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霊薬と立証
第147話 譲渡*
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***クリスティーヌ視点となります。ご注意ください***
「どういうことだ?量産が可能だと?」
「マジャリス。あなたの見立てはどうなの?」
「私から見ても量産は不可能でしょう。それなりの本数の試作が可能とみています」
「ルプラ。ローセア、あなた達も見ていたでしょう?詳しくお願い」
「レッド君は『古方薬経』を紐解き、30年前のパラケルの誤りを正しました。彼の解釈によるとエリクシルの一治療分のオフィキナールの量は、当時の1/20量にすぎませんでした。解釈を検証し、試作したものが今回の特級エリクシルです。彼らの手持ちにはもう一本のオフィキナールがあります。相当数作れる程度でしょう」
「ちなみに、作れる数はどのくらいなのだ?」
「ルプラ、どうかしら?」
「ほかの条件を探る必要があります。現状彼らの製造は、オフィキナールが律速素材かと思われます。7つの薬草はホーミィー村の立地から手配が付くでしょう。レッド君は主様から鎮守の森の自由採取も許されていますから。残りの素材のバニラに関しては、アゼル氏から入手が可能でしょう?」
「パラケルとの協定により年1回、島から仕入れているからな。孫から申し入れがあればもちろん販売をする。特に規制はないからな」
「そうすると、やはり律速はオフィキナール。彼らの手持ちのオフィキナールは2本弱。最大限見積もると霊薬が40本弱はできるでしょう。彼らの性格上、これから試作の検討に入ると思われます。神酒があるかどうかで、エリクシルの品質にどう影響するか気になっているでしょう。魔術を愛する妖精としては興味深いところです。我が主のパラケルが居ればまず失敗はしないでしょうね」
「それは同意します。現に30年前のパラケルは水を使用し、抽出に成功している。その時のものは劣化級。2人いれば特級とはならずとも、それなりの品質はできそうね。保存の問題は解決済みとみて良いわね」
「霊薬が40本か・・・それも保存できる物で、か。私からすると充分に量産の段階なのだが・・・。まあ、よい。一度に放出すると魔導師ギルドの老人が発狂するな。いや、発狂してくれて失脚してくれた方が助かるか」
「流石にパラケルが付いているから。霊薬の希少性は理解しているでしょう?流通には細心の注意を払わせます。ミハエルの訪村に合わせて、私が同行するわ」
「エリス。助かるわ。妖精の監視が無くなって、今もやりすぎていなければよいけど」
「それにしても彼は、『古方薬経』まで読めるのか?相当難解な書物を」
「かなり読み解けている印象を持ちました。[界上の賜物]は優秀ですね」
「・・・優秀どころではないだろう。これは王都に行く前に警護と本人の自衛の段を上げなければ。魔導師ギルドに抹殺されるぞ」
「ああ、俺もそう思った。少なくともBランクに届く位には扱かねばならんな」
「理由を付けて集中して鍛錬を行うこととしよう。ミハエルも巻き込んでな」
「喜んで貸します。父上、よろしくお願いします」
「それにしても、予想はしていたけどパラケルと一緒にいると開発が進んでしまうわね。止められない位なのかしら?」
「放っておくと不味い未来しか見えんな」
「金貨0枚になった経緯も開発関連ではないか?」
私達3人の視線が、エリスに向く。エリスはマジャリスにお願いする。
「その件なら、私が分かります。霊薬材料と共に、冒険者が回収したという魔導具の部品を手渡してきました。彼らの一人は学院の魔導師のようです。コカルスという城郭都市出身の男でした。帰省に合わせ今回の発掘に参加しています。彼は遺物に価値があるものと判断したようです。城郭都市に戻ってきた聴取の時に聞きました。魔導具製造の第一人者のパラケルの鑑識も期待したのでしょう。パラケルは遺物を見、制御盤の制御要素板と看破しました。板にはコカルス氏には読めない文字があり、パラケルは読めはしましたが作用の理解まではできませんでした。結局、いくつかの手懸かりを基に、レッド君が解読していましたね。彼は冷乾する魔導具の部品ではないかと予想していました」
「ここの出身の魔導師コカルスという名に覚えがあります。ミーンズ商会の跡取りですな。学院の院生と聞いています。魔導具の研究に執着して、なかなか帰ってこないと商会長がぼやいていましたな」
「おお、あそこの跡取りか。優秀と聞いているぞ。古代文字の解析と魔導具の作成を熱心にしているとか。学院長が言っていたな」
アゼルとトーマスの話を聞きながら、私は"冷乾"という言葉を必死に思い出す。どこかで聞いた言葉だ。冷乾する魔導具。レッド君が、白金貨100枚を選ばず、即決するほどの価値。現役の院生もわからず、パラケルが解読できなかったもの。彼がいままで作っていたもの・・・霊薬の製造?・霊薬すなわちエリクシル・・・古方薬経関連?複写本をアイテムボックスから取り出し、該当箇所を確認する。
###古方薬経#頁25#5段#
~(略)~しむ。恋茄根は留意なり。響を避し、冷乾が適。般若に集わせ、魔より抽し、~(略)~
#####
こ・れ・だ・わ!
