現在の政略結婚

詩織

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2人で生活を

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翌日、目を覚ますと類さんが

「おはよう」

と言ってキスをしてくれて

それだけでもう

「またリンゴになってる」

と、クスクス笑われる

「昨日はもっと、凄いことしたのに、キスだけでそんなにならないでよ」

き、昨日…

思い出して、一瞬固まってしまい、そして

「今度は茹でダコかよ!」

類さんは笑っていた。

だって、恥ずかしすぎる。

恥ずかしい…

で、でも

でも、類さんに愛されてると思えて凄い幸せで

ベッドから出て朝食を食べて

「今は何処に住んでするの?」

「ワンルームのアパートで一人暮らしを…」

「そか」

「戻ってきてくれる?」

「は、はい」

「俺から両親には話す。今後俺たちのことで一切言わないようにさせる!」

「で、でも…」

「なんか、すげーな。」

「えっ?」

「今までさ、何やってもだめだと思ってた。親の行動は。でも愛する人が出来ると守りたいって気持ちが強くって、何でも出来ると思える」

「類さん…」

「親にも誰にも絶対何も言わせねー、俺たちのことに」

類さんに力強い言葉に、嬉しくって言葉がでなかった。

窓から見た海。

あー、この海だ。類さんと2人でこの海を見ながら…

「梨衣子ちゃん」

「また、一緒に見れた」

と、言うと

「これからもいっぱい見よう」

と、言ってくれた。


類さんの車に乗って、一旦は着替えとかほしいのでアパートに戻り、そしてマンションに戻った。

入ると、全然変わってなくって

「ここにはもう、類さんと恋人が住んでるのかなって思ってたから」

「何も変えてないよ。それにここは梨衣子ちゃんと俺の家だし。でもこれからは変えて欲しいかな。寝室は俺の部屋ね」

「梨衣子ちゃん、おかえり」

「た、ただいま」

ギュッと抱きしめてくれた。



その後はアパートを解約し、お世話になった本木さんはと早苗に話した。

「やっぱり、徳田さんも好きだったんだね」

「え?」

「だって、電話何度もきてたじゃん。それまでならあそこまで来ないよ」

「これからは、しっかり話し合いなよ」

「本当に色々ありがとうございました」

と深々頭を下げた…けど、まさかその週末に類さんと買い物してるときに、本木さんと会うとは…

「よう!」

!?

「本木さん…」

類さんは、だれ?って顔をして

「あ、あの昨日話した、家出てお世話になった…」 

ちょうど前日に家出たあと、同僚のマンションでお世話になり、その恋人にもお世話になったと話してたので

「あー!」

と、すぐに類さんは理解し

「はじめまして、梨衣子の夫です。この度は梨衣子がお世話になりまして」

と、類さんは頭を下げるけど…

お、お、夫…

「七瀬、顔赤い!」

「うっ」

「本木と言います。奥様とは入社した7年くらい前から皆で飲みに行ったりと交流がありまして、遅れましたがこの度はご結婚おめでとうございます。」

お、お、奥様…

やばい、血圧上がる…

2人で挨拶してるのをみて、こっちは頭がオーバーヒートしてた。

「じゃ、また会社で」

と言って本木さんは離れて行った。


夫…、奥様…、ダメだ!頭が…

「はぁー」

と、横からため息が聞こえた

「類さん?」

「いや、仕方ないんだけどさ、昔から梨衣子ちゃんのこと知ってるって聞くと…」

「え?」 

「なんつーかさ」

「でも、そんな男女の関係とかなく、ずっと先輩後輩として」

「それは、解ってるけど…嫉妬する」

類さんが?嫉妬!?

「る、類さん?」

「だから、今日の夜は覚悟して」







心臓100個あっても足りない…

その夜は、想像を遥かに超えた類さんの嫉妬心を間のあまりにした。

「燃えすぎちゃった」 

と、意地悪な笑みをするけど、燃えすぎたってか、凄い意地悪すぎて焦らされて

「梨衣子ちゃんの我慢できない顔も可愛かったし」

「もう、そわなこと言わないでいいから」

あんな意地悪されても、類さんのこと大好きだし、私ってほんとに重症だわ!

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