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第三章:次にするべきは
16.迷探偵?いいえ、名探偵だと思うのだけれど
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王女殿下といえば、社交界の咲き誇る花
そんな中心人物であろう彼女を味方につけられたなら、これ以上心強いことはない。
もちろん私のような例外的王女だっているだろうが、見たところそんなこともなさそうだ。
“それにやっぱり、アルドの妹だもの。仲良くしたいわ”
「彼女を落とす……こほん、味方につけるにはやっぱり彼女の悩みを解決して仲良くなるのが手っ取り早いと思うのよね」
王女こその悩み。
祖国では冷遇されていたとはいえ、私だってこれでも王女のはしくれなのだ。
同じ目線で考えられるということはそれだけに強みがある。
つまりこの作戦は勝ち確と言っても過言ではないだろう。
「そして私は王女の悩みに気付いてしまったのよ」
「え、お嬢様がですか?」
私の発言に少し驚いたような表情になったミィナだが、すぐに何かを思い出し納得したように頷いた。
「昨日の彼女を見てすぐにわかったわ」
「まぁ、確かにわかりやすいといいますかみんな知ってるとも言えますもんね」
「えぇ、彼女は政略結婚に嫌悪感を抱いていた」
「そうですね」
「つまり、恋をするのが怖いのよ!」
「違いますね」
私を頑なに拒絶し祖国へ帰したかったのも、政略結婚をした兄の為なのだろう。
この政略結婚という義務が終わった後ならば、次は愛した人と一緒になれると思ったのかもしれない。
“だからアルドも、最初はこの結婚を無かったことにしようとしていたのかも”
「誰かいい男性を紹介してあげられればいいんだけれど」
「いえ、ですので違いますって」
「でも王族の結婚に自由恋愛はないわ。出来ることといえば政略結婚をした相手を愛する努力だけなの」
「それはそうですが根本がですね」
「恋は素晴らしいのだと知って貰えれば、その恐怖心はなくなると思うのよね」
意気揚々と説明する私に、段々げんなりとした表情になるミィナ。
きっと目の前でアルドといい感じになっている私を見たから、恋が怖いものだという可能性を疑っているのだろう。
“でも、政略結婚で愛し合える方がやっぱりレアなのよね”
だからこそ愛人を連れて来てもいいとすら言われたのだから。
「けれど、いつ政略結婚が決まるかわからないのに好きな人を作ってしまったら、別れがしんどいわよね……」
最もいいのは政略結婚の相手を好きになることだが、そうなったとしても結果論。
政略結婚のイメージアップには繋がらない。
――と、なれば。
「やっぱり私が男になるしかないわね?」
「は?」
「私を男として好きになって貰い、恋愛の良さをわかって貰うのが正解だわ!」
「えっ、えっ」
夫のいる私ならば身元もハッキリしている。
ただの思い付きだが、ただの思い付きとは思えないほどいい考えだと思えたのだが。
「何もかも間違っておりますから……!」
ガシッと私の両肩を掴み、大きく顔を左右に振りながらミィナがそう言った。
「え、そんなことはないと思うんだけど」
なんてギリギリまで粘ってみるが、どう説明しても頷いてくれない様子に私の方が折れる形となった。
“観察しろって言われたけど”
気配を消して王女の後をつける。
ミィナは気配を消せないので、私一人で彼女の後を追い驚いた。
「私のこと、気付いてるわね」
気配を消す能力には自信があったのだが、クリストフ卿はそんな私の場所を正確に把握しているようだったのだ。
不幸中の幸いなことに、私自身に害意がないためか私の存在のことを彼女に伝える気はないようで安心する。
“というか、ほとんど会話がないわね”
二人で図書室に行き、王女が本を読んでいる間は彼女の斜め後ろに立って護衛。
王城の庭園を散歩する時は、王女の前方を歩き護衛。
王女が私室へ入った時は扉の前に立って護衛。
その間の会話といえば、「今日は風が強いわね」と言った彼女に対し「そうですね」と返したこの一言のみだったのだ。
ミィナとかなり気安く喋っている私がどう考えてもおかしいとはいえ、流石にこれは少なすぎるのではないだろうか。
“私だったら息が詰まりそう……!”
