12 / 22
お土産
しおりを挟む
週末に圭哉君といつものカフェで待ち合わせをし
「はい」
「え?」
「お土産」
「ありがとう」
お菓子と、クマのゆいぐるみ付きのキーホルダーと、
「これは?」
「お酒飲むよね?」
袋をあけると日本酒があった。
「うん、日本酒大好き!ってか、こんなに貰っていいの?」
「色々考えたらこんなになった」
と、言って笑ってる。
「ホントにありがとう」
「そういえば、香苗から電話あった?」
「うん。まさか隣の駅に引っ越してくるとは…」
「あいつさ、高校生のとき男子にいいよられてね、で振り切ることが出来なかったんだよね、その時俺が帰りに見つけて阻止したけど、それが悔しってね、自分の力で振り切りたかったって。それで護身用で空手始めてね。」
「そんなことが…」
「今じゃ、言い寄られる男性の方が心配だよ」
と、苦笑してる。
なんか、香苗ちゃんらしい。
「今日さ、よければ少しこのあと散歩しない?」
こうやって、お店で会うのは5ヶ月になる。
そろそろ他のこともしてみたいなって思ってたところだったので
「そうだね」
お店を出て、2人で歩いた。
少し歩くと階段があって、そこを登り始めた。
「なに?どこ行くの?」
「まぁ、いいから」
適度な距離で歩く2人。
階段が終わり、その先に見たのは
「うわぁーー!すごい!」
階段の頂上は高台の神社で、そこからみた夕日が凄い綺麗だった。
「綺麗ーー!」
2人でしばらく夕日をみて
「ゆ、結乃」
!!
あれから初めて私の名前を呼んでくれた。
ビックリして、みると
「俺、やっぱ、結乃が好き」
真剣な目をして
「俺達だと恋人らしいことするのにすごい時間かかるかもしれない。それでも俺、やっぱり一緒がいい」
「わ、わたし、まだ…」
「それでもいい。一緒にいてくれるなら」
素直に好きと言えない自分がもどかしい。
まだ触ることも、何することも出来ない私達だけど、それでも彼といたいと思った。
その後は駅まで送ってもらってお別れした。
ずっと今まで辛かった圭哉君との出来事が少しだけ変わって行った。
好きだと許せるんだろうか?
結局はそこになってしまう。
好きだけど、許せない。だから言えないでいる。
でも、圭哉君が他の人とどうにかなるのは、嫌になっていた。
ワガママだな、私。
家に着いたくらいに、ちゃんと帰れたかチャットがくる。
それも嬉しい。
と、同時に香苗ちゃんからもチャットがきた。
兄妹同時って…
次の金曜日飲みにいこーっていう、チャットだった。
香苗ちゃんと2人で朝までやろーという約束だったので、喜んでokした。
そして、事件が起こる…
「はい」
「え?」
「お土産」
「ありがとう」
お菓子と、クマのゆいぐるみ付きのキーホルダーと、
「これは?」
「お酒飲むよね?」
袋をあけると日本酒があった。
「うん、日本酒大好き!ってか、こんなに貰っていいの?」
「色々考えたらこんなになった」
と、言って笑ってる。
「ホントにありがとう」
「そういえば、香苗から電話あった?」
「うん。まさか隣の駅に引っ越してくるとは…」
「あいつさ、高校生のとき男子にいいよられてね、で振り切ることが出来なかったんだよね、その時俺が帰りに見つけて阻止したけど、それが悔しってね、自分の力で振り切りたかったって。それで護身用で空手始めてね。」
「そんなことが…」
「今じゃ、言い寄られる男性の方が心配だよ」
と、苦笑してる。
なんか、香苗ちゃんらしい。
「今日さ、よければ少しこのあと散歩しない?」
こうやって、お店で会うのは5ヶ月になる。
そろそろ他のこともしてみたいなって思ってたところだったので
「そうだね」
お店を出て、2人で歩いた。
少し歩くと階段があって、そこを登り始めた。
「なに?どこ行くの?」
「まぁ、いいから」
適度な距離で歩く2人。
階段が終わり、その先に見たのは
「うわぁーー!すごい!」
階段の頂上は高台の神社で、そこからみた夕日が凄い綺麗だった。
「綺麗ーー!」
2人でしばらく夕日をみて
「ゆ、結乃」
!!
