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スライムでえちち
10.想いが重なる夢を見る
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ヤる?と聞いたのは自分だが、ヤる、とハッキリ断言されドキッと心臓が大きく跳ねた。
“好きな人からのその言葉は破壊力ありすぎ⋯!”
嬉しいような、恥ずかしいような。
今回だって決してキャロンの意思ではないとわかっているのに、それでも期待で胸が高鳴るのを止められそうにはなくて。
緩む頬を見られたくなくて視線を落とすと、そこにはキャロンが脱いだのだろう上半身だけの騎士服が敷かれていた。
「苔が生えているとはいえ固いのは間違いないしな」
「え?」
固い、に反応した俺の視線がパッとキャロンの下半身へ向かうが視界に入れる寸前で顎を持ち上げ阻止される。
「じ、め、ん、が、だ!」
「い、今のは不可抗りょ⋯⋯んっ」
言い訳しようと口を開くが、最期まで言い終わる前にキャロンの唇で塞がれる。
たったそれだけなのに、もう気持ち良くて。
“キャロンも、気持ち良かったらいいな⋯”
はじめてシた昨日は、呪いでキャロンの感度は上がっていたはずだ。
でも今日は魔法で強化され勃っているだけ。
受け身な一方通行の想いではキャロンは快感を得られないかもしれないと思った俺は――
「ッ、エイベル?」
「嫌だったら⋯言えよ?」
そっと張り詰めたキャロンの下半身に手を伸ばした。
僅かに残っているテントを捲り、裏筋を手のひらで擦る。
強化されているからか、昨日よりもでこぼことした血管の感触にこの後を想像した俺はゾクッとした。
“ヤるって言ってたし、コレが挿いるんだよな⋯”
散々俺のナカを擦り、抉ったキャロン。
あの快感がまた与えられると思ったらなんだか堪らなくて⋯
その場にしゃがみ、両手でキャロンのを握りながらそっと先端に舌を這わす。
いきなりの行為で驚いたのか、キャロンがビクリと体を一瞬震えさせるが、拒否されなかったのをいいことにそのままぺろぺろと先っぽを中心に舐めはじめた。
「ん、少ししょっぱいな⋯」
「なっ、エイベル嘗めながらそこで喋るな!」
「へ?なんで?」
キャロンの大きな手がそっと頭を撫でる。
その手付きが凄く優しいのに、相変わらずどこか説教っぽい⋯というより焦ったようなキャロンの声色を不思議に思った俺は、舐めながら視線だけをキャロンへ向けて。
「⋯っ、くそ、ここで上目遣いは卑怯だろ⋯!」
「?」
キャロンの言っている意味がよくわからず、少し首を傾げながら先端をぱくりと口に含んだ。
「~~~ッ、だから、煽るなって言ってるんだ⋯!」
「んぐっ!?」
グッと俺の頭を撫でていたキャロンの手に力が入ったと思ったら、そのまま引き寄せるように動かされ喉の奥までキャロンのが挿入される。
口の中がキャロンのでいっぱいになり苦しくて、でも俺以上に苦しそうに顔をしかめるキャロンがなんだか可愛くて。
“本当はもっと奥まで突きたいはずなのに”
精一杯手加減し気遣ってくれるキャロンが堪らなく愛おしい。
口内で動くキャロンのに必死で舌を絡めながら吸うと、気持ちいいのかキャロンが小さく息を呑んだ。
“もっと、もっと気持ちよくなって欲しい”
洞窟の外ではまだ仲間たちがスライムを探し地面に這いつくばっているだろう。
この場所に誰かが来るのも時間の問題かもしれない。
早くスライムを見つけたことを、早くスライムが倒せたことを伝えなくちゃいけないから。
だから。
“今、時間の余裕がない、から⋯だから。だからこれは仕方ないんだ”
自分にそう言い訳した俺は、キャロンのを咥えながら自分のお尻にそっと右手を持っていく。
“ココ、解さなきゃ⋯”
キャロンのを早く萎ませる為に、俺のナカへ挿れるるから。