「冷乾!恋茄根の加工方法よ!ようやくすべてが繋がったわ!」
「母上、どうしましたか?」
「『古方薬経』にある霊薬の記述には、被与者、作用、材料、加工、製造、投与が載っています。詳しくとはいきませんが。現在においても、オフィキナールすなわち、恋茄根の加工方法が紐解けなかったの。それが冷乾。当時のパラケルは氷結させた後に、粉砕して対応していたわ。薬草の加工で難解だった、恋茄根。今回の魔導具の発見が最後の鍵だったようです。彼らにはパール家所蔵だったオフィキナールが手元にある。納得できたわ。条件を付して押さえるのは当然ね。彼らの立場なら、私でもそうします」
「目の前にある白金貨100枚を不意にしてか?」
夫が疑問を呈する。
「どうなのかしら?マジャリス」
「実際パラケルも同じことを言っていました。レッド少年は目の前の白金貨100枚よりも、魔導具の確保を優先したようです。いまならわかります。材料があれば、失敗できるほど試作はできますから。白金貨程度の回収なら容易でしょう」
「すべての原材料を使わなかったことで、こちら側の干渉から防ぐことも想定していたようね。ご丁寧に、テオフラス商会へ譲渡とあるわ」
「彼はこちらで行えることを増やしたいようだな。我々の言いつけを守り、個人での所有と作成を避けているのもよい。パラケルが側についているから当然か。テオフラス商会の所有なら問題ない。好きにさせろ。我がパール家も資本を注入しているからな。しっかりと励んでくれたらそれでよい」
「しばらくはミハエルの息子の治癒状況と彼らの動向に注意しておけばよいわね?」
「その通りです母上。皆、よろしく頼む。逆にミハエルの息子でよかったな。霊薬完品の存在は慎重に開示していきたい。この件は領主預かりとし周知を禁ずる」
「マジャリス、ルプラ、ローセアも頼んだわよ。周知は禁ね」
全員がうなずき、会議は終結した。
「どういうことだ?量産が可能だと?」
「マジャリス。あなたの見立てはどうなの?」
「私から見ても量産は不可能でしょう。それなりの本数の試作が可能とみています」
「ルプラ。ローセア、あなた達も見ていたでしょう?詳しくお願い」
「レッド君は『古方薬経』を紐解き、30年前のパラケルの誤りを正しました。彼の解釈によるとエリクシルの一治療分のオフィキナールの量は、当時の1/20量にすぎませんでした。解釈を検証し、試作したものが今回の特級エリクシルです。彼らの手持ちにはもう一本のオフィキナールがあります。相当数作れる程度でしょう」
「ちなみに、作れる数はどのくらいなのだ?」
「ルプラ、どうかしら?」
「ほかの条件を探る必要があります。現状彼らの製造は、オフィキナールが律速素材かと思われます。7つの薬草はホーミィー村の立地から手配が付くでしょう。レッド君は主様から鎮守の森の自由採取も許されていますから。残りの素材のバニラに関しては、アゼル氏から入手が可能でしょう?」
「パラケルとの協定により年1回、島から仕入れているからな。孫から申し入れがあればもちろん販売をする。特に規制はないからな」
「そうすると、やはり律速はオフィキナール。彼らの手持ちのオフィキナールは2本弱。最大限見積もると霊薬が40本弱はできるでしょう。彼らの性格上、これから試作の検討に入ると思われます。神酒があるかどうかで、エリクシルの品質にどう影響するか気になっているでしょう。魔術を愛する妖精としては興味深いところです。我が主のパラケルが居ればまず失敗はしないでしょうね」
「それは同意します。現に30年前のパラケルは水を使用し、抽出に成功している。その時のものは劣化級。2人いれば特級とはならずとも、それなりの品質はできそうね。保存の問題は解決済みとみて良いわね」
「霊薬が40本か・・・それも保存できる物で、か。私からすると充分に量産の段階なのだが・・・。まあ、よい。一度に放出すると魔導師ギルドの老人が発狂するな。いや、発狂してくれて失脚してくれた方が助かるか」
「流石にパラケルが付いているから。霊薬の希少性は理解しているでしょう?流通には細心の注意を払わせます。ミハエルの訪村に合わせて、私が同行するわ」
「エリス。助かるわ。妖精の監視が無くなって、今もやりすぎていなければよいけど」
「それにしても彼は、『古方薬経』まで読めるのか?相当難解な書物を」
「かなり読み解けている印象を持ちました。[界上の賜物]は優秀ですね」
