涼子

詩織

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ホワイトデー1

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一人暮らしもするわけでもないし、専門学校行くまで暇になってしまうので、卒業後は少しバイトを始めてみた。

1年~3年生の春まではバイトしてたけど、進路とか色々悩んだからあまりバイトに行けなくなってしまい、やめてしまった。

駅前のカフェでバイトを始めた。週3で時間は3~5時間くらいでやってる。

バイトも終わり、家に帰ってテレビみてるとメールがきた。

草間さんからだ

<14日の予定ある?>

14日か...、バイトがあるな

<バイトが12~16時に。それ以外なら>

と返信した。

<17時に学校に集合ってできる?>

多分ぎりぎりかな

<ギリギリになるかもだけど、行けると思う>

と、返した。

<じゃ当日17時よろしくね>

教室で集まって、みんなでお別れ会でもするのかな?

と、そんなことを考えてた。




14日当日

バイトの終了時間がちょっと過ぎてしまい、急いで用意して学校に向かった。


17時少しすぎてしまった。

門には草間さん1人が立っていた。

「ごめんね、ちょっと過ぎちゃった。」

「大丈夫よ」

そう言って笑顔で返してくれた。

あれ?2人だけ?みんなは?

「柴崎さんが学校の中で1番行きたいところってどこ?」

え?

「学校の中で?」

「そう、学校の中で1番行きたいところ」

どこだろ…

「う~ん、学食もそこそこ好きだし、屋上も好きだったな、美術部の部室とかも好きだったし」

それを聞いて草間さんが笑った。

「柴崎さんって面白いね」

「ええ?」

どこが面白いんだろ?そのまま思ったこと言ったんだけど。

「じゃ、後悔、未練のある場所は?」

「え?」

後悔、未練…

未練と言ったら

「行ってみたら?」

「?」

「今柴崎さんが思ってる場所に」

どういうこと?何をしようとしてるの?

「草間さん、あの…」

「私ね、今フリーなの」

「え?」

「だから、行って!」

そう言って、背中を押された。

宇敷君と草間さん別れたの?

ちょっと色々整理できずで、混乱はしてるけど


でも私は…

自然に未練のある場所に行った。

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