昨日キャロンがしてくれた事を思い出しながらそっと人差し指を突き刺すと、今朝方まで抱かれていたからかまだ柔らかいそこは簡単に俺の指を受け入れる。
そのまま深くまで指を埋めつつナカを擦ると、どうしてもキャロンの指と比べてしまって。
“キャロンの指はもっとゴツゴツしてたな、剣ダコが出来てたからかも”
ちゅぷちゅぷと口から卑猥な音を溢しつつキャロンのが出入りする。
その動きに合わせて指を動かすと凄く気持ちよくて。
“自分の指だってわかってるのに、キャロンにされた事を連想して凄くいいー⋯”
「⋯っ、んぁ⋯っ!」
ゾクゾクと快感が体を巡り、思わず俺の口からも嬌声が漏れた。
そして俺の声に気付いたキャロンがその濃紺の瞳を見開いて。
「⋯エイベル、お前まさか自分で準備してるのか?」
ローブで隠れていて気付かなかったらしいキャロンは、俺の頭を撫でていた手をそっと動かし俺のローブを持ち上げる。
ローブの下には既にズボンを寛げ、尻に指を挿れている俺の姿があって――
ゴクリとキャロンの喉が上下し、俺の口から自身のを引き抜くと俺を抱えあげた。
「き、キャロン⋯?」
「⋯そういうのは、俺にさせろ」
「え⋯」
そのままそっと地面に敷かれたキャロンの騎士服の上に寝かされた俺は、すぐさま足を左右に開かれて。
「ちょ⋯キャロン!?」
「お前もさっきまでしてただろ。⋯ったく、ここをこんなに濡らして本当にえっちな奴だな」
「⋯⋯ッ!」
我慢汁が滲みふるふると震えている俺のをキャロンが一気に咥えたかと思うと、キャロンの指が俺の尻にずぷりと挿入された。
俺の指とは比べ物にならないくらいの快感が巡り、ビクビクと腰が跳ねる。
そんな俺にはお構い無しなキャロンは、むしろどこか愉しそうにゴリゴリと指を動かして。
「ま⋯っ、だめ、そんなにしたらイっちゃう、キャロンの口に出しちゃ⋯よぉ!」
「いいぞ、ほらイけ、誰にイかされるのかは忘れるなよ?」
「⋯ないっ、忘れない、よ⋯!だって俺には⋯っ、キャロンだけ、だ⋯!」
「ッ、だから煽るなと散々⋯!」
舌でカリを強く扱かれ、指は的確に気持ちいいポイントを刺激する。
昨日の今日で敏感なままの俺は、キャロンの口にあっさりと出してしまい⋯
「ご、ごめんキャロン!俺⋯っ」
慌てる俺とは対照に、そのままこくりと嚥下したキャロンがじっと俺を見つめる。
「――ッ」
そのままそっと顔が近付いてー⋯
“キス、される⋯!”
焦って目を瞑るが、想像した口付けが与えられず不思議に思った。
「き、キャロン⋯?」
「あ、いや⋯その、キス、していいか?」
「へ?」
さっきだってしたし、何なら昨日を含めたらもう数えきれないほど重ねたはずの唇に改めて許可を求められる意味がわからずポカンとする。
「あー、その、今お前のをだな、咥えてた⋯から」
「あ、あぁ⋯!」
変なところ律儀なキャロンに思わず吹き出した俺は、すぐに大きく頷いた。
「⋯うん、キャロンとのキス、嬉しい」
「っ」
キャロンとのキスは、俺のを彼が飲んだせいか少し苦くて。
「⋯ちょっと苦いんだな」
思わずそのままの感想を溢すと、今度は噛みつくように口付けられた。
俺の腰を掴んだキャロンは俺を彼の上に座らせて。
「⋯っ、キャロンの、あたる⋯」
腰を軽く前後に揺すられる度にキャロンのが俺のをゴリゴリと刺激する。
「少し角度を変えたら簡単に入りそうだな」
ふっとそう耳元で囁いたと思ったら。
「――ッ!?」
「⋯ほら、な。入った」
ぬぷっとそのままキャロンのが挿入され、俺は思わず息を詰める。
ゆっくりと、しかし確実にナカを抉るその動きは、昨晩の余裕のなく重ねた時とはまた違った場所を刺激してきて。
「エイベル、今はあまり時間がないから⋯」
「う⋯ん、うん⋯っ、キャロンの、好きにして⋯い、から⋯!」
そんな会話の後、一気に速度を上げたキャロンは下から何度も突き上げる。
その度に俺の瞳の奥にパチパチと星が散った。
「⋯ぁ、んぁっ」
腰をしっかり押さえられながらゴツゴツと下から突かれ、俺の口からは言葉にならない声が溢れる。
繰り返し与えられるその刺激が苦しいほどの快感を呼び、俺の視界が滲むとすかさずキャロンが舐めた。
「⋯こっちはしょっぱいな」
「そ、ゆ⋯こと、言うな⋯ぁあっ」
「なんで。俺は言いたい、今エイベルを味わってるのが俺だってお前はもっと自覚しろ」
「ぁ、あぅぅ⋯」
あまりにもキャロンが真剣にそんなことを口にするから。
“まるでキャロンがキャロンの意思で俺を抱いてるみたいに聞こえるだろ⋯”
あり得ないとわかっているのに、嬉しくて胸が締め付けられる。
もしこの気持ちが一方通行じゃなかったなら。
「“⋯すき”」
この気持ちをキャロンに伝えられたのに。
「ー⋯っ、エイベル、今⋯」
「ぁ、あん⋯っ、きゃろ、もっと⋯!」
「ッ、くそ、出すから、全部出すからな⋯!」
「んっ、きて⋯っ」
きゅう、とキャロンのが欲しくて俺のナカが締まるのを感じる。
それと同時にビュクビュクとキャロンのがナカで震え、じわりと熱いものが広がった。
はぁはぁと荒い息のままキャロンにしがみつくと、優しく頭を引き寄せられる。
「んっ」
そのまま唇を掠めるようなキスを1つ。
それは終わった行為の余韻からかもしれないし、雰囲気に流されただけなのかもしれない。
むしろ意味なんかないのかもしれないけれど――
それでも、終わった後のその口付けは俺の胸を震わせるには十分で。
“ほんと、ズルい⋯”
もし気持ちが目で見えるものならば、きっとこの洞窟なんて簡単に埋め尽くしてしまうだろうな、なんて。
俺は1人、そんな事を思うのだった。
“好きな人からのその言葉は破壊力ありすぎ⋯!”
嬉しいような、恥ずかしいような。
今回だって決してキャロンの意思ではないとわかっているのに、それでも期待で胸が高鳴るのを止められそうにはなくて。
緩む頬を見られたくなくて視線を落とすと、そこにはキャロンが脱いだのだろう上半身だけの騎士服が敷かれていた。
「苔が生えているとはいえ固いのは間違いないしな」
「え?」
固い、に反応した俺の視線がパッとキャロンの下半身へ向かうが視界に入れる寸前で顎を持ち上げ阻止される。
「じ、め、ん、が、だ!」
「い、今のは不可抗りょ⋯⋯んっ」
言い訳しようと口を開くが、最期まで言い終わる前にキャロンの唇で塞がれる。
たったそれだけなのに、もう気持ち良くて。
“キャロンも、気持ち良かったらいいな⋯”
はじめてシた昨日は、呪いでキャロンの感度は上がっていたはずだ。
でも今日は魔法で強化され勃っているだけ。
受け身な一方通行の想いではキャロンは快感を得られないかもしれないと思った俺は――
「ッ、エイベル?」
「嫌だったら⋯言えよ?」
そっと張り詰めたキャロンの下半身に手を伸ばした。
僅かに残っているテントを捲り、裏筋を手のひらで擦る。
強化されているからか、昨日よりもでこぼことした血管の感触にこの後を想像した俺はゾクッとした。
“ヤるって言ってたし、コレが挿いるんだよな⋯”
散々俺のナカを擦り、抉ったキャロン。
あの快感がまた与えられると思ったらなんだか堪らなくて⋯
その場にしゃがみ、両手でキャロンのを握りながらそっと先端に舌を這わす。
いきなりの行為で驚いたのか、キャロンがビクリと体を一瞬震えさせるが、拒否されなかったのをいいことにそのままぺろぺろと先っぽを中心に舐めはじめた。
「ん、少ししょっぱいな⋯」
「なっ、エイベル嘗めながらそこで喋るな!」
「へ?なんで?」
キャロンの大きな手がそっと頭を撫でる。
その手付きが凄く優しいのに、相変わらずどこか説教っぽい⋯というより焦ったようなキャロンの声色を不思議に思った俺は、舐めながら視線だけをキャロンへ向けて。