「・・・優秀どころではないだろう。これは王都に行く前に警護と本人の自衛の段を上げなければ。魔導師ギルドに抹殺されるぞ」
「ああ、俺もそう思った。少なくともBランクに届く位には扱かねばならんな」
「理由を付けて集中して鍛錬を行うこととしよう。ミハエルも巻き込んでな」
「喜んで貸します。父上、よろしくお願いします」
「それにしても、予想はしていたけどパラケルと一緒にいると開発が進んでしまうわね。止められない位なのかしら?」
「放っておくと不味い未来しか見えんな」
「金貨0枚になった経緯も開発関連ではないか?」
私達3人の視線が、エリスに向く。エリスはマジャリスにお願いする。
「その件なら、私が分かります。霊薬材料と共に、冒険者が回収したという魔導具の部品を手渡してきました。彼らの一人は学院の魔導師のようです。コカルスという城郭都市出身の男でした。帰省に合わせ今回の発掘に参加しています。彼は遺物に価値があるものと判断したようです。城郭都市に戻ってきた聴取の時に聞きました。魔導具製造の第一人者のパラケルの鑑識も期待したのでしょう。パラケルは遺物を見、制御盤の制御要素板と看破しました。板にはコカルス氏には読めない文字があり、パラケルは読めはしましたが作用の理解まではできませんでした。結局、いくつかの手懸かりを基に、レッド君が解読していましたね。彼は冷乾する魔導具の部品ではないかと予想していました」
「ここの出身の魔導師コカルスという名に覚えがあります。ミーンズ商会の跡取りですな。学院の院生と聞いています。魔導具の研究に執着して、なかなか帰ってこないと商会長がぼやいていましたな」
「おお、あそこの跡取りか。優秀と聞いているぞ。古代文字の解析と魔導具の作成を熱心にしているとか。学院長が言っていたな」
アゼルとトーマスの話を聞きながら、私は"冷乾"という言葉を必死に思い出す。どこかで聞いた言葉だ。冷乾する魔導具。レッド君が、白金貨100枚を選ばず、即決するほどの価値。現役の院生もわからず、パラケルが解読できなかったもの。彼がいままで作っていたもの・・・霊薬の製造?・霊薬すなわちエリクシル・・・古方薬経関連?複写本をアイテムボックスから取り出し、該当箇所を確認する。
###古方薬経#頁25#5段#
~(略)~しむ。恋茄根は留意なり。響を避し、冷乾が適。般若に集わせ、魔より抽し、~(略)~
#####
こ・れ・だ・わ!
「冷乾!恋茄根の加工方法よ!ようやくすべてが繋がったわ!」
「母上、どうしましたか?」
「『古方薬経』にある霊薬の記述には、被与者、作用、材料、加工、製造、投与が載っています。詳しくとはいきませんが。現在においても、オフィキナールすなわち、恋茄根の加工方法が紐解けなかったの。それが冷乾。当時のパラケルは氷結させた後に、粉砕して対応していたわ。薬草の加工で難解だった、恋茄根。今回の魔導具の発見が最後の鍵だったようです。彼らにはパール家所蔵だったオフィキナールが手元にある。納得できたわ。条件を付して押さえるのは当然ね。彼らの立場なら、私でもそうします」
「目の前にある白金貨100枚を不意にしてか?」
夫が疑問を呈する。
「どうなのかしら?マジャリス」
「実際パラケルも同じことを言っていました。レッド少年は目の前の白金貨100枚よりも、魔導具の確保を優先したようです。いまならわかります。材料があれば、失敗できるほど試作はできますから。白金貨程度の回収なら容易でしょう」
「すべての原材料を使わなかったことで、こちら側の干渉から防ぐことも想定していたようね。ご丁寧に、テオフラス商会へ譲渡とあるわ」
「彼はこちらで行えることを増やしたいようだな。我々の言いつけを守り、個人での所有と作成を避けているのもよい。パラケルが側についているから当然か。テオフラス商会の所有なら問題ない。好きにさせろ。我がパール家も資本を注入しているからな。しっかりと励んでくれたらそれでよい」
「しばらくはミハエルの息子の治癒状況と彼らの動向に注意しておけばよいわね?」
「その通りです母上。皆、よろしく頼む。逆にミハエルの息子でよかったな。霊薬完品の存在は慎重に開示していきたい。この件は領主預かりとし周知を禁ずる」
「マジャリス、ルプラ、ローセアも頼んだわよ。周知は禁ね」
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