あれから初めて私の名前を呼んでくれた。
ビックリして、みると
「俺、やっぱ、結乃が好き」
真剣な目をして
「俺達だと恋人らしいことするのにすごい時間かかるかもしれない。それでも俺、やっぱり一緒がいい」
「わ、わたし、まだ…」
「それでもいい。一緒にいてくれるなら」
素直に好きと言えない自分がもどかしい。
まだ触ることも、何することも出来ない私達だけど、それでも彼といたいと思った。
その後は駅まで送ってもらってお別れした。
ずっと今まで辛かった圭哉君との出来事が少しだけ変わって行った。
好きだと許せるんだろうか?
結局はそこになってしまう。
好きだけど、許せない。だから言えないでいる。
でも、圭哉君が他の人とどうにかなるのは、嫌になっていた。
ワガママだな、私。
家に着いたくらいに、ちゃんと帰れたかチャットがくる。
それも嬉しい。
と、同時に香苗ちゃんからもチャットがきた。
兄妹同時って…
次の金曜日飲みにいこーっていう、チャットだった。
香苗ちゃんと2人で朝までやろーという約束だったので、喜んでokした。
そして、事件が起こる…
5
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説
政略結婚の約束すら守ってもらえませんでした。
克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
「すまない、やっぱり君の事は抱けない」初夜のベットの中で、恋焦がれた初恋の人にそう言われてしまいました。私の心は砕け散ってしまいました。初恋の人が妹を愛していると知った時、妹が死んでしまって、政略結婚でいいから結婚して欲しいと言われた時、そして今。三度もの痛手に私の心は耐えられませんでした。
【完結】愛とは呼ばせない
野村にれ
恋愛
リール王太子殿下とサリー・ペルガメント侯爵令嬢は六歳の時からの婚約者である。
二人はお互いを励まし、未来に向かっていた。
しかし、王太子殿下は最近ある子爵令嬢に御執心で、サリーを蔑ろにしていた。
サリーは幾度となく、王太子殿下に問うも、答えは得られなかった。
二人は身分差はあるものの、子爵令嬢は男装をしても似合いそうな顔立ちで、長身で美しく、
まるで対の様だと言われるようになっていた。二人を見つめるファンもいるほどである。
サリーは婚約解消なのだろうと受け止め、承知するつもりであった。
しかし、そうはならなかった。
今更だけど、もう離さない〜再会した元カレは大会社のCEO〜
瀬崎由美
恋愛
1才半の息子のいる瑞希は携帯電話のキャリアショップに勤めるシングルマザー。
いつものように保育園に迎えに行くと、2年前に音信不通となっていた元彼が。
帰国したばかりの彼は亡き祖父の後継者となって、大会社のCEOに就任していた。
ずっと連絡出来なかったことを謝罪され、これからは守らせて下さいと求婚され戸惑う瑞希。
★第17回恋愛小説大賞で奨励賞をいただきました。
今さら救いの手とかいらないのですが……
カレイ
恋愛
侯爵令嬢オデットは学園の嫌われ者である。
それもこれも、子爵令嬢シェリーシアに罪をなすりつけられ、公衆の面前で婚約破棄を突きつけられたせい。
オデットは信じてくれる友人のお陰で、揶揄されながらもそれなりに楽しい生活を送っていたが……
「そろそろ許してあげても良いですっ」
「あ、結構です」
伸ばされた手をオデットは払い除ける。
許さなくて良いので金輪際関わってこないで下さいと付け加えて。
※全19話の短編です。
デートリヒは白い結婚をする
毛蟹葵葉
恋愛
デートリヒには婚約者がいる。
関係は最悪で「噂」によると恋人がいるらしい。
式が間近に迫ってくると、婚約者はデートリヒにこう言った。
「デートリヒ、お前とは白い結婚をする」
デートリヒは、微かな胸の痛みを見て見ぬふりをしてこう返した。
「望むところよ」
式当日、とんでもないことが起こった。
幼馴染、幼馴染、そんなに彼女のことが大切ですか。――いいでしょう、ならば、婚約破棄をしましょう。~病弱な幼馴染の彼女は、実は……~
銀灰
恋愛
テリシアの婚約者セシルは、病弱だという幼馴染にばかりかまけていた。
自身で稼ぐこともせず、幼馴染を庇護するため、テシリアに金を無心する毎日を送るセシル。
そんな関係に限界を感じ、テリシアはセシルに婚約破棄を突き付けた。
テリシアに見捨てられたセシルは、てっきりその幼馴染と添い遂げると思われたが――。
その幼馴染は、道化のようなとんでもない秘密を抱えていた!?
はたして、物語の結末は――?
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる