人気が絶大。
そんな今の影の仕事といえば、何か不審なことが起こっていないかの確認や噂を使った情報操作。そしてそれらは婚約者もいない私のような令嬢ではなく『夫人』として社交界の中枢を担うようになって初めて効果が出るものだった。
“だからって私に殿下の隣にいる資格がある訳じゃないわ”
「それだけではありません、先ほども言った通り、私には加護が……なかったのです」
「加護って、必要?」
「えっ」
貴族ならばあって当然の加護。
遥か昔に与えられたとされるそれらの力は、天からの恵みであり少しでも強い加護がある者との婚姻が望まれるのは当然のこと。
その為加護のない私は、それだけで落ちこぼれの欠陥品なのだとそう思っていたのに。
「加護なんてなくても、ぶっちゃけどうとでもなるよ」
「えっ、えっ」
ぎゅっと硬く握りしめていた私の手を覆うようにして殿下に手を握られる。
「コンタリーニ家の加護属性は土だったね。加護があれば何ができるのかな」
「土の加護は、大地の恵みにより骨が少し強いです」
「筋肉でどうとでもなるね」
さらっと返された言葉に唖然としてしまう。
「火の加護を持っていると火傷しづらくなるけど熱いものは熱いし、水の加護は泳ぐのが少し早くなるらしいけど泳ぐ機会はそもそもそんなにない。風の加護は少し耳がいいらしいけど、聞こえなかったら聞き返せばよくない?」
「そう、言われれば……?」
「まぁ、僕の持ってる光の加護と闇の加護は特別だけど――でもこれは元々直系の王族にしか発現しないし」
加護を授かったとされる遥か昔ならもっとすごいことが出来たかもしれないが、色々な加護が掛け合わされ親から子へと引き継がれた今では強く加護が発現した人でもその程度の効果しかないのは確かだった。
「だから、加護がないことをそんなに卑屈になることはないよ。それに例えばなんだけど、僕と結婚して僕の子を産めば加護なしと全属性の加護で丁度いい塩梅の加護とか授かるんじゃないかな?」
「もう、殿下ってばまたそんな冗談を」
「いや、全然本気」
“励ましてくださってるのね”
さっきまであんなに悲しく苦しかったのに、殿下の言葉に励まされた私は思わずくすくすと笑いを溢ぼす。
「確かに持っていないものや出来ないことを嘆いていないで出来ることを探せってことですね!」
「だからめちゃくちゃ本気だよ」
「で、殿下……」
お兄様から少し不憫そうな声が聞こえた気がしたが、せっかくこうやって殿下が励ましてくれているのだ。
盾にも影にもなれず加護もなかったことを嘆くのはもうやめようとそう心に誓う。
“だって大好きな人の言葉だもの”
それにあれだけハッキリと断言されると確かにその程度のことなのかもしれないと思わされた。
だが、落ちこぼ令嬢の私に出来ることがあるのかという疑問が残る。
「では私にも、殿下の側にいる……役に立てる役目はありますか?」
“どんな雑用や役割でも、それで好きな人と交わした幼い頃の約束が果たせるなら……!”
何でもいい。
私が、私自身が側にいたいと切実に願っているのだから。
「この家に生まれたのに何も出来ない私に出来ることがあるならば、お教えください……!」
「……さん」
「え?」
何でも持っている彼が必要なものがわからなくて思わずそう聞くと、一瞬彼の宝石のような瞳がキラリと輝く。
「僕のお嫁さんはどうだろう?」
「お嫁、さん?」
「でっ、殿下!」
「せめて婚約! 婚約者からで!」
遠くで焦ったような父と兄の声が聞こえたような気がしたが、殿下のその言葉が甘く響き彼から目が離せなかった。
“私が、殿下と?”
またいつもの甘い冗談なのだとわかっているのに、射貫くように真っ直ぐ見つめられているせいで何故だか呼吸がし辛い。
ドキドキと高鳴る鼓動が僅かな期待を胸に燻らせ、このまま頷いてしまいそうになる。が。
――バチン!
「ルチア!?」
私が私の頬を思い切り叩くとその場にそぐわない乾いた音が響き、ギョッとした殿下が目を見開く。
そして慌てたようにジンジンと熱く痛む頬に殿下が手をかざした。
“温かい”
熱く痛んでいたはずなのに、その熱とは違った包むようなじわりとした温かさが私の頬を包み、そして痛みがスウッと引く。
これが治癒、殿下だけが持っている光の加護の力なのだろう。
そんな貴重な力を躊躇いもせず愚かで何も出来ない私に与えてくれる、その彼の優しさに胸が締め付けられる。
“やっぱり私とは釣り合わないわ”
まさに聖人のようなその慈悲深い行いに、わかっていたことだけれど私は改めてそう気付かされたような気がし、そしてだからこそ役に立てることがあるならば何でもしたいとそう思った。
「お嫁さん、と仰られましたよね」
「あぁ。ほら、僕にはまだ婚約者がいないだろ? それはつまり」
「つまり、真実の愛を見つけるまでの時間稼ぎがしたいということですね!?」
「うんっ!? 見つけてる! 真実の愛はとっくに見つけてる!」
“加護のあるないに関わらず、殿下はこの国唯一の王子で王太子だわ”
何をせずとも自国他国問わず色んな令嬢が群がってくる。
そんな状態ではきっと真実の愛なんて見つからないのだろう。
だが婚約者がいるという状況であれば、多少は牽制にもなるはずだ。
それにこれでもコンタリーニ家の娘なのだ。
加護こそなかったし騎士団試験も一次で落ちたが、物理的に近付く令嬢を弾くくらいは出来るはず。
「私に求められているのは壁、そう、肉壁ということですね!」
「ちが……」
「違いません!」
侯爵家であれば身分の釣り合いは取れるし、ずっと一緒にいた私であれば変な勘違いなどせずちゃんと来るべき時に身を引ける。
もちろんその日が来たと想像するだけでツキリと胸が痛むが、何も出来ない私だからこそ自惚れずちゃんとわきまえられると信じてくれているのだと思えば誇らしい気持ちにもなった。
「お任せください、立派な肉壁としての任務、必ずやり遂げてみせますから!」
「……わかった、じゃあ婚約者として今日からよろしくね」
「はい!」
私が満面の笑みでそう返すと、少し笑顔が引き攣ったような殿下と目が合う。
その表情の意味がわからず首を傾げた私が必死に理由を考えている時、「皆まで言うな。戦いはこれからだ」という謎の宣言がされていたことに私は気付かなかった。
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