リヒテンベルンにいた時には私にも専属護衛がいた。
私の剣の師匠でもあるジークとだってもっと会話をしていたのに、彼女たちの関係はこんなにも殺伐としているだなんて。
「やっぱり日常がこれではせめて結婚くらいはと夢見るのも仕方ないわね」
もちろんそう判断したのは会話からだけではない。
王女の顔が常に赤かったのだ。
クリストフ卿が歩くだけでほうっと息を吐き顔を赤らめるその様子は、彼女の心情が一目瞭然だった。
「どう見ても怒っていたわ」
「はぁ?」
一日観察を終えてミィナに報告がてら私の推理の結果を伝えると、半眼になって目元をピクピクとさせた。
“さ、流石に不敬すぎないかしら?”
もちろん罰するつもりはない。
まるで昔からの友人のようで、むしろ私としては楽しいという気持ちの方が強いからである。
それに私の元に侍女長すら来なかったその理由が王女殿下の命令だったのだ。
主ともいえる彼女からのその命令に背いてまで今目の前にいてくれていることが私には何より嬉しかった。
“とはいえ、私の推理を否定するのは許さないわ!”
この目でみた真実を告げたのである。
私自身この推理には自信があったこともあり、ここは今度こそミィナに信じて貰わねばと気合を入れた。
「いい? クリストフ卿以外誰も連れずに歩いていたの、しかも顔を赤くしながらよ。その場に彼しかいないのだから、怒りの対象はクリストフ卿で間違いないわ」
「もし本当にそうなら途中からでも侍女を一緒に連れて行けばいいんです。それなのにクリストフ様しか連れていないということは二人っきりでいたいってことなんですよ」
私の見た状況から推測した王女の心情を告げるが、あっさりとそう言い返されて一瞬口ごもる。
だが、私が見たのはそれだけではない。
「それに私室に入った王女はすぐに出て来たわ。扉の前で待たれているのがプレッシャーだったからよ!」
「いいえ、早くクリストフ様の元に戻りたくて急がれただけですよ」
またもあっさりそう返され私は思わずうぐぐと唸った。
けれどまだだ。まだ、まだ私が見て感じたことは他にもある。
「た、ため息だって吐きっぱなしだったわよ! 嫌いな人といることが苦痛で自然とそうなったに違いないの!」
「い、い、え! それはため息ではなく感嘆の吐息ですよ! 好きな人と過ごして自然とそうなってるんですよ!」
「す、好きな人ですって……!?」
これぞ状況から導き出した真実なのだと断言した私とは正反対のことを断言したミィナのその勢いに思わず後退りしてしまう。
そしてミィナの導き出した私とは正反対のその解答に驚愕した。
“そんなバカな!”
「わ、私の見立てでは絶対嫌いなんだと思ったのに!」
「ご自身の恋愛レベルを見直してください! モニーク王女殿下がクリストフ様に恋をされているのは最早この王城内では知らない使用人がいないほど有名な話なんですよ!」
「うっそぉ!?」
「好きな人がいるのに政略結婚しなくてはいけない、そして兄君である王太子殿下が政略結婚を受け入れたのなら、次は王女殿下の番なんです。だからあんなに過剰反応だったんですよ」
「もしアルドの政略結婚が潰れれば、自分の政略結婚も潰してまた好きな人の元に戻れるという希望を見いだせるからってこと……?」
呆然としながらミィナに教えられた内容から導き出した答えを口にすると、やっと大きく頷いてくれた。
「で、でも、アルドが政略結婚をしたのだから妹である王女まで政略結婚に縛られる必要はないんじゃ」
なんて思わずそう口に出して慌てて閉じる。
確かにアルドの政略結婚が国にとって有益なものなのであればその可能性もあるのかもしれないが、彼の結婚相手はリヒテンベルン。
どこかの国にそそのかされて大国のグランジュへと小競り合いを仕掛けるしかできない弱小国家だ。
そもそも私との結婚が有益だったのであれば私は名実ともに王太子妃であり人質妻ではなかっただろう。
――それに。
“クリストフ卿は伯爵家の次男と言っていたわ”
そして兄が伯爵家を継ぐことがすでに決まっているのだとも。
万が一彼が伯爵家を継いだのであれば彼らが結ばれる未来もあったのかもしれないが、爵位のないただの護衛である次男と王女では釣り合わないのだ。