「⋯っ、くそ、ここで上目遣いは卑怯だろ⋯!」
「?」
キャロンの言っている意味がよくわからず、少し首を傾げながら先端をぱくりと口に含んだ。
「~~~ッ、だから、煽るなって言ってるんだ⋯!」
「んぐっ!?」
グッと俺の頭を撫でていたキャロンの手に力が入ったと思ったら、そのまま引き寄せるように動かされ喉の奥までキャロンのが挿入される。
口の中がキャロンのでいっぱいになり苦しくて、でも俺以上に苦しそうに顔をしかめるキャロンがなんだか可愛くて。
“本当はもっと奥まで突きたいはずなのに”
精一杯手加減し気遣ってくれるキャロンが堪らなく愛おしい。
口内で動くキャロンのに必死で舌を絡めながら吸うと、気持ちいいのかキャロンが小さく息を呑んだ。
“もっと、もっと気持ちよくなって欲しい”
洞窟の外ではまだ仲間たちがスライムを探し地面に這いつくばっているだろう。
この場所に誰かが来るのも時間の問題かもしれない。
早くスライムを見つけたことを、早くスライムが倒せたことを伝えなくちゃいけないから。
だから。
“今、時間の余裕がない、から⋯だから。だからこれは仕方ないんだ”
自分にそう言い訳した俺は、キャロンのを咥えながら自分のお尻にそっと右手を持っていく。
“ココ、解さなきゃ⋯”
キャロンのを早く萎ませる為に、俺のナカへ挿れるるから。
昨日キャロンがしてくれた事を思い出しながらそっと人差し指を突き刺すと、今朝方まで抱かれていたからかまだ柔らかいそこは簡単に俺の指を受け入れる。
そのまま深くまで指を埋めつつナカを擦ると、どうしてもキャロンの指と比べてしまって。
“キャロンの指はもっとゴツゴツしてたな、剣ダコが出来てたからかも”
ちゅぷちゅぷと口から卑猥な音を溢しつつキャロンのが出入りする。
その動きに合わせて指を動かすと凄く気持ちよくて。
“自分の指だってわかってるのに、キャロンにされた事を連想して凄くいいー⋯”
「⋯っ、んぁ⋯っ!」
ゾクゾクと快感が体を巡り、思わず俺の口からも嬌声が漏れた。
そして俺の声に気付いたキャロンがその濃紺の瞳を見開いて。
「⋯エイベル、お前まさか自分で準備してるのか?」
ローブで隠れていて気付かなかったらしいキャロンは、俺の頭を撫でていた手をそっと動かし俺のローブを持ち上げる。
ローブの下には既にズボンを寛げ、尻に指を挿れている俺の姿があって――
ゴクリとキャロンの喉が上下し、俺の口から自身のを引き抜くと俺を抱えあげた。
「き、キャロン⋯?」
「⋯そういうのは、俺にさせろ」
「え⋯」
そのままそっと地面に敷かれたキャロンの騎士服の上に寝かされた俺は、すぐさま足を左右に開かれて。
「ちょ⋯キャロン!?」
「お前もさっきまでしてただろ。⋯ったく、ここをこんなに濡らして本当にえっちな奴だな」
「⋯⋯ッ!」
我慢汁が滲みふるふると震えている俺のをキャロンが一気に咥えたかと思うと、キャロンの指が俺の尻にずぷりと挿入された。
俺の指とは比べ物にならないくらいの快感が巡り、ビクビクと腰が跳ねる。
そんな俺にはお構い無しなキャロンは、むしろどこか愉しそうにゴリゴリと指を動かして。
「ま⋯っ、だめ、そんなにしたらイっちゃう、キャロンの口に出しちゃ⋯よぉ!」
「いいぞ、ほらイけ、誰にイかされるのかは忘れるなよ?」
「⋯ないっ、忘れない、よ⋯!だって俺には⋯っ、キャロンだけ、だ⋯!」
「ッ、だから煽るなと散々⋯!」
舌でカリを強く扱かれ、指は的確に気持ちいいポイントを刺激する。
昨日の今日で敏感なままの俺は、キャロンの口にあっさりと出してしまい⋯
「ご、ごめんキャロン!俺⋯っ」
慌てる俺とは対照に、そのままこくりと嚥下したキャロンがじっと俺を見つめる。
「――ッ」
そのままそっと顔が近付いてー⋯
“キス、される⋯!”