「そういうことだったのね……」
政略結婚を潰したい理由は、自分では叶わない幸せな恋愛結婚をせめて兄にはして欲しかったというのもあるのかもしれない。
だからあんなにも必死に足搔いていたのかもしれないと、そう思ったのだった。
そんな中心人物であろう彼女を味方につけられたなら、これ以上心強いことはない。
もちろん私のような例外的王女だっているだろうが、見たところそんなこともなさそうだ。
“それにやっぱり、アルドの妹だもの。仲良くしたいわ”
「彼女を落とす……こほん、味方につけるにはやっぱり彼女の悩みを解決して仲良くなるのが手っ取り早いと思うのよね」
王女こその悩み。
祖国では冷遇されていたとはいえ、私だってこれでも王女のはしくれなのだ。
同じ目線で考えられるということはそれだけに強みがある。
つまりこの作戦は勝ち確と言っても過言ではないだろう。
「そして私は王女の悩みに気付いてしまったのよ」
「え、お嬢様がですか?」
私の発言に少し驚いたような表情になったミィナだが、すぐに何かを思い出し納得したように頷いた。
「昨日の彼女を見てすぐにわかったわ」
「まぁ、確かにわかりやすいといいますかみんな知ってるとも言えますもんね」
「えぇ、彼女は政略結婚に嫌悪感を抱いていた」
「そうですね」
「つまり、恋をするのが怖いのよ!」
「違いますね」
私を頑なに拒絶し祖国へ帰したかったのも、政略結婚をした兄の為なのだろう。
この政略結婚という義務が終わった後ならば、次は愛した人と一緒になれると思ったのかもしれない。
“だからアルドも、最初はこの結婚を無かったことにしようとしていたのかも”
「誰かいい男性を紹介してあげられればいいんだけれど」
「いえ、ですので違いますって」
「でも王族の結婚に自由恋愛はないわ。出来ることといえば政略結婚をした相手を愛する努力だけなの」
「それはそうですが根本がですね」
「恋は素晴らしいのだと知って貰えれば、その恐怖心はなくなると思うのよね」
意気揚々と説明する私に、段々げんなりとした表情になるミィナ。
きっと目の前でアルドといい感じになっている私を見たから、恋が怖いものだという可能性を疑っているのだろう。
“でも、政略結婚で愛し合える方がやっぱりレアなのよね”
だからこそ愛人を連れて来てもいいとすら言われたのだから。
「けれど、いつ政略結婚が決まるかわからないのに好きな人を作ってしまったら、別れがしんどいわよね……」
最もいいのは政略結婚の相手を好きになることだが、そうなったとしても結果論。
政略結婚のイメージアップには繋がらない。
――と、なれば。
「やっぱり私が男になるしかないわね?」
「は?」
「私を男として好きになって貰い、恋愛の良さをわかって貰うのが正解だわ!」
「えっ、えっ」
夫のいる私ならば身元もハッキリしている。
ただの思い付きだが、ただの思い付きとは思えないほどいい考えだと思えたのだが。
「何もかも間違っておりますから……!」
ガシッと私の両肩を掴み、大きく顔を左右に振りながらミィナがそう言った。
「え、そんなことはないと思うんだけど」
なんてギリギリまで粘ってみるが、どう説明しても頷いてくれない様子に私の方が折れる形となった。
“観察しろって言われたけど”
気配を消して王女の後をつける。
ミィナは気配を消せないので、私一人で彼女の後を追い驚いた。
「私のこと、気付いてるわね」
気配を消す能力には自信があったのだが、クリストフ卿はそんな私の場所を正確に把握しているようだったのだ。
不幸中の幸いなことに、私自身に害意がないためか私の存在のことを彼女に伝える気はないようで安心する。
“というか、ほとんど会話がないわね”
二人で図書室に行き、王女が本を読んでいる間は彼女の斜め後ろに立って護衛。
王城の庭園を散歩する時は、王女の前方を歩き護衛。
王女が私室へ入った時は扉の前に立って護衛。
その間の会話といえば、「今日は風が強いわね」と言った彼女に対し「そうですね」と返したこの一言のみだったのだ。
ミィナとかなり気安く喋っている私がどう考えてもおかしいとはいえ、流石にこれは少なすぎるのではないだろうか。
“私だったら息が詰まりそう……!”
リヒテンベルンにいた時には私にも専属護衛がいた。
私の剣の師匠でもあるジークとだってもっと会話をしていたのに、彼女たちの関係はこんなにも殺伐としているだなんて。
「やっぱり日常がこれではせめて結婚くらいはと夢見るのも仕方ないわね」
もちろんそう判断したのは会話からだけではない。
王女の顔が常に赤かったのだ。
クリストフ卿が歩くだけでほうっと息を吐き顔を赤らめるその様子は、彼女の心情が一目瞭然だった。
「どう見ても怒っていたわ」
「はぁ?」
一日観察を終えてミィナに報告がてら私の推理の結果を伝えると、半眼になって目元をピクピクとさせた。
“さ、流石に不敬すぎないかしら?”
もちろん罰するつもりはない。
まるで昔からの友人のようで、むしろ私としては楽しいという気持ちの方が強いからである。
それに私の元に侍女長すら来なかったその理由が王女殿下の命令だったのだ。
主ともいえる彼女からのその命令に背いてまで今目の前にいてくれていることが私には何より嬉しかった。
“とはいえ、私の推理を否定するのは許さないわ!”
この目でみた真実を告げたのである。
私自身この推理には自信があったこともあり、ここは今度こそミィナに信じて貰わねばと気合を入れた。
「いい? クリストフ卿以外誰も連れずに歩いていたの、しかも顔を赤くしながらよ。その場に彼しかいないのだから、怒りの対象はクリストフ卿で間違いないわ」
「もし本当にそうなら途中からでも侍女を一緒に連れて行けばいいんです。それなのにクリストフ様しか連れていないということは二人っきりでいたいってことなんですよ」
私の見た状況から推測した王女の心情を告げるが、あっさりとそう言い返されて一瞬口ごもる。
だが、私が見たのはそれだけではない。
「それに私室に入った王女はすぐに出て来たわ。扉の前で待たれているのがプレッシャーだったからよ!」
「いいえ、早くクリストフ様の元に戻りたくて急がれただけですよ」
またもあっさりそう返され私は思わずうぐぐと唸った。
けれどまだだ。まだ、まだ私が見て感じたことは他にもある。
「た、ため息だって吐きっぱなしだったわよ! 嫌いな人といることが苦痛で自然とそうなったに違いないの!」
「い、い、え! それはため息ではなく感嘆の吐息ですよ! 好きな人と過ごして自然とそうなってるんですよ!」
「す、好きな人ですって……!?」
これぞ状況から導き出した真実なのだと断言した私とは正反対のことを断言したミィナのその勢いに思わず後退りしてしまう。
そしてミィナの導き出した私とは正反対のその解答に驚愕した。
“そんなバカな!”
「わ、私の見立てでは絶対嫌いなんだと思ったのに!」
「ご自身の恋愛レベルを見直してください! モニーク王女殿下がクリストフ様に恋をされているのは最早この王城内では知らない使用人がいないほど有名な話なんですよ!」
「うっそぉ!?」
「好きな人がいるのに政略結婚しなくてはいけない、そして兄君である王太子殿下が政略結婚を受け入れたのなら、次は王女殿下の番なんです。だからあんなに過剰反応だったんですよ」
「もしアルドの政略結婚が潰れれば、自分の政略結婚も潰してまた好きな人の元に戻れるという希望を見いだせるからってこと……?」
呆然としながらミィナに教えられた内容から導き出した答えを口にすると、やっと大きく頷いてくれた。
「で、でも、アルドが政略結婚をしたのだから妹である王女まで政略結婚に縛られる必要はないんじゃ」
なんて思わずそう口に出して慌てて閉じる。
確かにアルドの政略結婚が国にとって有益なものなのであればその可能性もあるのかもしれないが、彼の結婚相手はリヒテンベルン。
どこかの国にそそのかされて大国のグランジュへと小競り合いを仕掛けるしかできない弱小国家だ。
そもそも私との結婚が有益だったのであれば私は名実ともに王太子妃であり人質妻ではなかっただろう。
――それに。
“クリストフ卿は伯爵家の次男と言っていたわ”
そして兄が伯爵家を継ぐことがすでに決まっているのだとも。
万が一彼が伯爵家を継いだのであれば彼らが結ばれる未来もあったのかもしれないが、爵位のないただの護衛である次男と王女では釣り合わないのだ。
「そういうことだったのね……」
政略結婚を潰したい理由は、自分では叶わない幸せな恋愛結婚をせめて兄にはして欲しかったというのもあるのかもしれない。
だからあんなにも必死に足搔いていたのかもしれないと、そう思ったのだった。
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