焦って目を瞑るが、想像した口付けが与えられず不思議に思った。
「き、キャロン⋯?」
「あ、いや⋯その、キス、していいか?」
「へ?」
さっきだってしたし、何なら昨日を含めたらもう数えきれないほど重ねたはずの唇に改めて許可を求められる意味がわからずポカンとする。
「あー、その、今お前のをだな、咥えてた⋯から」
「あ、あぁ⋯!」
変なところ律儀なキャロンに思わず吹き出した俺は、すぐに大きく頷いた。
「⋯うん、キャロンとのキス、嬉しい」
「っ」
キャロンとのキスは、俺のを彼が飲んだせいか少し苦くて。
「⋯ちょっと苦いんだな」
思わずそのままの感想を溢すと、今度は噛みつくように口付けられた。
俺の腰を掴んだキャロンは俺を彼の上に座らせて。
「⋯っ、キャロンの、あたる⋯」
腰を軽く前後に揺すられる度にキャロンのが俺のをゴリゴリと刺激する。
「少し角度を変えたら簡単に入りそうだな」
ふっとそう耳元で囁いたと思ったら。
「――ッ!?」
「⋯ほら、な。入った」
ぬぷっとそのままキャロンのが挿入され、俺は思わず息を詰める。
ゆっくりと、しかし確実にナカを抉るその動きは、昨晩の余裕のなく重ねた時とはまた違った場所を刺激してきて。
「エイベル、今はあまり時間がないから⋯」
「う⋯ん、うん⋯っ、キャロンの、好きにして⋯い、から⋯!」
そんな会話の後、一気に速度を上げたキャロンは下から何度も突き上げる。
その度に俺の瞳の奥にパチパチと星が散った。
「⋯ぁ、んぁっ」
腰をしっかり押さえられながらゴツゴツと下から突かれ、俺の口からは言葉にならない声が溢れる。
繰り返し与えられるその刺激が苦しいほどの快感を呼び、俺の視界が滲むとすかさずキャロンが舐めた。
「⋯こっちはしょっぱいな」
「そ、ゆ⋯こと、言うな⋯ぁあっ」
「なんで。俺は言いたい、今エイベルを味わってるのが俺だってお前はもっと自覚しろ」
「ぁ、あぅぅ⋯」
あまりにもキャロンが真剣にそんなことを口にするから。
“まるでキャロンがキャロンの意思で俺を抱いてるみたいに聞こえるだろ⋯”
あり得ないとわかっているのに、嬉しくて胸が締め付けられる。
もしこの気持ちが一方通行じゃなかったなら。
「“⋯すき”」
この気持ちをキャロンに伝えられたのに。
「ー⋯っ、エイベル、今⋯」
「ぁ、あん⋯っ、きゃろ、もっと⋯!」
「ッ、くそ、出すから、全部出すからな⋯!」
「んっ、きて⋯っ」
きゅう、とキャロンのが欲しくて俺のナカが締まるのを感じる。
それと同時にビュクビュクとキャロンのがナカで震え、じわりと熱いものが広がった。
はぁはぁと荒い息のままキャロンにしがみつくと、優しく頭を引き寄せられる。
「んっ」
そのまま唇を掠めるようなキスを1つ。
それは終わった行為の余韻からかもしれないし、雰囲気に流されただけなのかもしれない。
むしろ意味なんかないのかもしれないけれど――
それでも、終わった後のその口付けは俺の胸を震わせるには十分で。
“ほんと、ズルい⋯”
もし気持ちが目で見えるものならば、きっとこの洞窟なんて簡単に埋め尽くしてしまうだろうな、なんて。
俺は1人、そんな事を思うのだった。
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